とき緒さんと第3回着物デート。
060722帯巾着天気が不安定だったから、起きてから相談しようということで、朝連絡を取ると、とき緒さんたら昨日から体調不良らしい。
それでも薬を飲んでいればだいぶいいというので、着物で出掛けることにする。

坂戸が小さい頃住んでいたという谷中。私は歩くのも初めて。

とき緒さんは、綿紅梅の浴衣(去年、花火の時に一度見ている)にピンクの半幅帯を割角出しにして帯締、私が今年のお誕生日にあげた刺繍のシルクの手提げ。(ご愛用ありがとう)
わたしの巾着は、先週さっちゃん(ささらマスターの姪御さん)からいただいたもの。
着物は、ささらママの。雨予報で断念したけど、15日のシンフォニークルーズに着ていく予定にしてたもの。紗の小紋、半幅帯を割角出しにして、帯締、祖母の形見の珊瑚の帯留。
示し合わせてもないのにふたりとも割角出しに帯締め。

なんという気の合いよう?
とき緒さんは大学時代、課題で谷中に写真を撮りに来たことがあるのだそうで、土地勘があるらしい。

案内してもらって、最初の予定、朝倉彫塑館へ向かう。
060722店彫塑家の朝倉文夫氏のことは全くと言っていいほど知らないのだが、彼の住居兼アトリエだったここは、雑誌の写真で見た時に、行ってみたいと思った場所なのだった。
中庭には池があり、鯉がたくさんいて、飼い猫の彫刻もたくさんあるというのだから。
坂を上がって商店街に入り、少し歩くと、ふとした感じで朝倉彫塑館がある。民家だったせいか、さりげなくある。

池は廊下や部屋に囲まれており、四方から眺められる。予想以上に巨大な鯉がうようよいる。真鯉が多い。
緋鯉の役をやったことのあるせいか、鯉とは心が通じるような気がしていて、呼びかけると気のせいかもしれないが鯉が集まってくる。とき緒さんが「手水の水が出ていて模様になってるのがいいなとおもった」と言う。わたしもそれを見たとき同じことを思った。水が噴き出しているのが、水面にゆるい波紋を作って、ゆらゆら揺れているのが、とても美しかったのだった。
木造のおうちは風通しがよく、涼しく感じる。木の廊下の冷たさが心地よい。実家や、小さい頃行ったお家を思い出す。私の浴衣を縫ってくれてた淑子おばちゃんちも、こんな感じだったな。
1階を一周し終えて階上へ。2階の温室だった「蘭の間」が猫作品の置き場になっていた。ここは温室だけあって少し暑い。
おもしろいなと思うのは、像が、動きの中のひとコマであるところ。伸びをする猫、獲物を捕らえた猫、など。
猫が好きだったというか、猫と暮らしてることが日常だったんだなあと感じる作品だった。
猫作品の写真のハガキを一セット買う。

休憩しようにも、茶店はお客がいっぱいでなかなか入れない。結構歩いて、やっと入ったお店で記念撮影。


060722いせ辰前そのあと、いせ辰(公式サイトはないようなので、紹介サイトです)へ。
千代紙の専門店だが、その模様を使った紙製品(レターセット、うちわ、ぽち袋)や布製品(風呂敷、スカーフ、手拭い)などがある。浮世絵が現代にも売ってるなんてねえ。見ていて飽きない。
店先で犬張り子と。


そして、古今東西雑貨店Irias(イリアス)へ。「七緒」で見て行きたいの、といったら、とき緒さんは、ここでボタンを買って、髪ゴム飾りにしたことがあるとのことで連れてってもらう。

小さな店舗だが、いろんな作家さんの作品、海外の雑貨が所狭しと陳列されている。入口からヒット作品が多く、わたしは頭に血が上る(笑)。わーとかぎゃーとかいいながら、結構な時間、堪能する。
柄の布を使ったがまぐちや、メンズ部門「奴等」の手拭いが、髑髏のくせにポップで好みのKaro*Karo(カロカロ)
「サヨナラローソク」が目を引いたロケット画廊。頭に犬猫が乗っかってるんだもの。火をつけたら確かに「サヨナラ」だ。もしこれ手に入れても絶対火は付けないよ!((サイトのObjectコーナーにその様子が掲載されています)

ほかにも、髑髏の模様が入ったキューピー、ふたつの物体の組み合わせで物語になっているチェコ製の栞が気に入った。りんご+りんごの芯とか、眼鏡+本とか、そういう組み合わせ。私が欲しくなったのは犬と骨!でも持ち歩くには重いので断念。飾っておけばいいんだけどもね。あんまり欲しいものがたくさんあるので、今日はどれも買わないことにする。また来るに違いないから。


060722とき緒今日行った所、どれもまた行きたいな。そう思っているととき緒さんが「また来ようね」という。
怖いくらいに波長が合ってる。恋人同士みたいじゃないか(笑)。
巡回バス「めぐりん」で上野駅へ向かう。私は小銭がなくて千円札を入れようとしたら「いま小銭が切れているので、次回乗った時に今回分もお支払いください」と言って乗せてくれた。そんなのってあるのね。途中、民家の二階から浴衣姿のおばさまがこちらを見下ろしている。なにかのお稽古場なのかな? こっちが着物なのに気づいて見ているのかな?

なにもかも、たのしい半日だった。


夜は保さんと待ち合わせて、三人で映画を見る予定だったけど、とき緒さん不調のため、会場前で今日はお別れ。
映画『ゲルマニウムの夜』は花村萬月の芥川賞受賞作ということ以外、内容については全く知らず、一角座に興味があって来たのだった。
仮設の映画館だから、テントみたいな小屋を想像していたが、平屋の立派な建物だった。
見終わって、男性は精神消耗するかもね、と思ったら案の定、保さんはぐったりしていた(笑)。
冒頭近く、犬が足下にじゃれてるのをうるさそうに見下ろす主人公の顔。「ああ来るな来るな」とイヤな気持ちになってたら案の定、犬が「キャン」と言う。蹴っている映像はなく、パンして靴で犬の顔を踏んでいる画になる。犬はおとなしく踏まれていて、逃げ出す時も元気一杯駆けて行った。そんな事を思ったせいか、暴力シーンの連続でも、ぐったりはしなかった。全編通すと、映画というより挿絵のように感じた。聖書や神話の絵本の挿絵。だから、暴力にしろ、性描写にしろ残酷なのだけど、オブラートがかかったように感じる。原作を読んでない(どころか花村萬月の文章を読んだ事がない)ので、原作からそうなのかはわからないが。
一角座では8/15までこれを上映して、ここの敷地が年内一杯の契約なので、そのあとは別の作品を上映する予定らしい。

そのあと上野駅付近のお店に行き、近況報告がてら、冷麺とビールで7/20の保さんの誕生日を祝った。

060722谷中小学校
帰って、坂戸に谷中小学校前にあった明かり(?)の写真と共に
「今日、谷中に行きました。谷中小学校は坂戸の母校ですか?」とメールを送ると
「そうです。でもなんで谷中に行ったの?」と返事が来た。
今度行くときは坂戸に案内してもらおうかしら。

*この日のとき緒さんの記録はこちら。トラバも飛んで来てます。