とき緒さんと第2回着物デート。
とき緒さんは桜好きなので、わたしはママの着物で桜の柄の着物を発見した段階で、「さくらが咲く前に桜柄着物で会おうよ」と言った。
ふたりの予定が合ったのは3月25日。例年なら余裕だが、今年は前々日にテレビで「開花宣言」がなされて、近所の桜を調査に行った程の危うさ。
でも結局、咲いているって言ってもほんの二三輪で、あとはふっくらつぼみ。いや、ふっくらの域は超えてるな、いまにもほころびそうなつぼみ。ものすごい「咲くよ咲くよ!!」ってオーラを出してる、生気あふれるさくら。つぼみに圧倒されるのは初めてだな。
二日間はひたすら満開にならないことを祈る。甲斐あって、少し気温が低かったので、なんとか「咲きはじめ」の桜の季節に間にあったというところか。
今回は珍しく前日に準備万端、半襟も新しいの付けて、コーディネートも決めてあったから、
余裕の仕上がり。私は15分前に出ればいいので、コーヒーでも飲んでのんびりしよう。
とき緒さんは桜好きなので、わたしはママの着物で桜の柄の着物を発見した段階で、「さくらが咲く前に桜柄着物で会おうよ」と言った。
ふたりの予定が合ったのは3月25日。例年なら余裕だが、今年は前々日にテレビで「開花宣言」がなされて、近所の桜を調査に行った程の危うさ。
でも結局、咲いているって言ってもほんの二三輪で、あとはふっくらつぼみ。いや、ふっくらの域は超えてるな、いまにもほころびそうなつぼみ。ものすごい「咲くよ咲くよ!!」ってオーラを出してる、生気あふれるさくら。つぼみに圧倒されるのは初めてだな。
二日間はひたすら満開にならないことを祈る。甲斐あって、少し気温が低かったので、なんとか「咲きはじめ」の桜の季節に間にあったというところか。
今回は珍しく前日に準備万端、半襟も新しいの付けて、コーディネートも決めてあったから、
余裕の仕上がり。私は15分前に出ればいいので、コーヒーでも飲んでのんびりしよう。
午後1時半、池袋駅の有楽町線ホーム中央で待ちあわせ。
到着してしばらくすると水色の着物に赤い道行のとき緒さん登場。
私は紺地に金色の桜の花の小紋が全体にある着物、黒地にピンクの糸で桜の刺繍の帯。
藤色の帯締に同色の鱗模様の帯揚、そして先日、渋谷Bunkamuraで映画を見た帰りに買った、羽織と同じ色のアームウォーマー。髪は耳から上をサイドで一つにまとめて、白珊瑚のかんざし(母方の祖母、サトさんの)を挿した。
私の羽織から少し見える帯をみてとき緒さんが「(着物と帯が)同色系なのもすてきだねー」と言う。
とき緒さんのは道行なので襟元しか見えないけど、色白だから淡い色の着物がよく似合う。散りゆく桜模様だわ、たぶん。
江戸川橋の駅から神田川に出ると、川沿いの桜はもう半分くらい咲いている!
まだ満開の勢いはないけど、もう花見客もちらほら(欄干にはダンボールで「28日 7畤〜20名 ××」ってたくさんの予約が貼ってある)。
大量の椿のつぼみ(まんまるい!和菓子みたい)にみとれたり、椿山荘の庭園入口をみつけて入るまでに、既に4〜5回シャッターを切った。庭園からずっと昇って、今日の主目的、アフタヌーンティーに予約に行くが「申し訳ありません、本日は予約が既にたくさん入っておりまして、だいぶお待ちいただくことになりますが・・・」と言われる。「どのくらいで入れますか?」「2時間程かと・・・」「じゃあいいよね。お願いします」「それではこちらのポケットベルでお呼びしますので、このように振動がありましたらお越し下さい」とのこと!ポケベル、10年振りくらいに見たわ。試しにあちこちいじってみたら前回の呼び出しは2005年12月24日17畤25分。クリスマスイブのディナーも混んだんだね。
よばれるまで、庭園と建物の中をゆっくり散策することにした。天気は(日頃の行いのおかげか!)ものすごくいい。「肌寒いかな?」どころか暑い(笑)ので、ソファに座って散策前にしばし寛ぎ、そこでお互いの帯や着物をじっくり見る。とき緒さんは髪を「薔薇のイメージで作ってきた」そうで、よく見ると小さい渦がいくつもあって、バラ園みたい。とき緒さんお気に入りの赤い薔薇のかんざし(?)が一つあしらってある。
とき緒さんが「帯揚がすてきだね」と褒めてくれたので「これ帯揚げじゃないの、東郷の杜の骨董市で買った布なの」とばらす。枕からみぞおちをひと巻きしてギリギリの長さしかないから前で重ねたとこで安全ピンで留めて帯に差し込んであるだけ。幅は広かったので、同じ布の一部は半襟用に切ってある。昨日の段階では(物の桜の色の)光沢のある黄色の帯揚か、桜色の帯揚にしようと思っていたんだけど、帯と相性抜群だった藤色の帯締との兼合いがいまいちで、急遽、これにしたのだった。今日は半襟と足袋は白。
土曜日の椿山荘は純白ドレスの花嫁さんも複数いて、ロビーはごったがえしている。着物の女性幾人かを見かけたがその度にふたりで「これは結婚式だね」「あれは散歩っぽいね」などと(勝手に)予想しつつ庭園へ。
喉が渇いて建物内の喫茶室へ向かうが、そこも大混雑。「入口の茶室ならいけるかな?」と庭園を降りる。道すがら和装のカップル(ご家族が写真撮影中)にも遭遇した。
茶室は、予想に反して10人くらい並んでいる。外の川沿いの遊歩道に自動販売機も見かけなかったし、途方にくれて茶屋スタッフのおじさまに「近くに飲み物が買える売店などないでしょうか?」と聞くと「外のお席でよろしければお持ちしますよ」とその場で注文を受けてくれる。なんてサービスがいいんだ、椿山荘! お陰で通路に面した席に座ってコーヒー(チョコレイト付)を堪能していると、私たちから3メートル程の庭園入口からが外国の男性が二人ふらっと入ってくる。似てる。 いやそういえば・・・
とき緒さんと話してる最中なのにわたしは固まって、彼が目の前を通りすぎるまで言葉を発せなかった。連れの男性は私が固まってるのを見て微笑みかけてくれたので、わたしも反射で微笑み返したけど、なにやってんだ?
とき緒さんが「今の人、ロックスターみたいな人だったね」。「ほんものだよ!」動顛してバンドも名前も思い出せない。Yにメールして"今来日してるバンドのボーカルって誰だっけ?" "ストーンズ? ミック?" 「とき緒さん、ミック・ジャガーだ!」インタビューで「今年のツアーではcherry blossomが見られそうだ」と言ってたもんなミック。着物の女の子(・・・に見えるよな、外国の人からなら)だったら握手くらいしてくれたかもしれないのに。ああもったいない!
そろそろかね、とホテルに戻りかけたところでポケベルが鳴る。首尾よく入れて、すぐにタワーが運ばれてくる。なんて豪勢なアフタヌーンティー。
桜とよもぎの練り込まれたスコーンから、サンドイッチ、クッキーなど盛りだくさんでお腹いっぱい。
お話も、着物の話や、今後やりたいこととかいろいろ話してたっぷり2時間以上お話して、帰った。
たのしかったな。
※とき緒さんが顔出しNGなので、写真は、とき緒さんのみぼかし加工で。
到着してしばらくすると水色の着物に赤い道行のとき緒さん登場。
私は紺地に金色の桜の花の小紋が全体にある着物、黒地にピンクの糸で桜の刺繍の帯。
藤色の帯締に同色の鱗模様の帯揚、そして先日、渋谷Bunkamuraで映画を見た帰りに買った、羽織と同じ色のアームウォーマー。髪は耳から上をサイドで一つにまとめて、白珊瑚のかんざし(母方の祖母、サトさんの)を挿した。
私の羽織から少し見える帯をみてとき緒さんが「(着物と帯が)同色系なのもすてきだねー」と言う。
とき緒さんのは道行なので襟元しか見えないけど、色白だから淡い色の着物がよく似合う。散りゆく桜模様だわ、たぶん。
江戸川橋の駅から神田川に出ると、川沿いの桜はもう半分くらい咲いている!
まだ満開の勢いはないけど、もう花見客もちらほら(欄干にはダンボールで「28日 7畤〜20名 ××」ってたくさんの予約が貼ってある)。
大量の椿のつぼみ(まんまるい!和菓子みたい)にみとれたり、椿山荘の庭園入口をみつけて入るまでに、既に4〜5回シャッターを切った。庭園からずっと昇って、今日の主目的、アフタヌーンティーに予約に行くが「申し訳ありません、本日は予約が既にたくさん入っておりまして、だいぶお待ちいただくことになりますが・・・」と言われる。「どのくらいで入れますか?」「2時間程かと・・・」「じゃあいいよね。お願いします」「それではこちらのポケットベルでお呼びしますので、このように振動がありましたらお越し下さい」とのこと!ポケベル、10年振りくらいに見たわ。試しにあちこちいじってみたら前回の呼び出しは2005年12月24日17畤25分。クリスマスイブのディナーも混んだんだね。
よばれるまで、庭園と建物の中をゆっくり散策することにした。天気は(日頃の行いのおかげか!)ものすごくいい。「肌寒いかな?」どころか暑い(笑)ので、ソファに座って散策前にしばし寛ぎ、そこでお互いの帯や着物をじっくり見る。とき緒さんは髪を「薔薇のイメージで作ってきた」そうで、よく見ると小さい渦がいくつもあって、バラ園みたい。とき緒さんお気に入りの赤い薔薇のかんざし(?)が一つあしらってある。
とき緒さんが「帯揚がすてきだね」と褒めてくれたので「これ帯揚げじゃないの、東郷の杜の骨董市で買った布なの」とばらす。枕からみぞおちをひと巻きしてギリギリの長さしかないから前で重ねたとこで安全ピンで留めて帯に差し込んであるだけ。幅は広かったので、同じ布の一部は半襟用に切ってある。昨日の段階では(物の桜の色の)光沢のある黄色の帯揚か、桜色の帯揚にしようと思っていたんだけど、帯と相性抜群だった藤色の帯締との兼合いがいまいちで、急遽、これにしたのだった。今日は半襟と足袋は白。
土曜日の椿山荘は純白ドレスの花嫁さんも複数いて、ロビーはごったがえしている。着物の女性幾人かを見かけたがその度にふたりで「これは結婚式だね」「あれは散歩っぽいね」などと(勝手に)予想しつつ庭園へ。
喉が渇いて建物内の喫茶室へ向かうが、そこも大混雑。「入口の茶室ならいけるかな?」と庭園を降りる。道すがら和装のカップル(ご家族が写真撮影中)にも遭遇した。
茶室は、予想に反して10人くらい並んでいる。外の川沿いの遊歩道に自動販売機も見かけなかったし、途方にくれて茶屋スタッフのおじさまに「近くに飲み物が買える売店などないでしょうか?」と聞くと「外のお席でよろしければお持ちしますよ」とその場で注文を受けてくれる。なんてサービスがいいんだ、椿山荘! お陰で通路に面した席に座ってコーヒー(チョコレイト付)を堪能していると、私たちから3メートル程の庭園入口からが外国の男性が二人ふらっと入ってくる。似てる。 いやそういえば・・・
とき緒さんと話してる最中なのにわたしは固まって、彼が目の前を通りすぎるまで言葉を発せなかった。連れの男性は私が固まってるのを見て微笑みかけてくれたので、わたしも反射で微笑み返したけど、なにやってんだ?
とき緒さんが「今の人、ロックスターみたいな人だったね」。「ほんものだよ!」動顛してバンドも名前も思い出せない。Yにメールして"今来日してるバンドのボーカルって誰だっけ?" "ストーンズ? ミック?" 「とき緒さん、ミック・ジャガーだ!」インタビューで「今年のツアーではcherry blossomが見られそうだ」と言ってたもんなミック。着物の女の子(・・・に見えるよな、外国の人からなら)だったら握手くらいしてくれたかもしれないのに。ああもったいない!
そろそろかね、とホテルに戻りかけたところでポケベルが鳴る。首尾よく入れて、すぐにタワーが運ばれてくる。なんて豪勢なアフタヌーンティー。
桜とよもぎの練り込まれたスコーンから、サンドイッチ、クッキーなど盛りだくさんでお腹いっぱい。
お話も、着物の話や、今後やりたいこととかいろいろ話してたっぷり2時間以上お話して、帰った。
たのしかったな。
※とき緒さんが顔出しNGなので、写真は、とき緒さんのみぼかし加工で。
もう2年近く前に書いた文章なので、読んでいたら直したいところがたくさんあったけれど、キリがないのでそのままにしました。
短い間に言葉の選びかたは変わるんだなーと実感しました。