2009年分、終了。tokimono15/目白 カフェアコリット

2009年12月26日

恩田陸『不安な童話』


恩田陸『不安な童話』読了。

おもしろかった。
酒井駒子さんの絵が表紙。
恩田陸の作品には特殊な能力を持った人がよく登場する。
その特殊な設定をすんなり受け入れられるのは作家のうまさ故なんだろう。

最近恩田陸と島田荘司の御手洗潔シリーズばかり読んでいる。
この作品は、注意深く読めば謎は解けたろうなと思えるくらい、ヒントはきちんと提示されている。
島田荘司並みに(褒め言葉)。

オープニングの息苦しさが全編読み終わるまで影響を与えて、文字通り不安な気持のまま読み進む。
恩田作品のなかで私がかなり好きな『蛇行する川のほとり』のようなニュアンスも含みつつ、ミステリーとしても上質で、あんまり巧く行ってるのを見た事がないホラーとかオカルトな要素もきっちり伏線となっている。


ひとつ前に読んだ『禁じられた楽園』にも効果的に使われていたが、急に出て来るゴシック体って恐い!
筒井康隆の七瀬シリーズを思い出す(これにゴシック体が使われてたかどうかは定かではないが、超常現象が起きてるときの通常の文章との落差の出し方が似たイメージ)。
ああ、七瀬シリーズっぽいかも。

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mari_air at 23:00│Comments(0)TrackBack(0)読書 

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