Air*Log

語り歌う女優、こもだまりの製作日誌(2005〜)。 演劇・語り・ライブ等の上演情報や、稽古や、思索。 昭和精吾事務所 二代目代表。脚本・演出家。麻邑楽×麻人楽。 ヒューマンアカデミー演技講師。

2010年05月

砂々良特別出勤

100515 螺鈿のかんざしふつうの土曜はマスターのひとり営業なのだけど、団体さんのご予約があるので、特出(とくしゅつ、という言葉は「死ぬ機械」の歌詞で知った)。

そして、翌16日は砂々良のママの命日なので、着物で行くことにする。

ご予約のみなさんは「何回か会ってるけど着物なんて初めてだよ、どうしたの?」と好反応。
みなさんの予約があったから、というと、お皿を運ぶ度に「着物いいねえ」「似合うよねえ」と優しくしてもらえた。喜んでもらえてなにより。

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ラストシーンの構図

先月今月と、毎週演劇やらライブやらを見ている。
それぞれ感想を書こうと思いながら時が過ぎ行くので、とりあえず片っ端からちょっとでも書いておく!と方針を改める。


昨日見た舞台、ラストシーンの構図が大変美しかった。
それまで触れ合うことのなかったふたりが触れ合う最初で最後の場面。
(そのまえにもう一組別のふたりが手をつなぐのだけど、それは巧妙に柱の影に隠れていて、ラストシーンでのたかまりを損なうことはない)
触れるのであればこういう形がいいなとわたしが思った通りの形で、しかもその形のままふたりの関係がゆるやかに変化していく。それに伴って、それまで暗がりにいて顔があまり見えていない状態(というストレスを敢えて観客に与えていたのだと思われる)だった者が、(恐らくこの舞台通して最も)明るい/強い光に包まれるなか、ひとり、神とでも呼ぶべきなにかに語りかける。

演じてるのは女の子と男の人。
男の人の身体に響く音(それがタイトルである「エレバーター音楽」)を、耳を当てて聞こうとする形。
向き合って、彼の左胸に左耳を当てて目を瞑る。その時に彼の右の胸にも左手の手のひらを当てた、それが、よりよく聞きたいという意思と、もたれかかる弱さと、いろんなことを表現していてよかったのだ。


それに準じて、サボテンちゃんが拒否されて絶望して泣くときの形もよかった。
それまで相手をつかまえていた/つかまえられていた手を離して、拠りどころをなくした形。
見えてる形で言えば、泣き出した顔の前で、まるでそこに何かが存在して、それにつかまれば立っていることができるのに、というように見えないなにかを掴もうとするように空を何度かさぐるけどなにも彼女を支えるべきものはないから何もつかめない、何もつかめなかったまま握りしめた右手をどこに置いていいのかわからない、ようで、もしかしたらそんなことすら考えられてないのかもしれない。
目の見えない子供が、おかあさんの手を見失ったようだった。


内容とかテンポはわたしの好みではなかったのだが、
観客をわざと不愉快にさせたり、(上にもすこし書いたが)距離感や立ち位置で関係の変化を見せたり演出は巧妙だった。
事前に劇団の公式サイトで写真を見たので、開演直前に座った人が演出さんだなと思ったので、その人の反応も含めて舞台を見てきた。
(開演前の暗転でその席に当たる明かりが最後に残るのは、わざとなんだろうか??)


始まってすぐ、この役者さん見たことあるなあ・・・と気になったんだけど、まったく思い当たらない。
村野武憲似の声も、ちょっと横顔の顎のラインが変わってるのも、一度どこかで・・・?
帰ってから調べたら、数年前にヨシケンさんの舞台見たのに出ていることがわかった。ああ、あの役だ、とすぐ思い出した。そしてその舞台も(それは裁判もので、なかなかおもしろかったのだけど)この津田記念日の作品だった。なあんだ、わたし津田記念日初めてだと思って来たのに、見たことあったのね。


津田記念日『エレベーター音楽』@王子小劇場。

靴専科で靴直し

今日は昼間時間があったので、前から気になっていた靴のクリーニングとか補修をしてくれるお店に、ジュート巻きのサンダルを持って行った。

靴専科
http://www.kutsusenka.com/


わたしの都合がいいのは椎名町店で、折よく開店1周年キャンペーンで10%オフ。
かかとを直し1575円(の10%オフ)。かかとと一緒にはがれかけてるジュートは、サービスで貼付けておくと言ってくれた。
ペットを獣医さんに預けるみたいな気分だ。きちんと説明してくれるので、安心して任せられる気がした。

かかとがすっごい減ってるのも、この機会に直そうかなあ。
靴だけじゃなく、かばんも直してくれるらしい。



近々、7月初旬の予定を発表予定。

新宿OKADAYA

100515 OKADAYA


池袋のキンカ堂が閉店(というか倒産)したので、布とかパーツ買うには新宿に出なくちゃならない。
壊れたアクセサリーのパーツ買いに行っていろいろ買っちゃった。

レースとか思ったより安く手に入ってよかったんだけど、なによりロバ(アイロン接着)!
エコバッグ(食材とか買いに行くときの)のなんだか汚れちゃって洗濯で落ちないとこに貼りつけてやる!
294円。


A・P・B-Tokyo『邪宗門』

昭和さんについて行って、最終稽古を数時間みせてもらった。
去年の『寺山修司コレクション2』以来の、A・P・B-Tokyoの稽古場だった。
たくさんの出演者で、所狭しと暴れていて、本番が楽しみになった。


土曜日、受付の手伝いに入る。
早朝、あられが降る悪天候だったけど、わたしが劇場に向かう頃には快晴。
受付中なんか、暑いくらい。
寺山さんが台本に、この公演に関わる者はスタッフも皆黒子の服装であること、と書いているので、受付も当然黒子。顔の前に紗もつけているので、お客様はこちらの顔が見えなくてさぞ妙な気分だろう。
せいさん(福谷セイジさん)が「まりちゃん字うまそうじゃない?」と言うので何かと思えば、耳なし芳一役の点滅さんの身体に般若心経を筆で書くという。毎日衣装の陽子さん、せいさんらで寄ってたかって書くそうなので、参加させてもらった。頭から手足の指まで至るところに書く。毎日この調子で1時間ほどかかるらしい。書く方も書かれる方も大変だ。わたしは一回限りなので、たいへん楽しかったけれども。写経してるとトランスするという感覚を体験できた。
この日は一番混むという噂だったので、マチネをバルコニー席から見る。
昭和さんは眠い眠いといいながら、がんばっている。
早起きなので、連日夜遅くなるので、眠いのだ。
関係ないが、劇団から支給されたお弁当はトンカツだった。
昨日の寝る前にふと、とんかつ食べたいなと思ったところだったので、びっくり嬉しかった。


最終日の火曜、雨。
ソワレを1階で見るため、用事を済ませて駆けつける。
1時間前に着いたので、再び黒子に変身して受付を手伝う。
昭和さんの鞍馬天狗、久しぶりに見た。
久しぶりだし、本来の流れで(別の人がやるのは見た事あったけど)昭和さんの鞍馬天狗を聞いたのが初めてだった。大楽は、朗読終わりで拍手があった。
高野さんの「本心ならば浮かんでこい」のシーンが好きだった。
黒子は顔を隠して没個性にしているけど、共演したことのある役者は声と動きでわかる。
舞台上で芝居が進行する間、遊女たちがツラで扇情的に足をあげるシーンで、ひとりだけ格段に色っぽい人がいたけれど、わたしの位置からは足しか見えず、誰だか不明。
点滅さんが争乱の中ただただ跳ぶ場面は、迫力があった。

(近況)GWですね。

しばらく書いてませんが元気です!
3月の自分の舞台が終わってから、たくさん舞台を見ました。
追々感想など書いて行きたいと思います。


最近のスタイルはこんな感じ。
メインはリュックなので、本だけ取り出しやすいように小さな肩掛けかばんに入れてます。
かなり便利。

100414最近のスタイル



いまは久しぶりに東野圭吾。
使命と魂のリミット」から「探偵ガリレオ」。
「探偵ガリレオ」はずっと昔に読んでいたのを忘れて借りて来ました。
湯川助教授(ガリレオシリーズの探偵役)の謎解きは、御手洗さんに似ている。
島田荘司を知ったのは一昨年の年末で、読んだ時期が離れていたので気付かなかった。

御手洗シリーズも既刊はあと数作を残すのみだということがわかり・・・
読み終えたら、ガリレオシリーズも読んでみようかしら。
次☞9/25 昭和精吾事務所BAR■ご依頼☞showaseigo14@gmail.com■昭和精吾事務所代表。語り歌う女優。脚本・演出。寺山修司・岸田理生作品上演。実写妖怪モデル。麻人楽。ヒューマンアカデミー演技講師■客演☞廻天百眼、SAI、青蛾館、田園に死す三沢篇■協力☞FOXPILL CULT
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