鬼姫◎スナップ写真集3 地獄丸・極楽丸

【赤青共通】地獄丸役 いちごん こと いちご。
 
極楽丸の妹設定だったんですって、いちごんの方が遥かにでっかいのに(笑)
赤ではヤクザ、青ではヤンキーだっけ? 微妙な演じ分けがあったらしい。

蜜の従者として蜜を守り、蜜の愛する蘭の中に蜜の血の匂いを嗅ぎ分け、遺志を継いで蘭を守るという、従者の鑑。仲間だった片輪衆や睡蓮木蓮と戦うことになっても怯まず威嚇する姿は頼りがいがありました。型通りじゃないけど、すっと立ってガン飛ばす地獄丸は強そうだった。
紅葉ともちょっとだけ対戦するのだけど、その時もビビりながらも目線は外さない、怖くても向かって来るそういう気持が感じられて、かわいい(と思いながらも腹を蹴るけど)。「こもやんと殺陣うれしいー」とも言ってくれたよね。そういえばいちご、初殺陣よね、おめでとう。
初演の地獄丸は、いちごのポールダンスの師匠であるカイちゃんだったので、メイクも、オープニングやラストの踊りもカイちゃんを踏襲して超えようとした地獄丸でした。

公式にはどこにも書いてないけど、『死ぬ機械』以降わたしのメイクの仕上げは『少女椿』の紅悦さんを除き全部いちごん。いちごも私の顔のメイクにすっかり手慣れて、弥生ちゃんじゃないけど「その間5秒!」くらいの勢いで手早く美人に仕上げてくれる。いちごん無くして私は舞台に立てないと言っても過言ではない。いちごの魔法の時間(メイクタイム)にいちごとゆんるりお話する時間が、かなり休息になっていた。

衣裳としても大活躍、仕込みの日にも内臓内蔵ポケットや、血糊ポケットを助けてくれました。
大忙しで、あんまり眠れてなかったと思う。楽屋で休憩中の地獄丸があんまりかわいかったから撮りました(おやすみ中に盗撮ごめん)。
ほんとうに、いつもありがとう、いちごん。
すっごい年下だけどとっても頼りになるいちごんです。


【赤青共通】極楽丸役 すあま もしくは あやみん こと 九重綾美。


唯一の、初共演。
初めはこんな大人しそうな子が殺陣で「わー!」とか言えるんだろうかと心配したが、見事に千秋楽までやりきった。「来週寝込んでもいいから、わたしの来週の体力を今使いたい」と言った、がんばりやさん。舞台見たかたはご存知でしょう、蝋石とかガラス玉を転がしたみたいな声(通じる?)がかわいい。
朗読はやっていたそうだけれど、演劇は初舞台で知らないことだらけな上、殺陣(+血玉)の他にもやることたくさんあるこんな舞台に、よく着いて来たもんだ。でも本人は「わたしが迷惑をかけている」と悩んでいたらしい。楽屋で休憩中に完全に放心しているのを見て声をかけたら泣いちゃって、その泣き顔がまたかわいくて(笑)、泣かしておいてあれだけど、かわいい顔見れて得したって言ったら笑ってくれたんだった。
短剣を棒をかいくぐってすい、すい、とする場面が気にいっていたので、一度じっくり見過ぎて歌の入り遅れたりもしたよ。紅葉との殺陣では柄打ちと胴切りの二発をうけて一番重傷な役どころで、「ごほっ」ていう演技がほんとなんじゃないかと何度か不安になったものだった。
ふたりを負かしておきながらも、紅葉はふたりの復活を見届けてから花道に去っていた。
蘭を助けてくれてありがとう。