イッキさんと『李庚順』サシ稽古のあと、
ギター演奏と歌で参加してもらう西邑卓哲さん(FOXPILL CULT)を迎え、語りとの合わせ稽古。
せっかくギタリストが参加してくれるので、生演奏で語る。
稽古風景。
2014年、練馬区美術館の『あしたのジョー、の時代』展での特別企画『力石徹告別式(再現)』で西邑さんは昭和さんの「力石徹よ」(弔辞)のバックを弾いた。
美術館で、音響設備はラジカセしかない、と言われて途方にくれて、下見に同行してもらったのがそもそもの始まりだった。「廻天百眼の『奴婢訓』で『越後つついし』歌ってた人ですよ」って紹介したせいなのか、麻邑楽を組んだと挨拶したせいなのか、二日後には出演オファーを出していた。昭和さんらしい急展開だった(細かい経緯は日誌にあったので割愛)。こちらその日の写真。
参照)
下見の日 http://komodamari.blog.jp/archives/2014-07-19.html
出演決定 http://komodamari.blog.jp/archives/2014-07-24.html
2014.8.3 本番 http://komodamari.blog.jp/archives/52021438.html
あれから昭和さんは「西邑は出られるかな?」ってすぐ言うようになった。
FOXPILL CULT(西邑さんのバンド)生演奏で語る日を楽しみにしていたようだった。
昭和さんは実現前に逝ってしまったけど、いつかできたらいいなと思う。
というわけでってことでもないけれど、今回はアコギ生演奏。
棚ボタで生まれた、イッキさんとのコラボがとてもいい。
『人力飛行機のための演説草案』、生演奏です。曲はいつも使っているJ・A・シーザー氏の「人々はどこへ」。
麻人楽では演出しているけれど、自分脚本だし演出思い付くのは至極当然で、
でも寺山さん作品ではどうなんだろう?と全く想像できてなかった。
西邑さんが到着して、
「じゃあ一旦やってみましょう」といきなり合わせたら、本心を言えば、既にほぼ行けてた。
でもよかったからこそ欲が出て、注文が湧く。
「ここで、同じメロは残ってるけど音量はすごく小さくなって、」
「この台詞がアンカーだから、ここから語りに合わせて上がっていってほしい」とか
「先に走るよりは後押しする感じで」「テンポ変わっていくのいいですね」とか。
ふたりがリクエストに即座に的確に反応し、それで何回か合わせて、よりいい感じになった。
各々が感覚を開いたまま、共に進んでいくのを見た。とてもわくわくした。
いい稽古だった!
たぶん、このふたりにだから言えたし、このふたりだからこのスピードで進んだのだ。
こういう人たちが参加してくれて、代表冥利に尽きます。
リクエスト出しながら「わたしの言いたいことは伝わるのかな、こういう作り方は初めてだし」とその場では思ったけど、今書いてて気づいた。
西邑さんに、麻邑楽(アコギのほう)で「星の王子さま」の朗読に伴奏をつけてもらったことがあった。その経験が活かされたのか。
そのあと、自分の『日本自殺考』の伴奏も試させてもらったんだけど、自分で語りながらだとわからないのでイッキさんに代わりに読んでもらう。そしたらイッキさんの『日本自殺考』が、想像しなかったところで、とてもいい!これ、なんかの時にぜひ披露したいなと思った。
そしてイッキさんのを聞いたことで発見もあったし、自分自身も楽しみ。
「(最大限に緊張する)昭和さんの伴奏をした経験があるからですよ」と本人は言うが、
語りを聞きながら演奏できるってのは、誰にでもできることじゃない。
西邑さんにお願いしてよかったなあと思ったのでした。
もちろん、西邑さんの弾き語り『あるボクサーの死』もやります。
そして、実は(Twitterではちらりと言ってますが)、他にも、西邑さんの力を発揮してもらいます。
それはまた、別項目で。
今日の西邑さんの写真があんまりうまく撮れなかったので、上の2014年の写真でお許しを。
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ギター演奏と歌で参加してもらう西邑卓哲さん(FOXPILL CULT)を迎え、語りとの合わせ稽古。
せっかくギタリストが参加してくれるので、生演奏で語る。
稽古風景。
2014年、練馬区美術館の『あしたのジョー、の時代』展での特別企画『力石徹告別式(再現)』で西邑さんは昭和さんの「力石徹よ」(弔辞)のバックを弾いた。
美術館で、音響設備はラジカセしかない、と言われて途方にくれて、下見に同行してもらったのがそもそもの始まりだった。「廻天百眼の『奴婢訓』で『越後つついし』歌ってた人ですよ」って紹介したせいなのか、麻邑楽を組んだと挨拶したせいなのか、二日後には出演オファーを出していた。昭和さんらしい急展開だった(細かい経緯は日誌にあったので割愛)。こちらその日の写真。
参照)
下見の日 http://komodamari.blog.jp/archives/2014-07-19.html
出演決定 http://komodamari.blog.jp/archives/2014-07-24.html
2014.8.3 本番 http://komodamari.blog.jp/archives/52021438.html
あれから昭和さんは「西邑は出られるかな?」ってすぐ言うようになった。
FOXPILL CULT(西邑さんのバンド)生演奏で語る日を楽しみにしていたようだった。
昭和さんは実現前に逝ってしまったけど、いつかできたらいいなと思う。
というわけでってことでもないけれど、今回はアコギ生演奏。
棚ボタで生まれた、イッキさんとのコラボがとてもいい。
『人力飛行機のための演説草案』、生演奏です。曲はいつも使っているJ・A・シーザー氏の「人々はどこへ」。
麻人楽では演出しているけれど、自分脚本だし演出思い付くのは至極当然で、
でも寺山さん作品ではどうなんだろう?と全く想像できてなかった。
西邑さんが到着して、
「じゃあ一旦やってみましょう」といきなり合わせたら、本心を言えば、既にほぼ行けてた。
でもよかったからこそ欲が出て、注文が湧く。
「ここで、同じメロは残ってるけど音量はすごく小さくなって、」
「この台詞がアンカーだから、ここから語りに合わせて上がっていってほしい」とか
「先に走るよりは後押しする感じで」「テンポ変わっていくのいいですね」とか。
ふたりがリクエストに即座に的確に反応し、それで何回か合わせて、よりいい感じになった。
各々が感覚を開いたまま、共に進んでいくのを見た。とてもわくわくした。
いい稽古だった!
たぶん、このふたりにだから言えたし、このふたりだからこのスピードで進んだのだ。
こういう人たちが参加してくれて、代表冥利に尽きます。
リクエスト出しながら「わたしの言いたいことは伝わるのかな、こういう作り方は初めてだし」とその場では思ったけど、今書いてて気づいた。
西邑さんに、麻邑楽(アコギのほう)で「星の王子さま」の朗読に伴奏をつけてもらったことがあった。その経験が活かされたのか。
そのあと、自分の『日本自殺考』の伴奏も試させてもらったんだけど、自分で語りながらだとわからないのでイッキさんに代わりに読んでもらう。そしたらイッキさんの『日本自殺考』が、想像しなかったところで、とてもいい!これ、なんかの時にぜひ披露したいなと思った。
そしてイッキさんのを聞いたことで発見もあったし、自分自身も楽しみ。
「(最大限に緊張する)昭和さんの伴奏をした経験があるからですよ」と本人は言うが、
語りを聞きながら演奏できるってのは、誰にでもできることじゃない。
西邑さんにお願いしてよかったなあと思ったのでした。
もちろん、西邑さんの弾き語り『あるボクサーの死』もやります。
そして、実は(Twitterではちらりと言ってますが)、他にも、西邑さんの力を発揮してもらいます。
それはまた、別項目で。
今日の西邑さんの写真があんまりうまく撮れなかったので、上の2014年の写真でお許しを。
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