スワ総統とマリしずくまち♭「穴ヲ食ベル」を見に行く。保さんととき緒さんも一緒の回なのだけど、私はちょっと急ぎの仕事で残業、ギリギリになりそう、と思ったらとき緒さんから、車が踏切内で立ち往生してギリギリか遅刻になりそう、事故あったばかりなんだから気をつけろ、と怒り心頭のメールが届いた。私は10分前に、とき緒さんは3分前くらいに到着、しかもお着物で息きらして。みな無事観劇。
スワちゃんはスワちゃんの役割を余すところなく演じてた。
とってものびのびしてたし。
終演後(私の願っていた通り)衣装のままスワちゃんが出てきてくれたので、記念写真を撮ってもらった。舞台は女性が死に絶えて男だけになった近未来の話なので、女優が全員オジサマ役をやる。彼女の役は「総統」。おヒゲが似合ってましたわ。
保さんが手作り篭花あげて、スワちゃんがビールをごちそうしてくれてとき緒・野口さん・朴井さん(出演者、ダンサー)とお話しながら楽しいひととき。保さんと朴井さんはなにやらダンス界の現状について(?)盛り上がっていた模様。
帰り道、朴井さんと私ととき緒さんと野口さんが同じ方向だったので、少しダンスの話をした。朴井さんはクラシックを長くやってた人で、そこからモダンと舞踏を通過して今コンテンポラリーダンスなのだとか(実はコンテンポラリーダンス、の指す意味はいまいち私は理解できていないのだが)。私はモダンのメソッドしかしらないからクラシックに今興味があると言うと「大人になってからやると、頭でも考えながらできるからおもしろいかもしれないね」と朴井さん。私も全くその通りの理由で興味を持っているのだ。この人、おもしろいかも。今はソロ活動をしていて、さきに公演日を決めて間に合わせるやり方はやめて、作品を作っていっていい頃合いの頃に発表するってやり方にシフトした、と彼女は言った。「いろんなものに比べて舞台って一瞬で終ってしまうから、消費してる感じがしてきて、もっと大事に作りたいと思った」と。あ、おんなじこと考えてるとおもってぼんやりしてたら私が言う前にとき緒さんが「この人(わたし)の演劇の作り方も全くそれと同じです」と言ってくれた。次のソロのネタ(と彼女は言うのだが)は犬とアニー、らしい。是非この人の作品を見てみたいと思った。

舞台のテーマ、ダンディズムからは離れるが、私が一番興味を持った部分は創造された女が書物や男性の言葉により学習して「言葉をおぼえていく」というところ。去年見た金津くんが書いた短編集でもアンドロイドが言葉や感情・その表現を学習していく、というのは突出して気になった。
「女は女に生まれるのではない、女になるのだ」って言ったのは誰だっけ?