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語り歌う女優、こもだまりの製作日誌(2005〜)。 演劇・語り・ライブ等の上演情報や、稽古や、思索。 昭和精吾事務所 二代目代表。脚本・演出家。麻邑楽×麻人楽。 ヒューマンアカデミー演技講師。

2015年09月

告知)11/14土 idenshi195 朗読劇『やわらかな鎖』出演します

脚本家としてご活躍の高橋郁子さんの自主企画であるidenshi195の朗読劇に出演します。
郁子さんはわたしと同じく「台本は楽譜だ」という理論の持ち主で、その点において信頼して任せられる演出家で、今回も声の重なりに重きを置いた朗読作品を作ります。四年前の『潮騒の祈り』をご覧いただいてるお客様は、あれを思い出してくださいませ。(文末に参考映像貼っておきます)


会場はお寺、姉妹の物語で女性ふたりでお届けします。
近年は視覚的にインパクトのある舞台への参加が多かったですが、これは昭和さんの実践していた、声の力・語りの力での作品作りになると思います。昭和さんの語りはシーザー曲自体の強さや音楽との相乗効果も使っているし、また主に一人語りのおもしろさです(「短歌掛け合い」など掛け合いのセリフもあります)。ここではごくシンプルに、ふたりの声、そして音響の坂本さんとのコラボになります。稽古でチューニングするのが楽しみです。


idenshi195 第2回公演
朗読劇 『やわらかな鎖』

作・演出:高橋郁子

「お姉ちゃん、あなたによく似たその愛は もうないんだよ。」

気の遠くなるような濃密な日々は、いつまで続くのだろう。
繰り返しさらけ出される「愛」という名の傷跡。
我が子を亡くした姉、史美の追う幻影は、妹の香織を冷ややかな存在へと変えていく。
姉につきつけた残酷な現実。それが香織自身の封じていた過去の扉を開けたーーー。


 

女ふたり語り。
折り重なる言葉が、鮮やかな情景を浮かび上がらせます。


語り:加藤美佐 (アトミックモンキー)
   こもだまり(昭和精吾事務所)


●日時
2015年11月14日(土)14:00/18:00 
(受付開始は開演の1時間前、開場は30分前)

●場所:新宿 経王寺
〒162-0053 東京都新宿区原町1丁目14
■都営大江戸線 「牛込柳町」駅東口より徒歩すぐ
■バス JR新大久保駅前より「新橋」行きにて「牛込柳町」下車
http://www.kyoouji.gr.jp/index.html


美術:ホンマアキコ
音響:坂本柚季
演出補:山下亜矢香(アーツビジョン)
宣伝美術:水野晃一
制作:堤真理子、保坂藍(狼たちの教室)、小島久弥子(演劇制作体V-NET)
製作補:二木輝美
企画製作:idenshi195

後援:新宿 経王寺
協力:アトミックモンキー 昭和精吾事務所 
  アーツビジョン 狼たちの教室 演劇制作体V-NET


●料金:3000円(全席自由)
※小学生以下のご入場はご遠慮ください。

●予約受付:9月27日(日)より
●ご予約
【電 話】080-5090-0195(10:00〜18:00)
【F A X】044-934−8902
【メール】yoyaku★idenshi195.com(★→@)
【W E B】カルテットオンライン
     https://www.quartet-online.net/ticket/idenshi195_002

●お問合せ
【電 話】080-5090-0195(10:00〜18:00)
【メール】info★idenshi195.com(★→@)

●idenshi195公式サイト http://idenshi195.com

---

高橋郁子さんの作品の参考に、idenshi195立ち上げ前のコラボ作品ですが、
2011年当時わたしが編集した(!)予告編を貼っておきます。(麻人楽をご覧になってるお客様は「はぁ、なるほどね」と思ってくれる気がします。)


(2011.12 語り『潮騒の祈り』予告篇/語り:山下亜矢香、東野醒子、こもだまり 音楽:anoa)

2015年秋以降 こもだまり祭り

秋以降の予定をまとめました。

※9/25麻邑楽を追加しました。
※各公演の詳細が上がってきました。

9/25金 麻邑楽 @舞台芸術創造機関SAI #17「BORDERS」FINAL 東京
@新宿シアターpoo
※5月に始まったツアー公演最終日、エンディング曲『都忘れ+BORDERS』を歌います。
※公演は15:30と19:30がありますが、麻邑楽の出演は夜のみです。
※人と人ならざるBORDERSとの境界に立って見えた都会の片隅でふと起こる非日常、と彼らの選択。
→9/13のご案内日誌


10/7水〜12月 虚飾集団廻天百眼「屍のパレード」(東京)
@ザムザ阿佐谷
10/24土〜25日 虚飾集団廻天百眼「屍のパレード」(大阪)
@independenttheatre 2nd
※2015春に完成した出演作、廻天百眼映画「屍のパレード」の舞台版。
※歌・殺陣満載の暗黒エンターテインメント。いつも通り、血も飛びます。
→7/10のご案内日誌
→公式



11/14土 idenshi195朗読劇「やわらかな鎖」
@新宿 経王寺
※高橋郁子さんの作・演出で、二人語り。2011年、2012年以来のタッグ。
※声の重なりの心地よさに重きを置いた作品作り。姉妹の物語。
→公式

12/6日 昭和精吾お別れ会(タイトル未定)@新宿シアターPoo
※詳細後日

告知)麻邑楽、9/25金 SAI「BORDERS」FINALに出演します。



5/4、麻邑楽で出演したツアー初日から約5ヶ月。
9/25は『BORDERS』ツアーFINAL、そして2004年生まれのSAI11歳のお誕生日!
わたしは俳優として、6月神奈川と8月栃木に出演して、大島さんと一緒に一足先に卒業し、・・・

・・・たのですが、締めくくりもご一緒することになりました。
9/25千秋楽19:30の回は、麻邑楽が生でエンディング曲を歌います。

最強の布陣で挑むラストダンス!!!約半年に渡るロングラン・ツアー公演の最後は、幾度かのメンバーチェンジ等も行った上で、ツアー初日と同じ布陣でお送りする。
この公演ではキャストこそ違うが淀川日曜子も登場し、原点に立ち返ることになる。
(公式サイトより引用)


ああそっか。特別出演枠の南ジュン・八木さん・麻邑楽は初日と同じメンバーなのか、今気づいた。いいですね、そういうの。
SAI結成記念日である9月25日。さあ、みんなでお祝いしましょう。


個人的なお話ですが、今年の寺山さんの命日5/4は、SAI初日で麻邑楽で歌っていました。
前日5/3は昭和さんイベントでシアターpooにいました。
だからこのタイミングでpooでこの歌を歌うことになったのも、流れのひとつという気がするのです。


舞台芸術創造機関SAI #17「BORDERS」
劇作:倉垣吉宏 演出:SAI 音楽:Cuu-





FINAL & BIRTHDAY !!! 2015年9月25日(金)15:30/19:30開演
[東京]新宿シアターpoo

〒160-0022 東京都新宿区新宿3-35-5 守ビル3F
TEL&FAX03-3341-8992

[出演]
麻宮チヒロ
仲村弥生 
和田崇太郎(KING&HEAVY)
西荻小虎(EgHOST)
倉垣吉宏(舞台芸術創造機関SAI)
Ruri

[9/25特別出演]
前田紀美枝(月刊少年ワンダー)
南条ジュン(鳥の首企画)
八木岳(劇団アニマル王子)

麻邑楽[こもだまり×西邑卓哲]※19:30のみ出演

[BORDERSエンディング曲]
麻邑楽『都忘れ+BORDERS』
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昭和さんへ[2015.9.9]

昭和さんへ

葬儀の報告をする日誌を書き終えました。
棺に入れた手紙は途中になってしまいましたが、お別れという気がしていないので仕方ありません。
あちこちからたくさんメッセージをいただきましたよ。

『力石徹告別式(再現)』をやった頃から、昭和さんの音源製作について考え始めていました。
昭和さんに話したのは九條さんの一周忌で一緒に高尾に行った時でした。
照れくさそうに、でも嬉しそうに笑っていましたね。
今年5月の上映会、「こもだは歌を歌え」と言ってもらったけどプロデューサー目線で生意気にも断った(!)。
8月は30年振りのふたり(津田さんと原さん)との再会公演企画。
そのあとの9月神戸と10月盛岡は「俺一人で行けるから」と言われていたので、イッキとわたしは「今年わたしたち昭和さんと一緒にやってないんですよ」「12月、俺らとpooやりましょう。6日でいいですね?」と三年目になる12月の新宿シアターpooを予約したんでした。

8月のチラシと企画内容の打ち合わせで事務所に行った時、
そこからわたしは5月のSAI(麻邑楽で出演)、6月のSAI(客演)、8月の麻人楽「幻夢」の脚本を書いたりで、しばらく会わずにいました。
8/15の直前稽古の前の会議で「やっぱりこもだを神戸に連れていく」と言い出したり、
本番中もなにかっちゃあ「こもだに言ってください」だし、本番後の打ち上げ会場に先に行ってもらうことになった時も昭和さんは「会計は、誰がするの?」。「わたしたちこれからバラシで、飲み放題2時間には間に合わないと思うんです」「・・・じゃあ俺がやればいいの?」
遅れて参加した飲み会では、懐かしい顔と再会してすっかりご機嫌で終電まで飲んで笑顔で帰る昭和さんを見ながら、「楽しそうなのはよかったけど、今日は甘やかしすぎたなって反省した。これからは少し厳しくしよう(笑)」とイッキさんと話してたところだったのに、厳しくする前に逃げられちゃいました。

稽古の日に原さんが「こんなしっかりした女優さんが見つかってよかったわね昭和さん」「勝手についてくるんだもん(笑)」「そんなこと言って。こもださんいなきゃ困るでしょ」と言われて昭和さんが「実はすげえ助かってる」。飯塚さんも新井さんも「こもださんいなかったら回らないですよここは」と口々に言って、「なんですかこれ、わたしがいなくなっちゃうフラグ立ててるんですか(笑)」ってふざけていたのに。

8月14日、仕込みと稽古のあと、ふたりで打ち上げ会場の予約に行って小1時間飲んで、12月公演について話していたのに。
15日、みんなのお昼ごはんを一緒に駅前まで買いだしに行った時も元気だったのに。
「夜はバラシがあるから、国家論をカットしよう」と言い出したのを猛反対して、「昭和さんが国家論やらないと締まらないですから」「どうしてもっていうなら後半からでもいいから絶対やったほうがいいですって」「・・・。じゃあ『俺は自分を飛ばすことにばかり熱中している』から行こう」。飯塚さんが即反応してくれて「曲はどうします?」「曲調が変わるところからかけてください。・・・昭和さん、すいません生意気言って」

でも最後に国家論やってもらってよかった。

---------------2015年9月の記述ここまで------------------

いま、2018年が始まったところです。

生意気言って、でも最後に国家論やってもらってよかった。
この時に予約していた12月のPOOは、お別れ会になり、たくさんに方に来ていただきました。
さっき、書き終わらなくて下書きのままになってたこれを見つけたので、変なタイミングですがupします。
このころから支えてくれてた人たちや、それから声を掛けてくれた方たちのお陰で、
この時には全然想像できてなかった現在にいます。

2018.1.3 昭和精吾事務所 こもだまり


(2017.9「われにご月を 第二章-血系譜-」楽屋にて)

仲村弥生嬢との歴史を振り返る

※懐かしい写真たくさんでてきて長くなっちゃったので項目を分けました。
(元記事は2015.9.8「仲良しのこと(弥生ちゃんとごはん)


2014.11 SAI『イト〜展示する演劇』は父娘。
このシリーズ、弥生ちゃんは全部「タタリ」って役で、わたしと倉垣おにいとの娘。


2014.5 SAI『PARADE』は母娘。


2012.7 SAI『イト』再演は父娘。


順に遡ってみようか。続きを読む

仲良しの話(弥生ちゃんとごはん)

8/30の百眼の稽古が終わって帰る時、「今日全然こもださんと話せなかったー」と駆け寄ってきたので、一緒にごはんを食べに行った。
『BORDERS』と『屍のパレード』と続けて共演するので結構会ってるけど、みんなでごはんになるから、ふたりでゆっくり話すのは久しぶりだ。


(わたしの頼んだ担々麺に梅干しが入っていることに驚愕し、自分のねぎ抜きラーメンの前で嬉しそうな弥生ちゃん。)

いろんな話をしたけど主に作品の話をしていた。まじめか(笑)
帰ったらこんなのが上がっていた。


弥生ちゃんはメンション(@)付けずに「仲良し。」とか書くことがある。
稀に「わたしは叱られなくて済んだ。こもださんがバックについてるからだ」とか舎弟感をアピールしてくるので、「今度『パン買って来い』っていうからな」と返したら「えー」と言われた。(それはいやなのか。)



ん?この流れでのKEVINさんの名言あったな・・・(調べよう)。
見事発見。


この時わたしは「ほんの少し〜ずらしておきますね。」の一文に天才を感じたのを覚えています。2014年の4/20、麻邑楽が決まってるかどうかくらいの頃でしょうか。いや、むしろこの一文が麻邑楽やる決め手かも(嘘です)。

そういえば弥生ちゃん、少女椿スケさん役だっけ(わたし水戸黄門じゃないけど)。



弥生ちゃんに話を戻します。
9月一週目のいろいろを終えて、百眼稽古に復帰した今日のこと。
遅刻でそーーーっとドアを細く開けて中を覗いたら、弥生ちゃんが稽古場の奥からダッシュで迎えに来てくれた。満面の笑みで玄関のわたしまで駆け寄る弥生ちゃんに「猫か!」って言ったら「こもださんがドアの外うろうろしてる時からわかってたよー」って、足音を聞き分ける賢い飼い猫のようじゃないか。(…むっちゃ可愛かったです。)
弥生ちゃん、わたしの飼い猫役もやってるね。


2013.9 SAI「SHUJI TERAYAMA#13」で書物の国のアリスと飼い猫のけむりというコンビの時。


うちの猫(リセッシュ)に瓜二つだった。続きを読む

2015.9.1 昭和精吾葬儀のようす

9月1日朝、霧雨。駅の改札で待ち合わせた。



昭和さんは「葬儀が終わるまでは伏せておけ」と言い、密葬を希望した(本葬は後日故郷の秋田でする予定とのこと)。家族葬だが、わたしとイッキさんは参列させてもらうことになった。
前日に奥様より「家族葬の会場はとても小さいのでほんの少人数なら」とお許しをいただいた。限られた人数、(わたしが連絡先を知っているかたの中で)どなたにお知らせしたものか散々迷った挙句、2013年5月の復活以降に昭和精吾事務所公演に関わってくださった方、という区切りで前日夕方に連絡をした。続きを読む

昭和精吾についてご報告です



急なお知らせとなることをお許しください。

平成27年8月29日の午前1時に昭和精吾(本名・鎌田賢)が逝去しました。
享年73歳、8月15日のザムザ阿佐谷公演を終えて九日後にみつかった進行性の癌で、入院から数日の出来事でした。

本人の意向で葬儀が終わるまで伏せていました。
本日9月1日の朝に密葬が済みましたことを併せてご報告申し上げます。


前日に奥様より
「家族葬だけれど、お別れしたい方があればどうぞ」とのお申し出があり、
近年一緒に舞台を作ってお世話になったごくごく一部のかたのみお知らせすることにしました。
急でしたが駆けつけてくださった縁の方々にお顔を見ていただけてよかったです。

公演を予定していた12月6日の夜、シアターpooにてお別れ会のようなものをする予定です。


病室に呼ばれて最後に面会したとき、昭和は「楽しかった」と言いました。
写真はそのとき預かった昭和精吾からのメッセージです。

末筆ながら、生前はたいへんお世話になり、ありがとうございました。
生涯現役を貫いた我らのボスを、心より誇りに思います。




平成27年9月1日

昭和精吾事務所
こもだまり
イッキ


なお、わたしがご連絡先を存じ上げない関係者のかたも多いので、この記事をご覧になったらお近くのかたにもお伝えいただけると幸いです。

[お問い合わせ先]
komodamari★gmail.com(★→@)
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