横田創

2014年12月26日

麻▼楽。音楽朗読劇『短歌零年 改-ことりおに-』@FPC自主企画 ポトラッチデッドvol.17

衣装メイクほぼ済ませて会場に向かうと、会場の外でプエルさんに遭遇。「おおっ?もしかしてもしかして??こもだ姉さん??」とにこにこして遊んでくれた(笑)
会場入りしてモッチーを見つけて手を振ると、KEVINさんがやってきた。
K「おお!衣装いいねー!」ま「なんかハイテンションですね。」K「いま挨拶回り済ませたところです!!(むっちゃ笑顔)」
・・・きっとあんまり寝てない人だな。あんまり寝ていないわたしは思う。音と小道具と台本の調整して、衣装決まったのは朝だった。

舞台装置にする糸は絡みやすいから、会場でTETRA。に手伝ってもらって成型の仕上げ。対バンのお兄さんに「さっきからTETRA。君なにやってるの?」と不思議そうに声を掛けられた。
巨人族(FOXPILL CULT)と会場の方の力をお借りして舞台上に吊る。「バケツが吊られている」とト書きにあるが、照明バトンなくて上からは吊れず、マイクスタンドに引っ掛けた。

2014.12.26[麻▼楽。-matra-]
朗読音楽劇「短歌零年 改-ことりおに-」

東高円寺U.F.O.club(25分)

[出演]
語り:彼=寺山修司=TETRA。/語り:私=こもだまり=こもだまり

 

 

音楽:西邑卓哲(FOXPILL CULT
構成・脚色・演出:こもだまり
原作戯曲:横田創「短歌零年」講談社刊「(世界記録)」収録)


原作戯曲「短歌零年」引用文献:寺山修司歌集「十五才」「空には本」「血と麦」「田園に死す」「テーブルの上の荒野」、寺山修司評論「戦後史〜ユリシーズの不在」
こもだ追記「ことりおに」引用文献:倉垣吉宏 舞台芸術創造機関SAI戯曲「SHUJI TERAYAMA #13」


ライブのお客様だから演劇や語りとか初見のかたも多く戸惑ったかと思う。なにしろむっちゃ静かなので、たくとまり始めた頃の手探りのアウェイ感を思い出した。(たくまりは10回やって、アウェイ感を感じなくなった今の環境は恵まれてる。)とはいえ今日もいやな感じとかでは全然なくて、じっくり聞いてくれようとしてくれてるのがわかって、心地よい緊張感だった。そもそもで言えば、わたしは場違いというか今日のイベントの場の感じが分からなさ過ぎるから、「信用してる作品だし、自分のパフォーマンスをしっかりやるだけだ」的な開き直りができるが、音楽の世界にもいるTETRA。にとっては、先輩格がたくさん見に来てたりで対バンもすごいメンバーのイベントなので、わたしとは違う感慨による緊張があったろうと思う(おつかれさまでした)。

でもやっぱり、TETRA。とでよかった。
TETRA。は終わった直後には「ああー、あそこ口惜しいなあーーー」とか言ってたけど、30分もしたら「むっちゃ楽しかったです。ありがとうございました。」と言った。また、なにか出来たらいいね。KEVINさん=卓哲さんに書いてもらった曲を預かってこっちでプラン立てて本番までのお楽しみ、ってやり方も面白かった。
録音したトラックを使う方法は、生演奏とは違う身軽さがある。そして否応なしにrecしちゃうから、CMに使えて便利!

冒頭の歌「ことりおに」は過去に別で使ったメロを(関係者に許可を得て)今回用にわたしが詩を書いた。そしたら予想外の激しいバージョンも作られた(CMで使用してる曲です)。
終盤の歌「短歌零年」は、戯曲の中の台詞がそのまま歌詞になったオリジナル曲。聞いた時は予想外すぎて「攻めたねー!」と感想言ったけど、いまはしっくり馴染んで、自分の曲(麻邑楽の曲)になっている。
語りのバックに流れる音は、リクエストして書いてもらったものと、卓哲さんが先行で作ったのがある。どれも面白かったから全部使ったけど、なかでも声を使ったものがはまった気がする。こういう発想は麻邑楽のふたりとも得意な方面で、結成当時にすでに好みの話としてしているが、今後はここをもっと突き詰めたい。



この日は「伝説のバンドPHAIDIAの復活祭」という企画で、このあとめちゃくちゃ盛り上がった。超満員でどのバンドも凄かった。

終わったあとPHAIDIAのギリーさんと楽屋でお話できた。
「暗い演劇って見るの初めてだったんだけど、面白かった。ああいう演劇の、冷静な語り口というか、堂々としてるのが、いいね」というようなことをおっしゃった。
わたしはギリーさんのライブを見て、ちょうど真逆のこと、自分が冷静方向に振り過ぎたんじゃないかって思い至ったところだった。
短歌零年という作品としてはそれでいいし、実際そうしようと思って作ったけれど、その演出意図プラス、演者としては空気に影響される瞬間があっていいのでは、ということ。
それはわたしが思う、なにかに身を委ねるという、いわば信仰のような瞬間で、委ねる相手は音楽や言語や共演者をひっくるめた「空気」。ギリーさんの、素のようでありながら演じているような、感覚が開いている独特の浮遊感、あの酔ったような感覚、そういう瞬間は(稽古をしつくして形をきっちり作ろうとしする)演劇にもある。逆に言えば、頑張ってきっちり作ったのにそこから逸脱する何かこそが、繰り返し演じる理由だとすら思う。
…というようなことを言いたかったのだけど、そこまで整理されてなかったので、その時には「わたしは逆に、あの、大先輩に言うのはおこがましいのですが、音楽から発想した語りってスタイルだからこその面白さがあるなと思って、すごく楽しみました。とても勉強になりました。」とだけ伝えた。
「また見ます」と言ったら「機会があったら、また出てください」と言ってくださって、そこで急に「そうか、わたしはこの人と対バンしたんだなあ・・・」と感慨を持ったのだった。
ありがたい機会や言葉をもらっても、いつもわたしはその場では理解できなくて、本当の意味や気持ちを受け取るのがずっとあとになる傾向がある。自覚はあるけど、いまだにそう。(だからすごく愛情深い大事なことを言ってくれた時、あなたが「あれ?伝わってない?まりさんそれほど感動してないなー」って感じたとしても、それは認識処理に時間がかかっているだけで、きっとちゃんと受け止めるから、少し待ってください。ごめんなさい。待てない場合は、その場で、「大丈夫?わかってる?結構大事なこと言ったけど??」ってつっついてくれたらすぐ考えます!)

FOXPILL CULTも、初めてみるPHAIDIAも、ほかのバンドも熱かった。
PHAIDIAでギターを弾くKEVINさん=西邑卓哲さんは、FPCとも麻邑楽ともモードが違って、みたことないKEVINさんだった。ギタリストに専念するからかな。
即興まじえての演奏らしい(自分のわかるものに置き換えると、即興で音に合わせて複数で踊り子するときが一番近いかなあ。感覚が外に外に広がって、後ろまで見えるみたいな感覚になれたらたのしい。)。しかもドラムの吉田達也さんも、ベースのナスノミツルさんもむっちゃベテランで凄腕と聞いている。そこにいるんだからすごいことだ。この場に出演させてもらったことや、麻邑楽を一緒にやれることを、改めて感謝した。続きを読む

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mari_air at 23:22|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2014年12月05日

告知)12/26 麻▼楽。[こもだまり+TETRA。]の音楽朗読劇 in「ポトラッチデッドvol.17 ユールベフェナの死と復活祭」

あと10日で昭和さん本番、明後日は音響の飯塚さん交えての稽古。
さあがんばろう!

報告1)12/26出演情報

年内は12/14と年越しライブを残すのみとなっていましたが、先日依頼があって緊急参戦決定。

FOXPILL CULT主催ライブ「ポトラッチデッド vol.17」にて
麻▼楽。[こもだまり+TETRA。]
という名義で音楽朗読劇を上演します。

この日の相棒のTETRA。さんは、俳優でDJでTHETHEKURO(ザザクロ)のボーカル。
百眼やSAIで何度も共演している人。
音楽トラックは麻邑楽のパートナー・西邑卓哲さん。
この日はPHAIDIA30年振りの復活ライブの日で、卓哲さんはFOXPILL CULTとPHAIDIAと二足のわらじ+イベント主催者と大忙しだから、生演奏ではなく曲の提供という形で、舞台に立つのはTETRA。さんとわたしの二人。この日のための特別ユニット、このイベントのため調整した演目。
麻邑楽ー西邑+TETRA。→ 麻▼楽。
麻邑楽-moura-(もうら)じゃなくて麻▼楽。-matra.-(まとら?)って感じかな。
イベント色に合わせて音楽はアングラ寄りの暗めで作ると言われているので、演出を思い切ってそっち側に振ります。元はむしろ爽やかな印象の物語だけど。寺山修司を題材にした横田創の戯曲『短歌零年』を編曲して、『短歌零年 改』としてお届けします。THETHEKUROと麻邑楽のボーカルが共演するんだから、歌うのかな。
12/14が終わったら詳細見えてくると思うので、また書きます。

追記。12/14の三人。おれたちが麻▼楽。だ!!
(早起きして公演して昭和さんの誕生会で呑んで、三人とも酔っぱらい顔。)



TETRA。とふたりきりって実は初めて。
TETRA。の初舞台の『存ぜぬ快楽』はふたりのシーンあったけど、『SHUJI TERAYAMA#13』で対の役はやったけど、『少女椿』で紅悦と赤座をやったけれど、がっつりは初めて。でもこれまでいろんな話をしてきているから「ああやっとこの機会が来たか」って感じで、まったく不安はない。
TETRA。は寺山修司役です。どうぞお楽しみに。

ご予約はkomodamari★gmail.com(★→@)で承ります。



報告2)12/5解禁のPV「サイコキャンディー」情報

@mari_air: 私、悪魔の声。→ RT @KEVIN_FOXPILL: 【本日解禁!!】FOXPILL CULTのアルバム「邪宗門」(2015年01月07日全国発売)より最新の極彩PV「サイコキャンディー」 https://t.co/n1cWzWv4dx  最後はゾンビだ!!!【RT希望】


これについては別途、ちゃんと書きますが、まずはお知らせ。来年1月に全国流通が決まったFOXPILL CULT2ndアルバム『邪宗門』より第二弾のPVが完成。わたしは第一弾「ファウストと異邦人」に続き、声の出演です。続きを読む

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mari_air at 23:45|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2013年10月05日

ジミー藤宮とこもだまりと倉垣吉宏と「短歌零年」

出かける準備の際、どうも頭が働かなくて、衣装を決めきれず何着かまとめて持って出る。
雨の中、少し早めに集まって打ち合わせしてからリハ。
昨日ロサに向かうとき雨に打たれたからか、調子に乗って歌ったせいか、ちょっぴり喉が痛い。ちょっとだけだけどね。

リハ。
「例のK」のボーカル・葉蔵さんに声かけようと近寄ったら「覚えてますか」と向こうから言ってくれたた。葉蔵さんが「中学生棺桶」の頃、わたしもバンドやってて手刀で何度か対バンしたことがあるのだが、フライヤーの名前で気づいくれたとのこと、うれしい。ひらがなにしててよかった!(笑)

リハやって、再度三人ファミレスに入る。
『短歌零年』の登場人物は「彼」と「わたし」のふたりだけ。でも今日は三人でやるので違う方法を試してみるつもりで、そもそも台詞を役で分けないことにした、ので、割り振りのパターンは無数にある。リハまでにざっくり分けたのだが、実際やってみたら細かいルール思いついちゃって、相談しつつ割り振りし直させてもらって、小道具もひとつ使うことにする。声を聞いて発想したことだから、きっとうまくいく。何度か読み合わせして、一段落。

そのあとはiPhoneアプリの話をしたり。SAIで蓮れん(蓮田蓮)が女子に万延させたカメラアプリを藤宮さんに教えたら、早速DLし、試して遊んでいた(笑)


打ち合わせ中(この背後の「アグラ」で弥生ちゃんはジョナサンにいると推理したらしい)。


ロサで失くしたわたしの眉を、藤宮さんが画家さんに描かせてくれた。

ふたりが仕掛けの確認にライブハウスへ行くというので、お店で荷物番、の間にヘアメイクをした。「私は桃」って台詞があるので、桃って言ったら二つ分けよねと、両サイドを三編みにして後ろもふたつにわけてお団子にしたら、そのあと会う女子みんなに「チャイナですね!」と言われた。こんな感じ。冬のお話なのでマフラー(母の手編み)。

この日のどの写真にも、ちゃんとお団子が写っていないのだ…

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mari_air at 23:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2011年05月03日

横田創『埋葬』

創さんの初の書き下ろし新刊(去年冬発売)、買ったまま待たせてたのをやっと時期が来て読んだ。
駅を降りてすぐにある、いま満開のハナミズキによく似合う装丁。
以下、読書記録をまとめてる(過去の読書も整理中)ブクログから転載。
BookLogて名前も気に入ってる。


横田 創
早川書房
発売日:2010-11-25

死者(不在者)のことを語る人たちの話を聞く物語。
複数の人が彼女について語れば語るほど、彼女の輪郭はぼやけていく。
でもどれが「ほんとう」とか「うそ」とかそんなことは関係なくて、そもそも関係の中にしか人は存在できないのだから、誰かが語る彼女も彼女の一部なのだ。



追伸)ブクログのレビューには気に入った箇所フレーズの引用もしてあるんですが、それは反映されてないようなので改めて。

”いつまでたっても慣れないと、忘れられないと思うものはすべて、慣れようと思う前に慣れて、忘れようと思う前に忘れてしまったものの上に成り立っているから、慣れてしまったことにも、忘れてしまったことにも気づかない。”(横田創『埋葬』p.183)


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mari_air at 22:41|PermalinkComments(0)TrackBack(0)