081019


実家の引っ越し以来ほったらかしになっていた、倉庫の荷物の片付けをすることにした。
話せば長くなるので詳細は省くが、母の新居に入りきらなかった荷物を「一時的に預ける」つもりで運送屋さんの倉庫に預けて10年そのまんまにしていた・・・という次第。知らなかったんだけど、保管量も払っているそうなので(笑)早く片付けなきゃ。
そんなに放っていたものを急に母がやる気になったのは、どうやら私が着物を着始めたかららしい。

今日の目的は、「母の着物」。
礼装用の黒留袖と色無地とわたしの振袖一式は今の家にあるのだけど(お陰で衣装で使えた)、それ以外全部倉庫だと言う。何があるのか私は知らない。
運送屋さんに案内されて数年振りに倉庫に行って、荷物の山に呆れつつ、マスクをして探索を始める。
なにしろすぐ引き取るつもりだったから、どうでもいいものと、使えるものとが交じってるのだ。
普段着の洋服、書類、食器など・・・物置に入れっぱなしで必要なくなるパターンのものたちがほとんどなのだけど、母は昔の人なので、壊れないうちはもったいなくて捨てられない。その性分を受け継いで私も相当捨てられないと思うけれど、わたしの10倍は捨てられない。ダンボール一箱まるまるタオルだったのには呆れた(笑)。
母は和裁も洋裁もできる(型紙があれば、と本人談)からか、「つくりかけのスカートたくさん」箱もあったし、「余り布」という箱もあった(笑)。そういえば手芸が好きで、よく編み物や刺繍や小物作りしてたっけ。母の作った木目込み人形も数体、家にいる。その一体が縁で母は父と結婚したという噂(この話はいつか)。


結果から言うと、着物の箱はその日見つからなかった。
母は、しきりに「茶色い箱に入れて、紐をかけてないと思う」というが、上からかなり山を崩したが見つからないので、時間の関係で、もういちど平日に改めて来ることにして探索を切り上げたのだ。
お茶箱がふたつ出て来たときは、これだと思ったんだけどなー。どうでもいい洋服が入っていた(笑)。


でも、収穫はあった。
「かばん類」と書かれた箱から和装用バッグ。
「佳子(母の名)箪笥の上段」と書かれた箱から和小物。
そしてアルミの箱に、また余り布。これが着物の端切れだった。

中身をじっくり改めたいもの数箱を車で実家に持ち帰った。もちろん余り布の箱も。
母はそれを持ち帰ると言ったとき、不思議そうな顔してたけど、わたしには宝箱に見えたよ。

アルミ箱には、祖母が解き洗いした布や、洗い張り屋さんに出した布などがぎっしり入っていた。
取り出すたび母が「それは私の訪問着の余り布」とか「その銘仙は羽織の生地ね」とか応える。
ちりめんの渋いあまり布、帯揚げにいいなーと思って見ていたら「それはおじいちゃんの羽裏」と母。
箱ぜんぶひっくり返して見たかったけど、箱はでかく、母がもうごはんを食べようというので途中でやめて、その布だけもらってきた。
襦袢地らしき龍の絵の布もあった。襦袢にしてもいいけど、あれ、帯にできないかなぁ。
さて戦利品。





ビーズのバッグ。母が自分で購入。「そんないいものじゃないから、普段用ね」とのこと。



ビーズのバッグその2。父に買ってもらった思い出の品。写真撮ってから気づいたけど逆側がオモテみたいで、もっと模様があった(笑)



祖母のつげの櫛とこうがい。ちょっと彫りが入ってる。




かばん掛け(バッグハンガー)。資生堂のノベルティーらしいけど、かわいい。(小さい写真は使い方)
081018 バックホルダー バッグハンガー


祖母の羽織紐。使って古びてるのもあるけど、祖母のだと思うとそれもいとおしい。入ってた小桜の箱もかわいい。しっかりした作り。
081018 羽織紐




で、冒頭の布が祖父の羽裏の、ちりめん。
イチョウに本? 千鳥がなんだかぶさいくで笑える。
これだけ持ってかえると言うと母は「えー?そんな地味なのがいいの?」と笑ったけど、いまイチョウの季節だもんね、すぐ使います。
おばあちゃんが生きてるうちに着物の話できたらよかったな。いま生きてたら100歳超だけどね。