今日は、わたしが18歳の時から知っているOさんがご夫婦で来店。
珍しいお名前で身元が割れるらしいので、念の為「Oさん」で(笑)。

Oさんは、わたしが大学生の時にいた劇団の演出・ヤオさんの中高の同級生。
バレエや演劇をいろいろ観てらっしゃるかたで、わたしの出演する舞台にもよく来てくれる。
ある時からご予約が2枚になっていたのを特に気に留めていなかったのだけど「そのお連れは彼女さんだった」と今年6月の『Bon Voyage!』のご予約の時に教えてもらった(というかもう結婚されていて、Wびっくりだったのだが)。

『Bon Voyage!』の時に初めて、奥さんである明子さんにお会いした。
明子さんは2007年6月の『青ひげ公の城』も観てくれている(当時まだ大阪在住)。
Oさんと歌舞伎を観て、生の舞台をおもしろいと思って、そのちょっとあとだった『青ひげ公の城』にも一緒に来てくれたのだそうだ。それまで舞台に興味はなかったけど、いまは週末によく見に行くらしい。

で、そんなご縁の明子さん、Oさんによると、もともと着物好きだったという。
だから『Bon Voyage!』も着物のことでも楽しんでもらえたそうだし、ときどき見てくださるこのブログでも「同じ雑誌読んでる」とか「着付け関西と関東で違うのかな」とか着物の話題に反応してるらしい。
さらに、Oさんの勤務先は中野坂上。
・・・そんなこんなで、おふたりで待ち合わせて、砂々良に来てくれることに。


会社帰りのOさんは(当然)スーツ、明子さんは着物でご来店。
お店はそのあと一気に混み始めて、心行くまでは話せなかったけど、いろんな話ができて楽しかった!
おふたりのなれ初めもちょっと聞いて、あとはOさん放置でほぼ着物話(笑)。


ちなみに今日の明子さんのチェックの着物はオーダーメイドとのこと。しっかりめのウール。ウールの反物にしては変わった柄だと思う。フリース地のワンピースにしてもかわいいような柄。
帯はアンティーク。緑地に織でピンク系の架空のお花が横一列に何段か並んでてかわいい。短かったのをお直ししたそうだ。
帯揚げは濃いめの橙?朱かな?、帯揚げは黄色で、白地に赤いビーズの刺繍のついた(イメージ的にはクリスマスを感じたから、緑も入っていたかも)半襟で、雪だるまの根付けをしてた。確か、色足袋。
トータル、冬らしい、あったかそうなコーディネイトだ。
(長羽織は着いてすぐ脱いでしまったから水色の地だったことしか思い出せない! 羽織紐もみてない! 写真撮らせてもらうんだった・・・)


帯の話から始まって、上京して歌舞伎座に行った時に、アンティークモールにも寄ったこととか、「七緒」を読んでるとか、下着は何派ですかとか、帯の結び方とか、着物着てると年寄りに見られるとか(笑)そんな話をした。
明子さんが先日カジュアルな服装したOさんと歩いてて「母親と間違われたんです」と言った。
私も、着物で買い物に行った時に店員さんに「長い靴下ありませんか」と訊いたら「いま若い人の間では短い靴下が流行ってるんですよ」と言われたことがあるのでわかる(笑)。
「着物=お母さん世代」というイメージはまだまだ強いらしい。
普段着としての着物の場合、コーデがおとなしめなので、さらにその確立は上がる。
そこそこ大人なのでお母さんに見られてもいいけれど、あんまり渋いと仲居さんに見えたりもするらしいので、それには気をつけよう。

Oさんは(まだ新婚さんなのもあるかもだけど、それを差し引いても)明子さんの話をちゃんと聞く人だと思うが、着物のことはさっぱりわからないようで、明子さんが着物の話を振っても「・・・ふーん」という感じらしい。そりゃ仕方ない。話し手がすごく興奮してることは伝わるんだけど、なにせわからないので「そうなんだー」としか相槌の打ちようがない感じ。これも経験がある(笑)。その時そこにその人しかいなくて、この人はこの話題よくわからないかもしれないけど、この興奮を伝えたい、もしかしたら熱意をもって説明したら分かってくれるかも!という時。相手が「ふーん、そうなんだ」しか言ってくれなくても相手に全く落ち度はなく、むしろこっちも「ふーん、そうなんだ(笑顔)」で一応気持ちは落ちつく、みたいな。ちゃんとわたしの興奮は伝わってるんだなーと思うから。

横道が長引いた。

それであっても、やっぱり直接話が伝わる人と話すのは別の喜びがあるので、わたしもわかる人と会うと、いろいろ出て来ちゃう。そういうときって、いくら時間があっても足りなく思う。「着物がすき」ってことだけで、まともにお話したのが初めてでも、話すことが次から次から出て来る。

Oさんが飲み過ぎないよう気をつけてたのと、お店が混んで来たのもあって気にしてくれたかな、まだ話し足りないところでお帰りになったので、「またゆっくりとぜひ!」と言った。着物友達がまたひとり増えたんだなあと思えて、うれしい。


わたしも今日着物で行けたらよかったのだけど、諸般の事情で今日は洋服。
だからせめて、先日倉庫で見つけて来た、(一度も着てないまま数十年箪笥の中にあった)母の若い頃のワンピースを着ていった。ニットのワンピースにブーツ。

寒かったから湯豆腐が出まくって、ぽん酢を大量に消費。
私が帰る11時半ごろもまだ3組残ってたし、マスター遅くまでお疲れさまだ。
今日は、Tさんの病院の検査結果がよかったというのと、Fさんの通院してたお母様の経過が良好だという報告が聞けて、それもうれしかった。