初めて着付けをならったのが一年前の今日。
一年の間に何回着物を着ただろう?

最近になってやっとわかった、というか、納得した? 腑に落ちたことがある。
細かいことなので書いても伝わりづらいかもしれないが、帯結びの時の決める箇所が、わかった。
お太鼓をつくるのには大きく分けて三通りの方法がある。
1)結ぶ
2)ねじる
3)結びもねじりもしない

私が習ったのは3)の結びもねじりもしない方法。
その方が帯が傷まないし、背中で結び目がごろごろしないから痛くないのだ。
結ばない/ねじらない分、(お太鼓や帯締めで固定するまでの間だけだが)しっかり上に巻いた帯で押えられないと緩んでくる。
そのコツがわかったということ。
そしてそれがわかると、一年前、千佳先生が言ってた言葉が甦ってきた。
わからないながらも言われた通りやっていた仕草が、理由を伴って理解される。

手先を「ばさっ」と勢いよく落とすのは、帯の布目をしゃきっとさせるため。
枕を帯溜まりに乗せる前に一回下げるのは、帯だまりをすっきりさせるため。
お太鼓の下線をひっぱるのはお太鼓の形を整えるため。
などなど・・・


ダンスの稽古場で感じたのと同じ。
伝える、というのは、その場だけのことではない。
記憶っておもしろい。その場では理解できないながらも聞いていたことが、後にもう一度聞こえてくる、しかも今度は理解できる仕方で。
伝える側で考えれば「いまこれを言っても理解できないかもしれないけど、言っておけば、いつかわかる」と思って、伝えなければならないことは、端折らずに言うだけ言っておくのが大事。

千佳先生わかりましたよ! 一年かかっちゃいましたけど。
そしてまた一年後に、聞こえてくる別の言葉があると信じて。