2016年08月29日

昭和精吾一周忌と、冬のこと

あけて本日8月29日は、昭和精吾の命日です。
一年前の0時53分に永眠しました。




あれから今日まで、事務所の代表を継いだと言ったことでたくさんの方に応援の言葉をいただきました。亡くなってから、生前の関わりを聞かせていただく機会も多くなり、この一年は、わたしの知らなかった昭和さんの姿をいくつも知りました。

わたしの課外活動を見て「遺志を継いで語っていくんですね」と言っていただくと、身の引きしまる思いです。まだまだですが、これからもしっかり声の/言葉の力を伝えていく作品を作りたいと思います。

まだ未確定の部分があり発表しておりませんが、新体制で初の昭和精吾事務所公演を12月の寺山さん誕生日付近に1日だけ、打つつもりで動いています。決まり次第ご案内いたしますので応援よろしくお願いいたします。(9/5追記※12月10日に決定しました。詳細は別記事にてお知らせいたします)



8月26日に上演したわたし脚本演出の麻人楽『幻夢+』にも、昭和精吾の声を一言だけ使いました。
夢占い師が雨の中で鏡聴(きょうちょう=辻占)するシーンで聞こえてくる言霊のひとつとして。

「借りたものを返してお前が糸を断ち切るのだ」
わたしの初のオリジナル作品『幻視』のために録音させてもらった台詞です。
「糸を断ち切る」という言葉は昭和精吾の十八番のひとつ『邪宗門』くらま天狗にも出てくるモチーフです。『李庚順』の「数珠つなぎの血縁を絶ちきってしまうまでは」も近いですね。
「糸を断ち切る」=縁を切るの意味に捉えるのが普通だと思います。
けれど麻人楽での一連の作品に於いての「糸を切る」とは、捻れてしまった糸を切る意味で使っていて、もう一度出会うための手段なのです。

作品を通して、演劇や舞台を通して、わたしたちは昭和精吾に出会い直すことを続けていくのだと思います。昭和精吾の生きている姿を見られなかった人たちもそうであるように、わたしは語り続けるつもりでいます。


2016.8.29
命日によせて



昭和精吾事務所
こもだまり

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