Air*Log

語り歌う女優、こもだまりの製作日誌(2005〜)。 演劇・語り・ライブ等の上演情報や、稽古や、思索。 昭和精吾事務所 二代目代表。脚本・演出家。麻邑楽×麻人楽。 ヒューマンアカデミー演技講師。

舞台

屍のパレード◎殺陣稽古2・ばろんさん(窪田裕仁郎さん)

8/30、青木塾の翌日、百眼稽古へ。今日は大島さんもいるので、大島さんとチヒロさんとは二日連続一緒にお稽古(しあわせ)。
電車が遅れ、遅刻で到着したら「おはようございます。あ、こもださん今そこで死んでます」
といきなり転がされた。

のち、主な殺陣のお相手である、ばろんさん(窪田裕仁郎さん)に28日に増えた分の殺陣を教わる。紅夜も来てくれて一緒に廊下で稽古・・・するが得物(武器)がなくて、こういう事態に(笑)

(濡れた傘でたたかう人たち。)


ばろんさんは物腰柔らかで、流れの教え方も技の誘い方も上手。
しかし「僕、乗ってくると間合いすごく詰めますけど、きっちり避けるんで心配しないでください」と言われている。今回の役がそうなのか元々の持ち味なのか、どこかノーガード戦法(あしたのジョーのぶらり戦法)みたいな荒くれ感がある。わたしが振付入らないから今日は全然スピードあげられなかったんだけど、本番楽しみ!
窪田裕仁郎さん
(荒くれ感のある画像をwebで見つけたので転載しておきます。)



石井さんや大島さんは個別に「大丈夫ですか?」とそっと声をかけてくれた。
ここ以外のことでご心配掛けてしまってというか、気を使わせてしまって申し訳ない。
大丈夫です、いろいろと。

本番まであと、約ひと月。
わたしまだ殺陣しかしてないけども(笑)続きを読む

屍のパレード◎初稽古は殺陣

8/25に初めて『屍のパレード』稽古場へ。殺陣の振付の日だった。

稽古場に着くなり毬子さんと石井さんが「おかえりなさいませ。こちらを。」「いつもの、刀で御座います。」とふざけて、歓迎してくれた。
この刀とも付き合いが長くなったなあ。


今回の殺陣師さんは長尾一広さん(Teamかわのじ)。
殺陣歴20年以上だが振付は初めてとのこと。
でも、大人数での殺陣も手際よく「こっちがこの手の時にこっち組はスタートです。そっちは一旦待っててくださいね」なんて感じでマルチタスクを難なくこなしていく雰囲気。そして(陰陽でいうところの)陽の雰囲気をまとった人。殺陣の人って、武士だからか殺傷する武器を持つからか、穏やかでも社交的でも陰の雰囲気を持った人が多くて、長尾さんみたいなタイプは初めてだ。たのしみ。

わたしは久々の百眼稽古、かつ久々の殺陣で、ほわほわしている。
最初の場面までは絶好調だったが、台詞を挟みつつのシーンになったらすぐ飽和して、全く手が入らなくなってしまった。
主なる殺陣の相手は「ばろんさん」こと窪田裕仁郎さん。殺陣の手を覚えるのがとても早くて、わたしが飽和して覚えられなくなってからは、全部窪田さんが口立てで教えてくれる通り動くという不様さだったけど、親切に相手してくださりありがたかった。所属する「しもっかれ!」が音楽に合わせて殺陣をやるチームなのだそうだ。
「こもださんは、肘伸ばし切りの流派ですか?」と聞かれて「ええと・・??」となったので、今度青木師匠に確認しなければ。


出演者多い!


おたのしみに。続きを読む

「やわらかな鎖」用の撮影




8月25日、写真撮影をした。
早起きして、とある懐かしい場所に行った。
人通りが多く、声をかけられたり避けたりしながらの撮影だったが、スタッフの正悟くんがよく気のつく方だったので、大変さはなかった。

(あ。
撮影中に「肩を叩かれた」と思ってそっちを向くが誰もおらず「?」となっていたらカメラマンさんが笑って走り寄ってきて「・・・蝉が。」と、肩に停まった蝉を取ってくれたのは衝撃的な出来事でした。)


冒頭の写真は、そのカメラマン水野さんによる撮影風景を、高橋郁子さんが撮影したもの。
(被写体は、チラシの完成を楽しみにしてもらおうと、ちょっとぼかしました)
終わってごはんを食べながら雑談の最中に「idenshi195には自分の好きな人しか呼ばないですから!」と郁さんが断言したのを聞いて、ちょっと照れてしまった。

相性というのはある。
郁さんとは、激弾BKYUの看板女優・東野醒子(とうやさめこ)さんが引き合わせてくれた。
青蛾館の『青ひげ公の城』で共演した少し後、「まりちゃんに紹介したい脚本家がいます。きっと相性いいと思います。◯日に一緒にご飯食べるから、時間合ったら参加しませんか?」というメールをいただき、信用する醒さんが言うならと二つ返事で行った先で出会ったのが郁さんだった。
郁さんも同様の理由。『青ひげ』でわたしの朗読を聞いてはいるけれどわたしと認識して聞いたわけでもなかたのに、醒さんが太鼓判を押すならと信用して次の12月の朗読に出演依頼をくれて、それ以来のご縁。

醒さんの予想通りだった。
わたしが言う「戯曲は楽譜だ」というのを、こんなに近い形で思考してる人と会うのは初めてだった。出発点は違うのに同じ結論に達して、そこを究めようとしている二人を(そのことを知らずに)引き合わせるとは、醒さんは本当にすごい眼力の持ち主だ。

※詳しく知りたいかたは昔の日誌をご参照くださいませ。(一部内容が重複しています)
2011.12.7「潮騒の祈り◎台本=楽譜」
2014.11.4「高橋郁子さん」


そんな郁さんが見込んだ共演者の加藤美佐さん。
郁さんが15年前に初めて朗読用に書き下ろした台本を、現在の技法で産み直すという試み。
楽しみです。(高橋郁子ブログ記事はこちら

チラシが出来上がったら、またお知らせします。


idenshi195 朗読劇「やわらかな鎖」
作・演出:高橋郁子

〜お姉ちゃん、あなたによく似たその愛は、もうないんだよ。〜

出演:加藤美佐(アトミックモンキー)/こもだまり(昭和精吾事務所)

2015年11月14日(土)14:00 /18:00開演
新宿 経王寺(都営大江戸線 牛込柳町駅すぐ)

告知)8/15土 昭和精吾事務所「寺山修司をうたう」〜思ひでの沖縄ジァン・ジァン公演より〜 ※スタッフです

昭和精吾事務所の夏公演は8月15日。
明日、6月1日よりチケット販売いたします。
この回の昭和さんを囲む出演者ふたりは
30年前に昭和さんと沖縄ジァン・ジァンに出演した大先輩がたです。
現在ドイツでご活躍中の女優・原サチコさん、
人材マネジメント会社の代表である津田卓也さんという布陣でお送りします。

※今回わたしもイッキさんも出演しませんが、スタッフとして会場におります。
昭和精吾事務所の2015年締めくくりとなる12月6日(日)シアターPooにはふたりとも出演します。


寺山修司生誕80年記念公演 第二弾
「寺山修司をうたう」〜思ひでの沖縄ジァン・ジァン公演より〜
作:寺山修司 音楽:J・A・シーザー

2015年8月15日(土)14時/19時開演
ザムザ阿佐谷(JR阿佐ヶ谷駅北口徒歩2分)
前売2,000円 当日2,500円(※受付開始45分前 開場30分前)




寺山修司の死後も一環して精神を継承し、絶唱を続ける元「天井桟敷」の昭和精吾。
天井桟敷で培ったアジテーションは73歳を迎えた今も聴衆を震撼させる。

この夏、1985年に演劇舎蟷螂で出会ったふたりを迎えて、今はなき沖縄ジァン・ジァンが東京・阿佐ヶ谷によみがえる!

【出演】
原サチコ(ハンブルク・ドイツ劇場)
津田卓也
昭和精吾(元・演劇実験室◎天井桟敷)


【ご予約受付】6/1受付開始
ザムザ阿佐谷[TEL]03-5327-7640
昭和精吾事務所[TEL・FAX] 03-5683-4555 [e-mail]komodamari+syowa★gmail.com(★→@)
[予約フォーム]http://bit.ly/2015815(8/14金 23:59まで受付)

【会場】ザムザ阿佐谷 http://www.laputa-jp.com
TEL 03-5327-7640
東京都杉並区阿佐ヶ谷北2-12-21 ラピュタビル地下
※JR中央線・総武線阿佐ヶ谷駅北口より徒歩2分



【スタッフ】
音響:飯塚ひとみ
照明:新井早貴
進行:こもだまり(昭和精吾事務所)イッキ(アクロス エンタテインメント)

【協力】
株式会社テラヤマ・ワールド 有限会社マッシュ 株式会社Cube Roots 麻邑楽
倉垣吉宏(舞台芸術創造機関SAI) 麻宮チヒロ 西邑卓哲(FOXPILL CULT)


【YouTube】昭和精吾による「アメリカよ」(1999年 渋谷ジァン・ジァン)
http://youtu.be/XqcbRkuktMQ

御礼2)舞台芸術創造機関SAI「展示する演劇- イト2014」(2/2)

出演者紹介つづき。一つ前の記事からご覧ください、長いですけれど。
SAIの話すると、なんか長くなっちゃうね、の巻。続きを読む

御礼1)舞台芸術創造機関SAI「展示する演劇- イト2014」(1/2)

朝からがーっと打ち合わせて、がーっと稽古して、ごはん食べたらもう本番の時間だった。

展示する演劇『イト2014』14時/16時。

展示された、わたしがかつて着た衣装と鐘。

『イト2012』までのお話は、天才ゲーマーの光くん(高3)が電脳のプログラムであると知らずにチャットしたセカイちゃんに恋してしまうという物語。そのセカイ(及び妹のタタリ)は、光の友人・海月(みつき/クラゲ)の両親が開発したもので、それが原因で父が、ある組織によって還らぬ人となり、母は全世界の通信網を停止させる呪いを海月に託す……というような2038年が舞台の黙示録でした。

そのセカイちゃんがなんと、生まれ変わって生身だというのが今回の設定。
記憶の海に入ったことのある光と海月だけ前の記憶も持ったまま、何度も同じ場面を繰り返す。でも何度やり直しても、セカイちゃんとの別れがやってくる。
とても切ないお話でした。それでも最後に小さくても救いを提示するのがおにいのいいところ。それがファンタジーだとか甘いと言われたとしても、わたしはその希望を描くことを、その勇気を評価したい。たとえそれが誰かの見た夢だったとしても。


(撮影:Re;kaiさん)
今回はとにかく「記憶の海」の演出が秀逸。
天井に張り巡らされた糸と、床に散らばる紙片。この10周年のチラシをチラシと同じ赤黒のシュレッダーで裁断したもの。
お客様が持参した「処分したいけれど、思い入れがあって処分できない紙」も同じく裁断されてそこに交ざる。これは葬送。他人にとってはただの紙屑だけど、本人にとってはかつて意味のあったモノ。想像だけれど、持参されたものは手紙が多かったんじゃないかな。小さな紙片になった言葉たち。意味や感情。他者に他の紙片と同等のモノとして扱われることで、手放すことができたのじゃないかな。
そこからもう一度意味をもつもの=「光がセカイと会話するための言葉」として扱われるそれら。意味が取り直されるのが、まさに劇的だと思う。

わたし、おにい、大島さん、ソワレちゃんは初演・再演のイトと、同じシリーズの『PARADE』を経て今作に到る。
同じ台詞もある。当たり前だけど自分の現在の状況によって同じ台詞でも受け取り方が違うんだと改めて思った。うーん、逆算すれば、初演・再演のわたしは安定してて変化がなかった、ということかもしれない。なんか去年末から今年いろいろあったから(笑)、いままでも見えていて気にしてなかったことが美しく見えたり、心に刺さったり。生きてるっておもしろい。
「同じ台詞」を「同じ場面」を繰り返すシーンも『イト2014』にはあって、同じ台詞でも感情が違うというのはここにもリンクしている。このタイミングでやれてよかったなと思う。

この『イト2014』の告知をしたときに、わたしは
「あと何回眠ったら、君と手を繋げるだろう。」そんなお話です。
と書いた。
前世とか来世とか、もっと違うなにかであっても、一緒にいたかったその人ともう一度出会いなおすことが出来るなら、まずそれだけでひとつの幸運だと思う。
でもね、光はその人を探している記憶を持ったままというアドバンテージがあって、ちゃんと出会えて、セカイちゃんと会話できて、そしたらその記憶の傷みたいなものを治すことだってできるかもしれない(実際しようとして足掻くのがこのお話)。覚えていることで苦しみもするだろうけど。だって高校三年生だものね。
これは物語だから時空を超えている設定だけれど、実際の人生だってそうだと思う。
友達と喧嘩して、あんなに仲良かったのにもう会いたくないって疎遠になる。会わない=いない。他人になってしまえば、わたしの世界には存在しない(と思える)かもしれない。
だけどやり直すことはできる、お互いが生きている限りは。
去年末、わたしが大学生の頃からお世話になっていた人が急逝して、ご家族やご友人とお葬式で話して、そんなことを思った。
(この話は長くなりそうだから、また別で。)
喧嘩は、相手に思いがあるからするのだと思う。もう今後その人と一生会わないでいいと、死に別れても哀しくないならいいけれど、その喧嘩を思うと涙が出たり、口惜しかったりするならまた会って喧嘩すればいいと思う。先日、オラクルカードをやってもらったときに「まりちゃんも傷ついたかもしれないけど、その分、相手も傷ついたから、」って言われて、そうだよなあ、と思った。24歳くらいまでどちらかと言えば好戦的な人間(討論上等、売られた喧嘩は買う、的な)だったけど、今は滅多に喧嘩しないのにした喧嘩だった。けど、喧嘩になっても話すしかない時がある。(なんか今日は話が逸れるなあ。)
そんなことを、光と誰かの口論を見たりしつつ思った。
そんな『イト2014』でした。絆のお話でもあるからね。演劇は、祈りの一つの形だと思う。
わたしと糸道を繋いでしまったひとたちが、どうか、少しでも明るく歩けますように。続きを読む

告知)9/11木-15月祝 青蛾館 男装音楽劇『星の王子さま』

青蛾館の記念すべき30周年記念作品に呼んでいただきました。
なんと、小さい頃テレビで見ていたミーちゃんこと未唯mieさんと共演です(驚)!
出演者はすべて女性。
現在ワークショップ中なんですが、多才で多彩な顔触れで、稽古場がとても楽しいです。


青蛾館30周年記念作品 男装音楽劇『星の王子さま』


作:寺山修司
構成・演出・振付:スズキ拓朗(チャイロイプリン)
音楽:朝比奈尚行(時々自動)

1984年6月、テラヤマ演劇の「見世物の復権』をテーマに旗揚げした青蛾館が30周年の今年、その記念として選んだ作品は『星の王子さま』。
主演の男装の麗人オーマイパパを演じるのは国民的歌手ピンクレディーの未唯mie。そして、その娘・点子役には劇作家・唐十郎の愛娘・大鶴美仁音が初の寺山作品に挑みます!
演出にはシアタートラム飛翔賞、演出家コンクールなどを受賞し、最も旬な若手演出家・スズキ拓朗。
音楽には朝比奈尚行氏と彼が率いる時々自動。
寺山次世代の美女優たちと匠アーティストがこの秋、集結します!!
魅惑のパフォーマンスを御期待下さい!!

◎会場
東京芸術劇場シアターウエスト

◎タイムテーブル
2014年
9/11(木)19:00
9/12(金)14:00/19:00※
9/13(土)14:00/19:00※
9/14(日)14:00/19:00
9/15(月祝)14:00
(※は終演後アフタートーク有り)
受付開始:開演60分前/開場:開演30分前

◎チケット/全席指定
一般前売 4,500円
一般当日 5,000円
ペアチケット 8,000円(劇団・関係者扱いの前売のみ)
学生前売 3,500円
学生当日 4,000円
※学生券は受付にて身分証要提示。そのため当日精算の扱いとなります。

◯お申込み方法
1.ご予約フォーム
公演前日23時まで受付。当日精算と振込を選べます。

2.こもだ宛にメール
komodamari★gmail.com(★を@に変換してください)
お名前、ご希望日時、券種(割引含)、枚数をお知らせください。
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弟9回 無善寺ロックフェス夜の部・麻邑楽(モウラ)

たくとまりとしょーごのあと、(火花を浴びそうになり乍ら)顔がないさんを見て、
『猫の恋』の感想を聞きつつ、西邑卓哲(KEVIN)さんと練習場所に向かう。
去年のこのイベントに、KEVINさんはひとりで弾き語りで出ている。
「緊張する?」「いや、ひとりの去年より全然緊張しない」

着替えとメイク済ませて、一通りリハ。
わたしは全身白、西邑卓哲さん(笑)は全身黒い衣装にしたので、ふざけて天使と悪魔だねと話す。
戻ったら社長たちのバンド「略してスワンソン」は始まってたので、外で身体をほぐしたりして出番を待った。

[2014-05-05 麻邑楽(こもだまり×西邑卓哲)]

1.名前も知らない
2.皆殺しの愛(廻天百眼『鬼姫2012』)
3.都忘れ
4.兎(仮)
5.赤猫座(廻天百眼『少女椿』)

※( )内は収録サントラアルバム名

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弟9回 無善寺ロックフェス昼の部・たくとまりとしょーご「猫の恋」


今日はトラ猫の役なので、しましまセーターで、耳位置に髪を結わえた。


お昼から半日のイベント。
二番手の、どりぃむさんとらけちゃんの「東京秘密ラジオfeat.猫灰田らけ」を見る為に早起き。
らけちゃんはどりぃむさんコスのメイド服、オーボエとコーラスで参戦。
最後の曲「ホットパンツとサンバイザー」前には生着替えでホットパンツになるというサービス付き!
楽しんだあとは、しょーごさん=パパこと大塚尚吾さんと、たくさん=社長こと藤宮拓さんと演目のミーティングをしに外へ出る。
社長に「ここらでちょっと待っててください」と駐車場に放置されたしょーごさんとわたし。
いつになく落ちつかないしょーごさん。
「しょーごさんもしかして緊張してる?」「してますよ!」「昨日はtwitterに余裕で飲んでるっぽいこと書いてませんでしたっけ?」「逆ですよ、飲まないともう…、あと久しぶりに会うと照れくさいしね(笑)」「確かに!」照れくさいながらも、読み合わせをしてみる。…やっぱりしょーごさんの声は深みがあっていい。社長もじきやってきて、みんなで一度打ち合わせて「大丈夫ですね。ではあと本番で!」。

腹ごしらえしつつメイクして、14時過ぎから翔馬さんのソロ(バンジョー弾き語り)を見る。
人魚姫の歌いいなあ。あとで聞いたら、ソロ(アンプラグド)でしかやらない曲だそうだ。
翔馬さんのステージは勉強になる。人を惹き付ける力の。続きを読む

SAI/PARADE◎通し稽古とその後


昨日の通し稽古には、渋谷制作局長も駆けつけて、全員集合した。
局長は観客第一号となる。
それで行ける人で壮行会っていうの? 近所でちらっと乾杯してきた。


本日は、通しを踏まえての調整日。

写真は、今日の稽古場より今作フレッシュ担当のふたり=市川五月ちゃんと福永朱梨ちゃん。
実際に若いってのもあるけど役柄でも、三部作で例えるなら『イト』の甘酸っぱさ担当。
「恥ずかしいのストレートにやるなんて若いうちしか出来ないことのひとつなんだから!」と演出のおにいに背中を押されて、はにかみつつどっしり受け止めてる笑顔のふたりです。


今日は稽古場を三つに分けて、各シーン個別に自主練して、その成果をおにいに見てもらうという運びだったので、わたしは五月・朱梨(さつき・あかり)チームを見に行ってあーだこーだと入れ知恵したり、弥生・蓮れんチームに行って一緒に企んだりしていた。

フレッシュチームは年頃も近いからか、ふたりで仲良く相談している様子も微笑ましいし、目をキラキラさせてわたしの感想を聞くし、かわいい。おにいにその自主練の成果を見せるとき、わたしも口出ししたからドキドキしながら見てた。シーンを見てるときのおにいの表情で「これはよさそう」とは予感しつつもシーンが終わって「うん、いいじゃないですか!」とおにいの笑顔を見てふたりがホッとした笑顔を見せて「やったー!」というのをニコニコしてみてたらふたりがこっち向いて「監督!ありがとうございます!」って(かわいい)。
五月がダメだしのあと「もう一回いいですか」と言い最後にもうワンテイクした(いい根性だ)。
このシーン、『イト』と密接に絡む話題なので、このシーン見てると切ない。
うん、とってもよくなったよ。お母さんうれしい。まだまだ遊べそうだね、楽しみ。

弥生・蓮れんペアはとにかく繰り返し練習するので感心した。
わたしは見てて思いついたことを言ったり、質問されたら答えたりしてたんだけど、どんどん吸収して変わるので、見ているわたしもどんどん思考が進んで、いろいろわかるからしゃべる、と、またすぐ二人はやってみて…というのを繰り返してたら、わたし的にはもの凄く納得のいく、進化/深化をした場面になった。
三人で、ふたりの身体を使ってする思考。他者の体を使ってする読書ってこれこれ!
最初からわかってて口出ししたわけじゃなくて、二人を見てて読めたの。
すごく楽しかったしそれが出来たことに驚いた。

おかげで感覚が冴えて、自分の役のことも少しわかった。

弥生・蓮れんペアの成果は今日おにいに確認とれなかったけど、おにい的にもOKなはず(あっ、録画すればよかったかー!)。
だって昨日の通し稽古のあと、おにいのするダメ出しにわたしが気になったとこ全て網羅されてたことに感動したばかりなんだ。こんなに合致すること珍しいと思う。
おにいが「こもださんの指摘は的確」っていうことがあるんだけど、それが、わたしの読書が正確であるのか、もともとおにいとの感覚が近いのかはわからない。
だけど、これが信用に繋がって、わたしはSAIで自由でいられるのだと、場の存在に改めて感謝する。

ソワレちゃんと、「SAIの基礎稽古はメンテナンスにもなってるから、稽古終わったあと疲れてるはずだけど元気になってること多いよね」と話したばかり。心身の血の巡りがよくなる、というのが的確かと思う。また次回が楽しみ。
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