銀座のメゾンエルメス10階にあるプライベートシネマ『le Studio (ル・ステュディオ)』にて行われる、完全予約制の映画上映会へ。テーマはダンス。4回めとなる今回は、5編の短編オムニバス映画『Dance - ダンス- カプリス Capurices』。
1 Merce Cunningham [1964年/フランス/10分]
2 Andy Walhol's Exploding Plastic Inevitable [1967年/アメリカ/12分]
3 Capoeira-Dance of the Diaspora [1994年/イギリス/4分]
4 Captives (2nd mouvement) [1999年/フランス/12分]
5 One Thing, Reproduced [2006年/フランス/26分]
一階のエレベータ前で、入場者チェックがある。(さすがに高級品を置いてるビルなので、おいそれと怪しい人物は入れないんですねー)、予約確認状を持っているとき緒さんより早く着いてしまったため、予約番号を言って「大原は後から来ます」と告げて上へ。上で「予約書を持っている者があとから・・」と言いかけた「よや・・・」「はい、大原さまですね、伺っております、どうぞ」・・・すげー! インカムでもう連絡来てたんだ!
1 Merce Cunningham [1964年/フランス/10分]
2 Andy Walhol's Exploding Plastic Inevitable [1967年/アメリカ/12分]
3 Capoeira-Dance of the Diaspora [1994年/イギリス/4分]
4 Captives (2nd mouvement) [1999年/フランス/12分]
5 One Thing, Reproduced [2006年/フランス/26分]
一階のエレベータ前で、入場者チェックがある。(さすがに高級品を置いてるビルなので、おいそれと怪しい人物は入れないんですねー)、予約確認状を持っているとき緒さんより早く着いてしまったため、予約番号を言って「大原は後から来ます」と告げて上へ。上で「予約書を持っている者があとから・・」と言いかけた「よや・・・」「はい、大原さまですね、伺っております、どうぞ」・・・すげー! インカムでもう連絡来てたんだ!
1)マーサの弟子だったマース・カニングハム。
マーサメソッドに親しんだ私たちには、なんというか・・・聞き慣れた言語のきれいな発音を聞くような感覚で心地よい。上からの照明が舞台後方にしか当たってないので、その前を通るダンサーはシルエットで、後ろを通るダンサーは照明を浴びて、そのふたつが同じ動きをしたり、照明を浴びてるダンサーの影もまた、後ろの壁に映り込んだり、そのコンビネーションが楽しい。
2)ニコ&ヴェルヴェットアンダーグラウンドのライブと、そこで踊る人たち。
確かに映像だけど、ウォーホルの版画そのものだった。赤や緑の照明によって少しずつ色を変えて同じような形でずれてぶれて重なる顔のアップの残像。
3)カポエイラのマスターふたりがゆっくり舞う。演舞なのか、このために作った型なのかはわからないけど、足だけであれだけバリエーションがあるとは!無駄のない骨盤を軸にした円運動はまさにダンス。
4)ダンサーの動きをモーションキャプチャーでCG化したもの・・・足元のおぼつかなさが気味悪かった。砂浜だろうがフロアだろうが、同じ足の感覚。自分が裸足で踊るせいもあるかもしれないが、その質感が変わらないのは、生理的に落ち着かない。その技術はすごいんだけど。
5)ウィリアム・フォーサイスの振付。
木工作業室の作業机みたいな大きさの、重そうな鉄枠のテーブルを均等に並べ、その間の升目と上と下を移動しながら自在に踊るひとたち。もんのすごい技術で、もんのすごい緻密な振付で、カメラもいいアングルから撮っててとってもおもしろい。んだけど、フォーサイスの振付、苦手。見て、すんごいな!と素直に思う、けど、自分がやりたいとは思わない振り。難しいからじゃなくて、こなす振付に見えてしまうから。正確さを一番に求められる振付。その場で、あっ、と気付いたことや見えたことがあっても、反映できない。としたら、気付かない方がよかろうし、そしたら内に目を向けるんじゃないかな? 忍耐を強いるダンスだと思う。そのストイックに、難しい振りを正確に、美しく、しかも回りと息を合わせてやるんだからものすごい集中力だと思う。そこで見えてくる世界ってあるのかもしれないとも思う。一種の修行だな(武術や宗教の)。でもやっぱり不自由で、プログラムされた物みたいで、人がというより物体が意識で繋がってるのを見るみたい。分析であったり、研究であるダンス? 見ているとつい「可動範囲」なんて言葉が浮かぶ。ダンス見てるまさにそのときに、そんなこと考えちゃうのやだな。
でもほんとに、ダンサーのみなさんは、すごいんです。
そんな5本でした。
銀座エルメスのエスコート係さんはみなさん、言葉遣いも物腰も笑顔も対応も、100点満点でした。
余計な事は何ひとつ言わず、かといって案内が必要なことは迅速に察知、行動。
後から来たとき緒さんが「もう、ひとり先に来ている筈です」の「もう、ひと・・」の段階で「はい、大原様ですね、どうぞ」と言われたそうですから(笑)。
サービスマンの鑑です。
*この件のとき緒さんの記録はこちら。
マーサメソッドに親しんだ私たちには、なんというか・・・聞き慣れた言語のきれいな発音を聞くような感覚で心地よい。上からの照明が舞台後方にしか当たってないので、その前を通るダンサーはシルエットで、後ろを通るダンサーは照明を浴びて、そのふたつが同じ動きをしたり、照明を浴びてるダンサーの影もまた、後ろの壁に映り込んだり、そのコンビネーションが楽しい。
2)ニコ&ヴェルヴェットアンダーグラウンドのライブと、そこで踊る人たち。
確かに映像だけど、ウォーホルの版画そのものだった。赤や緑の照明によって少しずつ色を変えて同じような形でずれてぶれて重なる顔のアップの残像。
3)カポエイラのマスターふたりがゆっくり舞う。演舞なのか、このために作った型なのかはわからないけど、足だけであれだけバリエーションがあるとは!無駄のない骨盤を軸にした円運動はまさにダンス。
4)ダンサーの動きをモーションキャプチャーでCG化したもの・・・足元のおぼつかなさが気味悪かった。砂浜だろうがフロアだろうが、同じ足の感覚。自分が裸足で踊るせいもあるかもしれないが、その質感が変わらないのは、生理的に落ち着かない。その技術はすごいんだけど。
5)ウィリアム・フォーサイスの振付。
木工作業室の作業机みたいな大きさの、重そうな鉄枠のテーブルを均等に並べ、その間の升目と上と下を移動しながら自在に踊るひとたち。もんのすごい技術で、もんのすごい緻密な振付で、カメラもいいアングルから撮っててとってもおもしろい。んだけど、フォーサイスの振付、苦手。見て、すんごいな!と素直に思う、けど、自分がやりたいとは思わない振り。難しいからじゃなくて、こなす振付に見えてしまうから。正確さを一番に求められる振付。その場で、あっ、と気付いたことや見えたことがあっても、反映できない。としたら、気付かない方がよかろうし、そしたら内に目を向けるんじゃないかな? 忍耐を強いるダンスだと思う。そのストイックに、難しい振りを正確に、美しく、しかも回りと息を合わせてやるんだからものすごい集中力だと思う。そこで見えてくる世界ってあるのかもしれないとも思う。一種の修行だな(武術や宗教の)。でもやっぱり不自由で、プログラムされた物みたいで、人がというより物体が意識で繋がってるのを見るみたい。分析であったり、研究であるダンス? 見ているとつい「可動範囲」なんて言葉が浮かぶ。ダンス見てるまさにそのときに、そんなこと考えちゃうのやだな。
でもほんとに、ダンサーのみなさんは、すごいんです。
そんな5本でした。
銀座エルメスのエスコート係さんはみなさん、言葉遣いも物腰も笑顔も対応も、100点満点でした。
余計な事は何ひとつ言わず、かといって案内が必要なことは迅速に察知、行動。
後から来たとき緒さんが「もう、ひとり先に来ている筈です」の「もう、ひと・・」の段階で「はい、大原様ですね、どうぞ」と言われたそうですから(笑)。
サービスマンの鑑です。
*この件のとき緒さんの記録はこちら。