Air*Log

語り歌う女優、こもだまりの製作日誌(2005〜)。 演劇・語り・ライブ等の上演情報や、稽古や、思索。 昭和精吾事務所 二代目代表。脚本・演出家。麻邑楽×麻人楽。 ヒューマンアカデミー演技講師。

2014年09月

FOXPILL CULTライブ@Lament. + munimuni Japan Tour FINAL



昼間の用事を終えて、手刀へ。
TETRA。がVo.のTHETHEKURO (ザザクロ)が出るし、摩天楼さんのMUNIMUNIのギターは呉さん(紅黒ちゃんG.のKLEさん)だし、FOXPILL CULTも出る日。

FOXPILL CULTは純粋にお客としてでも見に行く好きなバンドだけど、
メンバーみんなと仲良し(と、わたしは思っているよ…)だし、麻邑楽のこともあるし、ここんとこ物販スタッフを買って出ている。10月発売の2nd Album『邪宗門』に語りとコーラスで参加したのもあって、物販にいて普通って気がしている。

物販にいると、8/3の力石徹告別式や百眼公演を見ているFPCのお客様が話しかけてくれたりする。先行販売した『邪宗門』デモ音源に既にわたしのコーラスが入っているので「こもださんですよね?大空の逝く日の声好きです」と感想をくれたり。麻邑楽ライブに来てくれた方だっている。
ありがたいことだ。最初は物販にいると驚かれたけど、今は見慣れてくれた様子。
次の主催ライブはレコ発なので物販で活躍できそう。続きを読む

言えなかった言葉を夢の中でも探していた


わたしは高校生の時、長い手紙を書くようになった。
前にも日誌に書いたかもしれないが、同級生のあきちゃんと朝手紙を交換し、その場で読み合い、続きを話し、なんならそれでは飽き足らず帰りに駅まで一緒に歩いてホームでも話し、帰ってまた続きを手紙に書く……そんな時期があった。ひとりじゃない思考。交じる、混ざる。お互いの字を見すぎて、筆跡すら似てしまうくらい。
(LINEのない時代でよかった。きっと死んでしまう。)


手書きの手紙って、程度の差はあれ、だいたいラブレターだと思う。
文字ってその人がすごく現れる。PCもメールもこれだけ普及した今は手書きの文字を見たことない人もいるけど、筆跡は顔みたいで、以前はその人の筆跡をはっきり覚えていたものだ。

あきちゃんとも今は滅多に手書きの手紙の交換はしないけど、今年の頭、久しぶりに書きたくなって書き始めた。けど、久しぶり過ぎて(かつ長くなるので)、書き終わらなくて5月の引越しを迎えて、新居に着いてから続きを書いて、半年経ったところで書き上げて送った。画像はその手紙。そしたらあきちゃんの住所が変っていて、戻って来た(笑)。どれだけ手紙送ってなかったんだ。(「手紙送ったよ」→「えっ住所どこに送った?」ってやりとりがあったので、返送されてくるのは分かっていて、無事に新住所に送り直しました。)(そしてあきちゃんも返事を書き始めたが書き終わらないと言ってたから、うーん、来年までには届くかな?気長に待つことにする。)

手紙は、性質上タイムラグが生まれる。
マスターが「あんこ椿は恋の花、の歌詞の”三日遅れの便りを乗せて”って意味わかるか?船便だからだよ」と教えてくれた。そこまで悠長ではないけれど、郵便を使うのは急ぎの用事じゃない時だ。
たぶんそこに書かれるのは、少し未来まで変らないと思えることなのだ。
生きていたら思考は日々更新されるけれど、それでもいま不変だと思えるものを書き残す。
書き残す…手紙はいつも過去のあなたから来て、読むわたしはいつも一歩遅れる。それは遺書に似ている。読書もそう。だから読まれる手紙は、しあわせだ。続きを読む

告知)10/5日 ふじみやたくとこもだまりとしょーまちゃん「星の王子さま」


即興サントラ朗読の「ふじみやたくとこもだまり」、今回はマーブルの翔馬さんをゲストに迎えて、サン=テグジュペリ『星の王子さま』をお届けします。
5/5に大塚尚吾さんをゲストに「たくとまりとしょーご」やった時に対バンしていた翔馬さんが「僕も朗読やりたいなー」て言って、今回に至る。「たくとまりとしょーまとしょーご」の予定だったのだけど、尚吾さんが大事なお仕事入ったので、翔馬さんと三人でやります。
(しょーまとしょーごでやるネタはもう見つけてるので、きっとまたいつか!)

なにしろ寺山さんの『星の王子さま』をやるに当たってたくさんの翻訳版を読んだので、出しておこうかなあと。もうサン=テグジュペリの版権が切れたので、たくさんの版が出ているそうです。


青蛾館の稽古場では、原作だから当然だけどサン=テグジュペリの『星の王子さま』の話がたくさん出ていて、わたしも自分の岩波書店の本をずっと稽古場に置いていた。この本は10年以上前、劇団時代に舞台美術さんからお誕生日プレゼントにいただいたもので、あとあとこんなにお世話になるとは思わなかった。本番でも小道具として使われたしね。
稽古場で聞いた「君のたった一匹のキツネになる」って言葉に心を打ち抜かれたなあ。
webのあちこちに落ちているくらい名言とされるものがたくさん入った名作の、魅力が伝わりますように。

翔馬ちゃんとふたりってことになって、何がいいかなー、って考え直してて、
「翔馬ちゃん王子さまっぽいから王子様役できるのないかな…? あ、あった!!!」
っていう単純な考え。
さっき朗読用の第一稿があがって、時間を計るためにひとりで音読したら、それで泣いちゃうんですけど…! 本番が心配(笑)洟垂らして笑われないよう気をつけよう。
今年の4月のスリーショット見つけたから貼っておく!(スリーショット…?)
続きを読む

ふじみやたくとこもだまり、について


即興サントラ朗読ユニット「ふじみやたくとこもだまり」なるものについて書いてみようと思う。

文字通り「藤宮拓」と「こもだまり」で、わたしの朗読に藤宮さんが即興で演奏を重ねるというもの。
そもそもユニットという自覚もなく、「ふたりで組みます」って意識もなく、ふんわりとやり始めて、なんだか続いていて。
名前も表記も社長(藤宮さん)が決めたんだけど、たぶんわたしが平仮名だから全部ひらがなにしただけだと思う。
「音楽家と女優二人のユニット」という外見は同じなのに、麻邑楽との感覚の差がものすごくあることに気づいた(笑)
いやたぶん、麻邑楽始めなかったら、特に改めて考えずにふんわりしたまま続けていたと思う。
なんでだろう。たくとまりは朗読で、麻邑楽が歌から始まっているせいなのかな…?
(だって麻邑楽結成の時、むっちゃ真面目な決意表明みたいなの書いたよ。)
(なんとなく採用されちゃったことのあるこのロゴだって、ノリでiPhoneアプリで数分で作ったやつだよ。なんだこの気楽さは。)


よし、これまでをまとめてみよう。続きを読む

告知)12/14 昭和精吾誕生日公演「寺山修司をうたう」@新宿シアターpoo

「21日、国立(くにたち)へ行くぞ。」と、昭和さんから急な連絡。
萩原朔美さんの写真が展示されているらしい。メールは
「12/14の打合せもしたいし、力石トリオにも活躍してもらうから早めに四人で会おう。」
と続いていた。力石トリオ…?

駅で落ち合った途端に昭和さんが、
「忘れないうちに褒めておこう。こもだ、歌うまくなったな!」
昭和さんが褒めることなんて滅多にないので驚き。
先日千秋楽を迎えた青蛾館の『星の王子さま』を見にくてくれての感想。
30年前のパルコ劇場での『時代はサーカスの象にのって』で未唯mieさんと共演しているので、野口さんと未唯mieさんとわたしに差し入れをくれた。

「昭和さん、公演のことはやく言ってくれればパンフレットに次回出演で載せるなり、チラシ折り込むなりできたのに…」「いや、急に時間がとれることになってさ、カレンダーみたら今年12/14は日曜じゃない?すぐpoo押さえたよ(笑)」
…急なら仕方ないか。
「構成は出来てるから。まず俺が1時間やるだろ。そのあとイッキが…」
するすると話し出す昭和さん。元気でなによりだ。
長岡で講演会当日の萩原さんには会えなかったけれど、都会の滝を切り取った視点を堪能し、一路新宿へ。(中央線車内でイチゴに遭遇。ロサの百眼を見にいくところとのこと。なんというタイミング!)


シアターpoo開店直後に押し掛ける形になったが、りんさんは快く迎えてくれた。
公演の打合せをして、ビールで壮行会よろしく三人で乾杯。
「こもださん野口のところ出てたんでしょう?」
「こもだも頑張ってましたよー」

「昭和さんとりんさんはいつからお知り合いなんですか?」
「寺山さんが亡くなったあとこのお店始めて…」
「万有引力の年末の餅つき大会に来たのが最初だよな」
「じゃあ30年くらいですか」
「そうなるな!」
「わたしが初めて昭和精吾を見たのはここの『李庚順』です。劇団の演出家に勧められて来たんですが、その時客席に若そうな人はわたしと連れの横田しかいなくて、黒い服の女性がずっと本を読んでいて、急に大きな音がして暗転になって」
「ああ、清水が出てたんだな」
「自殺考をやってたと思います。あとは完全に昭和さんのソロでした」
「何年前だ?」
「こもださんここで旗織り公演てやったわよね」
※劇団を旗揚げするとき、まだ公演を控えていて出演ができないわたしを待って、一本目は旗揚げ前の旗織り公演と銘打った。その時わたしは音響として参加した。
「そうなんです、それを偶然、飲みに来た市川正さん(もと天井桟敷)が見ているんですよね」

あの時pooに来ていなかったら、今のわたしはない。
pooの次の錦糸町での『仮面劇 犬神』に面識もないのに劇団名義でお酒を差しいれたら首にタオルかけた昭和さんが終演後わざわざ出て来て「いま中でフルーツ切ったから食べて行けば」と言ってくれたのが初めての会話。
「昭和さんに会わなかったら、今わたしはどんな生活をしてたんだろう?」と思う。
昭和さんに会って、寺山さんを知って、そのご縁が広がって今がある。
寺山さんがいなかったら昭和精吾はいない、そう思って、寺山さんのお墓参りの時にはいつも寺山さんに、今に繋いでくれてありがとうございます、と御礼を言う。

そんなpooで去年の5/4、あの時みた『李庚順』をイッキさんとふたりで上演した。
今年の5月はイッキさんのスケジュールがどうしても会わず、「来年の5月は、またやろう」と話していたら半年早くお邪魔することになった。昭和精吾73歳の誕生日公演には[力石トリオ]なるイッキさん、わたし、西邑卓哲さんが、そして昭和精吾の名付け親である萩原朔美さんが特別ゲストで登場します。

そして当日のスタッフさんにも早速連絡。
音響の飯塚さんのスケジュールは即おさえた(ありがとうございます)。

心より、お待ちしております!

昭和精吾誕生日公演「寺山修司をうたう」
2014年12月14日(日)14時開演
新宿シアターpoo(新宿駅東南口より徒歩2分)
前売2500円 当日3000円(ともに1drink代含む)
※小さな会場につき50名様限定


写真(2014.8.3「力石徹告別式」再現@練馬区立美術館)

【出演】
昭和精吾

[お祝いの歌と詩]
こもだまり
イッキ
西邑卓哲(FOXPILL CULT

【ゲスト出演】
[祝辞と弔辞]
萩原朔美



音響:飯塚ひとみ
受付:野口有紀
当日運営協力:倉垣吉宏(舞台芸術創造機関SAI)、TETRA。
協力:株式会社ポスターハリスカンパニー、株式会社アクロス・エンタテインメント、
FOXPILL CULT麻邑楽

※終演後、会場にお誕生日パーティを開催(2時間飲み放題2000円)。
パーティのみの参加も可能。公演とは別途ご予約を承ります。
公演をご覧になるかたも、予約時にご申請願います。


◎10/1より会場にて先行受付開始。tel.03-3341-8992(17:00-0:00)
◎10/14火 正午より昭和精吾事務所でも受付開始。
komodamari+syowa★gmail.com(★→@)
入力フォーム(10/1412:00〜12/13土23:59受付)

手拭い

青蛾館『星の王子さま』の舞監・岡島さんは(写真撮らせてもらえばよかった…)、毎日かわいい手拭を首から下げていた。
最初に気づいたのは枝豆とビールの手拭い。
「わたし豆好きなので、枝豆手拭いは持ってるんです!」と話しかけた。


昭和の時代を生きる新部聖子(にいべみなこ)ちゃんも手拭女子。
それでわたしもここの現場では冷房対策で首に巻くのをタオルじゃなく手拭いにした。



今回の鏡前は、イチョウ。そろそろ秋だからね。差し入れでいただいた、星の王子さまチロルチョコも写っている。



ある日の蚊取線香手拭い。

あれ…『臘月記』の除虫菊の時こそ、これ使うべきだったのでは……?
まったく気づかなかった。

その時は「FOXPILL CULTに敬意を表して」ってツイートした通り、キツネの嫁入り手拭いでした。

それでほら!!


最終日に『臘月記』舞監の川俣さんが「天然除虫菊配合だよ!」ってプレゼントしてくれた(正確には朝来たら鏡前に置かれていた。いたずらっ子か!)蚊取り線香。これと手拭いが揃ったらすてきだったのにね。



FOXPILL CULT新譜レコーディングへ

『星の王子さま』最後のオフ日、FOXPILL CULT新譜のためのレコーディングへ。
FOXPILL CULTは、麻邑楽-moura-のパートナー・西邑卓哲(a.k.a.KEVIN)さんの率いるバンド。ここの「MOURA」という曲の音をもらってユニット名にしたくらい好きなので、オフの返上くらい当然!


新譜収録予定の『ファウストと異邦人』のPV(2014/5/2公開)。
冒頭の声の出演がFOXPILL CULTから依頼された最初のお仕事で、今日はコーラスと台詞を録音する。

「こんにちは、昭和精吾事務所のこもだです。」
ふざけているわけじゃなくて、親しき仲にも礼儀あり。今日は俳優としてお仕事に来ているという気持ちでのご挨拶。
「いらっしゃいませ、FOXPILL CULTの西邑です。」(この人はふざけているかもしれない。)

このスタジオでは百眼のサントラも麻邑楽のデモRECもしているけど、お仕事で台詞と思うと格別背筋が伸びる思いなのだ。(コーラスももちろんがんばるけど。)



録音が終わったら大阪ツアーのお土産の神戸プリンが出て来た!
なんなの、「麻邑楽のまりさん」と「昭和精吾事務所のこもださん」では待遇が違うの(笑)


この録音の為に、事前にデモを数曲聴いた。
1st Album『New Romancer』を聴いた時(2013.5.21の日誌「CD三昧」参照)に既に褒めたけど、KEVINさんの声がさらに深みというか色気が増してる気がする。声の人として素直にすごいなーと思う。しかもまだこれは仮歌だと言うんだから、出来上がりが待ち遠しい。

ここんとこ佳境で『星の王子さま』漬けだったから、いい気分転換にもなった。
ありがとうございました。
さあがんばろう!


2014/10/17発売予定
FOXPILL CULT 2ndアルバム 「邪宗門」
STRANGE POPSレコード STRP-006  ¥2000
Produce & Mix / All song & lyric : 西邑卓哲
-真夏を蝕む男とカルトと女、眼前に滲む紅葉は夏の血の色-
★混沌快楽に侵食されたサイケデリック畸形ロックオペラ「邪宗門-鎖国した一寸法師-」からベスト選曲されたコンセプトアルバム★
「ファウストと異邦人」「サイコキャンディー」「啓蒙されぬ」「蝉の血糊」などを収録予定。

◎2014年10月17日レコ発ライブにて先行発売!
10/17金 FOXPILL CULT自主企画「ポトラッチデッドvol.16」@東高円寺U.F.O club
FOXPILL CULT / THE DIGITAL CITY JUNKIES / シトクロム / THETHEKURO
前売2500円 / 当日2800円
Open&Start 19:00
→ご予約はこちら
この日も物販にいると思いますので、お気軽にお声かけてください(笑)

※THETHEKURO(ザザクロ)は廻天百眼やSAIでお馴染みのTETRA。がVo.です。
次☞9/25 昭和精吾事務所BAR■ご依頼☞showaseigo14@gmail.com■昭和精吾事務所代表。語り歌う女優。脚本・演出。寺山修司・岸田理生作品上演。実写妖怪モデル。麻人楽。ヒューマンアカデミー演技講師■客演☞廻天百眼、SAI、青蛾館、田園に死す三沢篇■協力☞FOXPILL CULT
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