Air*Log

語り歌う女優、こもだまりの製作日誌(2005〜)。 演劇・語り・ライブ等の上演情報や、稽古や、思索。 昭和精吾事務所 二代目代表。脚本・演出家。麻邑楽×麻人楽。 ヒューマンアカデミー演技講師。

演劇

「やわらかな鎖」用の撮影




8月25日、写真撮影をした。
早起きして、とある懐かしい場所に行った。
人通りが多く、声をかけられたり避けたりしながらの撮影だったが、スタッフの正悟くんがよく気のつく方だったので、大変さはなかった。

(あ。
撮影中に「肩を叩かれた」と思ってそっちを向くが誰もおらず「?」となっていたらカメラマンさんが笑って走り寄ってきて「・・・蝉が。」と、肩に停まった蝉を取ってくれたのは衝撃的な出来事でした。)


冒頭の写真は、そのカメラマン水野さんによる撮影風景を、高橋郁子さんが撮影したもの。
(被写体は、チラシの完成を楽しみにしてもらおうと、ちょっとぼかしました)
終わってごはんを食べながら雑談の最中に「idenshi195には自分の好きな人しか呼ばないですから!」と郁さんが断言したのを聞いて、ちょっと照れてしまった。

相性というのはある。
郁さんとは、激弾BKYUの看板女優・東野醒子(とうやさめこ)さんが引き合わせてくれた。
青蛾館の『青ひげ公の城』で共演した少し後、「まりちゃんに紹介したい脚本家がいます。きっと相性いいと思います。◯日に一緒にご飯食べるから、時間合ったら参加しませんか?」というメールをいただき、信用する醒さんが言うならと二つ返事で行った先で出会ったのが郁さんだった。
郁さんも同様の理由。『青ひげ』でわたしの朗読を聞いてはいるけれどわたしと認識して聞いたわけでもなかたのに、醒さんが太鼓判を押すならと信用して次の12月の朗読に出演依頼をくれて、それ以来のご縁。

醒さんの予想通りだった。
わたしが言う「戯曲は楽譜だ」というのを、こんなに近い形で思考してる人と会うのは初めてだった。出発点は違うのに同じ結論に達して、そこを究めようとしている二人を(そのことを知らずに)引き合わせるとは、醒さんは本当にすごい眼力の持ち主だ。

※詳しく知りたいかたは昔の日誌をご参照くださいませ。(一部内容が重複しています)
2011.12.7「潮騒の祈り◎台本=楽譜」
2014.11.4「高橋郁子さん」


そんな郁さんが見込んだ共演者の加藤美佐さん。
郁さんが15年前に初めて朗読用に書き下ろした台本を、現在の技法で産み直すという試み。
楽しみです。(高橋郁子ブログ記事はこちら

チラシが出来上がったら、またお知らせします。


idenshi195 朗読劇「やわらかな鎖」
作・演出:高橋郁子

〜お姉ちゃん、あなたによく似たその愛は、もうないんだよ。〜

出演:加藤美佐(アトミックモンキー)/こもだまり(昭和精吾事務所)

2015年11月14日(土)14:00 /18:00開演
新宿 経王寺(都営大江戸線 牛込柳町駅すぐ)

告知2)2/27金 麻▼楽 音楽劇2『幻視』予告CMと声の出演者発表

今週の金曜日に迫ったTETRA。との音楽劇『幻視』、主題歌が完成して、予告CMを公開します。
そしてCMを見ていただければ分かる通り、わたしの語りの師匠である、うちの御大が声の出演で参加です(声のみです)。
手前味噌ではありますが、声の編集をしていて、改めていい声だなーと思いました(笑)

そして脚本は、こもだまり初の完全オリジナルの25分。
楽曲は西邑卓哲の書き下ろし4曲。1曲のインストと3曲の歌ができました。
TETRA。は当て書きなので、初読み合わせからしてしっくり。乞うご期待!



いろいろ模索した結果、
麻▼楽 音楽劇=[出演:こもだまり+TETRA。][音楽:西邑卓哲]ってことで-maTra-でいいのかなあと思っています。
しばらく表記の揺れはご勘弁くださいまし。

主題歌「赤い花」は、作ったら麻邑楽の新曲になりました。まさかの棚ぼた!
CMで流れていますので聞いてみてください。
麻邑楽の曲は今まで、全て卓哲さんの作詞曲だったので、
わたし作詞で卓哲さん作曲という記念すべき曲となります。
めでたや!結成1周年に間に合ってよかったです。
(そもそも麻▼楽のRECばっかりしないで麻邑楽のRECをしなさいという声が聞こえる。)

心よりお待ちしております。


麻▼楽-maTra-音楽劇2『幻視』

2015.2.27金 19:30開演

脚本・演出:こもだまり
音楽:西邑卓哲(FOXPILL CULT)

出演
 男:戌井 伶=TETRA。
 女:尾崎葉子=こもだまり(昭和精吾事務所)

声の出演
 祖父:昭和精吾(元・演劇実験室◎天井桟敷)


東高円寺U.F.O club FOXPILL CULT自主企画「ポトラッチデッドvol.18」にて
※出演バンド:AUTO-MOD、シトクロム、FOXPILL CULT

ご予約はkomodamari★gmail.com(★→@)にて承ります。

イベント詳細はこちら

告知)2015.2.27 麻▼楽 音楽劇「幻視」@東高円寺U.F.O club「ポトラッチデッドvol.18-発狂門-」

年末に第一回をしました麻▼楽-matra-音楽劇、第二回が決まりました。
FOXPILL CULTの(チャート入りなど売れ行き好調の)新譜「邪宗門」全国発売記念イベントです。

麻▼楽-matra-とは、麻邑楽(こもだまり×西邑卓哲)から派生した、
こもだまり+TETRA。の語りと西邑卓哲の音楽による音楽劇ユニットです。

2/27金 19:30開演
麻▼楽-matra- 音楽劇「幻視」
構成・脚色・演出:こもだまり  音楽:西邑卓哲

語り:男=TETRA。  女=こもだまり


前回の本番映像ダイジェストと本番前に公開したCMを参考に。
ダイジェストは衣装の感じが非常に雑居房(前にやってたバンド)っぽいですね(笑)。

(参考映像)2014.12.26 麻▼楽「短歌零年 改-ことりおに-」
ダイジェスト版(2015/2/10公開。できたてほやほや!)使用曲「短歌零年」

CM(2014/12/公開)使用曲「ことりおに」

今回は、わたしの初の書き下ろし脚本。記念すべき25分間、どうぞ見届けにいらしてください。
さっき第1稿が完成しました。
AUTO-MOD、TAIZOさん率いるシトクロム、FOXPILL CULTのスリーマンに花を添えてきます。

ご予約はkomodamari★gmail.com(★→@)にて承ります。

2015年02月27日(金)FOXPILL CULT 2ndアルバム「邪宗門」全国発売記念公演!!
@東高円寺U.F.O club

第十八夜
「ポトラッチデッドvol.18-発狂門-」


open:19:00 start:19:30
前売2500円(+1D) / 当日3000円(+1D)

★BAND★
FOXPILL CULT
AUTO-MOD
シトクロム

★音楽劇★
麻▼楽-matra-[こもだまり+TETRA。]



★ポトラッチ・デッドとは?★
FOXPILL CULT主催
アバンギャルド、ネオサイケ、ゴス、ガレージ、ニューウェーブなどの
ごちゃ混ぜアンダーグラウンドから始まった発狂推進超絶企画。
第十六夜以降、満員御礼&完売が続く。

急先鋒至上主義の傍らポトラッチ的文化保存&推進も目的とし
演劇の導入や豪華な面子によるスペシャルバンド、1日限定ユニットやパイディアの30年振りの復活なども実施。

御礼2)舞台芸術創造機関SAI「展示する演劇- イト2014」(2/2)

出演者紹介つづき。一つ前の記事からご覧ください、長いですけれど。
SAIの話すると、なんか長くなっちゃうね、の巻。続きを読む

御礼1)舞台芸術創造機関SAI「展示する演劇- イト2014」(1/2)

朝からがーっと打ち合わせて、がーっと稽古して、ごはん食べたらもう本番の時間だった。

展示する演劇『イト2014』14時/16時。

展示された、わたしがかつて着た衣装と鐘。

『イト2012』までのお話は、天才ゲーマーの光くん(高3)が電脳のプログラムであると知らずにチャットしたセカイちゃんに恋してしまうという物語。そのセカイ(及び妹のタタリ)は、光の友人・海月(みつき/クラゲ)の両親が開発したもので、それが原因で父が、ある組織によって還らぬ人となり、母は全世界の通信網を停止させる呪いを海月に託す……というような2038年が舞台の黙示録でした。

そのセカイちゃんがなんと、生まれ変わって生身だというのが今回の設定。
記憶の海に入ったことのある光と海月だけ前の記憶も持ったまま、何度も同じ場面を繰り返す。でも何度やり直しても、セカイちゃんとの別れがやってくる。
とても切ないお話でした。それでも最後に小さくても救いを提示するのがおにいのいいところ。それがファンタジーだとか甘いと言われたとしても、わたしはその希望を描くことを、その勇気を評価したい。たとえそれが誰かの見た夢だったとしても。


(撮影:Re;kaiさん)
今回はとにかく「記憶の海」の演出が秀逸。
天井に張り巡らされた糸と、床に散らばる紙片。この10周年のチラシをチラシと同じ赤黒のシュレッダーで裁断したもの。
お客様が持参した「処分したいけれど、思い入れがあって処分できない紙」も同じく裁断されてそこに交ざる。これは葬送。他人にとってはただの紙屑だけど、本人にとってはかつて意味のあったモノ。想像だけれど、持参されたものは手紙が多かったんじゃないかな。小さな紙片になった言葉たち。意味や感情。他者に他の紙片と同等のモノとして扱われることで、手放すことができたのじゃないかな。
そこからもう一度意味をもつもの=「光がセカイと会話するための言葉」として扱われるそれら。意味が取り直されるのが、まさに劇的だと思う。

わたし、おにい、大島さん、ソワレちゃんは初演・再演のイトと、同じシリーズの『PARADE』を経て今作に到る。
同じ台詞もある。当たり前だけど自分の現在の状況によって同じ台詞でも受け取り方が違うんだと改めて思った。うーん、逆算すれば、初演・再演のわたしは安定してて変化がなかった、ということかもしれない。なんか去年末から今年いろいろあったから(笑)、いままでも見えていて気にしてなかったことが美しく見えたり、心に刺さったり。生きてるっておもしろい。
「同じ台詞」を「同じ場面」を繰り返すシーンも『イト2014』にはあって、同じ台詞でも感情が違うというのはここにもリンクしている。このタイミングでやれてよかったなと思う。

この『イト2014』の告知をしたときに、わたしは
「あと何回眠ったら、君と手を繋げるだろう。」そんなお話です。
と書いた。
前世とか来世とか、もっと違うなにかであっても、一緒にいたかったその人ともう一度出会いなおすことが出来るなら、まずそれだけでひとつの幸運だと思う。
でもね、光はその人を探している記憶を持ったままというアドバンテージがあって、ちゃんと出会えて、セカイちゃんと会話できて、そしたらその記憶の傷みたいなものを治すことだってできるかもしれない(実際しようとして足掻くのがこのお話)。覚えていることで苦しみもするだろうけど。だって高校三年生だものね。
これは物語だから時空を超えている設定だけれど、実際の人生だってそうだと思う。
友達と喧嘩して、あんなに仲良かったのにもう会いたくないって疎遠になる。会わない=いない。他人になってしまえば、わたしの世界には存在しない(と思える)かもしれない。
だけどやり直すことはできる、お互いが生きている限りは。
去年末、わたしが大学生の頃からお世話になっていた人が急逝して、ご家族やご友人とお葬式で話して、そんなことを思った。
(この話は長くなりそうだから、また別で。)
喧嘩は、相手に思いがあるからするのだと思う。もう今後その人と一生会わないでいいと、死に別れても哀しくないならいいけれど、その喧嘩を思うと涙が出たり、口惜しかったりするならまた会って喧嘩すればいいと思う。先日、オラクルカードをやってもらったときに「まりちゃんも傷ついたかもしれないけど、その分、相手も傷ついたから、」って言われて、そうだよなあ、と思った。24歳くらいまでどちらかと言えば好戦的な人間(討論上等、売られた喧嘩は買う、的な)だったけど、今は滅多に喧嘩しないのにした喧嘩だった。けど、喧嘩になっても話すしかない時がある。(なんか今日は話が逸れるなあ。)
そんなことを、光と誰かの口論を見たりしつつ思った。
そんな『イト2014』でした。絆のお話でもあるからね。演劇は、祈りの一つの形だと思う。
わたしと糸道を繋いでしまったひとたちが、どうか、少しでも明るく歩けますように。続きを読む

告知)9/11木-15月祝 青蛾館 男装音楽劇『星の王子さま』

青蛾館の記念すべき30周年記念作品に呼んでいただきました。
なんと、小さい頃テレビで見ていたミーちゃんこと未唯mieさんと共演です(驚)!
出演者はすべて女性。
現在ワークショップ中なんですが、多才で多彩な顔触れで、稽古場がとても楽しいです。


青蛾館30周年記念作品 男装音楽劇『星の王子さま』


作:寺山修司
構成・演出・振付:スズキ拓朗(チャイロイプリン)
音楽:朝比奈尚行(時々自動)

1984年6月、テラヤマ演劇の「見世物の復権』をテーマに旗揚げした青蛾館が30周年の今年、その記念として選んだ作品は『星の王子さま』。
主演の男装の麗人オーマイパパを演じるのは国民的歌手ピンクレディーの未唯mie。そして、その娘・点子役には劇作家・唐十郎の愛娘・大鶴美仁音が初の寺山作品に挑みます!
演出にはシアタートラム飛翔賞、演出家コンクールなどを受賞し、最も旬な若手演出家・スズキ拓朗。
音楽には朝比奈尚行氏と彼が率いる時々自動。
寺山次世代の美女優たちと匠アーティストがこの秋、集結します!!
魅惑のパフォーマンスを御期待下さい!!

◎会場
東京芸術劇場シアターウエスト

◎タイムテーブル
2014年
9/11(木)19:00
9/12(金)14:00/19:00※
9/13(土)14:00/19:00※
9/14(日)14:00/19:00
9/15(月祝)14:00
(※は終演後アフタートーク有り)
受付開始:開演60分前/開場:開演30分前

◎チケット/全席指定
一般前売 4,500円
一般当日 5,000円
ペアチケット 8,000円(劇団・関係者扱いの前売のみ)
学生前売 3,500円
学生当日 4,000円
※学生券は受付にて身分証要提示。そのため当日精算の扱いとなります。

◯お申込み方法
1.ご予約フォーム
公演前日23時まで受付。当日精算と振込を選べます。

2.こもだ宛にメール
komodamari★gmail.com(★を@に変換してください)
お名前、ご希望日時、券種(割引含)、枚数をお知らせください。
続きを読む

恩師の還暦祝いパーティ@都立駒場高校


高校演劇部の顧問だった櫟木茂義先生の、還暦祝いパーティが母校で開催された。
歴代演劇部の卒業生が集まって、総勢80人とか?

司会は、数年前のOB会の演し物で共演した上野くんたち。
開会の挨拶は、うちの代の部長の坂本くん。
わたしはなんだか作業していて寝不足での参加になっちゃった。
ふにゃふにゃしてて(夜は稽古なので)大荷物でごめんなさい。

うちの代は(引越やら仕事と重なっちゃったらしく)坂本くんとわたしだけだったけど、一つ下の代の後輩(一緒に全国大会に行ったメンバー)の女子がたくさんいた。懐かしいメンバー!続きを読む

SAI/PARADE◎通し稽古とその後


昨日の通し稽古には、渋谷制作局長も駆けつけて、全員集合した。
局長は観客第一号となる。
それで行ける人で壮行会っていうの? 近所でちらっと乾杯してきた。


本日は、通しを踏まえての調整日。

写真は、今日の稽古場より今作フレッシュ担当のふたり=市川五月ちゃんと福永朱梨ちゃん。
実際に若いってのもあるけど役柄でも、三部作で例えるなら『イト』の甘酸っぱさ担当。
「恥ずかしいのストレートにやるなんて若いうちしか出来ないことのひとつなんだから!」と演出のおにいに背中を押されて、はにかみつつどっしり受け止めてる笑顔のふたりです。


今日は稽古場を三つに分けて、各シーン個別に自主練して、その成果をおにいに見てもらうという運びだったので、わたしは五月・朱梨(さつき・あかり)チームを見に行ってあーだこーだと入れ知恵したり、弥生・蓮れんチームに行って一緒に企んだりしていた。

フレッシュチームは年頃も近いからか、ふたりで仲良く相談している様子も微笑ましいし、目をキラキラさせてわたしの感想を聞くし、かわいい。おにいにその自主練の成果を見せるとき、わたしも口出ししたからドキドキしながら見てた。シーンを見てるときのおにいの表情で「これはよさそう」とは予感しつつもシーンが終わって「うん、いいじゃないですか!」とおにいの笑顔を見てふたりがホッとした笑顔を見せて「やったー!」というのをニコニコしてみてたらふたりがこっち向いて「監督!ありがとうございます!」って(かわいい)。
五月がダメだしのあと「もう一回いいですか」と言い最後にもうワンテイクした(いい根性だ)。
このシーン、『イト』と密接に絡む話題なので、このシーン見てると切ない。
うん、とってもよくなったよ。お母さんうれしい。まだまだ遊べそうだね、楽しみ。

弥生・蓮れんペアはとにかく繰り返し練習するので感心した。
わたしは見てて思いついたことを言ったり、質問されたら答えたりしてたんだけど、どんどん吸収して変わるので、見ているわたしもどんどん思考が進んで、いろいろわかるからしゃべる、と、またすぐ二人はやってみて…というのを繰り返してたら、わたし的にはもの凄く納得のいく、進化/深化をした場面になった。
三人で、ふたりの身体を使ってする思考。他者の体を使ってする読書ってこれこれ!
最初からわかってて口出ししたわけじゃなくて、二人を見てて読めたの。
すごく楽しかったしそれが出来たことに驚いた。

おかげで感覚が冴えて、自分の役のことも少しわかった。

弥生・蓮れんペアの成果は今日おにいに確認とれなかったけど、おにい的にもOKなはず(あっ、録画すればよかったかー!)。
だって昨日の通し稽古のあと、おにいのするダメ出しにわたしが気になったとこ全て網羅されてたことに感動したばかりなんだ。こんなに合致すること珍しいと思う。
おにいが「こもださんの指摘は的確」っていうことがあるんだけど、それが、わたしの読書が正確であるのか、もともとおにいとの感覚が近いのかはわからない。
だけど、これが信用に繋がって、わたしはSAIで自由でいられるのだと、場の存在に改めて感謝する。

ソワレちゃんと、「SAIの基礎稽古はメンテナンスにもなってるから、稽古終わったあと疲れてるはずだけど元気になってること多いよね」と話したばかり。心身の血の巡りがよくなる、というのが的確かと思う。また次回が楽しみ。

SAI◎「PARADE」台本脱稿と早読みという稽古


本日朝方、おにいから「台本脱稿したので共有フォルダにupしました!」と通知あり。
「おつかれさま!」
「起きてる人いた!w」

昼から稽古。
ちょっと遅刻だったので、みんなが場を共有する基礎練してる光景を、じっくり柔軟しながら見る。
のち、本を持ったまま通しの読み合わせをした。
読みあわせと言っても、台本が出た直後にはSAIでは「早読み」と呼ぶ、出力100の立ち稽古。
頭で考えた間とか、抑揚とかじゃなく、とにかく外に出す。
これがまあ、体力使う。

今日欠席の人の分、出番が被っていない役の代役をふたつ。
出たてでほぼ初見だから、自分の役の筋道さえ把握してない台本で、代役ふたつ(笑)
でも早読みだからいいの、ストレートにやるだけだもん!

エンディングまでやってみたら、話がすっとわかった。
どうすればいいのかも、見えた。正解ではなくてひとつの選択肢だけど。

紅葉をやったせいか(また紅葉出て来ちゃった…)、
同じような(少し違う)パターンの人生を繰り返すことに違和感がなくなった。
説明する。
(演劇というのは、台本に書かれた台詞を言って、相手が何を言うかももちろん知ってるのに毎回初めてのこととして生きるのが約束。だけど稽古で何度もやって慣れてくると新鮮味を失って、相手の反応を先取りしてしまったりという良くないことが起きることもある)
で、紅葉で「今世もこうなってしまった」って思う瞬間を味わっていて、既視感を前世のこととして捉えることに違和感がなくなった(つまり今は今)。

これは個人的な感触だけど、それで随分身軽になった。


で、早読みの話に戻る。
さっき出力100と言った早読みの目的は、純度100とも言えると思う。
取りあえず出来うるパワーもスピードも全部注ぎ込む。
普通のテイクでは空気を読んで自然に却下してやらないであろう読みだったりもする。
でもそれが案外、頭で考えてたら到達しなかった回路を繋いでくれたりするんだな。
だから早読みはシンプルに楽しい(エクササイズとしてもいい)。続きを読む

告知)5/29〜6/2 SAI『PARADE〜終焉の詩』

初演は大島さんとソワレちゃんとおにいと4人で、
再演はpitにてversion upして大人数でお送りした「イト」。
(わたしがお父さん役だったアレです)、その長く付き合って来た作品を含む、
THE AGE OF APOCALYPSE 2039 黙示録三部作の、完結篇です。

pitの「イト」を見たかたは、少し驚くと思います。
「ロマグロ」見たかたは、楽しいと思います。
でもどちらも見てないかたも楽しめるはずです。


舞台芸術創造機関SAI
THE AGE OF APOCALYPSE 2039
黙示録三部作完結篇
「PARADE〜終焉の詩」
parade-web

劇作:倉垣吉宏
音楽:fujimiya.tv × Cuu-
演出:SAI
主題曲:大島朋恵(りくろあれ)「プラルサナ」

2014年
5/29(木)20:00(☆プレビュー公演)
5/30(金)20:00
5/31(土)14:00/19:00
6/01(日)14:00/19:00(※ドレスコードDAY)
6/02(月)19:00

※ドレスコードDAY※
ドレスコードに合わせていらっしゃったお客様にプレゼント有り。
テーマは「デカダンス」、白黒赤いずれかが入っていること。

☆プレビュー公演☆
5/29は全席¥2,000となります。


受付開始:開演60分前より/開場:開演30分前
開演10分前より当日券のお客様にご入場いただきます。

チケット◎席種があります。
parade-seat
S席(指定席)¥3,500
A席(指定席)¥2,800
I席(指定席)¥2,000
バルコニー席(自由席)¥2,500
☆プレビュー公演全席¥2,000(5/29のみ)

I席は一部シーンが見えにくくなっております。
当日券は各+¥500
こちらチケット販売所
もしくは直接komodamari★gmail.com(★→@)までメールをくださいませ。
(4月15日昼受付開始)


会場◎王子pit北/区域
東京都北区王子1-13-18 B1,2
http://www.h7.dion.ne.jp/~babylon/pit_0.html
pit_map
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