告知)11/14土 idenshi195 朗読劇『やわらかな鎖』出演します告知)12/6日 昭和精吾 お別れ会@新宿シアターPOO

2015年11月14日

idenshi195 朗読劇「やわらかな鎖」終演

高橋郁子さんとの3回目のタッグ、[言葉の楽譜]を使った朗読劇『やわらかな鎖』が終わりました。


 

idenshi195 第2回公演 朗読劇 『やわらかな鎖』
作・演出:高橋郁子
会場:新宿 経王寺



語り:
妹・香織:加藤美佐 (アトミックモンキー)
姉・史美:こもだまり(昭和精吾事務所)


姉妹の物語で、語るのは女性ふたり。
加えて脚本演出、演出補、制作、音響、美術全てのメインスタッフも女性ばかり。
とにかく稽古場に女性しかいない(わざとじゃないそうですが)珍しい現場。

廻天百眼の公演『屍のパレード』の東京が終わって大阪公演の稽古との合間に稽古。
終わってから本格的に詰めの稽古だったので濃密な日々だった。



本番はあいにくの雨でした。
会場はお寺。道路に面した立地なので本番中に救急車の音が聞こえたり。
(あまりの絶妙なタイミングに、効果音だと思ったお客様もいた様子)
シンプルながら象徴的なセット(屏風に白い糸がさがっている)、抑えに抑えた音響。
物語を届けることにまっすぐ向かったチームで、迷いがなかった。

仕込みと当日お手伝いに来てくれた保坂さんのお仲間の若いかたたちも気持ちのいい人たちで、ストレスなく本番に臨めて本当にありがたい現場だった。

(パンフレットにすべての関係者のクレジットがあるんだけど、いま見当たらず、間違うのはあれなので後日追記します)

スタッフによる稽古場レポは公式サイトに。
「加藤美佐×やわらかな鎖」山下亜矢香 http://staffblog195.blog.fc2.com/blog-entry-6.html
「こもだまり × idenshi195」http://staffblog195.blog.fc2.com/blog-entry-8.html
「第4回稽古場レポ」小島久弥子 http://staffblog195.blog.fc2.com/blog-entry-9.html

わたしもすこし振り返る。

 
贅沢にも会場で稽古させていただいた。本堂には当然ながら日蓮さんがいて、大きなおりんがあったり荘厳な空気。そして音を届ける場として設計されているから、小さな声でもよく響いて、とてもやりやすかった。本番前日からはついに舞台に上がらせてもらって稽古した。本来なら住職でなければ入ることの出来ない空間に立つ、貴重な体験だった。
稽古は細かいニュアンスにこだわるので、ほんの少しの息継ぎ位置の調整や、声の大きさ、トーンなどの微調整を繰り返した。朗読劇でずっと座っているのだけれど結構、体力を使う。「頭を使うから糖分を補給しましょう」と制作の保坂さん、小島さんや演出助手の山下さんが欠かさず甘いものを稽古場においてくれた。ありがたかった。



  
今わたしは麻人楽関連でこんな具合に髪にメッシュがあり、「史美(ふみ、わたしの役名)は髪染めてないかなあ…」ということで急遽髪染めスプレーを用意。ツイートしたらソワレちゃんが「これ、服がに付きやすいし洗濯で落ちないので気をつけて下さい!」と教えてくれた。衣装は真っ白、しかも天気予報は雨なのに湿気に弱いとのこと(笑)。無事にもってよかった!



作品の内容は簡単にいうと
母が他界して、父と姉妹の家族。姉は嫁いで義母と二世帯住宅での生活をしていたが、やっと授かった子の死産という現実を受け入れられず、現実と妄想の間をふらふらする精神状態に陥った史美を、父と妹の香織は実家に戻す。
父が緩衝材となったこともあり、三人はしばらく、表面上は平穏に暮らしていた。しかし父が手術で2週間入院することになり、姉妹はふたりきりに。生きていると思い込んでいる息子に対してとる姉の愛情による言動が、妹の封印してきた過去の傷をあらわにし始め・・・
というような内容。
オープニングも子守唄から始まるし、劇中何度か繰り返される。
静かな音の重なりで、水が流れるように、丁寧に何層も重ねて重ねていく物語でした。
そもそもわたしは声の重なりの心地よさを追求しようと、そこ特化した構成台本を10年以上前に横田創さんのテキストを使って書いた。それが郁さん言うところの[言葉の楽譜]の思想と合致していたし、かつ郁さんとは音の重なりの好み・価値観がものすごく近かった。だから今回は、気の合うミュージシャン同士のリハみたいな稽古だった。わからないってことはなくて「ああ、それならここの句読点とってみましょうか」「じゃあこの言葉だけもう少しボリューム上げてみますね」とか。演出補の山下亜矢香さんも、なんども郁さんの台本を朗読している人で、かつ声優さんとして活躍している人で、(声優業界特有の技術もアドバイスいただいたし)言語の通じる現場はとても楽しかった。
郁さんは「いま[言葉の楽譜]を書いているのはわたしとまりさんくらいしかいない」と明言してくれてる。麻人楽では主に録音編集で重なりは作っているけれど、稽古で共有したことはない。[言葉の楽譜]を前面に押し出したシーンを書こうと決意を新たにした。


打ち上げは朝までいたので、いろんな話をした。制作の小島久弥子さん(自身のチームで作・演出も手がけている)が謡曲の台本を見せてくれた。前日に「わたしが[言葉の楽譜]を書き始めたのは謡曲の謡にヒントを得た横田創さんと作った作品があるからだ」って話をしたからだ。謡の台本も当たり前だけど楽譜だった!
音響の坂本柚季さんとは、音像の話をした。タイミングはがっちりは決めていなくて、つまり本番の音はふたりの声と柚季さんの音とのセッションだった。稽古から「へえ今日はここで音が消えるんだ」とか聞いていたので「ふたりは音変えると反応してくれるから」と柚季さんも気づいて面白がってくれてたみたい。包み込む、けど邪魔はしない音。柚季さんが最終的に持ってきたのは主に水に関わる音だった。わたしも麻人楽で雫とか雨とか風とか使っているけど自然音は邪魔にならない。同じ感覚を持ってる人だなと思った。


声優さんがメインの美佐ちゃんと、先日まで血塗れで殺陣をしていたわたしが姉妹として生きました。



おまけ。
昔の加藤美佐ちゃんとのツーショットを発見した。
2011年12月『潮騒の祈り』の時、翌週自身の本番にもかかわらず二日ともスタッフとして来てくれた時のもの。このときはこんなことになるとは想像していなかったな。ご縁ておもしろい。


ありがとうございました!
パンフレットの擦れる音にさえ気を使うことを強いるような緊張感の場で、最後まで辛抱強く付き合ってくださったお客様に感謝。そしてだからこそ響き渡る鼻をすする音…ありがたいことです。
出演者もかなり泣いてましたけど。だからタオル持参で朗読しました(笑)
麻人楽に参加してくれる左右田歌鈴ちゃんが見に来てくれて、終演後、感想を言おうとしたその途端にぽろぽろと泣き出してかわいかった。受け取ってくれたんだなあとしあわせに思う。
いつかまた、この世界へ。

このエントリーをはてなブックマークに追加
mari_air at 23:00│Comments(0)TrackBack(0)演劇・舞台 

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
告知)11/14土 idenshi195 朗読劇『やわらかな鎖』出演します告知)12/6日 昭和精吾 お別れ会@新宿シアターPOO