第26回逆慰問ライブ絽の着物って

2008年09月01日

第十三号雑居房を脱退

8/31をもって、第十三号雑居房を脱退した。

ヂルさんから参加要請された時に、「いつか音楽劇をやりたい」ということで私もやる気になり、それに向けて活動してきたが、ヂルさんの目指す方向が、わたしのやりたいことではないと、はっきりした。
第十三号雑居房が(メンバーと話し合って作るものでなく)ヂルさんの意見が絶対のワンマン態勢である以上、ヂルさんのやることに賛同できなくなったら=指向がずれてしまえば、お互い一緒にやる意味はないので、脱退におさまる。ヂルさんの作ろうとしているものを否定してるのではなく、見る側ならおもしろい可能性はあると思う。が、すくなくとも現状、自分が自分の身体を使ってやりたいものではないということ。


ライブは、ヂルさんは暗黒舞踏の踊り手として、わたしは役者として、舞台にあがっていた。
ギターを弾くのも舞踏だとヂルさんはいうし、わたしも唄うのも語るのも役者としての行為だった。当初はそれでそれぞれが自分のパートをきっちりこなすことでバランスがとれた。
しかし今後、より暗黒舞踏の空間把握に向かい、演劇を排除するという。わたしはヂルさんの目指す暗黒舞踏がしたいのではないから、仕方ない。
繰り返し言うが、暗黒舞踏がつまらないと言ってるのではない。暗黒舞踏の人と共演したこともあるし、興味がある舞踏公演を見に行きもする。ただ、いま雑居房が目指すものは自分がやりたいことではないのだ。


こう書くと、ものすごくわがままな役者と思うかもしれないが、暇も時間も持て余してる学生の頃と違い、食わず嫌い言わずになんでも試してみるような時間はない。
逆にすこしでも「やりたい!」と感じればやるべきだし、逆に「やりたくない」と思ったらやるべきではない。そこは、これまで培って来た感覚を信じる。
例えば「ギャラを払うのでこういうことをしてほしい」というのであれば、自分の指向ではなくてもやることはあるだろう、お仕事として。それは表現の仕事以外でもそうかもしれない。生活のためのお仕事は。でも、そうではない、「自分の時間」を使って作るものはせめて、自分のやる気のすることでなければと思う。それが自分への最低限の礼儀だと。でもまあ、わがままと言われても仕方ない。けどむしろ、ここに関してはわがままでありたい。

こんなこと言ってても、突然なにかのきっかけで「舞踏がやりたい」と言いだす可能性はないとは言えない。
16歳まで、役者どころか、舞台に立ちたいなんて全く考えていなかったのだから。
先のことはわからないけれど、とにかくいまは、いまの自分の感覚に正直に、この結論に至る。


第十三号雑居房は今後も(現在はヂルさんとドラムの恋さんのふたりだが)活動を続けるそうなので、目指す方向を極めていくでしょう。


2005年春より約3年間、合計22本のライブ。
脱退するからといって、これまでの舞台を否定する気は全くない。
貴重な財産だと思っている。

第十三号雑居房をやっていなければ出会えなかった人たちがたくさんいる。
対バンしたミュージシャンのかたたち、ライブハウスやイベントのスタッフさん、そして観客としてお会いしたみなさん。
第十三号雑居房をやっていなければ味わえなかった感覚がある。
音に言葉を乗せるという経験(唄、と書いて来たこと)。ライブという独特の舞台。ミュージシャンというものを間近に見られたこと。

どうもありがとう。

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この記事へのコメント

1. Posted by 保   2008年09月02日 21:32
俄かには言い難いが、、、ちょっと安心した。

雑居房の特色→「毒をもって毒を制す」、というコンセプトの「文芸」カテゴリをのぞいて、言葉を無視して(バンド芸能では不可能なハナシだけど)音楽として聞いていた頃、

猿之恋太郎のドラムは良かった。ヂルさんのギターの音色も少しずつ色味が加わったところから、また硬質になった成り行き、これは二代目Voの功績だと誇って良い。

長いあいだ、ありがとう。(おかげで見聞を広められたよ)

2. Posted by まり   2008年09月05日 08:12
保さん、たくさん見てくれてどうもありがとう。
ライブ出席率、高かったよね。
毎回のようにビデオを撮ってくれたことと、(ライブだけでなく、役者としての私を長いこと見てるって意味も含めて)継続して見ている保さんの感想をもらえて、助かってた。外の目としての役割を担ってくれてたことに感謝。


音楽畑の人が入ってくれて、わたしの憧れの(笑)「ミュージシャンらしいこと」=ライブ中にアイコンタクトを交わすような・・・が経験できて、楽しかったです。それが音楽の、一緒に演奏する(もしかしたら観客を含めて「音楽する」というべきかもしれない)楽しさだと思います。
でもわたしは、演劇やダンスの舞台での、「あからさまに目を合わせたりしないし素知らぬ振りをしてるけど、ほんとはお互いにすごくよく見てる、感じてる」って関係が、より、好きなようです。

でも一方で、完全に作り込むのでなく音に身を任せた身体で人前に立つ音楽のライブの感じも、魅力的だと思います。

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