というより、最後のオフが終わった、ということなのだが。

今日は昼すぎ、中野あくとれへ。


ストロボ商店Presents
『そんなの嘘だって、みんなは言うけれど/オプティミストの仮面、ペシミストの面』

作・演出 郡司英雄

中野 スタジオあくとれ
前売2300円 当日2500円(日時指定、全席自由)
6/5(木)19:30
6/6(金)19:30
6/7(土)14:00、19:30
6/8(日)13:00、18:00
(開場は開演の30分前)



稽古日程とまるかぶりで本番に行けないことが分かっていたので、ゲネを特別に見せてもらう。
ぐんさんは、去年のA・P・B-Tokyoで共演した役者さん。
前から台本書く人だとは知ってたんだけど、作品を見るのは初めてだ。

実はこの舞台、出演依頼をいただいていた。
でもその連絡が来たのが、一週間後の『Bon Voyage!』の出演の返事をした直後だったので、残念ながらお断りした、といういきさつもあり、どういう舞台だかとても気になっていた。

おもしろかった。
二本立てで、どちらも、丁寧に作ってあって、間に入るコンテンポラリーダンスというかコロスの群舞のシーンも美しかった。振付のお兄さんも一緒にゲネを見てらしたみたいだった。ハンチング被ったかっこいいお兄さんが客席にいるなーと思ったよ(笑)。ダンサーさん独特の姿勢のよさというか。首がすっと伸びた感じ。

ぐんさんがどういう演出してこうなったのかわからないけど、丁寧にできてた。
ダメだしなんて全然ないのだけど、何かあればメールしてって言われたので、見た分は役に立たなきゃと思って、気付いたことだけメールした。基本的に「おもしろかった」と言ってるんだけど。

今、自分が女性の書いた脚本にどっぷり浸ってるから余計に感じたのかもしれないが、やっぱり男の人が書いた台本だなーと思った。一話目の「そんなの嘘だって、みんなは言うけれど」は一組の夫婦の物語なので、やはり妻側に肩入れして見てるじゃない?夫の台詞に「男ってこういうこと言うよね(苦笑)」って気持になったりして。つまりはよく書けてるってことでしょう。
妻役の女性は清楚で儚げで、その押しつぶされそうな感じがとっても合ってた。



高田馬場に戻って髪の手入れ。
本番前になるといつも、まっすんに「こういう役です」と説明して切ってもらう。
去年「10代の少女役です」と言ったときはさすがに「えー?!」と困ってたが、相談しつつうまいことやってくれた。(下は、去年の使用前/使用後。20センチくらい切ってる)
070503切る前 070503切った後
その去年、腰あたりまであった髪を肩口まで切ったので、一年かかって、胸下くらいまで伸びた。演出さんが黒髪の長いのでいいというので、長さは変えずに、バランスだけ調整してもらった。
「28歳のキャリアウーマンです」と一応言ったけど、今回は参考になったやらならないやら。


ごはんを食べて稽古へ。
激しく調整の入った箇所があるので、今日は明日のスタッフ見せ通し稽古に向けて、頭から順に細かく稽古する。松井さんが「みなさん最後のオフを有意義に過ごしたようで、目を見張る成長振りですよ」と笑顔になるくらい、変化があった(らしい)。
役者は演出に外の目を委ねるから、「それでいい」と言われれば安心してその道を進む。そしてその道を進んでると思ってたけど道を逸れてる場合もあって「あ、そっちじゃない」と軌道修正がかかったりする。
その軌道修正は早ければ早い程助かる。何度もそのシーンをやったあとだと、遠くまで行っちゃってる場合があるので、「どうしてももっと早く言ってくれなかった・・・」と逆恨みもしたくなる(笑)けど、文句も言わず頑張る人々。その成果は出て、まるで違う雰囲気になってきてる。まだ私には全体像が見えてないけど・・・明日の、通し前の稽古にかかってる。がんばれみんな。がんばれわたし。