Air*Log

語り歌う女優、こもだまりの製作日誌(2005〜)。 演劇・語り・ライブ等の上演情報や、稽古や、思索。 昭和精吾事務所 二代目代表。脚本・演出家。麻邑楽×麻人楽。 ヒューマンアカデミー演技講師。

2010年06月

2009秋〜2010春 着物メモ

2009秋〜2010春の着物一覧。
舞台を入れても7セット。
着付所用時間は短くなってきた。続きを読む

告知)『青ひげ公の城』チケット速報6/29

100701青蛾館「青ひげ公の城」



公演は今週となりました。
チケットの状況をお知らせします。

青蛾館25周年記念作品 『青ひげ公の城』
7/1(木)19:30完売・キャンセル待ち
7/2(金)14:00☆ 余裕あり
7/2(金)19:30  余裕あり
7/3(土)14:00☆完売・キャンセル待ち
7/3(土)19:30完売・キャンセル待ち
7/4(日)14:00完売・キャンセル待ち

☆スペシャルゲストによるアフタートークあり

おかげさまで、完売の回があります。
キャンセル待ちをお受けしますが、お席のお約束ができません。ごめんなさい。
はやめにご用意ができた場合は、すぐにお知らせします。
金曜はまだ余裕があるので、ご検討いただけると幸いです。


◎全席指定 前売・当日ともに4000円  学生2000円(劇団扱いのみ)

指定席なので、ご予約いただいた方は早めに来ていただく必要はありません。
開演までにご来場くだされば大丈夫です。
各種プレイガイドでは完売しているので、わたしまでご連絡ください。
nanten@tky.3web.ne.j ←最後にpをつけてください。

◎座・高円寺までのみちのり
高円寺駅北口を出て右、線路沿いの道を5分ほど歩いたところです。
環七に突き当たる少し手前、(進行方向を向いて)道の左側にあるので、
線路沿いの道を歩く途中で一度横断歩道を渡ってくださいね。
(ファミリーマートを過ぎたあたりの横断歩道が最後のチャンスです)

青ひげ◎岸田理生さん

今日、6月28日は岸田理生さんの命日、水妖忌です。

なれなれしく「理生さん」なんて呼べる関係では全くないのですが、昭和さんに倣って寺山修司さんを「寺山さん」というように、諸先輩がたに倣って「理生さん」と呼ばせていただきます。

理生さんの作品は、雛涼子さんが出演された舞台でいくつか見ています。
最初がユニットRの『夢の浮橋』か。『八百屋の犬』、『糸地獄2006』(プロジェクト・ムー)、『吸血鬼』、『ミシャグチ』など。『吸血鬼』は昂奮して過去の日誌に感想を残していると思います。
『糸地獄』には90年代にシアターカイで共演させていただいた友貞京子さんもご出演で、そのとき初めて、理生さんの劇団にいらしたかただと知ったのでした。


去年7月、アゴラに青蛾館の『上海異人娼館』を見に行った時、昭和さんが古いチラシを持参していました。
「整理してたらたくさん出て来たから、雛が持ってなかったらあげようとおもって」

090712「さんせう太夫」チラシ

それがこの『さんせう太夫』のチラシでした。

090712「さんせう太夫」出演者など


理生さん主宰の哥以劇場 1981年6月の作品。劇団員である雛さん、友貞さんはもちろん、昭和精吾も一緒に出演した舞台でした。待ち合わせたアゴラ近くのベンチ付近で、手元にあるうちにと証拠写真を撮ったので、昭和さんの靴が写り込んでますね。慌てぶりが出てます。
今検索かけましたら、雛さんの経歴のページに詳細出てました。


理生さんが闘病中、昭和が病室にお見舞いに行くと「昭和さん、『李庚順』やって」と理生さんがおっしゃったそうです。昭和はたったひとりの観客の耳元で、40分にも及ぶ長編叙事詩を静かに語ったのだそうです。
聞き終えた理生さんはひとこと、「昭和さん。あたし治る気がする」とおっしゃったそうです。


理生さんが亡くなったあと、そんな話を聞きました。
直接のご縁はなかったけれど、理生さんの心を継いでいる人たちがわたしのまわりにはたくさんいらして、先述のかたがた然り、今回お誘いくださった青蛾館の野口和彦さんもその一人、一緒にリーディングさせていただく千賀ゆう子さんもそうです。
なんだかやっと、・・・理生さんの台詞を音にする今回、理生さんと出会えたような気がしています。

理生さんの亡くなったのは2003年の今日。
寺山さんがこっちに帰って来るときは黒い揚羽蝶になって現れるのですが、理生さんは、いったいどんな仮面でいらっしゃるのでしょう?

青ひげ◎3年前の青ひげ公の城

今公演『青ひげ公の城』は、岸田理生さんの映画用台本『悪徳の栄え』と交錯して進む構成になっていて、わたしはそちらのリーディングをします。
初めて『青ひげ』に参加したのはちょうど3年前、2007年6月のA・P・B-Tokyoでした。台本を読んだり、稽古を見ていると当時のことを思い出します。
情熱を注いだ作品に再び関われるのは嬉しいことだけれど、以前の記憶がよみがえる(なにしろ「舞台監督」役だった井内さんも稽古場にいるしね!)から、今『青ひげ公の城』の戯曲の登場人物にならなかったのはよかったのかもしれない、と、思う。



同じ『青ひげ公の城』という戯曲が元とはいえ、A・P・B-Tokyo版とは演出の解釈も意図もだいぶ違うし、音楽も構成も違うので、ご覧になったかたも別物として楽しめるはずです。



さて、当時のアルバムがweb上に残ってました。お客様が描いてくれた絵などもあります。
ご覧になってくださったかたはこれで思い出して、『青ひげ公の城』という作品をまた見たいなと思っていただけたら何よりです。

2007.06 青ひげ公の城アルバム

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荒磯模様

波と鯉が描かれてる模様を「荒磯」と言うらしい。

荒磯模様(ありそもよう) [ 日本大百科全書(小学館) ]
「ありそ」は本来「あらいそ」の略で、『万葉集』に「かからむとかねて知りせば越(こし)の海の荒磯の波も見せましものを」(大伴家持)とあるように、荒波の打ち寄せる磯(いそ)のこと。荒磯模様は、波間に飛躍する鯉(こい)を表した模様で、元来は染織の模様であり、室町時代に中国から渡来した名物裂(めいぶつぎれ)の一つ、荒磯裂の模様に由来する。これには金襴(きんらん)、銀襴、緞子(どんす)の3種があり、金襴、銀襴は紺地に金糸銀糸で鯉と怒濤(どとう)を表し、緞子は萌葱(もえぎ)地に波文を並列させ、その上に黄茶色の鯉を規則正しく並べたものである。またこの模様は江戸時代の磁器にもみられる。[ 執筆者:村元雄 ]


荒磯模様<あらいそもよう>
 中国から渡来して茶入<ちゃいれ>等に珍重された数々の名物裂<めいぶつぎれ>の中に荒磯緞子<あらいそどんす>という逸品がある。
「荒磯」は日本名で、魚・波・岩の文様を指し、中国では「龍門の鯉魚」という吉祥文、これから引用した波頭に鯉の跳ねあがる勇壮な柄<がら>は、『極付幡随長兵衛<きわめつきばんずいちょうべえ>』の舞台でお目にかかる。
主人公が花川戸のわが家でくつろぐ衣裳は濃地に白抜きの荒磯模様。九代目團十郎の創始にかかるこの役らしい男の美を端的にあらわす。「荒磯会」の名もこれに由来している。
成田屋公式webサイト内「團十郎事典」より

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こもだまりもどき

もどき、で思い出したけど、先日砂々良でおみやげにもらった、たまり醤油。
このパッケージの字の感じ、他人とは思えない。

100517 類似品?



「コロボックルの仲間ですよね?」 ←芸名「こもだまり」に対して実際に言われたコメントをぶつけてみた

明太クリームパスタもどき

100607明太クリームパスタ

砂々良から帰って、ありものでごはん。
牛乳と鶏ガラ顆粒と白ワインとクレイジーソルト。
明太子とえのきとかいわれ。
ほんとにありもの料理(笑)

ごちそうさまでした。

告知)7/1〜4 青蛾館25周年記念公演『青ひげ公の城』出演します。

100701青蛾館「青ひげ公の城」

野口和彦さんにお誘いいただき、二度目・3年ぶりの『青ひげ公の城』です!

わたしが出るシーンは劇中引用される岸田理生さんの『悪徳の栄え』の部分なので、正確には二度目、と言えない気がしますが、初の理生さんの台詞を身体に通すことが楽しみです。

A・P・Bで共演した井内さん、点滅さんもご出演。
そしてわたしの大学の劇団の後輩の石塚くんも出るという偶然。
てあとろな人々はこぞって来てくださいませ。

スタッフも、昭和さんの『仮面劇・犬神』の音楽を担当した落合敏行さん、A・P・Bでお世話になってる衣装の竹内陽子さん、音響の飯塚ひとみさんがいらして心強いです。

細かいことはまた改めて書きますが、とりあえず公式サイトに出ている情報をコピペ(ちと長いです)。
指定席なので、お早めにご予約いただくほどよいお席となる模様です。


岸田理生に愛され、今も寺山修司、唐十郎らの作品でその存在感を知らしめる異能の女形・野口和彦。現代日本演劇界に於ける悪の華とも称される野口率いる青蛾館が25周年記念作品として岸田理生脚本の映画作品『悪徳の栄え』を劇中劇に引用し、寺山修司原作『青ひげ公の城』を大胆に構成し上演します。青蛾館の誘う[妖・艶・美]の世界に今回、色を添 えるのは、両作家とは演劇実験室・天井棧敷時代より旧知の仲であるイラストレーター・宇野亜喜良。脚色台本に、先日他界された井上ひさしの最後の弟子である女性脚本家・長田育恵。他にも新宿梁山泊や演劇実験室◎万有引力より、21世紀の小劇場界を支える演劇人達が多数参戦。日本のアングラ演劇界を築いた巨匠達と、[紫の美学]、そしてテラヤマ2〜3世代と呼ばれる役者陣によるコラボレーションが劇場そのものをセンセーショナルな世界に変えます!乞うご期待!!


青蛾館25周年記念作品 『青ひげ公の城』

原作:寺山修司
劇中引用部:岸田理生「悪徳の栄え」
構成・演出:青蛾
構成・脚色:長田育恵(てがみ座)
特別協力:金守珍(新宿梁山泊)
美術:宇野亜喜良

【会場】 座・高円寺1 (JR中央線「高円寺」駅北口を出て徒歩5分)

【日時】
7/1(木)19:30
7/2(金)14:00★/19:30
7/3(土)14:00★/19:30
7/4(日)14:00
★の回はスペシャルゲストによるアフタートークあり

【料金】 全席指定 一般4000円/学生2000円(学生券は劇団のみ取扱)

青蛾館、座・高円寺チケットボックス、イープラスにて発売中!!
(わたし宛にご連絡いただいてもご予約可能です)

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東野圭吾「容疑者Xの献身」

物理学者 対 数学者。
読み終わる頃、このタイトルの意味が分かる。

ガリレオシリーズ初の長編で、湯川さん(物理学者・大学助教授)と草薙さん(刑事)の交流も細かく書かれているし、湯川さんがライバルと認めた旧友との会話は湯川さんの新しい面なのでうれしい。



「前にもいっただろ。考察というのは、考えて察した内容のことだ。実験して予想通りの結果が得られたのでよかったというんじゃあ、単なる感想なんだ。そもそも、何もかもが予想通りというわけじゃないだろ。実験の中から、自分なりに何かを発見してほしいんだ。とにかうもう少し考えて書くように」
(「容疑者Xの献身」文芸春秋刊p.250)


マニュアル本が親切に多く出回るくらいだから、予想通りの結果が出れば「正解なんだからOK」と感じることが多いのかもしれない。正しければいいって局面もあるかもしれないけど、関わったら関わったなりの+αが見たい。上にある言葉でいう「自分なりに何かを」。
それは繰り返し幾人の身体から語られる言語=戯曲も然り。
誰もが思いつく「正解」じゃなくて、「自分なりに何かを発見し」たところを見たい。

なんてことを考えた。

(過去日誌追加)

2010/4/10 お花見と横浜
桜着物でお花見したあと、倉垣おにいの舞台を観に。
http://blog.livedoor.jp/mari_air/archives/51684686.html

2010/1/9 tokimono番外 砂々良・冬の会
きもの仲間と砂々良でよく呑みよく食べ。
http://blog.livedoor.jp/mari_air/archives/51641065.html

2009/12/29 tokimono15 目白カフェアコリット
忘年会きもの。このカフェはちっちゃいおともだち(笑)の行きつけでもある。
http://blog.livedoor.jp/mari_air/archives/51641046.html

2009/9/15 2009夏の着物(まとめ)
暑かったせいか、シンプル。
http://blog.livedoor.jp/mari_air/archives/51700451.html

2009/8/2 三姉妹ゆかた会
ゆかた着て叶のおうちで納涼そうめん。
http://blog.livedoor.jp/mari_air/archives/51564540.html





upしわすれてたものいくつかまとめて出しました。
このあと「死ぬ機械」がらみの写真も近いうちに。




そして小さく告知。
主宰の野口和彦さんにお誘いいただいて、
7/1〜4、青蛾館『青ひげ公の城』(座・高円寺)に出演します。
数年前にやったあれです。
ワンシーンだけという特殊な参加です。
詳細はまた改めて。

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