020113繁く咲くまり画像を整理していたら、何年も前にチラシ用に撮った宣材写真が出てきた。

【Air/2001】という私が演出した公演の、『繁く咲く道』(もくさくみち、と読む)という戯曲の為につくった衣装。坂戸とふたりのシーンで、私が黒のドレスに赤い花、坂戸が白のドレスに青い花をつけた。
私が初めて縫った衣装で、夜中縫ってたらいつの間にか「めざましテレビ」になってりしたもんだ・・・

『繁く咲く道』は創さん(横田創)の戯曲で、『短歌零年』と同時期に書かれている。
1998年と2001年の2回、初演がスワちゃんと、そのあと改訂されて、二度目は坂戸さんと。
このふたつは実に、戯曲という呼び方にふさわしいテキストだ。

よく歩きながら台詞をそらんじた。台詞=言語を、歌を歌うように口にする。
言語に乗って、というより翻弄されて・・・。
歩きながらふと歌が浮かぶ時みたいに、口をつく、それで口ずさみ始める、もちろん小さなvolumeで。
でもだんだん乗ってきて、気付いたら結構大きな声になっちゃって・・・音楽に影響されてステップが不自然になったりする、あの感じ。

台詞を回してるつもりで、こっちがふり回されてる。
路上で涙が止まらなくなった、ってたぶんその頃の日誌には書いてあるはず。

この戯曲はまたやりたい。やりたい?これを声にしたい。このテキストに翻弄されたい、という気持を思いだした。