Air*Log

語り歌う女優、こもだまりの製作日誌(2005〜)。 演劇・語り・ライブ等の上演情報や、稽古や、思索。 昭和精吾事務所 二代目代表。脚本・演出家。麻邑楽×麻人楽。 ヒューマンアカデミー演技講師。

2009年02月

[鬼姫]満員御礼

おかげさまで、廻天百眼『鬼姫』無事に幕をひくことができました。
ご来場のみなさま、関係者各位、ありがとうございました。

090223「鬼姫」集合写真



今回は、演技のほかに血とか内臓とかやることがたくさんあって苦労したけれど、アンケートで「あれはどうなってるんですか?」と言われたりすればそれはたいへんありがたいことで、苦労した甲斐があったなあと思うのです。


この写真は、千秋楽開演前に撮った集合写真。

また、いつものようにカメラマンの藤居幸一さんがゲネの写真を撮ってくださったので、そのうちがっつり紹介できると思います。ありがとうございます!一部見せていただいたけれど、美しいですよ。


楽日が1ステージだったせいか、バラシして朝まで呑んだわりに元気。


とりあえず血まみれの衣装とか洗濯して、公演前に放置した仕事をやっつけて、おいしいものとか甘いもの食べに行ったりしたい。

[鬼姫]男優紹介

女優紹介しかしてなかったのに楽日を迎えちゃうので慌てて書く。


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[鬼姫]ちょっと写真を出しちゃいます

ある日の稽古場で、新しい台詞の台本をもらった常川さん。

新しい台詞



わたしが心を込めて作った小道具。

090221山神祝詞



わたしの衣装の裾模様。

090221 衣装


そしてわたし演じる紅葉(くれは)はこんな感じ。


紅葉(くれは)



ぜひいらしてくださいませ。

[鬼姫]4ステ・5ステ

昨日も満員御礼だったが、今日は日曜とあって、昼も夜もいっぱい。
最前列を避けたいお客様もおられましょうが、舞台ギリギリまで座っていただいて・・・
血の飛ぶシーンではみなさんが「さっ」とシートを持ち上げるのが(申し訳ないと思いながらも)ちょっと愛おしいような。みなさまに被害がありませんように。


怪我人は出ていないが、今日はやけに舞台上にいろんなものが落ちていた。
疲れて握力が落ちてるのかな?
なんだかわからないものを、舞台上でふと発見したりする。
ダメ出しの時間に「上手から出てたあの赤っぽい紐状のもの、なんだろう?」と言うと「わたしも見た」「出てましたね」と目撃者続出だが、その正体はわからずじまい。・・・。
「・・・とりあえず気をつけましょう!」と締める演出。

昨日、衣装部のサチコさんが「今日はお化けがでます」という予言をしたらしい。
「あのシーンのあとの暗転で、誰かにぶつかったけどすいません」
「・・・・」
「えっ誰なの?」焦る演出。
「いや、そのシーンはそこに誰もいないし」
「・・・・」
「お化けだ。予言的中だな」
そんなだな。


昼の回を殺陣指導の青木さんがゲネに引き続きみてくれて、「ゲネの時よりずっとよくなってます」とのありがたい感想。褒めて育てる先生なのかもしれないが、いまは丸のまま信じよう。

明日で最後。
衣装は血をすってだいぶ重たくなってきました。
がんばりましょう。


ご来場と数々の差し入れ、ありがとうございます。

090222 差し入れの数々


奥に見える青い箱はC3(シーキューブ)のペル バンビニーナ。
なんと箱が展開するのです。かわいいと大評判。

C3(シーキューブ)のペル バンビニーナ

[鬼姫]二日目(2・3ステ)

二日目、昼夜2公演。
お客様がたくさんいらしてくださり、昼も夜も押しでの開演。
お待たせしてすみません。

恒例の、怪我とかしないおまじないをしに、開演前みなさんのところを回る。
危険な小道具のセッティングをする開場時間以降、番をして上手袖から動かない木蓮(宮田くん)や、はやばやと裏にスタンバイする極楽丸(しのさん)や、玉藻=たまも(ザクくん)は暗闇の中で手探りで。

スタンバイ用の第二楽屋に戻って、ほかのみなさんにもおまじない。
10代で演劇を始めた時からの慣習なので、やらないとわたしも落ちつかない。
睡蓮(弥生ちゃん)は、「こもださんあれやって」と自ら来てくれる(笑)そして本番前に「こもださんにもらったハンドクリーム塗らなきゃ」と走って楽屋に帰る。かわいいのう。
今日は、14人目の出演者・清水真理さんのお人形(われわれには、ひめこ、と呼ばれている)にも。
わたしは空蝉(花りんちゃん)にしてもらう。


その甲斐あってか、怪我なくなんとか3ステージが終了。
やっと折り返し。
疲れで怪我しやすくなってるはずだから、引き締めていきましょう。


ゲネと今日で、発見があった。
紅葉が何を考えてるのか、いまさらだけどわかって来た。
このあと何が起こってどうなるのか、わかってて仕掛ける。
ずっとそれを望んで待って来たけれど、いざ目の前に現れるとその選択でいいのか、迷いも生まれる。
待ち望んだことだから嬉しいけど、そのためには失うものがたくさんある。

今日のマチネでは、蜜との別れがつらかった。
今日のソワレでは、最後の分岐で蘭の提示した別の選択肢を、いっそ受け入れてしまえたらと強く揺さぶられた。

カイちゃんがしている熊の拳法の型について青木さんから新たな情報が加わってから、カイちゃんが凶暴になっていってる。いいぞ。

木蓮と極楽丸の殺陣は、少し前まで仲間だった同士の殺し合いって感じが出てきて、おもしろい。


090221 終演後


しかし噂に違わぬ血まみれ。
私服だと酷いね。


ちなみに、マジックソープでならこんな手もちゃんときれいになる。
なので、持参したマジックソープは楽屋で大評判なのだった。
いぇい。
うちに1ガロンあるから、遠慮なく使ってください。


[鬼姫]初日

無事に開幕、初日が終わりました。

舞台のオモテもですが、ウラも戦場です。暗いので。


場内アナウンスは、定番の携帯電話等と共に、血についての注意がある。アトラクションみたいだ。


おうちのお風呂にて。

090221赤い水

顔は洗っても、身体のは落とせないので湯船が染まるのは予想してたけど、髪にかけたシャワーの水が真っ赤。
ホラー映画体験。
じゃない、あれだ。
「なんというグランギニョル!」(稽古場での流行言葉)


そんな鬼姫、あと5ステージがんばります!

[鬼姫]稽古場撤収

月・火曜と広いスタジオを借りての稽古。
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[鬼姫]第2回着け通し(メイクあり)

6時半から着け通しをするために、昼間に調整の稽古、挿入歌の稽古。ご飯食べてメイクして着替えて通し稽古。バレンタインデーなので女子がチョコを差し入れてくれたチョコで生き延びる(みなさんどうもありがとう)。

LinDaさんからメイクのプラン(方向性)を指示されているので、それに従ってできる限りの力を振り絞ってメイク。黒い着物で黒髪で吸血鬼の親玉って、単純に雑居房のときのメイクになっちゃいそうだ。
「ゴシックなメイクをシックにした感じ。シャドーはグレーなど。口紅はブラウン、又は赤。妖艶な感じ。」との言葉をもらってるので、何度も挑戦しては失敗を重ねている「黒っぽく目の回りをぼやかす系のメイク」に挑戦。カイちゃんとか篠原さんとか、メイクの手際も技も上手ですごいと思う。ほんと絵心って大事だ。毬子ちゃんも赤いシャドーをきれいにぼやかしてたなー。ぼやかす方法、前に自分でメイクしてるミュージシャンに教わったのに、いまだにできない。「まりさんは、目が口に比べるとでかいから、メイクすると目とのバランスが悪くなる。口を大きく描くといいよ」とその時に言われたので、今日はかなりオーバーリップ気味にしてみた。
そもそも「妖艶」がクリアできてない。LinDaさんに写メを送ってアドバイスをいただく予定。

メイクといえば、石井さんの眉がついに消滅。「石井さんは本気を出すとこうなるんです」ってどういうことでしょう。でも本気を出したんだろうな。廻天百眼の劇団員さんみんな眉なしになりましたか。


血のりで手が染まった。着物も染まったし、床に敷いたシートも染まった。
上手にできないテクニカル部分、ほんとに練習しなきゃダメだ。
殺陣に集中できない。集中できないどころか、それに振り回されてる。
家族が出張中のいまのうちに、お風呂でばんばん練習しよう。ばんばん。


手を洗っても血の色が落ちない。来週はたぶんもっと赤い手だろうな。
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[鬼姫]第2回着け通し前の調整

ここ数日は、シーンごとではなく、いくらか繋げての稽古にシフトしてきている。
明日は最後のオフで、土曜日に第2回「着け通し」(道具衣装をつけての通し)、今回はメイクもしてかなり本番さながら。

ということで、手直しの入った部分や、殺陣の部分をレベルアップするため、殺陣指導の青木さんが登場。
今日は和室だったので、殺陣やって倒れた人からジャージやTシャツが畳カスだらけになっていき、「けふけふだよ」と言われる(いつの間にかみんな、いぐさまみれのことを「けふけふ」と呼び出した)。
なにしろ倒れない人いないんだから。みんなけふけふ。

殺陣。
習った日からスピードを上げようと思って稽古してなかったんだけど、スピード自体は勝手に上がっていたらしい。でもそれによって(慣れたことによって)一個ずつの技が流れてきている、斬ったときと避けられたときの違いがわかりづらいとの指摘。今日まで「安全に合わせる」練習をしてきていたのだからそうなるのは当然だ。油断はしちゃダメだけど、もう手順を間違えたりぶつかったりってことはなさそうな段階まで来たので、次のステップへ進みたい。一太刀ずつ、意味を把握して、ちゃんと斬り合いをしなさい、ということだ。
いまさらの発見でお恥ずかしいが、刀が合うのは結果であって、斬ってくるのを受けるか、斬ろうとしたのを受けられるか、で起こる。つまり、受けたり避けたりされなければ、斬った自分の軌道通り斬っている筈なのだ。
「合うもんだ」と思ってやってる型じゃ、さらっとするよな、と納得、そして反省。続きを読む

[鬼姫]会議&女優陣紹介

稽古の休憩時間に、石井さんに脚本のバックグラウンドについての質問をしたところ、みんなも参加して本格的な質疑応答になってしまった。
かなり時間を割いてもらっちゃったけど、やっと腑に落ちてすっきり。
明日から気分一新でがんばれそうです。

牛水さんは今回初めて共演するかただが、演技でも、今日の質疑応答を見ても、芯があってクレバーな女優さんだなと思う。クールさと少女性の両方を持ってる。

大島さんは、舞台に立っていると凛々しく激しいのだけれど、たいへん小柄で、床でごろごろしてる姿は子猫のようで、ときどきひっかかれそうだけどもペットにしたい感じ。

弥生ちゃんは、平成生まれらしいスタイルの持ち主で、首も手足もすらりと長くて、バレエをやってた頃はレオタードがよく似合ったでしょうねえ、って感じ。透明感のあるお嬢さんで、短い髪から出る細くて長い首筋は着物を着たら夢二美人だと思う。

カイちゃんと毬子ちゃんは前に書いたかな。
カイちゃんは頭で考えるんじゃなく、動きながら身体で考える人。思考が脳の外にオープンになってる感じ。カイちゃんの殺陣の稽古は特に見ていて楽しい。普段のカイちゃんも、見ていて楽しい。

毬子ちゃんは、おかっぱ頭にこだわりを持った女の子。目もまんまるでおっきくて、鈴を鳴らしたような声も特性だし、一度会ったら忘れないんじゃないかしら。中身は真面目すぎるくらい、きちんとした女の子。

篠原さんは、いつも明るく笑っていて、物怖じせず、思ったことをすぐはっきり発言する人。ゆえに時々困ってる姿が一層かわいらしい。

かりんさんは、見た目は外国のお人形。そういえば今回も人形役。クラシックのバレリーナで、その身体能力を活かしたアクションシーン(殺陣、泰造さんとの異種ダンスバトル)はミモノです。

これが今回の女優陣です。
ご期待あれ。
今度写真撮らせてもらってきます。
次☞9/25 昭和精吾事務所BAR■ご依頼☞showaseigo14@gmail.com■昭和精吾事務所代表。語り歌う女優。脚本・演出。寺山修司・岸田理生作品上演。実写妖怪モデル。麻人楽。ヒューマンアカデミー演技講師■客演☞廻天百眼、SAI、青蛾館、田園に死す三沢篇■協力☞FOXPILL CULT
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