りくろあれ企画「弦月音-ユミハリネ-」、ありがとうございました。


20191104ユミハリネ


20191104リンリ

リンリ.は、りくろあれと逆で、大島さんが語りまくり、Rekaiさんが歌う。
楽曲も好きな曲がたくさん使われており(やはり円い夜は名曲だ)、物語と相まってぐっとくるし、(アルバムで聴いている時と意味合いが変わって)新鮮でもある。
効果音を生で出したりするのはやっぱりドキッとしていいね。

リンリ.は、というかRekaiさんの描く世界は、日常の中の、例えば靴に砂が入った時のような小さな異物感を見過ごせず、生きづらくなって自分の居場所からいなくなってしまう、そんな物語が多い。ちょっと鈍感になってしまえば今まで通り過ごしていけるのに、その人はその欠落や違和感をないことには出来ない。孤独だけれど充足してもいる、たった一人の世界。

そんなRekaiさん、かわいいこといってくれたから貼っておく。



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りくろあれ。歌を挟んで物語が進行していくスタイルは、リンリ.と一緒。
ざっくり言うと、大島さんが歌、みーもがヒロインと身体性、わたしが語り(観察者)という感じ。

20191104シロノヲト1


昼と夜とで、使う楽曲が一部違い、つまり演出が変わる。
稽古では混乱もあったが、本番は着実に踏みしめられたと思う。

三人は目を合わせずに、声と気配だけで繋いだ糸を頼りに息を合わせる。

歌詞も台詞だし、台詞も歌のように最適な音や強さや速度がある。つまり60分の楽曲の解釈を共有してお届けする、みのるという素敵な部屋での演奏会で、このメンバーだっだからできた作品。

私の役・棗[なつめ]は、見守る役割の登場人物なので、台詞は、記録した日々の出来事を読み返して思考していると解釈した。
歌は、彼女が自室で聞いている音楽であり、歌詞は彼女の回想や、思考内容や、手記の内容。
うちとりくろあれの様式の違いに戸惑い、難しかった分、乗りこなし甲斐があった。

回想の中の繭の兄・樒[しきみ]さんとの会話シーンは、落語家のように 棗/兄/地の文 を行き来する。かつ2人がそれぞれの感情で興奮するので、御するのに苦労した。初演の兄役を演じた方を知っている為か、私の目には実際には登場していない彼の姿が見えていた。RONさんに会ったら「お兄様興奮しすぎです!」と苦情を言おうと思う(笑)

昼と夜で構成が微妙に違う、つまりは一回限りのテイクを2演目するようなもの。
しかも、同じ台詞の場面も多いけど、前後が違うから、同じ感情ではない。
まあそもそも相手役や会場の空気が違えば演技は変わってくるんだけど、その振れ幅は静かだけれど大きい。微妙な差異を丁寧に拾って、違和感や変化を見逃さないように、気配を全身で受け止めながら的確な反応する。そんな演目だった。棗が繭に対してそうしようとしているように。


りくろあれという大島さんの世界に呼んでくれてありがとうございました。
スタッフのおふたりもいい方で、安心して過ごせました。

大島さんとはこのあと、こんどはわたしのホーム、昭和精吾事務所「氾濫原2」でお手合わせ。
たのしみです。