顔合わせ&写真撮影自由学園 明日館・とき緒さんと着物6

2007年03月28日

人形振り

歌舞伎で、役者が文楽の人形になって、黒衣が操る振りまでするという、人形振り。
海老蔵襲名披露で見た舞踊「京人形」という演目では(それは人形が勝手に動き出す、という設定なので、黒衣は出てこない)、人形役の女形が、てこてこてこと歩いたり、ぴょこーんぴょこーんと動いたり、コミカルな動作をする。
その時初めて、歌舞伎にそういうものがあることを知った。調べたら、女性の感情が昂揚した際など(八百屋お七が半鐘鳴らしに火の見櫓に登るシーンなど)に使われる表現らしい。

*正確に書くほうが分かりづらい気がしたので上は、噛み砕いた(不正確な)表現にしています。正しく知りたい場合は下記などご参照ください。
http://www2.ntj.jac.go.jp/dglib/edc_dic/dictionary/dic_na/dic_na_23.html
http://www2.rosenet.ne.jp/~spa/kabuki/html/ess/ess100.html



前置きが長くなったが、その「人形振り」の稽古を最近している。

アングラ演劇でも時々使われる(阿部由輝子ちゃんも得意技としている)ので、見たことはあり、でもやったことない動きなので興味あったのだが、どこで教えてくれるものか・・・機会があったら由輝ちゃんに習おうかしらなどと思っていたら、今回! チャンスが巡って来た。渡りに舟とはこのことか。

というわけで私は大変楽しくやっているのですが、なにしろ新しい文法(身体の使いかた)なので、全然できない(笑)。笑ってる場合じゃないけど、笑ってしまうほど。
右手首、とか部分を限定されてればまだしも、複合技になると無理。
なにしろゼロからの出発。 全ての注意点を意識しないとならないから、飽和して、どっかがおかしくなる。だからまだ、無意識にできることを増やしていくための、段階。
ダンスの時と同じこと言ってるな。
ギター初めて習った時も思ったけど、ゼロからの出発って、毎回獲得するばかりだから楽しくて仕方ない!

期待してたすり足との共通点はあまりなかった。
人形だから足の指を動かしちゃいけないし、足首も固定ぎみだし、膝も曲げないし、そもそも、すらないそうだ。


けど、モダンダンスとの共通点を発見。
・肩をおろして、お腹をひっぱり続ける、という基本。
(肩甲骨を引き下げて、腸腰筋とか腹直筋あたりかな?を引き上げる)
・足の平の指骨の付け根(つま先立ちしたときの土台)を主に、足全体で支える(けど指は力まない)。

で、前回新たに聞いたのは、「肩甲骨(A・P・Bでは「天使の羽」と呼ぶ)を引き寄せて、胸を開くといい」。「そうすると、腕がびりびりして、固定しやすくなると思います」とのこと。
肩をおろすと腕がびりびりする、というのはモダンでも言う事だけれど、てことは、たぶん基本ポーズはモダンと同じでいいんだと思う。
最初の練習で「胸を開く」と聞いたし、見た目が、腰も入れてちょっとピンチ気味(腰を反らせて胸を突き出すように張る感じ)に見えたので、モダンとは違うんだなーと思ったのだけれど。

肩甲骨をおろして、背中も胸も開いて、腕のインサイドを感じる。それでいいみたい。
あと、ポーズの練習などして型が頭に(身体に)入ってくれば、上達するのではないでしょうか。

それからこの人形は「からくり人形さんみたいな感じですか?」と訊いたら「球体関節人形です」だそう。
そうか、いまは単純化して、肩も膝も固定にしての稽古なのか、と気付き・・・まだ道は険しく、遠い。


このエントリーをはてなブックマークに追加
mari_air at 22:33│Comments(2)TrackBack(0)演劇・舞台 

トラックバックURL

この記事へのコメント

1. Posted by ようこ   2007年04月04日 20:58
5  おお!人形ぶりのお稽古をなさっているのですね!
私は歌舞伎好きなので、八百屋お七の人形ぶりを見たことがあります。あ、京人形も・・・たしか・・・孝太郎やったかな・・・見ましたが、文楽は人形を人間らしく、歌舞伎は人間を人形らしく―そこに味があるなと思ったものでした。自分ではしたことがないので、実際にするイメージがイマイチ・・・でもなんか難しそうですね。頑張ってください。
 A・P・B-Tokyoさんの公演に出られること、楽しみにしています。まだその頃の予定とかわからないので予約もしていないのですが、できれば土曜日あたりで拝見したいなと強く強く希望しております。
2. Posted by まり   2007年04月05日 01:11
>ようこさま
見ていただけるといいなあ。

歌舞伎好き、ってさらっと言える所がかっこいいですね。
以前歌舞伎役者さんと現代演劇で共演したときに、彼らにとっては本番が特別ではなく日常なんだ、って感じました。演目をそれぞれ身体で知ってるから、合わせ稽古しないっていいますよね? そういう感じでした。

そうそう、出演者の福谷誠治さんは、歌舞伎の女形さんです。
このチャンスにいろいろ、普段から疑問に思ってたことを訊こうと思ってます。衣装はどうなってるのかとか、メイクの仕方とか。

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
顔合わせ&写真撮影自由学園 明日館・とき緒さんと着物6