参加者=坂戸真紀子・大原とき緒・森下保・諏訪友紀・こもだまり

久々の全員参加。
フロアで(対面してるのは保・諏訪・とき緒、横にいるのが坂戸)まわりを見ながらやってるつもりで、こないだ発見した「開脚でのcenterからカップハンドでcontractionいれるときの伸びる感じ」が楽しくて、つい自分の世界に没頭してしまった。
そのあと長座で足首をフレックス・ポイントするときにとき緒さんをふと見ると、なんだか肩が力強く見える。しばし注視して、あとで話そうと思って何も言わず進行する。
フロアのあとの5分休憩で(とき緒さんに「さっき見てたから気付いて気にしてたかもしれないけど」と前置きしたらやっぱり「知ってた!肩上がってるかなって思って気をつけたよ」と言った)「とき緒さんの肩から首の辺りの使い方が変わってきたんじゃないかと思って・・・なんか力強かったよ」と言う。
これまでとき緒さんは筋力が弱いのか、かよわさが目立っていたのだけど、肩というか腕の使い方もだし、上半身の使い方がうまくなったと感じる。
後半、『walking in the air』を踊ってる時もよくみていたら、肩があがることもなく、首と肩の空間は広くとれてるし、腕は遠くを通ってるし、よく伸びてるし、姿勢もいいし、のびのびしてていい。
それに比べると下半身の使い方が弱い。
歩く振りの時には不安げにちょこちょこっと歩いてるし、上半身の堂々っぷりはどこへ?なのだ。それをとき緒さんに話すと、本人も自覚していて、ステップや歩く部分が心もとないと言うので、一歩ずつ大きく出してシンプルウォークをしたらいいと思うと言う。
足が弱い弱いと思っていたけど、ふらつくことも減ったし、片足の腿の筋肉メインで立ったり座ったりという振りも軽やかにできるようになってるし、足腰も強くなってるのかもしれないな。
そうすると一番の課題は、腰の位置だと思う。骨盤の向きとか置き方。
サイドにひっぱる振りとかがまっすぐの形にくらべて決まらない原因もそこにあると思う。
一回言っただけでできるわけはないので、今度最初のところから丁寧に検証しよう。

スワちゃんに坂戸が、一個一個の振りはできてても、繋がりの部分がおろそかになってる、ということをアドバイスした。
私も同じことを思う。振りはよく覚えてるし追えてるけど、指先でラインを描いてるとしたら、一番遠くを通ってないし、繋がってない。もったいない。
まあそもそも(坂戸も敢えてそう表現したんだろうが)「振りの部分」と「つなぎの部分」という言い方がナンセンスなのだが。そういう風に捉えてたらたぶん、この問題点に関してはなんにも変わらない。そもそも、つながってるんだから。時間が途切れず流れるように、音楽が途切れず演奏されてるように。

『walking in the air』の撮影を含め、春に野外ロケを敢行することが正式に決まった。
3月にロケハンして(3月に都合のつかないとき緒さんは、知ってる場所なので参加しないで大丈夫と言った)、4月に撮影。海で撮影したときみたいに、場所から発想する振りも随時提案して撮影しようということになる。
いままで撮ったものも私達の共有財産としてストックして、映像作品にするなり、生で踊るなり、何かに使うなり、していこうということも話した。
この春の撮影の総合演出は保さんにお願いした(一番野外ロケに熱心なので)。
それぞれダンサーとしてや企画者としていろいろ保さんに意見をぶつけて、撮影しましょう。