妖怪モデルという新ジャンル開拓中の、こもだです(笑)
日本妖怪大百科』もついに、あと二ヶ月、あと二回となりました。
トリも飾らせていただけるそうで、3日、大阪行きの前に妖怪になってきます。


妖怪といえば、『しゃばけ』シリーズが好評の畠中恵さん。わたしも『しゃばけ』を読了、いま図書館で借りて来たシリーズ続編『ぬしさまへ』『ねこのばば』が手元にあります。バスの中ではこれを読む予定。
日本妖怪大百科』vol.4にも、畠中恵さんのインタビューが載っています。

作品中に「付喪神(つくもがみ)」というのが出て来ます。
畠中さんの解説も、人の使う道具・器物が長年きちんと使われて100年経つと妖(あやかし)になれる、というもので、字面もよくできてるなと思っていたのですが、実はこれ当て字なんだって。


この九十九は「長い時間(九十九年)や経験」「多種多様な万物(九十九種類)」などを象徴する。また九十九髪と表記される場合もあるが、「髪」は「白髪」に通じ、同様に長い時間経過や経験を意味し、「多種多様な万物が長い時間や経験を経て神に至る物(者)」のような意味を表すとされる。
(Wikipedia「付喪神」の項より引用)



この八百万の神が関係してるに違いない思想も、髪を長く伸ばす文化も、日本ならではなのかな。
わたしはそこまではっきり思想としてという訳じゃないけど、たぶんアニミズム的な見地で道具にも声を掛ける。お湯を沸かし終えたポットに「ありがとう」、落としてしまったペンに「ごめんね」とか。でもそういう気持ち、日本人は理解できるんじゃないかな。自分の愛用してる道具への愛着。だから付喪神は、わたしにはすっと納得できた。ああ、いるだろうなって。
わたしの使ってる道具にはさすがに100年来のものはないけれど・・・親子代々引き継いでいくようなもの・・・例えば、帯留とかかんざし。祖母のだから80年くらいは経ってるのか。わたしが大事に使ったら、わたしの代で命が宿るのを見られるかもしれない。


ちなみに『しゃばけ』は、wingの香里さんとEさんが「おもしろい」と言ってたのがきっかけで読んだのであって、妖怪好きだからではないのです。こういう現象をみると、本当に妖怪はちょっとしたブームなんだと思うし、妖怪とか怪談とかゴスがブームになるのは平和な時代であるという説があるので、今は平和なのだ(と思ってる人が多い)時期なんだなと感じる。
そういえば、邦画もやけに、オカルトとかホラーが目につくような気がする。

・・・ここまで書いていまさら思い出したけど、今市子さんの『百鬼夜行抄』、文庫版コミック買い集めてるんだった。もしかして妖怪好きだった?