<哲学者マルティン・ブーバー(1878〜1965)は、ある日、年長の老師と語らったとき、その老師が「これまでの自分の考えをいっさい改めて、すべてを新しい目で見つめ直したい」と言うのを聞いて、驚きのまじった爽快さを覚えたといいます。ブーバーは「年老いているということは、もし人が始めるということの真の意味を忘れていなければ、本当に輝かしいことである」という真理にそのときふれたのです。生きているかぎり、新しい喜びを得ることに私たちはもっと貪欲であっていいと思います。それが若々しい老いかたというものです。>
日野原先生は、このようなブーバー博士の言葉を自らの心に吸収して、「いくつになっても創めることを忘れない生き方」を提唱している。私たちのなかに隠された無限の才能は、毎日、引き出されるチャンスを待っているのだから、と。

(「壊れる日本人 再生編」柳田邦男 新潮文庫より)




ブーバーの言葉をメモしておこうと思ったのだけど、出会ったところが(ブーバー → 日野原重明 → 柳田邦男)の孫引用なので、柳田邦夫の地の文の箇所まで引用してのメモとした。


柳田さんの文章は、わたしにはどうも読みづらい。だから人にすすめようとは思わない。
でもこれまで読んだ何冊かの本はどれも、中で紹介された人名や書名や引用した言葉に興味を持ってメモを取らされたのだから、「紹介者」として優れた書き手だと認めざるを得ない。


・・メモ・・
柏木哲夫「ベッドサイドのユーモア学
河合隼雄 筒井康隆、養老孟司「笑いの力」(対談記録)