今日も風邪っぴきやら怪我人やらでひとり稽古、単独ピラティス。
最初は呼吸法から。
ピラティスの6つの基本は、
呼吸・正確性・センタリング・集中力・コントロール・フロー(流れるような動き)
とある(Tarzan特別編集の「ピラティス道」という本に丁寧に説明されている)。
わたしたちのやっているモダンメソッドのフロアメニューにも(ピラティスを取り入れていると言われただけあって)直結している。
私が今回やってみて、こうじゃないかと思ったこと。

フロアの「ヒップボーン(腰骨)の上にショルダー(肩)を置く」は、ピラティスで言う「骨盤と肩の骨のスクエア(関係性)を歪めない・崩さないで捩じったり動かす」ということのようだ。
「肩をおろす」は「肩甲骨を意識して下げる」のこと。
「お腹をひっぱる」は「腹直筋を引き上げる=骨盤を引き上げる」のこと。
ポーズひとつ取っても、モダンで習ったのと同じポーズがあったり、週2ペースとはいえ10年以上モダンをやってきた身としては「腑に落ちる」「別の角度から説明を受けて理解する」といった感覚で、興奮する(ひとりなのに)。
とはいえ、本を読んでやるのには限界があるので、ピラティスのビギナーコースに近いうちに行ってみようと思う。

何ヶ月か前にも、柔軟性を高める目標の為に、ヨガ・ピラティス・真向法を取り入れようとした時期があった。その時より、今回の方がしっくりきている。この1年くらい、骨格図とか筋肉の図とか気にして見ていたせいだろうか。ピラティスは自分の身体が、どういう構造で何をどうすることによって動いているのか/どうやってどこを動かしているのかを意識するのでなければ、やる意味はないらしい。そしてその最初が、呼吸を意識的にすること。呼吸をコントロールすること、のようだ。
劇団の頃にヨガを少しやったので「背中の側に空気を入れる」のも体感できている。お腹の側を膨らまさずに、胸側・背中側両方の肋骨の間を開くような感覚で、肺にたくさん空気をいれる(胴が丸くなる感じ)。そこからおへそを背中に近づけるように絞り込んで、身体の中を通って頭の方に抜けていくように息を吐く。逆に、きつめの服のボタンを上からとめていく感覚、と書いてる本もある。感覚の表現には何通りかの方法があるのかもしれない。
こんな時はピラティスの言を引こう。曰く、

正しく呼吸するためには、完全に息を吐き、吸わなければならない。濡れた生地から一滴残らず水分を絞るように、汚れた息のすべての分子を肺から”絞り出さ”なくてはならない。すると再び身体を起こしたとき、肺は自動的に新鮮な空気で満たされる。これで血液中に必要不可欠な新鮮な酸素が最も効率的に取り入れられる。(ジョゼフ・ピラティス)

心掛けてその呼吸をすると、身体のあちこちでパキパキと音がする。おそらく、使ってなかった部位の凝りがほぐれているのだ。この何ヶ月かずーっと同じ振り(AIRの振付)を稽古してきたから、使っている箇所が偏っていたのかも、と気付く。生活習慣によって身体の歪みは起こる、それをニュートラルな状態に戻すことで健やかな心身を取り戻すことができる、というピラティス。
小さなところから少しずつ、でも毎日、整えていこう。
思ったより、大掛かりな工事になりそうな予感。
次の木曜までに準備をせねば。