『イト2019』終幕。
イトシリーズに返り咲きました!

3/8に栃木入りして、二日間のワークインプログレス(完成までのプロセスを作品とみなす手法のこと)を経て、3日めに一度だけ上演しました。
東京組7人+栃木組6人=13人の出演者でお届けしました。
(とっきーと大島さんは栃木勢とも言えるか?)

イトシリーズに返り咲き。
プロジェクトリーダーとして企画をひっぱった常盤さん、お疲れさまでした。
舞台芸術創造機関SAIの皆様、呼んでくれてありがとうございました。
以下、Twitter投稿を交えてご紹介。




[ワークショップ]3月8日・9日
[上演]2019年 3月10日(日) 17:00 南宇都宮 悠日


[出演]
常盤美妃(舞台芸術創造機関SAI)
三國谷花(舞台芸術創造機関SAI)
倉垣吉宏(舞台芸術創造機関SAI)
渋谷翼(舞台芸術創造機関SAI)

大島朋恵(りくろあれ)
こもだまり(昭和精吾事務所)
小林機械

阿久津奈愛
今井悠莉
奈良貴大
橋本栖実(ニノマルプロジェクト)
丸井裕也(ニノマルプロジェクト)
吉成容平(ニノマルプロジェクト)

■プロジェクト「イト2019」■
企画担当:常盤美妃(舞台芸術創造機関SAI)
照明:RON(Unique Rabbits)
音響:森島修一
協力:PATCH-WORKS アトリエ・サードプレイズ 兎亭 演劇集団つむぐ 劇団シンの箱 昭和精吾事務所 りくろあれ
企画/製作:舞台芸術創造機関SAI

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栃木勢紹介
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生徒ガル:阿久津奈愛
生徒ヲタ:今井悠莉

高校卒業したてのナチカとユーリ。
臆することなく、まっすぐ前向きに取り組んでくれたし、過酷な現場だなあと思うのにふたりの楽しんでいる様子に「このまま突き進めばいいんだ」と勇気をもらいました。
あとユーリくんに「まりたん、衣装のベストむっちゃ似合いますね!」と褒められたのも自慢しておきます。

生徒バン:奈良貴大
生徒タイ:吉成容平
(ニノマルプロジェクト)
イト2017にも出演し、別次元の母役が大好評(なので今回も続投)のタカさん。
学ランが似合いすぎたので、ちょっと長ランの番長役。
ヨシさんは素朴で直線的な体育会系の学生、バンとタカはライバルだが最後は共闘するのがいいね。

生徒イン:橋本栖実(ニノマルプロジェクト)
生徒ブン:丸井裕也(ニノマルプロジェクト)
委員長役のハシさんも栃木上演の「贋作マッチ売りの少女」に出演している。ナチカに付けまつげの装着方法を丁寧に教えてあげていたのが印象的。
マルさんは、女性キャストのつもりで解説に「文芸部、腐女子」と書かれたのに黒縁メガネと柔らかな口調でハマっていた文学青年役。東京勢を宇都宮駅までお迎えに来ていただいたり、ありがとうございました。



ワークインプログレスにちなんで、製作過程含めツイートまとめ。

【1週間前】



【前夜】




【WS1日め】





【WS2日め】





【本番当日】








そして番外編。



出会ってすぐに関係性を築いて、二日後には本番。
個々のコミュニケーション力が大きく影響する企画。
それはこの作品の主題のひとつ、信じる力という部分にも繋がる。
演出の倉垣吉宏さんも言っていた通り、それは祈りとも呼ばれる。
栃木の観客・スタッフの方々と出会え、東京から栃木まで来てくれたお客様もあり、貴重な経験でした。


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東京勢紹介
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少女セカイ:大島朋恵(りくろあれ)
イトシリーズ前作の記憶を持つ大島おねえ。セカイという存在そのものよね。
大島さんがセカイだからイトはこうなっているのだと逆説的にも言える存在。
再演ごとに少しずつ変わっていく前提を踏まえて、毎回絶妙のチューニングをする。
今作はセカイの裏側みたいなタタリ(過去に仲村弥生ちゃんが演じていた、セカイの妹)の要素も含んでいて、その二面性とか、人間を学習して人間らしくなっていく様とか、緻密に表現されていた。それは声とか身体とか表情とか、それはもう全ての要素を使って。聞いたことないセカイちゃんの声が出てきた日の稽古でわたしが「おっ」って顔したのが大島さんにまんまとバレてて、「こもださん、今日なんか、思いました?」ってあとで訊かれたのがおもしろかったです(笑)

少年クラゲ:小林機械
写真のとこにも書いてあるけど、わたしが演じる役は、クラゲの父でもあって、
実際過去の2012でコッキーのクラゲと演じた家族のシーンが今回ヒカルのシーンになっている。
(そういう並行世界なのです)
わたしにもコッキーにもその記憶があるから、すごく切ない気持ちになるよねえ、って合宿所で話したりしました。それにしても、大人になったよね、コッキー(笑)。

いつも昭和精吾事務所の当日制作で任せて安心のSAIの皆さんと、今回初めましてのハナちゃんのこと。

アミノト先生:三國谷 花(舞台芸術創造機関SAI)
最近SAIのメンバーになったハナちゃん。
コメディ出身だそうで、動きや読解が独特の方法で、いままでのSAIにいないタイプ。
前向きなので、SAIに新しい風を吹かせてくれそう。緩衝材としても、頼むぜハナちゃん!

少年ヒカル:常盤美妃(舞台芸術創造機関SAI)
二人芝居「MasqueraDead」で初共演したとっきー。
主演という重責を担いつつ
プロジェクトリーダーとしてタスクもプレッシャーも多く、本当によくがんばりました。
がんばりすぎちゃうから、もっと手の抜き方を見つけられるといいね。
(かくいう私も似たところあるので、見ていて気持ちはよくわかるんだけどね!)

渋谷翼:渋谷翼(舞台芸術創造機関SAI)
局長は、SAIで舞台経験もあるし、COLLAPSEのドラマーでもあり舞台度胸があるから、何が起きても大丈夫って思える。名物となりつつある前説は、実は誰でもできるってもんじゃない。あれこそ人間力が出ていると思う。具体的じゃない部分でたくさん支えてくれている、信頼の局長。
副代表就任、おめでとうございます!

母:倉垣吉宏(舞台芸術創造機関SAI)
ひさびさの共演楽しかった。
稽古でも言ったけど、SAIの現場は他の現場ではあまり使わないダンス脳を駆使する。
特に今回は稽古時間も短く、即興の感覚が必要だった。大島おねえも倉垣おにいも、感覚を開いてそういう「そう来たか、じゃあこうだ!」「これでどうだ!」的なやりとりを共に楽しめる相手だから、お客様に伝わるのと違う部分で、魅力的な俳優。
演出としても、根気よく丁寧に詰めていく繊細さと、乱暴にひとっ飛びすることで作る強引さとを併せて使うのが興味深い。一週間前に追加されたオープニングのト書き、それはわたしの作ってきた作品の主題、やはり祈り=信じるということにかける気持ちでした。
そしてわたしにムチャ振りしてくるところもありがたいことだと思っている。
※「BORDERS」のおかげで意地悪の仕方を学習しました(笑)


そして、もうひとつ!
モバシロ使いが降臨したのでそれを載せてレポートの締めにしたいと思います。