家族が出張に行ったのでチャンスとばかりに、衣替え作業というか、着物の整理。
(洋服は衣替えするまでもなくコンテナごとに分かれている)

もう今日から10月だけど、単衣の季節(9月)に一度も単衣を着なかったので、単衣を最前線に残して、夏物を一番下に。この夏は浴衣と麻しか着なかった。浴衣と麻は家で洗う派なので、洗濯は済んでいる・・・絞りの浴衣を除いては。絞りとはいえ、お安く買ったものだし、家で洗ってみようかと思いつつ、雨やら勇気が出ないやらで半月経ってしまった。折しもとき緒さんから「浴衣と着物を、偶然出会ったクリーニング屋さんに出してみました」とメールが。うちの近所の白洗舎さんも、シミとり職人(?)がいるらしく、着物も承りますと書いてあったので、そこに出してみようかしら。とき緒さんとこも、いいとこだといいね。
wing仲間のカホさんから「菊の会をしましょう」とのお誘い。
重陽の節句(旧暦の9/9なので、今年は10/7)の頃なので、「菊モチーフのものを身につける」というドレスコードで遊ぶんだそうだ(風流だこと!) 菊モチーフを持ってるかどうかも確かめず、一も二もなく参加すると返事(笑)。
たぶん、菊ものって小物で結構見るから、うちにもひとつくらいあるでしょ。
ということでそれを探すのも目的の一つ。
グレーのちりめんの小紋で秋草柄の着物もあるし、羽織で菊のもあるんだけど・・・まだどっちも暑そう。
すっかり忘れてた帯で、四君子じゃないんだけどいろんな草花が刺繍されてるのに菊も入ってた。
とき緒さんがくれた黒地の半襟も菊が入ってた。
帯揚にもあった(むしろ帯揚げは地紋が菊のものだらけじゃないか!)。
なんとかなるな、と思って髪を梳かすために柘の櫛を出したら、その和小物ポーチから菊の帯留(祖母の)も出て来た。いろいろあるじゃん。全く組み合わせてないので、どうなるか未知数だけど、まあなんとかなるでしょう。


知識ゼロで(懐具合が許す範囲で)欲しいがままに買ってた帯は刺繍のが多い。どうやらわたしは刺繍が好きらしい(いまさら自覚)。好んで着てるのが普段着中心なんだから、本来は染め帯の出番が多そうなんだけどね。衣装のこともあったし、自分で買った帯って刺繍帯ばかりだ。黒繻子に龍とか獅子とか、袋帯仕立て直したみたいな金糸入った牡丹とか。紬とか銘仙に合わせるような軽めの染め帯があるといいな。たぶんあんまり染め帯に興味がなかったんだけど、翼さんとこでアンティークの帯を見て、色味が柔らかくて女性らしさが漂ってて、いいなと思うようになったみたい。アンティークの染め帯は、淡い色が多い。ああそうか、もともとは淡い色は好みじゃなかったから、染め帯に興味持たなかったんだな。ここにも翼さん効果が!


先日別件で銀座にいて、20分ほど空き時間があったのでwingに寄ってみた。店長さんも翼さんも丁度いなくて、トモさんがお店番をしていてびっくり。ボディに着付けしているのトモさんとお話していたら翼さんご帰還。9月末までが『極上の秋』フェアで、その中からいくつか見せてくれて、ひとつはきれいな青のぼかしの地の着物で、いかにも母が好きそうな着物だなーと思ったので、着させてもらった。スーツの上からで感じがよくわからないながらも、落ちつく・・・と言ったら変かもしれないけど、しっくり来る感じがした。赤い着物が好きで多く持ってるけど、もしかして私、青が似合うのかな? 翼さんも本気かお世辞か「こもださんそれ似合うねえ」と言ってくれた。ぼかしなんて昔だったら絶対着なかっただろうなあ。かなり好みだったけど、お給料日前で余裕がない。そうこうするうちに時間切れになってしまったので、縁があればまた会えるでしょってことで、「明日も来るかも」と言い残し、お別れしたのだった。翌日も銀座だったんだけど、抜ける時間がなくて伺えなかった。あの子どうなったかしら。


wingは10/4から『アール・デコとモダニズム』。12日の菊の会のコースに入っているので、楽しみにしておこう。