会社のあと、2000円均一という下北沢の古着物屋さんを見に行く。大阪公演で読む『日本自殺考』という寺山さんの詩のト書きには「和服姿の女性」と書いてあるし、できそうならしてもいいなという思いもありつつ。

しかし今日は暑い、まだ4月だと言うのに、とても袷なんか着られない湿度と気温だと思う。
iPodで音楽を聞きながら下北の街を歩くのは楽しかった。
間口3m×奥行8m程の狭い店ながら、着物と帯が大量に、でも整然と並んでいて、お店の第一印象はよい。店員さんも前髪がみじかくておしゃれなお姉さんだった。

気軽で合わせやすそうな柄の小紋が欲しいなと思ったのだけど、どれも身丈が短い。
そしてあんまり暑いので、今日はひとつも持っていない単の着物を買っていこうと決意。
お姉さんが「どんどん合わせてみて下さいね〜」とやさしく声をかけている。
20くらいの女の子が店員さんに相談をしている、聞いてみると「成人式をやるのでそれ用の着物ってどんなのがいいですか」と言っている。なんとこんな時期に?!店員さんもちょっと戸惑っている。女の子が気に入って「これはどうですか」と言っているのはもちろん振袖じゃないし、お姉さんは「ご本人が気に入ったものを着ればいいとは言え、この時期に成人式って初めてだし、ご本人がよくても親御さんがなんておっしゃるか・・・一度きちんと、ご両親の意思を確認してからのほうがいいですよ」とまっとうなアドバイスをしていた。

私は手のあいた店員さんに「単って入ってますか?」と聞くと、「今日結構入ってきたので、ひっくりかえしてみてくださいね」と微笑む。
ひっくり返してみているうちに、とってもきれいな黒地の竹柄の紗の着物を発見して羽織ってみたが、袖がつんつるてんであきらめる。ひっくりかえす作業で汗が出てきたところで発見した白地でグレーと桃色とかの縦ラインが入った涼しそうな単の着物。これは涼しそうだ。「これは素材はなんですか?」とお姉さんに聞くと、触ってみて「うーん・・・木綿・・・ですかね?」と不徳要領な返事。でもさらっとしてて感じがいいし、これに決めた。
名古屋帯は最初から気になっていた、濃桃色にお太鼓柄で花模様が入ってる柔らかい帯を買って、4000円のお買い物をした。帰って早速着てみた。若々しくて(笑)爽やかだった。
写真撮ったと思ったけど、見当たらない。残念!

*このお店は閉店したようです(2005後半記す)