福島泰樹 短歌絶叫コンサート 寺山修司没後25周年記念「望郷」を見にアピアへ。
7時開演なので15分前くらいに到着したが、なんと行列が出来ていて、入れないかも、と言う。
「予約してあっても、とにかくいっぱいなんです!」とお店のかた。「9時から追加公演やるんで・・」仕方ないのでご飯を食べてTSUTAYAで本を読んで、9時に再来場。

開演前に岸田コーイチさんと会う。5年前の大阪公演で知り合ったミュージシャンさんで、今回福島さんと一緒に舞台に上がる演奏チーム「青い花」のパーカッション/ギター担当。「こもださん来てるんだったら李庚順・・・福島さんに言お」と楽屋らしきところに上がって行く岸田さん。もしやってもらえるならとても嬉しい。昭和精吾以外の「李庚順」、見てみたい。

福島泰樹 短歌絶叫コンサート
 寺山修司没後25周年記念「望郷」
〜CD「哀悼-菱川善夫に献ず-」発売記念ライブ

出演 
福島泰樹(短歌絶叫)
青い花【島田篤(ピアノ)柴田奈穂(ヴァイオリン)岸田浩一(ギター・パーカッション)】

 福島泰樹、1943年東京下谷に生をうけ、「歌謡の復権と肉声の回復」をスローガンに、70年より短歌朗読ステージを開始、「短歌絶叫コンサート」という新たなジャンルを創出。自作の短歌のほかに、中原中也、寺山修司、中上健次などの短歌や戯曲などを35年以上にわたり絶叫。それは本の中に入った文字ではその作品たちは命を持たない、生きている人間の生の肉声と音楽で文字が言葉になる時、作品の本来持った命を何度も甦らせ私たちの心に何かを与えてくれる。  福島の中で命を燃焼する歌の数々をその身体で感じてほしい。

 寺山修司、小笠原賢二、菱川善夫、中井英夫、そして塚本邦雄に捧げるCD「哀悼」を、短歌絶叫35周年を機に関西で誕生した、もうひとつの絶叫バンド「青い花」との初アルバムを完成させた。
 今回はそのアルバムの発売記念と没後25周年となる、寺山修司へのオマージュを含めの絶叫コンサートです。

開演が近づくと、コートを肩にひっかけた福島さんが舞台へ。舞台上に散らばる原稿を整理し始める(もう始まっているのか?)と思わせる雰囲気。柴田さん、島田さん、岸田さんが次々やって来る。モニターと原稿で足場はなく、踏まないように原稿をよけて歩いて定位置へ。
岸田さんがおもむろに叩き始めて、開演。

寺山さんの短歌や、中原中也や、自作の詩を交えた絶叫コンサート。
寺山さんと同じ、早稲田の短歌の会の後輩だそうで、処女詩集「空には本」を売りに来たというエピソードも。

ピアソラの「Oblivion」の生演奏にのせてやった中原中也の『別離』がよかった。
生で「Oblivion」て時点で既にしびれるけど(笑)明るい昼間の明かりの中でのさよならのかなしさとの対比がよく出ていた。

『李庚順』は、構成が昭和精吾のとは違っていて、「ここにこれ入れるんだ!」という楽しみもあったし(「屠殺場の狂騒に・・」がラスト近くに挿入されてるのはドキッとした)昭和がラストシーンとしているシーンが短かったのも意外だった。
でもなにより違ったのは、福島さんと昭和さんのスタンスの違い。詩人と役者、ということなのだろうかと思った。