昭和精吾事務所のレパートリーのひとつ、「仮面劇・犬神」。
2018年に事務所の公式マスコットとなったシロも、この作品の登場人物(人物?)だ。


わたしが初めて参加した事務所作品も、同じく初参加だったイッキさんと出会ったのも1997年のこれだった。以降、犬神サーカス団(現・犬神サアカス團)とのコラボ企画も含め、数回上演された思い出深い作品だが、道具が多いこともあり、渋谷ジァン・ジァン閉館以降、しばらく封印していた。

先日、道具たちが我が家に帰ってきたのもあり、そろそろ再演なのかなと思っている。


犬神抄ばばあ
2017.1.20 麻人楽「犬神抄」 撮影:荒川れいこ(zoisote)



最近調べたことをメモ。


1→2でかなり変わって、2→3は微調整。
昭和精吾事務所の底本は、3です。
「仮面劇・犬神」の変遷‬

1◎「犬神の女」‬(60分・ラジオドラマ)
1964 NHKラジオ第二放送
放送日:2/4、5/26(再)
演出:庄子茂
音楽:間宮芳生
※第一回久保田万太郎賞受賞‬

【収録】
寺山修司ドラマシナリオ集「ジオノ・飛ばなかった男」
編集:山田太一 
筑摩書房 ISBN4-480-80328-9
ジオノ・飛ばなかった男―寺山修司ドラマシナリオ集


2◎「仮面劇-吸血鬼の研究」
劇団人間座による上演(4回の再演)
http://www.ningenza.jp/gallery.html

1964.10‬ 草月会館ホール
1965.6 日仏会館ホール
1966.4 草月会館ホール

演出:江田和雄
美術・仮面:池田龍雄
音楽:山岸磨夫
照明:篠原久
人形操作:竹田人形座
合唱:合唱団ユマンテ


【収録】
寺山修司戯曲集「血は立ったまま眠っている」
思潮社




3◎「犬神」
演劇実験室◎天井桟敷による上演

1969.6
西ドイツ演劇アカデミー主催・国際実験演劇祭 招待作品
フランクフルト T・A・T(テアター・アム・ターム)
※毛皮のマリーと二作品を上演

1969.8 草月会館ホール(東京)
‪1969.9 鎌倉商工会議所ホール(神奈川)

演出:寺山修司
美術:粟津潔
振付:竹邑類
制作:九条映子
出演:新高恵子・下馬二五七・萩原朔美・蘭妖子・昭和精吾・新宿新次

【収録】
寺山修司戯曲集1 初期一幕物篇
劇書房 ISBN4-480-80328-9
寺山修司戯曲集〈1〉初期一幕物篇





そして、昭和精吾事務所および麻人楽の上演。
長くなったのでまた別で書きます。