Air*Log

語り歌う女優、こもだまりの製作日誌(2005〜)。 演劇・語り・ライブ等の上演情報や、稽古や、思索。 昭和精吾事務所 二代目代表。脚本・演出家。麻邑楽×麻人楽。 ヒューマンアカデミー演技講師。

天井桟敷

告知2)2/27金 麻▼楽 音楽劇2『幻視』予告CMと声の出演者発表

今週の金曜日に迫ったTETRA。との音楽劇『幻視』、主題歌が完成して、予告CMを公開します。
そしてCMを見ていただければ分かる通り、わたしの語りの師匠である、うちの御大が声の出演で参加です(声のみです)。
手前味噌ではありますが、声の編集をしていて、改めていい声だなーと思いました(笑)

そして脚本は、こもだまり初の完全オリジナルの25分。
楽曲は西邑卓哲の書き下ろし4曲。1曲のインストと3曲の歌ができました。
TETRA。は当て書きなので、初読み合わせからしてしっくり。乞うご期待!



いろいろ模索した結果、
麻▼楽 音楽劇=[出演:こもだまり+TETRA。][音楽:西邑卓哲]ってことで-maTra-でいいのかなあと思っています。
しばらく表記の揺れはご勘弁くださいまし。

主題歌「赤い花」は、作ったら麻邑楽の新曲になりました。まさかの棚ぼた!
CMで流れていますので聞いてみてください。
麻邑楽の曲は今まで、全て卓哲さんの作詞曲だったので、
わたし作詞で卓哲さん作曲という記念すべき曲となります。
めでたや!結成1周年に間に合ってよかったです。
(そもそも麻▼楽のRECばっかりしないで麻邑楽のRECをしなさいという声が聞こえる。)

心よりお待ちしております。


麻▼楽-maTra-音楽劇2『幻視』

2015.2.27金 19:30開演

脚本・演出:こもだまり
音楽:西邑卓哲(FOXPILL CULT)

出演
 男:戌井 伶=TETRA。
 女:尾崎葉子=こもだまり(昭和精吾事務所)

声の出演
 祖父:昭和精吾(元・演劇実験室◎天井桟敷)


東高円寺U.F.O club FOXPILL CULT自主企画「ポトラッチデッドvol.18」にて
※出演バンド:AUTO-MOD、シトクロム、FOXPILL CULT

ご予約はkomodamari★gmail.com(★→@)にて承ります。

イベント詳細はこちら

麻邑楽リハと昭和さん公演リハ



11/29の麻邑楽リハと12/14の昭和さんリハ。卓哲さんの準備(ギターとマイクとケーブル)が一緒だからと、同じ日にまとめてやってしまうことにした。
なんていいアイデア!と思ったけれど、卓哲さんは映像編集やらで徹夜、わたしも何やら作業してたら寝付けず朝方に眠って、お昼から長時間リハという強行スケジュールに…なんてこった(笑)

まずは麻邑楽リハ。
今月あたまのこもだソロ枠で麻邑楽曲2曲歌ってるけど、語り『星の王子さま』が頭の半分を占めていたし、正式な麻邑楽のリハって久しぶりだ。
麻邑楽では、ざっくり言うと卓哲さん主導でセットリストの順番を考えて、わたし主導でその流れを繋ぐ台本を構成する。もちろん意見も言うし聞くけど、ベースはそれ。『星の王子さま』
時間があるときに小一時間で台本を書いた。
Dropboxに放り込んで「書けたよ」と連絡したら「すごく面白い!」と返事が来た。

麻邑楽の新曲はないのだけれど、またカバーを1曲やる(ので新曲やるようなもん)。
11/29にあるお祝いの会には、このライブが先に決まってたので出席できないが、この曲をプレゼントしたい(本人たち聞けないけども、伝えてはあるので気持ちだけは届きます)。
ちょっと癖のある曲なので心配だったけど、案外すんなりと決まった。微調整は必要かもしれないが、ほぼこのままでいけそうな所まで行けて一安心。

あとは既存曲で、構成を試して詰めた。
構成上で「ここいいよね」と卓哲さんが反応するところは変わっていて、演劇の感性があるからなのかなと思う。わたしが音のことをリクエストする時(このくらいのバランスで重ねたいとか、タイミングとか)は、たぶん音響オペの時の感性だ。
それのせいなのか、もしくはふたりとも音の重なりフェチだからなのか、相手の音をよく聞きながら音を出すから、お互いがお互いに合わせようとしてうまく行かない時があるほど(この箇所はどっち主導で、って相談したほうがいいのかも)。マイナーチェンジを言い忘れたときなんかは(勝手に汲み取るから)とても便利なんだけどね。既存曲のひとつ、前に「アレンジこうしたらいいんじゃない」ってちらっと話しただけのことを卓哲さんがちゃんと形にして持って来てくれた。今月忙しかった筈なのにすごいなと思う。ほんといつ寝てるんだろ。寝ながら考えてるのかな。そして『星の王子さま』やった成果か、アコギのアレンジ力が進化した気がする。何気なく弾いてる間奏に「なんか不思議な音入ってるよね?」とても面白かった。わたしもたまにはそんな風に驚かせたい、日々精進しよう。

そして、睡眠時間が短いと声がざわざわするから、ちゃんと眠ろうと反省した。
出るんだけど、微調整が効かない。


イッキさん到着して、三人のところを合わせて、昭和さんが少し遅れて到着。
構成を打ち合わせて、冒頭から返す。
「ちょっとギター借りていい?」西邑さんが昭和奏法を目の当たりにする日がついに来た…!
(夏には緊張気味だったふたりだけど、少し打ち解けてきたのかな?)


最初の写真は、稽古の終わりに撮った、チラシを見せびらかしている図。
今度のチラシはわたしが作ったチラシ初の4色分解。(モノクロと二色しかやってなかった)
目玉の写真は、天井桟敷がフランクフルトに凱旋公演したときの記念写真。
昭和さん、萩原さん、寺山さんはもちろん、九條さんや蘭さんもおられる。


このチラシに負けないよう、がんばろ!


いずれもご予約はkomodamari*gmail.comで受け付けます。

再告知)12/14日 昭和精吾73歳 誕生日公演「寺山修司をうたう」

ひと月を切りました。
この土日は田中未知さんのイベントがあり、萩原さんも出演なさるのですが、残念ながら会場の都合で折込み受付していないとのことで、チラシを配布できず、がっくりきてます。
せっかくだから満員にして昭和さんへの誕生祝いにしてあげたいので、まわりに興味ありそうなかたがいたら、お知らせください。小さい会場ですがまだお席はございます!

昭和精吾のワンマンを1時間ちょっと、トークを挟んで若手(笑)の詩と歌。
わたしは昭和さんのリクエストにより、青蛾館で歌った歌を歌います。
寺山さんの詩に時々自動の朝比奈尚行さんが曲をつけてくれたものです。

お忙しい時期とは思いますが、心よりお待ちしております。
終演後の誕生会への参加もまだまだ受付中です。


寺山の語り部 伝説のアジテーター・昭和精吾の声を聴け!
寺山修司の死後も一環して精神を継承し、絶唱を続ける元「天井桟敷」の昭和精吾。この夏も「力石徹告別式(再現)」で弔辞を叫んだ昭和精吾の、レパートリーベストセレクトによる自らの誕生祝い!

昭和精吾73歳 誕生日公演「寺山修司をうたう」
作:寺山修司 音楽:J・A・シーザー 出演:昭和精吾
2014年12月14日(日)14時開演
新宿シアターpoo(新宿駅東南口より徒歩2分)
前売2500円 当日3000円(ともに1drink代含む)
※小さな会場につき50名様限定


【出演】昭和精吾(元・天井桟敷)
[歌と詩のプレゼント]こもだまり・イッキ・西邑卓哲
【ゲスト出演】[祝辞と弔辞]萩原朔美(元・天井桟敷)

音響:飯塚ひとみ
受付:野口有紀
当日制作:倉垣吉宏(舞台芸術創造機関SAI)、TETRA。
協力:株式会社ポスターハリスカンパニー、株式会社アクロス・エンタテインメント、FOXPILL CULT、麻邑楽
特別感謝:九條今日子
企画:昭和精吾事務所

※終演後、会場にお誕生日パーティを開催(2時間飲み放題2000円)。パーティのみの参加も可能。公演とは別途ご予約を承ります。公演をご覧になるかたも、予約時に別途ご申請ください。

【ご予約受付】
[シアターpoo]tel.03-3341-8992(シアターpoo 17:00-0:00)
[昭和精吾事務所]komodamari+syowa★gmail.com(★→@)
[予約フォーム]http://ticket.corich.jp/apply/59981/m/
(12/13土23:59まで受付)


【YouTube】昭和精吾による「アメリカよ」(1999年 渋谷ジァン・ジァン)http://youtu.be/XqcbRkuktMQ

告知)12/14 昭和精吾誕生日公演「寺山修司をうたう」@新宿シアターpoo

「21日、国立(くにたち)へ行くぞ。」と、昭和さんから急な連絡。
萩原朔美さんの写真が展示されているらしい。メールは
「12/14の打合せもしたいし、力石トリオにも活躍してもらうから早めに四人で会おう。」
と続いていた。力石トリオ…?

駅で落ち合った途端に昭和さんが、
「忘れないうちに褒めておこう。こもだ、歌うまくなったな!」
昭和さんが褒めることなんて滅多にないので驚き。
先日千秋楽を迎えた青蛾館の『星の王子さま』を見にくてくれての感想。
30年前のパルコ劇場での『時代はサーカスの象にのって』で未唯mieさんと共演しているので、野口さんと未唯mieさんとわたしに差し入れをくれた。

「昭和さん、公演のことはやく言ってくれればパンフレットに次回出演で載せるなり、チラシ折り込むなりできたのに…」「いや、急に時間がとれることになってさ、カレンダーみたら今年12/14は日曜じゃない?すぐpoo押さえたよ(笑)」
…急なら仕方ないか。
「構成は出来てるから。まず俺が1時間やるだろ。そのあとイッキが…」
するすると話し出す昭和さん。元気でなによりだ。
長岡で講演会当日の萩原さんには会えなかったけれど、都会の滝を切り取った視点を堪能し、一路新宿へ。(中央線車内でイチゴに遭遇。ロサの百眼を見にいくところとのこと。なんというタイミング!)


シアターpoo開店直後に押し掛ける形になったが、りんさんは快く迎えてくれた。
公演の打合せをして、ビールで壮行会よろしく三人で乾杯。
「こもださん野口のところ出てたんでしょう?」
「こもだも頑張ってましたよー」

「昭和さんとりんさんはいつからお知り合いなんですか?」
「寺山さんが亡くなったあとこのお店始めて…」
「万有引力の年末の餅つき大会に来たのが最初だよな」
「じゃあ30年くらいですか」
「そうなるな!」
「わたしが初めて昭和精吾を見たのはここの『李庚順』です。劇団の演出家に勧められて来たんですが、その時客席に若そうな人はわたしと連れの横田しかいなくて、黒い服の女性がずっと本を読んでいて、急に大きな音がして暗転になって」
「ああ、清水が出てたんだな」
「自殺考をやってたと思います。あとは完全に昭和さんのソロでした」
「何年前だ?」
「こもださんここで旗織り公演てやったわよね」
※劇団を旗揚げするとき、まだ公演を控えていて出演ができないわたしを待って、一本目は旗揚げ前の旗織り公演と銘打った。その時わたしは音響として参加した。
「そうなんです、それを偶然、飲みに来た市川正さん(もと天井桟敷)が見ているんですよね」

あの時pooに来ていなかったら、今のわたしはない。
pooの次の錦糸町での『仮面劇 犬神』に面識もないのに劇団名義でお酒を差しいれたら首にタオルかけた昭和さんが終演後わざわざ出て来て「いま中でフルーツ切ったから食べて行けば」と言ってくれたのが初めての会話。
「昭和さんに会わなかったら、今わたしはどんな生活をしてたんだろう?」と思う。
昭和さんに会って、寺山さんを知って、そのご縁が広がって今がある。
寺山さんがいなかったら昭和精吾はいない、そう思って、寺山さんのお墓参りの時にはいつも寺山さんに、今に繋いでくれてありがとうございます、と御礼を言う。

そんなpooで去年の5/4、あの時みた『李庚順』をイッキさんとふたりで上演した。
今年の5月はイッキさんのスケジュールがどうしても会わず、「来年の5月は、またやろう」と話していたら半年早くお邪魔することになった。昭和精吾73歳の誕生日公演には[力石トリオ]なるイッキさん、わたし、西邑卓哲さんが、そして昭和精吾の名付け親である萩原朔美さんが特別ゲストで登場します。

そして当日のスタッフさんにも早速連絡。
音響の飯塚さんのスケジュールは即おさえた(ありがとうございます)。

心より、お待ちしております!

昭和精吾誕生日公演「寺山修司をうたう」
2014年12月14日(日)14時開演
新宿シアターpoo(新宿駅東南口より徒歩2分)
前売2500円 当日3000円(ともに1drink代含む)
※小さな会場につき50名様限定


写真(2014.8.3「力石徹告別式」再現@練馬区立美術館)

【出演】
昭和精吾

[お祝いの歌と詩]
こもだまり
イッキ
西邑卓哲(FOXPILL CULT

【ゲスト出演】
[祝辞と弔辞]
萩原朔美



音響:飯塚ひとみ
受付:野口有紀
当日運営協力:倉垣吉宏(舞台芸術創造機関SAI)、TETRA。
協力:株式会社ポスターハリスカンパニー、株式会社アクロス・エンタテインメント、
FOXPILL CULT麻邑楽

※終演後、会場にお誕生日パーティを開催(2時間飲み放題2000円)。
パーティのみの参加も可能。公演とは別途ご予約を承ります。
公演をご覧になるかたも、予約時にご申請願います。


◎10/1より会場にて先行受付開始。tel.03-3341-8992(17:00-0:00)
◎10/14火 正午より昭和精吾事務所でも受付開始。
komodamari+syowa★gmail.com(★→@)
入力フォーム(10/1412:00〜12/13土23:59受付)

「力石徹告別式」再現のリハ


昭和精吾事務所近くの音楽スタジオにて、リハ。
昭和さんより構成表が配られる。
段取りを説明して、打ち合わせて、すぐ一通り通した。
「30分で収まるよな?(笑)」「昭和さんのトーク次第ですね」「12月みたいに制限時間で鐘鳴らしましょうか?」

段取りしながら撮ったリハ写真は西邑卓哲さんが弾き語りしてるところ。
アコギの弾き語りは麻邑楽の卓哲さんと思えば違和感ないけど、
昭和精吾事務所の稽古場にいるのは不思議(笑)。



終わってから昭和さんのおごりで亀戸餃子で乾杯。


昨夜帰宅したら、ポスターハリスより封筒が届いていた。
九條さんの告別式の会葬礼として、九條さん直筆メッセージの印刷された葉書と著書「回想・寺山修司」の文庫が入っていたので、読みながらリハに向かった。44年目の再現、九條さんにも見て欲しかった。
いやむしろ、今なら寺山さんと一緒に見にきてくださるだろうか。

【緊急速報】昭和精吾のライブ音源発売決定!

12/10、会場でのグッズ販売のお知らせです。

偏陸さんは著作とDVD(お味噌は売らないみたいです…)、山田さんも著作、そしてなんと昭和精吾事務所もグッズ販売を開始します。

1.ポストカード01
昭和精吾所蔵の写真をポストカード化。
今回、複数買うと割引になる予定なので、おみやげにもどうぞ。

2.ライブ音源CD-R「われに五月を」
昭和精吾、初の音源発売決定!
1999年、渋谷ジァン・ジァン「われに五月を」ライブ音源より、昭和精吾の叫んだ寺山さんの3篇の詩を収録。千円でお求めいただけます!
作業の進捗次第で用意できた分だけ持って行きます。
早く聞いて欲しい。できたてのジャケットはこちら!

再告知)12/10火 昭和精吾事務所「寺山さん、誕生日おめでとうございます」トークと詩の朗読の誕生会@ザムザ阿佐谷

本年、数年振りの命日公演・納涼公演で復活した昭和精吾、
72歳を目前にもうひとがんばりして、初の誕生日公演を敢行!
8月のように当時の資料を壁一面に映し出しながら、
天井桟敷や寺山さんについてのトークを中心に。
客席からのご質問もどしどし受け付けます。奮ってご参加ください。
もちろん昭和精吾の詩の朗読も!
→内緒の話もあるかもしれません。ここで聞いた話はtwitter等での口外はご遠慮ください。



昭和精吾事務所 寺山修司誕生日公演2013
《寺山さん、誕生日おめでとうございます》 
〜トークと詩の朗読の誕生会〜




2013年12月10日(火)19:00 start  
ザムザ阿佐谷( JR阿佐ヶ谷駅北口より徒歩2分)

[トーク]山田勝仁 × 萩原朔美 × 森崎偏陸 × 昭和精吾

[詩の朗読] 昭和精吾
[水先案内人]こもだまり イッキ

【料金】 前売2000円 当日2500円
※学割あり・当日学生証提示で200円割引
※終演後の飲み会参加は+2000円
※受付開始60分前 開場30分前
※全席自由

【予約取扱い】
CoRich!
昭和精吾事務所■E-mail komodamari+syowa☆gmail.com (☆→@)
ザムザ阿佐谷  ■TEL 03-5327-7640
続きを読む

12/10火に昭和精吾事務所 寺山修司誕生日公演やります!

12月にむけて昭和精吾事務所会議。


「久しぶりだからちょっと乾杯しよう」と昭和さんが言い、飲めるところに入る。
8月公演のあと私は本番が続いていて、そうこうするうちに昭和さんも青森行きがあって…
店内は閑散としている。さすが日本シリーズ最終戦の日!
「昭和さんテレビ見たいですよね、一時間で終わりましょう」。

「俺ビール、ふたりは?」
「あ、ビールで」
「これ、青森の、新聞のったやつね」
「すごいっすね昭和さん」
「あっ昭和さん、Facebookのタグ付けなんですけど…」
「おう、写真をダーッと載せようと思ってるんだよね」
「昭和さん文章うまいっすよねー」
「萩原さんと偏陸さんも入り時間そのくらいでいいですよね」
「はい生3つお待たせしましたー」←店員さん
「じゃあかんぱーい、おつかれさまでしたー」
もう話しっちゃかめっちゃか(笑)

やたら盛り上がって、1時間では到底終わらず「じゃああと一杯ずつだけな」と何度言ったかわからない。そして楽天の優勝が決まる頃には、もう三人とも酔っぱらっていた。大事なことをすっかり忘れていた。「タイトル、欲しいですけど昭和さんなんかないですか?」イッキさんが「朝まで生トーク、みたいなのどうすか?」「俺は"誕生日おめでとう寺山さん”でいいと思うんだけどダメなの?」「命日公演『われに五月を』、みたいに、なんか旗印というか、言葉が欲しいんですよねー、宣伝するのに」「うーん、こもだはなんかあるの?」「今は仮で墓場まで何マイル?(仮)って書いてますけど」「誕生日だからなあ…汽車の中で生まれたって詩あったよね。あれも嘘だけど。俺誕生日公演やったことないから、そこはちゃんとしたいんだよ」「ここでの話は外では絶対喋らないで下さい、みたいなのあったほうがいいですよね」「じゃあ墓場までもってってください?」・・・
まとまらなかったので「じゃあ仮で、これで作っておきますね」ってことで、こうなりました。

トークは一方的な講演会にはしないので、質問など、どうぞご遠慮なく。
わたしたちも知らない話が飛び出すと思うので、純粋に楽しみ。

詳細はこちらにて!

退屈はねずみだ



これは昭和さん所蔵の、寺山さん直筆生原稿。『地獄より愛を込めて』の中の台詞らしい。

伝説の渋谷公会堂での『邪宗門』ラスト、「一九七〇年八月」の曲の中、役者が衣装を脱ぎ捨てて自分の言葉を話し出す名乗りのシーンで、昭和精吾が言う台詞もこれ。よく昭和さんの公演の暗転中にかける音源なので何度も聞いている。

「こもださんせっかくだからこれにします?」と石井さんが計らってくれて、わたしは『奴婢訓』でこの台詞を言うことになった。
その直前の昭和精吾公演のあと「重いからこもだ預かっといて」と昭和さんが言い、本番前にこれはわたしの家に来ることになった。替えのないものだから普段は大事に袋にしまってあるけど、本番中は棚に飾った。
百眼『奴婢訓』に於いて寺山さんの文字で自分の台詞を見ることのできた唯一の俳優。
そして光栄なことに、直筆原稿を見て台詞を言った歴代俳優の仲間入りをしたわけだ。
石井さんも、わたしが直筆原稿を昭和さんが所蔵しているのを知ってたわけじゃないし、昭和さんもわたしがこれを言うのを知ってた訳じゃないが、いろんな歯車が合っての出来事。

マッチが酸素不足でか、台詞中によく消えた。昭和さんとイッキさんが見に来た日は消えなかったかな。消えなかったのは全ステージ7回中2回くらい。
つけ直したり回りが助けるのは天井桟敷では邪道だったという噂も聞いていたが、台詞中に消えたらわたしは何本も擦った、仲間がくれる明かりにも喜んで当たった。それはここが天井桟敷ではなく、ただ天井桟敷の模倣がしたいのでもなく、わたしはその続きを生きていて、いま作っているのは現在の、廻天百眼の奴婢訓だったから。


石井さんは大入袋をくれるときに「名乗りがかっこよかったです」と言ってくれたが、こんなことが乗っかってたからね(笑)、いろいろ過剰になってたのきっと。
シーザーさんに会ったことすらなかった頃、「今日は昭和さんとシーザー来るよ」と聞いて力んで火吹き失敗したことがあった(しかも昭和さんは結局その回来てなかった)のを懐かしく思い出す。火吹きはその一回しか失敗しなかったんだから、ほんと、力みなんていい結果呼ばないよね。
その頃から少しは成長しただろうか。


退屈はねずみだ それを追いかける猫は想像力!

[報告書]ドキュメント『71歳・俺の寺山修司と天井桟敷』

ありがとうございました(公演直後に出した写真数枚)
http://komodamari.blog.jp/archives/51977381.html


本番以外のことは別で書きます。

ザムザ阿佐谷主催 寺山修司演劇祭「世界の涯てまでつれてって」参加作品
昭和精吾事務所
ドキュメント『71歳・俺の寺山修司と天井桟敷』
-涙ぐむ戦艦-

2013年8月14日(水)19:00
2013年8月15日(木)14:00/19:00 ザムザ阿佐谷
作:寺山修司 音楽:J・A・シーザー

[出演]=<涙ぐむ戦艦>搭乗者
艦長:昭和精吾
水先案内人:こもだまり・イッキ
密航者:倉垣吉宏(舞台芸術創造機関SAI)




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