Air*Log

語り歌う女優、こもだまりの製作日誌(2005〜)。 演劇・語り・ライブ等の上演情報や、稽古や、思索。 昭和精吾事務所 二代目代表。脚本・演出家。麻邑楽×麻人楽。 ヒューマンアカデミー演技講師。

マスカレ再演)アーカイブ販売終了目前の解題

4月の初め、三島由紀夫関連作品6つを上演した「MISHIMA祭り」。
私は、『仮面の告白』をモチーフに描かれた女性二人の変化球ラブストーリー『MasqueraDead』に出演しました。(通称マスカレ)

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劇場で有観客の作品もありましたが私の出演した「マスカレ(無印)」は配信のみ。
作品の内容に沿って、通常セットの4台にGoproを加えた5カメでのスイッチング映像です。
スイッチングは信頼する俳優でもある麻宮チヒロ氏。昭和精吾事務所にも麻人楽にも参加してくれてて、画角やリズム感といったセンスがあるので、映像としても見応えのあるものになったと思っています。
(配信はU-3という、倉垣吉宏さん率いる映像配信チームが担っています)

マスカレCMはこちらの動画↓





SAI×小屋+kop 『MISHIMA祭り』
池袋GEKIBA 2021.4.1〜4.4上演


【配信観劇】全6演目、8枠のアーカイブ(映像記録)を販売
4/16(金) 23:59迄 受付 ←本日まで!!
4/18(日) 23:59迄 視聴可能
https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/02khcm9migk11.html

・1枠2800円
・全枠通し券15000円

「マスカレ」は4月2日千秋楽がおすすめ。「マスカレ#」は4月3日初日のみ販売。
「あやめ」「班女」はセットで、8枠です。


【演目紹介】
告白が告白を呼ぶ女性二人の変化球ラブストーリー、再演
❶舞台芸術創造機関SAI『 MasqueraDead 』
作:倉垣吉宏
出演:常盤美妃(舞台芸術創造機関SAI) × こもだまり(昭和精吾事務所)
 +3(ぜん/寺原航平/渋谷翼)


女性二人の変化球ラブストーリー、令和新キャスト版
❷舞台芸術創造機関SAI『 MasqueraDead# 』
作:倉垣吉宏
出演:琴音 × 小林機械
 +3(ぜん/寺原航平/渋谷翼)

永暦元年夏、菖蒲前と頼政の輪廻の愛を描いた小説を舞台化
❸『あやめ』
演出:寺原航平(小屋+kop)
出演:三浦瑛夏・伊藤真瞳

「彼女の狂気は今や精錬されて狂気の宝石に・・・」近代能楽集の名作を男性キャストで上演
❹班女
演出:八木タケル
出演:倉垣吉宏・麻宮チヒロ・ぜん(ともに舞台芸術創造機関SAI)

「花ざかりの森」「豊饒の海」「檄」、三島の死後も終われない現代への鎮魂歌
❺空
構成・演出:寺原航平
出演:紅日毬子(虚飾集団廻天百眼)・倉垣吉宏(舞台芸術創造機関SAI)

三島が敬愛した異端の作家の超短編集を朗読
❻稲垣足穂「一千一秒物語」
構成・出演:月光密造舎


▶︎ #MISHIMA祭り 詳細
https://stageguide.kuragaki-sai.com/guide/avex01/



2年半前に初演。
今回は同じ戯曲でもう1チーム「MasqueraDead#」(略称マスカレシャープ)もありました。
2チームあったおかげで、無印チームは得をしました。テイクを客観的に見ることができ、倉垣さんも相手が違うから違う説明の仕方をし、それでわかったことがたくさんあった。だからこの「無印版」は「#版」の琴音ちゃんと小林機械と共に作らせてもらった、そう感じています。お二人改めてありがとね。
そういう場にしてくれた演出の倉垣さんにも感謝。
もちろん、ゲスト出演してくれた、ぜんさん(出版社の男)、企画主催者の一人・寺原航平くん(マクドナルド店員)、渋谷翼局長(ジムトレーナー)にも感謝です。


初演時は、正直掴みきれなかった部分が残り、再演のオファーをいただいた時、どうしたらもっと面白くなるのか想像がつきませんでした。しかし、常盤美妃さんの第一次復帰戦の1作目、それも再び二人芝居の相手役という映えあるご指名だから、断るという選択肢はなかったです。

作品は先に書いた通り『仮面の告白』がモチーフ。(wiki参照
ざっくり言うと主人公の「私」(三島本人のような人物)が自分の恋愛対象が異性が同性かの間で苦悩する。肉欲なしに愛する級友の清楚な妹「園子」と、官能を伴う感情を持つ野蛮で逞しい級友の「近江」が登場するが、私の演じた「オーミ先輩」はその両方を担っている。

「オーミ」は女性の肉体と男性の精神を持ち、恋愛対象は女性。
対してとっきー演じる「キミ」(三島の本名に由来)は女性の肉体と男性の精神を持ち、恋愛対象は男性。
キミの初恋の相手はボーイッシュな女性であるオーミで、オーミは女性としてのキミに恋をする。
複雑な告白から始まるラブストーリー(というか闘争)です。



こもだまり×常盤美妃 着物で振り返りツイキャス

https://twitcasting.tv/mari_air/movie/676524741
続きの「打ち上げ配信」。
マクドナルド差し入れもらって飲食しつつなので一応パスワード付きで公開。
合言葉は「マスカレ」です。


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[WSレポート]山下亜矢香「唯一無二の声で奏でる」〜idenshi195 2021春WS(5)

こもだまり体験レポート企画5つめ、山下さんの後編です。

第四回 講師:山下亜矢香(俳優/声優/ボイスチューナー) 
アーツビジョン所属。1999年、青二プロダクションより声優としてデビュー。俳優、声優としてアニメ、外画吹き替え、舞台に出演する傍ら、ボイスチューナーとしても活躍。これまでに学び培った発声・演技論から、俳優の声と身体を調整し演技に繋げる独自のメソッドを創作。俳優ひとりひとりに対し、きめ細やかなボイスチューニングを行うことから、これまでの出演者や、ワークショップ参加者から厚い信頼を得ている。idenshi195サポートメンバー。

Twitter:https://twitter.com/AYAKA_YAMASHITA


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左より 高橋郁子(idenshi195)・山下亜矢香(アーツビジョン)・こもだまり(昭和精吾事務所)


【山下氏と私の関わりについて】※先週分に掲載した情報と同じです
idenshi195の0回公演とされている、旗揚げ前ながら言葉の楽譜としての初回公演、2011年「潮騒の祈り」は山下氏・東野醒子氏・私の三人語りで上演している(生演奏:anoa氏)。次に私が出演した2015年「やわらかな鎖」でもボイスチューナーとして稽古に参加、細かなサポートをしてもらった。


【山下氏とidenshi195の関わりについて】※先週分に掲載した情報と同じです
言葉の楽譜になる前から高橋作品に出演しており、高橋の書きたいリズムを熟知している。
2014年公演で演出補としてついてもらい、以降ボイスチューナーとしてサポートしている、idenshi195には欠かせないメンバー。



[こもだまり WS体験レポート05]
2021.4.7

〜idenshi195 2021春のスペシャルワークショップ
「本来の声で空間を変える」〜
5、唯一無二の声で奏でる / 講師:山下亜矢香(やました・あやか)




この全7回のWS5日め。
手指消毒、検温、入室時のマスク交換、30分ごとの換気など、感染症対策を取りつつの会となる。

「今日はついに"奏でる"です。早くやりたいので、さっさと行きましょう。」と高橋さん。
「3分渡すのでそれぞれチューニングしてください。次回からは講義が始まる前にここまで済ませておいて欲しいです」

ということで、それぞれ前回習ったことを使って各々チューニング。
流石に受け身の学校じゃないから、何やったらいいか迷ってる人はおらず、それぞれ自分の課題クリアに捉えてエクササイズしていた。(そもそも会場に来た時の「おはようございます」の声から違っていた。)

WSの課題テキスト「船弁慶」冒頭の「定点観測」
毎回WS冒頭に、講義を受けての変化を実感するために行う。

「今日は外向きの円陣で読むほうから行きましょう。その方が早いんじゃないかって」
山下さんが中入ってていいですか?と、円の中央に座る。

「Hさんの声がスタートになってはいたけれど、皆すぐついていったので、瞬発力と集中力という点では自信を持っていい。では難易度を下げて中を向いてやりましょう、視覚情報には頼らず、気を飛ばしあったらいけると思います。」

始まれば揃う。A組(ここ、水曜コース)とB組(日曜コース)を比べると、A組は受信の能力は高いけれど、気を飛ばす(発信する)力が弱いので、そこを強化して欲しいとのこと。

次に、2行ずつ4人で読む。
担当する文が長い人が、読みが少し走ってしまっていると指摘がある。
今日は参加者9人で私1人余ったので「おかわりのかた3人お願いします」と言うとさっと何人も立ち上がる。積極的な空気でいい。

私は前回「低い音だけ使っているから、上の方の響きを足したい」と指摘をもらった。
作品の重厚なイメージと、「闇を渡る」から始まる深い夜のイメージで自分の下限の音でモノクロの静かな場面を表現しようという意図でそうなったのだが、「その音をベースにして上の音を足す」という方法を教わっていた。
加えて、今回のWSは《各々が無理せず出せる一番出しやすい”唯一無二の声”を発見する回》なので、作りたいイメージはさておき、なるべくプレーンなトーンを心がけてみた。しかし普段自動でやっている出音のイメージとのリンクを払拭するのは難しく「低くしないように」に執着してふわっとしてしまった気がするが、付き合ってくれた方たちは、スターターの私のニュアンスやスピードを捕まえて、一緒に奏でようとしてくれているのを感じた。
これも前回高橋さんが「4人で読んでいるってことを意識して。自分のパートだけ読んでるんじゃなくて、全員で同じ情景を描いているんです」と言ったことを踏まえていて、いい感じ。

そもそも、みんな前回の定点と全然違って、この1週間ちゃんと復習したんだなってのを感じられる変化を遂げていた。いい感じ(そればっかり)。

今日の流れ、山下さんにウォーミングアップをしてもらって、高橋さんが今日のテキストの説明をし、実践に入る、と説明。

再び註)実践編のため、あんまり詳しく書くと山下さんの商売上がったりになっちゃうと思うので、前回同様、随所省略しています。講師の生指導あって効果が出る部分が大きいことをご了承ください。そして前回の続きなので、先週のレポートから読んだ方がより伝わると思います。
http://komodamari.blog.jp/ws2021i-4.html



講師の山下さん登場。
山下さんが先週の講義の動画を見返しての補足説明から。
「伝えたいことが多すぎて、この人数に駆け足で教えた分、伝わりづらかった点があるなと思うんですけど、まりさんのレポート(文字情報)を補助にすると理解の助けになると思います」と紹介してくれた。(この2回のレポートは名前などの情報が多いため、山下さんに確認してもらってます)


●うがい薬は2種類あって、イソジン(ヨウ素系、茶色の液体)が体質で合わない人はアズノール(青い液体)がいい。
補足)
イソジンうがい液(ポピドンヨード)茶色。甲状腺異常の治療に使われるヨウ素を含むので、体質で合わない人もいる。消毒液のため、殺菌作用がある。
アズノールうがい液(アズレンスルホン酸ナトリウム)青色。消炎作用がある。

参考)3分で分かる!イソジンとアズノールの違い【うがい薬】
https://www.kusurinomadoguchi.com/column/articles/hvvfp


●コーチングしてる人はピンキリ。そしてピンだから絶対という訳でもなく、それぞれとの相性や方向性を見て自分で考える必要がある。”先生が言うことだから正しい”などと盲信的にならず、自分の目指したい方向、声、好きなものを明確にして、合う方法をピックアップしていって欲しい。

●やりたいこと、やれること、向いていることは違うと認識しよう。
自分に求められるものは何かを認識した上で、それでもやりたいことがあればチャレンジしてもいいと思う。


そしてテレビ番組で見た「声楽家が選ぶ歌うまランキング」に名前が上がった歌い手さん達の歌唱法についてのコメント
「この人は声帯に負荷をかけて歌っている音だが、それをキープできるのは声帯が強いのだと思う。どこかに負荷がかかっている声は人の感情を揺さぶるが、安易に真似をすると喉を潰すので気をつけて」とか「この人は声帯が弱いとご自身で言っておられたが、テクニックで補っているのだと思う」とか「母音の繋がりが滑らかですごい」とか、「日本語としてきちんと聞き取れるように発音している」など、それぞれの特徴を説明。具体例はとても参考になる!

面白いなと思ったのは「宇多田ヒカルさんはビブラートをお腹・喉・頬骨の三種で使い分けている、と評価されていました」という話。お腹と喉は聞いたことあったけど、頬骨・・・平井堅さんは頬骨に音を響かせていると言われてたそうだ。
「コネクトする場所を変えると良いというロラン氏の教えに近いと思う」と山下さん。


それらを踏まえて、あくびから始まるエクササイズ(前回やったもの)を一連で短く。
「喉はあくびの時のようにぼんやりとさせ、声帯に負荷をかけない感覚を掴むことから始めてください。」声帯を含めた、身体という楽器のウォーミングアップをするということだろう。喉を丁寧に扱いつつ全身の筋肉を醒ましていく暖機運転。自分の弱いところをふまえて短いメニューを組んだらとてもいいと思う。ルーティーン持ってるとオーディション前でも緊張解けるしね。続きを読む

常盤美妃さんの着物コーデした話

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「配信の日の服装、希望イメージありますか?」
「役寄せでも、俳優・常盤美妃のおしゃれ服でも。着物がよければ、なんなら用意します!
お客様はなにが嬉しいかな?」

と言ったらとっきーが「お着物は滅多に着ないので、お客様も喜んでくれるかもです!」と言ってくれたので(なかなか懐かない野生の小動物が心を開いて甘えてくれた気分)、張り切ってコーディネイトしました。

着物は浴衣は着れるけど、基本衣装でしか着ないとのこと。
「自分ではどんな色が似合うとか好きとか教えて」と訊くと、
基本似合う色は原色系、かつ好きなのは赤系。普段しっくり来るのは白・黒・カーキ・紺など無難な色で、ベージュとかくすみ系は似合わない、とのお返事。
私と似た方向の嗜好だな。

着物を買い始めた頃、私も自分では赤黒を好んでいたんだけど「こもださんは白が一番似合うよ」と、銀座アンティークモールの着物店「wing」の田中翼さんに教えてもらった。
参照)2007.9.16「きものファッションショーと松風」
翼さんのコレクションでファッションショーのモデルをした時には、白に赤のドット、赤地に薔薇の刺繍帯、半襟は桃色、帯揚げは帯にもある山吹色という、自分では絶対選ばないようなものを着せてくれて、そして長年の友人も褒めてくれたのだった。
そんなわけで、案外本人の好みと違うところに似合う色があること、着物と洋服では似合う色が違う可能性があることを知っていた。

「ハッキリめの色が好みってことね、了解です!わたしも洋服は赤白黒だけど、着物だとターコイズとか着るので、くすんでない白系とか空色も行ける気がする」

とっきーが送ってくれた過去の着物着用写真も参考に、いくつかコーデ作って写真を送る。
実際合わせてみないとわからないので、とっきーが良さそうと言ったのを含め、3点持っていく。

その日は麻宮チヒロさんが配信のヘルプで来てくれたので(自主的に!)、意見を聞いてみる。
「これ僕も知ってるやつですよね、これじゃないっすね。・・・これが一番いいんじゃないすか」
と、すっと選んだのは空色の着物だった。コーデ例の写真を見せたら「ああ、それいいっすね」と。
昨日この写真を見たとっきーは「柄負けしそう」と言ったんだけど、実は私もそれがイチ押しだった。
で、着せて見たらまあ、この通り!

20210408とっきー着物s


本人も「新しい自分に出会えた気分」と喜んでくれた。
お客様や共通の知り合いにも「自分ではしなさそうな方向で、ちゃんと似合ってたのがとてもよかった」と好評だった。よかった!続きを読む

緊急告知)4/8木 20時 俳優 常盤美妃さんと MasqueraDeadふりかえりツイキャス決定

またしても急遽ですが、ツイキャスします。
金曜に終わったばかりの「MasqueraDead」御礼企画、ふりかえり配信敢行!


4/8(木) 20:00〜21:00 ツイキャス無料配信
https://twitcasting.tv/mari_air
こもだまり × 常盤美妃
「マスカレふりかえり・役作りの秘密」


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【プログラムTOPIC】
▶︎20:00〜 こんな話をするつもり
・二人の出会いからこれまで
・マスカレ再演どうだった?
・初演と比較して
・お気に入りの場面は?
・苦心したところは?
・こもださんとの共演はどう?(イト、マスカレ)
・次回出演作 りくろあれ『外科室』について

▶︎20:30〜
テーマトーク「役作りの秘密、声へのこだわり」
※質疑応答あり

[こんな方におすすめ]
🚩俳優の思考に触れてみたい
🚩とっきーの第一次復帰を祝いたい
🚩三島由紀夫/「仮面の告白」ファン
🚩MISHIMA祭り 参加しました(これから見ます)
🚩「女性性」「男性性」について考えたことがある
🚩稽古場のこもださんがどんなだか聞きたい
🚩とっきーの着物姿を見たい




常盤美妃さん=とっきーは、昭和精吾事務所でもよく受付に入っていただく、本当によくできたお嬢さん。初共演がこの「MasqueraDead」初演で急にがっつりの二人芝居でした。

変化球ラブストーリーを終えたキミとオーミ(役名)の二人が何年かしてあの頃の思い出話するような、堅苦しくないお喋りです。
終わりに乾杯するので皆様もぜひ!


▼CMできました(4/7公開)



SAI×小屋+kop【 MISHIMA祭り 】2021.4.1-4.4 池袋GEKIBA

本編ご覧になった方も、まだの方も、
アーカイブ絶賛販売中なので、今からでも予習復習間に合います!

三島由紀夫「仮面の告白」モチーフの、女性二人の複雑ラブストーリーです。
アクティブリーディングという形式で、台本を持ったまま演じるんですが、
踊ったり体を鍛えたりしています。
珍しく、日常生活を送る役の私が見られますのでぜひ。

4/1と4/2の2回分ありますが、2日の方が照明的に見やすいかと!

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[アーカイブ購入]
https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/02khcm9migk11.html

16日まで販売→18日まで視聴可
1枠2,800円
8枠通し券15,000円

1)4/1「MasqueraDead」
2)4/2「あやめ」+「班女」
3)4/2「MasqueraDead」
4)4/3「あやめ」+「班女」
5)4/3「一千一秒物語」
6)4/3「MasqueraDead#」+対談・MISHIMA祭り
7)4/4「空」プレビュー公演
8)4/4「空」+アフタートーク


私が参加したのは赤字、1)2)と6)の対談です。
「MasqueraDead#」は別キャストなのでお間違えなく。




配信日の衣装、着物着ようと相談中なのでお楽しみに。
とっきー何色が似合うかなあ。(私がコーディネイトいたします)

あ、おかげさまでツイキャスアカウントが育ち、
お茶爆(応援差し入れ)ができるようになりました。
500円のお茶爆50からあるんですが、お茶爆100だと大量のシロが降ります!


しばらく舞台をお休みしていたとっきーは、この4月5月、2本の舞台に出演。
次回出演作「外科室」(作:泉鏡花 構成・演出:りくろあれ)についても語ってもらいましょう。

コメント質問お気軽に!


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常盤美妃 Miki TOKIWA
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表現者 / 俳優 / 喋り手
舞台芸術創造機関SAIの俳優。
ラジオパーソナリティーやイベントMCとして栃木/東京と活動する一方で、
少年性と少女性を併せ持った性別に捉われない演技をする俳優としても活躍。
幻想音楽劇「贋作マッチ売りの少女」で情熱の画家ヴァン・ゴッホ
野外劇「ROMANTIC+GROTESQUE」でアイドル・ナナホシを演じた。
自主企画の公演や朗読公演の開催も行っている。
Youtube『 とちまるショップチャンネル 』リポーター / Radio Berry / 雷様剣士ダイジ(テンテンcv)


Twitter:https://twitter.com/ex_miki15
SAIメンバーページ:http://stageguide.kuragaki-sai.com/guide/cast/miki/
note:https://note.com/kioku_no_souko


●こもだと共演した作品(全て舞台芸術創造機関SAI公演)
2018「MasqueraDead」 
2019 WIP版「イト」 
2018「再生術」(SAI15周年記念企画「死の表象と再生術」にて)
2019「朗読 藪の中」(電脳空間演劇市【シアトロン2 】にて)


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[WSレポート]山下亜矢香「唯一無二の声を発見する」〜idenshi195 2021春WS(4)

[WSレポート]山下「唯一無二の声を発見する」〜idenshi195 2021春WS(4)

こもだまり体験レポート企画4つめ。

第四回 講師:山下亜矢香(俳優/声優/ボイスチューナー) 
アーツビジョン所属。1999年、青二プロダクションより声優としてデビュー。俳優、声優としてアニメ、外画吹き替え、舞台に出演する傍ら、ボイスチューナーとしても活躍。これまでに学び培った発声・演技論から、俳優の声と身体を調整し演技に繋げる独自のメソッドを創作。俳優ひとりひとりに対し、きめ細やかなボイスチューニングを行うことから、これまでの出演者や、ワークショップ参加者から厚い信頼を得ている。idenshi195サポートメンバー。

Twitter:https://twitter.com/AYAKA_YAMASHITA


山下高橋
左より こもだまり(昭和精吾事務所)・山下亜矢香(アーツビジョン)・高橋郁子(idenshi195)


【山下氏と私の関わりについて】
idenshi195の0回公演とされている、旗揚げ前ながら言葉の楽譜としての初回公演、2011年「潮騒の祈り」は山下氏・東野醒子氏・私の三人語りで上演している(生演奏:anoa氏)。次に私が出演した2015年「やわらかな鎖」でもボイスチューナーとして稽古に参加、細かなサポートをしてもらった。


【山下氏とidenshi195の関わりについて】
言葉の楽譜になる前から高橋作品に出演しており、高橋の書きたいリズムを熟知している。
2014年公演で演出補としてついてもらい、以降ボイスチューナーとしてサポートしている、idenshi195には欠かせないメンバー。



[こもだまり WS体験レポート04]
2021.3.30

〜idenshi195 2021春のスペシャルワークショップ
「本来の声で空間を変える」〜
4、唯一無二の声を発見する / 講師:山下亜矢香(やました・あやか)




この全7回のWS4日め。
手指消毒、検温、入室時のマスク交換、30分ごとの換気など、感染症対策を取りつつの会となる。

まずは前回2人欠席だったので、足並みを揃えるため、全員で前回やった「名前とばし」をする。ついに水曜枠全員の名前と顔を互いに認識する。それだけでかなり空気は変わる。

そしてWSの課題テキスト「船弁慶」冒頭8行の「定点観測」。前回同様、2行ずつ4人で読む。
これはWSの冒頭に毎回行い、講義を受けての変化を実感するために行う。

劇場で上演しているのを意識して読む、という前提にしたので、「目は本を見ていても客席に声を届ける意識を持ってほしい」「各々でパートを受け持つのではなく、4人で"同じ"情景を語る意識を持ってほしい」「声優畑の方はセンターに立ってるマイクを避けて台本を持ちがちだが、idenshiはマイクを立てないので、台本と正対してください」など細かくリクエストが入る。

のち、「円になって8行を全員で読む」。合図なしに同時に読んで欲しいという実験の3回め。
槙尾さんの即興の講義を受けたから発信も受信も感度や精度が変わると思って楽しみにしていたもの。
高橋さん「繋がれたら、読んでください」。
1回目、始まりが合わない。「集中して外に神経を張って ”行けるよね”、を飛ばしあって、同時にスタートできるよう、音を出す前こそ集中してほしい」
2回目、かなり合う。「音を出す前にこれくらい集中して登場すれば、空間を支配した状態でスタートできる」と。
次の段階「背中合わせの円で2行を全員で読む」チャレンジ。結構行けた!高橋さんも「すごいねー!いま合ったよね!」と喜ぶ。

講師、山下亜矢香さん登場。
高橋さんからidenshi195の関わりについて紹介(前述)。


註)今日のワークは実践編で、あんまり詳しく書くと山下さんの商売上がったりになっちゃうと思うので、随所省略しています。講師の生指導あって効果が出る部分が大きいことをご了承ください。


山下さんは「私自身、喉も弱く発声も悪く、結節の手術をするほど声帯に負担のかかる発声をしていたんですが、手術後に出会ったボイストレーニングの先生が物理的に指導してくれたので、今はオールでカラオケしても大丈夫なくらいに変わりました。」
声がどう引っかかっているのか、どうして出しづらいのかなど、自分自身が悩み経験してきたからこそ、発声に悩む人の心理や身体が理解できるというところがあるという。
浄瑠璃を少し習ったり、やイヴァナ•チャバック(潜在意識に触れていく演技メソッド)や、イリーナ・ブルック(ピーター・ブルックの娘)の元で演出に携わっていたフランスのロラン・クルタン(自分から出た声についていくことで役が生まれるという演技メソッド)のワークショップを受けた。
「心と身体両方からのアプローチ方法を学び、それらを組み合わせた独自のメソッドを構築し、ボイスチューニングや演技指導を行なっています。
私に合ったからって全部が皆さんに合うとは限らないですが、皆さんも自分に合うものを拾って、いいとこ取りしてください。」


「水分補給は10分に一回、一口でいいそうです」とのことで適宜補給しつつ、この2回は物理的な方法のワークをするとのことで、まずはいい声の出る、無理のないいい体勢を作るところから始める。

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[WSレポート]槙尾ユウスケ「即興感覚を磨く」〜idenshi195 2021春WS(3)

[WSレポート]槙尾ユウスケ「即興感覚を磨く」〜idenshi195 2021春WS(3)

こもだまり体験レポート企画3つめ。


第三回 講師:槙尾ユウスケ(俳優/インプロバイザー) 
1980年12月5日生まれ。広島県出身。サンミュージックプロダクション所属。早稲田大学在学中、同じお笑いサークルに所属していた小島よしお、岩崎う大らと5人組コントグループ「WAGE」として活動。解散後、2007年に岩崎とお笑いコンビ「劇団イワサキマキオ」を結成。2010年にコンビ名を「かもめんたる」に改名する。2013年にはコント日本一を決める大会「キングオブコント」で優勝。2015年には「劇団かもめんたる」を旗揚げし、18年以降は劇団の活動に力を入れている。テレビ・ラジオ・舞台・即興演劇など幅広く活躍中。インプロバイザーとしてワークショップ講師も務める。idenshi195では2018年『眼球綺譚/再生』に出演。


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左より こもだまり(昭和精吾事務所)・槙尾ユウスケ(俳優/インプロバイザー)


【槙尾氏とidenshi195の関わりについて】
2018年にidenshi195の4人語り「眼球綺譚」に出演。稽古中に槙尾さんが「(首を傾げな柄)一緒だなあ…」と呟いていたことが高橋はずっと気になっていて、その後、機会あってそのことを尋ねたところ「インプロとidenshi195が求めてることが通じると思う」といわれ、idenshi195主催のWSを開催。その効果を実感し、今回も講師を依頼した。



[こもだまり WS体験レポート03]
2021.3.23

〜idenshi195 2021春のスペシャルワークショップ
「本来の声で空間を変える」〜
3、即興感覚を磨く / 講師:槙尾ユウスケ(まきお・ゆうすけ)




この全7回のWS3日め。
手指消毒、検温、入室時のマスク交換、30分ごとの換気など、感染症対策を取りつつの会となる。

まずはWSの課題テキスト「船弁慶」冒頭8行の「定点観測」。前回同様、2行ずつ4人で読む。
これはWSの冒頭に毎回行い、講義を受けての変化を実感するために行う。

高橋さんより「劇場でやっているとイメージしてください。客席があり、舞台のセンターはどこか、4人が等間隔に並ぶなどを意識してください。バミリに頼らず空間を把握できるようになってほしいです」

のち、「円になって8行を全員で読む」。合図なしに同時に読んで欲しいという実験の2回め。
まだちょっと探り探りだけれど、前回よりずっと集中(外に向けて注意を払う)が感じられた。
受信はできてる感じしたけど、「行こう!」を発信するパワーがまだ弱いかも。
リーダーがはっきりしてたらいけるやつだし、今日の槙尾さんの即興の講義を受けたら発信も受信も感度や精度が変わると思うから、次回が楽しみ。
(この時点ではただの予想だったが、今日のワークが終わったら確信に変わった)


講師、槙尾ユウスケさん登場。
わたしは槙尾さんを、idenshi195「眼球綺譚/再生」の本番で拝見している。
自然体で穏やかに話す、ナチュラルな状態の槙尾さんは、その本番の時より魅力的な人物に見えた。
今日は、円座に置かれた椅子での講義スタイルから開始(のち移動などあり)。

高橋さんから紹介と、今日のプログラムを説明。
槙尾さんとidenshi195の関わりについて(前述)、以前ワークショップを開催したあと、高橋さんが
「わたしは見ていただけなのに、その後お客様の前で喋れるようになったという経験をしたので!」という。どんな魔法かな?

註)今日のワークは実践編で、あんまり詳しく書くと槙尾さんの商売上がったりになっちゃうと思うので、随所省略しています。ここに書かれてる通りにやっても、講師が指導しないと効果半分程度だと思います、ご了承ください。

最初は『名前回し』
呼ばれたい名前を申告して、呼ばれた人が別の人の名前を呼ぶという、定番のアイスブレイク。
お互いの顔を見ることや、名前を呼ぶことで確実に距離が縮まり、いいワーク。
いいなと思ったのは、失敗した時に暗くなるんじゃなくて、自分も周りも盛り上がる方向で〆ようという点。そして応用編「一個ずらし」は(敢えて省略)、やったことなくて、でも、idenshi195で必要な、聴覚での集中力や瞬発力を高めるのに効果的だと感じた。

槙尾さん曰く「稽古場では、失敗した時に『失敗してませんよ』と取り繕うのではなく、失敗したのはもう仕方ないこととして、オープンにして、ハッピーに振る舞えば、いい雰囲気の空間を保てる。お笑いでもスベったり失敗してもそれが逆に、お客様には面白かったり、その人を魅力的に見せたりすることもある」。
「オープンに失敗する」を体験する時間だった模様。
「失敗してOK」の雰囲気と、前のめりに関わっていく姿勢が養われると思う。

余談だが、槙尾さんがワーク一個ずつの終わりに「じゃあこれ終わりです、ありがとうございました」と言うのがいい。きちんと区切ることで段階を踏んでいくのも感じられるし、集中も入れ直せる。
その司会ぶりは、さすが舞台慣れしているお笑い芸人さんという感じ。続きを読む

[WSレポート]川瀬隆士「能とは、船弁慶とは」〜idenshi195 2021春WS(2)

こもだまり体験レポート企画2つめ。
idenshi2021ws


第二回 講師:川瀬隆士
新潟県三条市出身。シテ方宝生流能楽師。宝生流20代宗家宝生和英、渡邊荀之助に師事。東京藝術大学邦楽科卒業後、宝生宗家の元で内弟子修行を積み、現在は独立し社中の会「賀隆会」を主宰し東京、新潟で指導もしている。主に東京、石川、新潟で舞台を勤め、能楽以外との合同作品にも多数出演し、伝統を重んじつつ文化芸能の道を歩む。



【能と私の関わりについて】
大学のクラスメイトに喜多流の能楽師がいたご縁で、能楽堂で能を見たり、薪能を見た経験あり。謡曲に影響を受けた戯曲を上演していたことや、三島由紀夫「近代能楽集」や人外役の出てくる作品を演じるにあたり、能の舞台装置や装束について調べたり、多少興味があり触れてはいる。

【川瀬氏とidenshi195の関わりについて】
2009〜2011年、宝生流宗家の個人の催しで高橋さんが能のあらすじ朗読用の脚本を書いた。
その縁から、2012〜2015年、同じく宝生流の催しとして、高橋が現代語で書いた朗読脚本「葵上」「船弁慶」等を劇場で上演。その際、宗家で修行をしていた川瀬さんが、出演者の着替えや道具の扱い、所作などを監修した。それらの脚本をidenshi195主催公演で再演するにあたっても、アフタートークゲストに呼ぶなどご縁が続いている。




[こもだまり WS体験レポート02]
2021.3.17

〜idenshi195 2021春のスペシャルワークショップ
「本来の声で空間を変える」〜
2、能とは、船弁慶とは / 講師:川瀬隆士(かわせ・たかし)



idenshi195川瀬隆士

この全7回のWS2日め。
手指消毒、検温、入室時のマスク交換、30分ごとの換気など、感染症対策を取りつつの会となる。

冒頭に、主催者の高橋郁子さんから、先日伝え忘れたんですが、と前置きがあって短いお話があった。
「3月10日は東京大空襲の日でした。」

WIPの課題作品「朗読・原爆詩集」には、冒頭で3月10日から8月6日までの日本で大空襲の日付を言っていく演出がある。今回その演出はやらないが、東京大空襲の日から8月6日に向けての日々を、それを意識して過ごしていくことで、(前回の講義の東野醒子さんの話に通じるが)想像力で当時に繋がれると思う、とのこと。


まずはWSの課題テキスト「船弁慶」冒頭8行の「定点観測」。前回同様、2行ずつ4人で読む。
これはWSの冒頭に毎回行い、講義を受けての変化を実感するために行う。

のち、「円になって8行を全員で読む」実験。合図なしに同時に読んで欲しいという。
idenshi195ではよくやるが「感覚で繋がる」訓練で、お互いの「いける」を読んでGOする。郁子さん曰く「集中力を外に向けて」。2回うまくいかず水入りがあるが、3回めで終わりまで。出過ぎてもダメだし待ち過ぎてもダメ、つまり発信だけでも受信だけでもダメ。私も円に参加したが私が出ちゃうのもなんだなと思って飽くまで受けに徹する。様子を伺って誰も声を発せないで長い時間が経った1回め、私の感覚だと5回くらい「ああもう行きたい」と感じた(せっかちすぎかな?そのタイミングがidenshi195的に正解だったかは不明)。
おそらく次の槙尾さんの即興やKouさんの身体トレーニングをしたあとなら、お互いをもう少しビビットに感じ合えるようになるだろう。


今回講師、川瀬さん登場。
ここにいらっしゃる時から着物と想像していたが、会場に45分前に現れた川瀬さんは、ジーンズに革ジャンというカジュアルなスタイルだった。(後半のツーショット参照)
講義は着替えて、着物に袴、白足袋、扇子で正座。
前回のように椅子を用意していたのだが、謡を体験するときには正座の方がやりやすいだろうという提案で、始まる前に椅子を片付けて、全員床に座しての講義となった。


高橋さんから紹介と、今日のプログラムを説明。
川瀬さんとidenshi195の関わりについて(前述)、また能の、内在する爆発的なエネルギーを抑制して行う表現方法や、音によって観客と想像力で繋がろうとする方法が、idenshi195の作品作りの考え方に繋がると説明。


「私は宝生流のシテ方(舞台上で物語のシテ=中心人物を演じる役割)と申し上げましたが、(シテ方の)能の流派は江戸時代までは四流一座、令和三年現在は観世・宝生・金剛・金春・喜多の五流です。」
私は砂々良で、大学で能サークルにいたお客様と雑学好きなマスターから何度も聞いているので知っていたが、能について考えたことがなければ確かに知らないことだ。

こもだ註:専門分野でシテ方・ワキ方・狂言方・囃子方と別れており、ワキ方の高安・福王・宝生、狂言方に和泉・大蔵など、合わせると二十四流あるようです。
能の歴史についてはこちら参照
https://tatsuki-lab.doshisha.ac.jp/Thesis2002/02_TOYOOKA.pdf



ここからはまたしても少し箇条書きで。

・他の古典芸能(日舞など)とは違って、能は勝手に師匠にはなれない
家元および太夫に弟子家が存在し、それがプロとして認められている
能楽は世界最古の芸能で、シェイクスピアより古い。650〜700年前の観阿弥世阿弥が能楽の礎を作った

・ざっくりいうと、能は悲劇、狂言は喜劇
狂言は市井の人々の生活の中で懸命に生きているのがどこか滑稽であるというもの
能は実在した登場人物も多く、人生での抗えない悲しさや怒りを舞と謡で表現するもの

・面(おもて)を実際に見せてもらう。視野がとても狭い
面の表情は俯くと悲しげ(曇る)、上げると明るくなる(照る)と角度で変わるため、つける人によって中に当て布をして角度を調整している。江戸時代のものが多いが、室町時代のものも現存する
芸はもちろん、道具(美術品、面や装束)を伝えるのも能楽師の役割
機織り機は戦前に技術が断絶したので、現在はフランスから輸入したジャガード機で用いて引き継いでいる

・コンダクターがいない芸能なので、お互いの気配を感じつつ演じる
周りと調子を合わせることが最も重要で「一調・二機・三声」とされる
こもだ註)世阿弥が「花鏡」に書いた、発声時の考え方。

(以下、観世寿夫「心より心に伝ふる花」より引用)
「一調・二機・三声」は世阿弥の発声についての基本的な考えをしめしたもの。
「一調・二機・三声」は、いちばん初めに、まず自分の中でこれから発する声の音高や音程、テンポといったものを体で捉え、二番目に、体の諸器官を準備し、息を充分に引いて整え、声を出す間をつかんで、三番目にはじめて声を出す、ということです。必ずどんな場合でも、発声する前にこれだけの
段階が自然にふまえなければならないというのです。これは喉だけの発声にならないための技術で、腹式呼吸を正しく使い、全身の共鳴を用いて発声するということに外ならないと思います。



この後、宝生流の舞台映像を見て「船弁慶」解説を聞く。
源義経と弁慶と静御前が出てくる90分ほどの大曲で、謀反の意ありと兄に追われた義経が都落ちする(船出する)前段、平知盛の亡霊が襲ってくる後段で構成されており、シテは前段で静御前として義経との別れの悲しみを演じ、後段で知盛の亡霊という真逆の性質の二役を演じる。
前後半の間20分ほどには幕間狂言があり、船頭役が出てくる。

地謡の並びは五人囃子の形で、楽器を持たず扇を持つ人が地謡。
下手から上手に順に楽器の高さが上がっていくように配置されている。
太鼓は人でないものが現れるときに鳴るので、この作品では後段の亡霊登場まで待つことになる。
装束の模様や面や所作の意味、シテ・ワキなどの説明、義経を敢えて子方(子役)にすることで夫婦の情を描きすぎない、などの工夫について聞く。

世阿弥は決めすぎない、描きすぎないことで、万人が自分の想像力で自分の思いを投影して見られるように作っているという。これはidenshi195の朗読や、舞台装置を使わず動かず語るだけの昭和精吾事務所の「李庚順」にも通じることだ。



宝生流能楽11月五雲会  岩船 放下僧 船弁慶
※ダイジェスト。船弁慶は1時間37分あたりから
https://youtu.be/cBUG7wh7ejY


一旦休憩を入れて後半、謡体験。
実際の謡本(うたいぼん)のコピーをいただく。
謡は叙情詩や叙事的な台詞(ナレーション)があるので、そこを演じすぎないなど、よく読み込んで作者の意図を理解して表現することが大切。
稽古は師匠とサシで、対面で一節ずつ「鸚鵡返し」することから始まり、大人になると本を見ながら止められるまで続けるようになる。

今回の謡体験は、謡本の記号の意味を理解し、見て奏でられることに重点があり、主に台詞の抑揚(音の上がり下がり、下の句は二音めが上がる、などのルール)と声の出し方についての体験だったので、スピード(テンポ)に関する指導は、役割の説明(「子方は調子を張ってハキハキと」「シテは重厚に」など)程度だった。
しかし台詞でない部分=地謡は一音ずつ、または子音と母音を分解して母音だけ独立してもう一回発音するなどの細かい指示がある。八拍構成で、楽器の演奏と密に作られているので、こちらはテンポについても細かいルールがあるかもしれない。


先週の講義で、高橋さんがidenshi195の「言葉の楽譜」について、楽譜として読み方を指定するのに「、」と「。」だけでは足りないので、独自の読点を使ったり、一音を1マス/一拍ではなく半拍でかぶせることもあるなど、こだわりを持って緻密に書かれたものであることなどを説明した。
一音を子音と母音に分解する発想は謡の方法からだろうか?
私が書く複数が声を重ねる台本も、楽譜のように重なるタイミングを指定していて、この音のここに被せて、という細かいこだわりがある。語りものを研究していくとそこに行き着くのだろうか?

idensi195_2
私が必死で抑揚のメモを取った、パニックぶりがわかる謡本。
今改めて見ると、ちょっと読めるようになっている!


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[WSレポート]東野醒子「求められる俳優の在り方」〜idenshi195 2021春WS(1)

昨年春、思いついた矢先に自粛期間入って、ギリギリ実施した第一弾(梶原航さんWS)をまだ公開してないままの、こもだまり体験レポート企画!

郁子さんにオファーいただいて、出演作との連動企画で第二弾を先に公開します。
(梶くんのパーソナルワークショップ、ものすごく心身にいいので、いずれきちんと紹介しますね)

idenshi2021ws


第一回 講師:東野醒子
俳優。劇団「激弾BKYU」所属。蜷川幸雄演出舞台『にごり江』(たけくらべの美登利役)で舞台デビュー。1985年に劇団を立ち上げ、小劇場を中心に活動を続けている。網膜色素変性症という進行性の視覚障害を発症してからは、「耳で観る世界〜ドラマリーディング」と題した講演をライフワークとし、聴覚からの想像体験を提供している。idenshi195では2011年と2014年『潮騒の祈り』に出演。本WSでは、表現におけるビラミッドメソッドと感覚の洗練をテーマに初回講師を担当。




【東野醒子さんと私の関わりについて】
20210310_醒さん

講師の醒子さんとは青蛾館『青ひげ公の城』で初共演、その後、高橋郁子さんを紹介され、共にidenshi195の0回公演と言われる『潮騒の祈り』に出演した。
醒さんは上の紹介にもあるが、網膜色素変性症という目の病があり、私が出会った時には既に「五円玉の丸の中分だけ見えて、周辺は見えないの」と言っていた。進行性のため、おそらく当時よりも見辛くなっているのだろうが、本人曰く「舞台は物の場所が決まっているから覚えてしまえば怖くない。台詞も覚えてしまえばいい。日常の方がイレギュラーがあるからよほど大変」とのことで、観客として見ていると、(劇団の仲間の協力もあり)不自由さは見えない。醒さん自身の想像を絶する記憶力とアンテナと努力あってのことだろうが、人柄によるものも大きいと思われる。

参照:2011「潮騒の祈り」CM(こもだまり作製)
※十年前に初めて作ったCM動画なので色々拙いです。






[こもだまり WS体験レポート02]2021.3.10

〜idenshi195 2021春のスペシャルワークショップ
「本来の声で空間を変える」〜
1、求められる俳優の在り方 / 講師:東野 醒子(とうや・さめこ)




この全7回のWS初日。
手指消毒、検温、入室時のマスク交換、30分ごとの換気など、感染症対策を取りつつの会となる。

冒頭に、主催者の高橋郁子さんから、ゲスト紹介、今日のプログラムを説明。
idenshi195の作品カテゴリー名[朗読キネマ]と、脚本の形式[言葉の楽譜]について解説。(idenshi195サイトに記載があるので詳細は割愛。どちらも昨年春に商標登録済)
参照:https://idenshi195.com/aboutus/

超ちなみにだけど、私の書く、脚本の声の重なりを使ったシーンも、郁子さんは「言葉の楽譜」と認めている。それについては私の過去日誌にて。

■2011「台本=楽譜」
http://komodamari.blog.jp/archives/51875050.html
■2014「高橋郁子さん」
http://komodamari.blog.jp/20141104.html
■2021 こもだまり×高橋郁子 ツイキャス記録
http://komodamari.blog.jp/20210211.html



耳を飽きさせない工夫を脚本に散りばめることで、朗読者は動いていないのに、観客は映像が見えるようだという感想があるという。これは郁子さんが映画のシナリオを勉強していたことが関係していると思って話したところ、やはり、カット割(カメラワーク)を想定して書いているとのことだった。

また、楽譜として読み方を指定するのに「、」と「。」だけでは足りないので、独自の読点を使ったり、一音を1マス/一拍ではなく半拍でかぶせることもあるなど、こだわりを持って緻密に書かれたものであることなどを説明。


そして「定点観測」=WSの課題テキスト「船弁慶」を読んでみる。
これはWSの冒頭に毎回行い、講義を受けて変化していくのを実感するために行う。

それぞれ読んでもらった後、ついに講師の東野さんの登場。
黒いタートルネックに白系のアジア風スカートという軽やかな服装に、爽やかなショートカット、
意志の強そうな声。それでいて威圧感はなく、柔らかな印象。

「初めましての方も多いかな、東野醒子です」といい、「一応ね」と一瞬だけマスクを外して笑顔を見せ、自分について話す。21歳で蜷川幸雄の演出でデビューし、のち小劇場に移動して36年のキャリアであること、30代で視覚障害が発症したが、それでも舞台が好きで続けていること。

醒さんから得られる情報が多すぎるので、箇条書きします。
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客演告知)4/1木 2金 舞台芸術創造機関SAI『MasqueraDead』再演(原案:三島由紀夫『仮面の告白』)

2018年『MasqueraDead』(原案:三島由紀夫『仮面の告白』)の再演に出演します。
手術後長らく休業していた常盤美妃さんの復帰戦ということで、初演タッグで臨みます。
再びとっきーと愛し合います。

詳細は追って公開ですが、SAIと若手劇団 小屋+kopの共同企画で令和三年の三島祭だそうです。


参考に初演時の写真再掲載
マスカレ2018稽古

マスカレ2018本番



これが集合写真
マスカレ2018集合

二人の雰囲気で何かを察してください。
とっきーと(ほぼ)二人芝居。

そしてわたし史上初「こもださんがめっちゃクズだった」と言われた作品。(演じた人物像がね!)
倉垣さんは「●●なこもださん見たかった」って意外なの当てて来る。
Sな女医(敢えて女医と言いたい)
テンション高めのオトウサン
神様、など。

女医は意地悪できなくて苦労したなあ。
クズなこもださんを見に来てください。

客演告知)3/12(金) 廻天百眼ワンマンライブ『箱船2021』@池袋手刀

去年秋に上演した舞台『冥婚ゲシュタルト2020』の成功を祝してワンマンライブを開催します。
冥婚ゲシュタルトは2014、2016、2020とキャストを一部刷新しながらパワーアップして再演してきた廻天百眼の代表作です。
今年は曲も2曲ブラッシュアップされました。

☞2020舞台写真(台上で歌ってるの私です)
冥婚2020人為


邏卒隊(特捜)の麗華です。 s21_麗華1


ビジュアルにこだわったチームで、衣装も可愛い。
前半と後半で衣装替えあり!演出も独特で手が込んでます。
「天井歌劇」と銘打っている作品群を、ぜひライブ会場で体験してください。
(会場は人数制限あるので、来場希望の場合はお早めに!配信もあります!)



過去の曲も含め、全20曲以上。たくさん相談して、セトリの組み方も一段階上がってというか、廻天百眼らしさを堪能してもらえるワンマンになりそうです。 私もゲストボーカルとして、2012年から歌っている曲はじめ、たくさん歌います。
新しく振付を覚えた曲があるんだけど、真面目に稽古してたのに石井さんに「麗華さんと邏卒の宴会芸っぽいw」て言われた。負けない。


●公式サイト
http://www.kaitenhyakume.com/s21chrono_04.php

⚠️自粛要請を受けて開宴が17:30に繰り上がります⚠️
ご予約済みでもご来場困難な場合は、配信チケット(千里眼チケット)をご検討ください。

⚠️3/3追伸⚠️
西邑卓哲(FOXPILL CULT)、生ドラムで出演決定。


虚飾集団 廻天百眼ワンマンライブ
『箱船2021』
3月12日(金)19:00開場/19:30開宴17:00開場/17:30開宴に変更

箱船2021
◎脚本/演出:石井飛鳥
◎音楽/演奏:西邑卓哲(FOXPILL CULT)


箱船2021キャスト

[出演]
紅日毬子 桜井咲黒 十三月紅夜 鬼口モモカ
(以上、虚飾集団廻天百眼)

こもだまり(昭和精吾事務所)
左右田歌鈴
なにわえわみ(劇団フェリーちゃん)
辻真梨乃
伊勢参(偉伝或〜IDEAL〜)
山本恵太郎(ゲンパビ/-ヨドミ-) 
伊井ひとみ 
木村飛香
ハラグチリサ
鈴原かおり

大島朋恵(りくろあれ)

[ドラム演奏]
西邑卓哲(FOXPILL CULT) アリス西邑ドラム
続きを読む
次☞9/25 昭和精吾事務所BAR■ご依頼☞showaseigo14@gmail.com■昭和精吾事務所代表。語り歌う女優。脚本・演出。寺山修司・岸田理生作品上演。実写妖怪モデル。麻人楽。ヒューマンアカデミー演技講師■客演☞廻天百眼、SAI、青蛾館、田園に死す三沢篇■協力☞FOXPILL CULT
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  • 告知)2月11日(祝)21時〜昭和精吾事務所BARツイキャス
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