2015年12月29日

麻人楽 音楽劇04『幻夜』関係者紹介

わたしが作品を作るとき、まず声で(耳で)心地よいものを目指すので、好きな声、好きな語りをする人を呼んでいる。快く引き受けてくれて、期待通りにすばらしい出来を見せてくれて、どうもありがとう。これが、わたしの妄想を形にしてくれた人たちです。


(撮影:石井飛鳥)



男・戌井 壮[いぬい そう]:麻宮チヒロ
妹・立己史織[たつみ しおり]:左右田歌鈴
姪・立己 嗣[たつみ つき]:左右田歌鈴




自分に厳しく、素直に吸収してぐんぐん成長する歌鈴ちゃん。歌鈴ちゃんの言葉が聞き取りやすいのは、伝えようとする意志、詰まるところ、生き方が出ているんじゃないかと思う。
チヒロさんには導入を、歌鈴ちゃんにはサビの語りを任せた。


語りのニュアンスを掴むことに長けているチヒロさん。かつ彼ならではの読み込みで、わたしの気にしてなかった部分まで作り込んでくれたし、ここで描かれる典型的な「誠意はあるのに間違えてしまう男」は愛のある人が演じないとただの不実になる。
わたしが「チヒロさん真顔で『僕が外の世界を見せてあげる』とか『百年後、必ず返しに来る』て言えるの、すごいよねー」といったら「こもださんが言わせてるんですよ(笑)!」と歌鈴ちゃんが叫んだ。確かに。


母・河臨[かりん]:稲川実加(映像・音声)
過剰にせずストイックに、ポーズや立ち位置で関係性を表現できる女優。特に手の演技が美しい。河臨は『幻夢』でわたしの双子の妹の人魚であり、生まれ変わって現世でわたしを産んでくれたお母さん。前作同様、呪いと慈愛の両面の共存で見事に演じてくれた。青蛾館の岸田理生作品で姉妹役と恋人役をやったせいか、なんだか他人とは思えなくて、前回双子役をお願いした。金の着物の金狐。



祖母・実咲[みさき]:大島朋恵(音声)
たった二言ながらとても大事な役なので、誰に頼もうか長く迷っていた。突然「あっ、血族だったら(蘭を演じた)大島さんだ」と思い至り、慌てて依頼をしたら即答で「やります!」と言って、すぐ録音して送ってくれた。5パターンも!使ったのはver.2だけど、プレーン版、むっちゃお婆ちゃん版、天使版などのバリエーションとそれぞれの質の高さに、演技力を感じた。黒い着物の黒狐。



式・紫葵[ちな]:倉垣吉宏(音声)
わたしと言い合いの出来る人としてのキャスティング。声質、演技の質とかいろんな面で。
昭和さんとこのわたし、麻邑楽、『幻視』を見てくれてることも大きい。一緒にたくさんの現場を経て共有できてる言語が多いし、語りへのこだわりも強いから細かいディレクションを言っても反応してくれる。紫葵には紫葵の倫理と論理と愛があって行動している。ただの敵役ではない、そういうのをやってもらうならおにいだと思った。


ちなみに紫葵は実咲の式神なので、人間の形を取る時には今は亡き実咲の姿を取る。
映像スタンドは歌鈴ちゃん。なぜなら歌鈴ちゃんは『幻夢』で葉子の祖母・実咲を演じているから。
で、紫葵の本体のモデルは出雲大社の龍蛇、セグロウミヘビ。蛇の画像を調べてて「この子!」って思った日が、出雲大社の神在祭当日だったいう偶然に、この子で間違いないと確信した。
 

実咲の黒い着物の上に、河臨の黄色い着物を羽織った姿はよく似ているでしょ?

父の声[幻夢より]:常川博行(音声)※特別出演
同じく敵対する人としてキャスティングしたのは常川さん。絶対的な強さと目的の為には冷酷になれる論理的で合理的な為政者、『父』。そういう声を出せる人。たった一言で雰囲気を変えられる語りのできる人。

戌井 壮の声[幻視より]:昭和精吾(音声)※特別出演
昭和さんは寺山さんの詩を読む時にもそうだけど、揺れとか震えが魅力。
断定していても、人間的な迷いとか弱さがにじむ。それが、戌井 壮だと感じる。




そして麻邑楽のパートナー、楽曲・映像:西邑卓哲
今回は新曲を増やさず、総決算的に既存曲をふんだんに使った(すでに麻人楽で歌が6つ、インスト曲が3つ、効果音が3つ。麻人楽以外で語り用に作ってもらった曲や麻邑楽の曲もあるんだから)。
映像は二度目だけど、今回も「文字から実体が出て来る」とか「鳥籠に月光があたると影ができて」とか「満月近い月が月蝕になる」とか「扉を開けたら犬が飛び出してくる」とか言いたい放題したけど知恵を絞って形にしてくれた。独特の色彩感覚で声主体の物語に文字通り色を与えてくれた。


この機会をくれたFOXPILL CULTにも心から感謝。

そうだこの日、FOXPILL CULTより重大発表があったのでした。
これも別立てで書きます。今後の躍進を楽しみにしています。応援!

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