060220着物帯今日は砂々良のママの還暦のお誕生日。
ゆきちゃんと相談して、お酒を差し入れて、来てくれたお客様とお祝いをする。
1月6日のマスターのお誕生日のお祝いはしそびれたので、一緒に祝うのだ。

こういう、お店にとって特別の日にはささらガールズ揃って着物を着るので、前に用事を入れたくなくて前々からオフにしてたのに、先週末急ぎの用事が入ってしまった。月曜に持ち込みたくないから日曜なんか朝8畤から出向いたのだけど、先方の都合により今日午前中にどうしても出向かねばならない。
しかも、朝「山手線止まってるよ」と電話。バイクで行くことにしたら小雨が降りだしているじゃないか!ヒドイ。
1時間半で打ち合わせを終えて、濡れそぼって帰宅。
遅い朝ご飯を食べた。まだ2畤くらいなので本を読もうとしたけど(昨日、早起きがたたってあんまり眠くて今日の着物を準備していないので)着物のことが気になって落ち着かないので、もう着替えてしまうことに。
ゆきちゃんから「今日お店の前にお稽古があるから着物でいけないかも」とメールが来る。
雨だし、私も洋服というのも手だけど・・・やっぱりママの着物がいい気がする。
スケジュールのページで、「今日はママのお誕生祝い」と告知しているので、checkしてくれているお客様はご承知のはず(何人の方が見て下さっているのかは不明だが)。そのかたがたの為にも、ママの着物で出席したい。富美子ママは、去年の5月に永眠されたので、「還暦のお祝い」は天国に向かってするのだ。

060220雨コート着物は前々から「こむさでもーど」のポリエステルの、グレーの小紋と心に決めていた。
しぼがあって、重さもあって、手触りもやわらかで冷たくなく、書いてなければポリとはわからないような着物。ぱっと見てひとめ惚れした。雨でも、ポリなら洗えるし丁度よかった。

060220爪革『着物に触る前にメイク/ヘアメイクを済ませて手を洗うべし』。
NHKの「はじめてさんの着物塾」で市田ひろみさんはおっしゃった。今読んでいる「宇野千代 きもの手帖」にも書いてある。全くおっしゃる通り、それだけでどれだけ着物を汚れから守れることか!

大人っぽい着物だからアイラインは黒でしっかり。着物の色と風が強いことを踏まえて髪はサイドでまとめてかんざし挿して、さて、帯は何を合わせよう? せっかちな私はコーディネイト完成を待てず、(手を洗ったら)考えながらもう足袋を履き始める。


初めての着物での雨の日のお出掛けのため、雨用のものが初出陣。
二部式のコートの上だけ持っているので、道行襟の雨コートを着て、スワちゃんがお誕生日にくれたショールを巻いて、アームウォーマーをして、下駄に爪革(これは去年とき緒さんのプレゼントに用意したのだけど、他にあげたいものを見付けちゃって急遽自分用になったもの)をつけて、母がくれた骨がたくさんある傘(和傘風の洋傘)で、万全の態勢で臨む。


6畤半ごろお店についたら、マスター・ママと親しいお客様が揃ってる。
みなさん口々に「まりちゃん着物? 気合い入ってるなあ!」とおっしゃる。
060220着物姿TRさんやOさんは着物に見覚えがあるといい、TRさんは「写真もあるはずだよ!」と言う。
年末にさっちゃん(マスターの姪御さん)にいただいた(洋服の時でも愛用している)和柄のカフェエプロンをしてお店に立つ。
マスターが「まりちゃん賄い食べるか」と言って、カレーを出してくれる。ゆきちゃんが「つぶ貝入りだよ」と教えてくれる。マスターが時々作ってくれるカレーはおいしい。お店で使ってる高級鮮魚を入れたシーフードカレーで、はっきりいってさりげなく豪華。ルーからじゃなく粉から作るので、舌触りにちゃんと粉が感じられるし、シーフードの味も濃い。


あったまったところでお客様がビールをくださる。
それを飲み終えて、ゆきちゃんに用意してもらったワインを配る。
ママと一番付き合いが長いであろうお客様のTRさんに、乾杯の音頭をお願いする。マスターも「ちょっとだけ!」と乞われて、本当に珍しいことだが厨房から客席に出てくる。TRさんがママのことを少ししゃべって(TRさんは若い頃からの知りあいなので、ママのことを「彼女」という、そこからも付き合いの長さと深さが伺える)、乾杯する。こうやっておおっぴらに声を掛けたわけでもないのに、ママのためにお店に集まってくれる人達がいるって、すてきなことだ。


半客/半店員で二人態勢って、「どちらもちゃんと仕事できる同士」でやるからものすごく便利で、お客様と落ち着いてお話ができる。ゆきちゃんとも(いつもシフト制だからここで会えないのだけど)情報交換できてとても楽しい一日だった。

10畤過ぎにマスターが、伊勢海老入り(!)のおみそ汁を出してくれて、ゆきちゃんとふたりで食べる。砂々良に来てから、海老とか蟹とか、食べるの上手になったと思う(笑)。


ご来店のお客様、ありがとうございました!
マスター、ママ、お誕生日おめでとう!