Air*Log

語り歌う女優、こもだまりの製作日誌(2005〜)。 演劇・語り・ライブ等の上演情報や、稽古や、思索。 昭和精吾事務所 二代目代表。脚本・演出家。麻邑楽×麻人楽。 ヒューマンアカデミー演技講師。

藤宮拓

仲良しの話(弥生ちゃんとごはん)

8/30の百眼の稽古が終わって帰る時、「今日全然こもださんと話せなかったー」と駆け寄ってきたので、一緒にごはんを食べに行った。
『BORDERS』と『屍のパレード』と続けて共演するので結構会ってるけど、みんなでごはんになるから、ふたりでゆっくり話すのは久しぶりだ。


(わたしの頼んだ担々麺に梅干しが入っていることに驚愕し、自分のねぎ抜きラーメンの前で嬉しそうな弥生ちゃん。)

いろんな話をしたけど主に作品の話をしていた。まじめか(笑)
帰ったらこんなのが上がっていた。


弥生ちゃんはメンション(@)付けずに「仲良し。」とか書くことがある。
稀に「わたしは叱られなくて済んだ。こもださんがバックについてるからだ」とか舎弟感をアピールしてくるので、「今度『パン買って来い』っていうからな」と返したら「えー」と言われた。(それはいやなのか。)



ん?この流れでのKEVINさんの名言あったな・・・(調べよう)。
見事発見。


この時わたしは「ほんの少し〜ずらしておきますね。」の一文に天才を感じたのを覚えています。2014年の4/20、麻邑楽が決まってるかどうかくらいの頃でしょうか。いや、むしろこの一文が麻邑楽やる決め手かも(嘘です)。

そういえば弥生ちゃん、少女椿スケさん役だっけ(わたし水戸黄門じゃないけど)。



弥生ちゃんに話を戻します。
9月一週目のいろいろを終えて、百眼稽古に復帰した今日のこと。
遅刻でそーーーっとドアを細く開けて中を覗いたら、弥生ちゃんが稽古場の奥からダッシュで迎えに来てくれた。満面の笑みで玄関のわたしまで駆け寄る弥生ちゃんに「猫か!」って言ったら「こもださんがドアの外うろうろしてる時からわかってたよー」って、足音を聞き分ける賢い飼い猫のようじゃないか。(…むっちゃ可愛かったです。)
弥生ちゃん、わたしの飼い猫役もやってるね。


2013.9 SAI「SHUJI TERAYAMA#13」で書物の国のアリスと飼い猫のけむりというコンビの時。


うちの猫(リセッシュ)に瓜二つだった。続きを読む

麻邑楽と、たくとまり(2014まとめ続編)

(2014まとめ記事に書いたものが思いの外長くなったので、別立てにしました。)

麻邑楽/西邑卓哲さん(FOXPILL CULT、PHAIDIA)について。
6月6日正式結成を発表。
卓哲さんと組むのを決めたとき、百眼でソロ曲をいくつも書いてもらってて、わたしの歌をよく知ってる人だから不安はなく、楽しみしかなかった。語りや演劇の要素が加わったり、お互いのホーム(FOXPILL CULTと昭和精吾事務所)やソロ活動まで関わっていくとは想像してなかったけど。たぶん卓哲さんも、わたしの語りに音楽をつけたり、麻邑楽以外でカバー曲の伴奏しに来ることなんかは想像してなかったと思う。結成の影響かありがたいことに麻邑楽っぽい(笑)お仕事が舞い込んで、特に秋冬は(FPCも忙しい時期に突入してたのに)課外活動で卓哲さんにむっちゃ忙しい思いをさせてしまった。わたしも公演数日前にFPCのコーラス録りしたり、お互い「できそう、やってみよう!」と言い続けた2014年だった。
個人的にも麻邑楽始めたおかげで思いつくことが多くて、そして口に出してしまうと現実味を帯びるから「よし、やってみよう!」って気になって、作詞したり脚本書いたり。誰に頼まれたわけでもなく麻▼楽。CM用の語り音源編集しながら「そうだよね、わたしこういうの好きだったっけ」ってしみじみ思い出した。うん、思いついたこともあるけど、いろんなこと思い出せた。
歌を書いてもらうこと、一緒に歌うこと、演奏してもらうこと、共演すること、音楽を提供してもらうこと、多様な形で関わった。作品を作る上でいろんな話をしたから、いま、ものづくりのパートナーとして、音楽家として、人としても、とても信頼している。個々の頭の中だけじゃなく、思考を目の前のテーブルに(あまり言葉を選ばずに)出して一緒に考えるようなことができる数少ない相手。卓哲さんは去年の秋の自主企画で、わたしを対外的に「盟友」って紹介した。それには親友とか仲間って意味が含まれていて、うーん、いわば幼なじみとか家族に近い感覚もあるかもしれない。
なんか変な人(笑)。そしてありがたい人。


ふじみやたくとこもだまり/藤宮拓さん(UM-アム-、紅黒ちゃん他)について。
年末の「紅黒ちゃん物語」で台本に書いた通り、2011年に「生演奏でアコライブしましょう」って藤宮さんが提案した。それがなかったらわたしはいまマイク持ってライブハウスに立ってなかったかもしれない。「即興演奏で朗読やってほしい」と言い出したのも藤宮さん。その時に「たくとまり」って名前をつけて10分程のひとり朗読をやったけど、一度限りのユニットだと思ってた。「面白かったから今度また、ちゃんと長い持ち時間でやりましょう!」と社長が言ってくれたから、ライブハウスで語ってる今がある。昭和精吾がそうだから、マイクで語るのはわたしにとって自然なことだけれど、いまみたいに回路(語り台本を構成することや、音楽とどう絡めるかを考えること)が開いたのは、たくとまりをやってきたお陰だと思う。わたしにとって、いろんな意味で大きな功労者。
でもおしつけがましさも恩着せがましさもない。
強い主張の仕方をしない人。(たくとまりサイトも自分の言葉では語っていないところが社長らしい)。決して意見を言わないってことではない。我を見せないでも進められるというか、いつも飄々と、軽々としているのに、人をいつのまにか巻き込む。やはり変った人か(笑)。
ボーカルとしても、語りの人と音楽家としても、これからも付き合っていきそうな気がする。
麻邑楽始めてから認識したけど、これもふたりの名前を冠にしたユニットだったんだよね。
それをつける時にまったく身構えなかったのが、たくとまりの関係性な気がする。
蜻蛉さんが社長のことおとうさんって言うけど、そうねえ、社長はバンド一家のおとうさんみたいかなあ。そういえば「紅黒ちゃん物語」でそういう台詞書いてるな私(笑)。


このふたりの変人(笑)に、
「KEVINさん(卓哲さん)が曲書いてくれたら歌います。」(百鬼犬打ち上げ)
「アルバムに、わたしとおにいがメイン取った藤宮さんの曲を入れたいんですけどいいですか?」(震災後)
って、たいした考えもなく思いついたまま声を掛けたのはわたしだ。その時のわたしの能天気ぶりを今褒めてあげたい。そしてそれを受けて、形にしてくれた人たちに、心から感謝を。
これからもどうぞよろしくお願いします。


えっと、まとめて年賀画像!
たくとまりで「星の王子さま」やった日の赤髪ーズ。社長が羊耳をつけてます。
たしかこの日は台風だったっけ。



■戯曲+音楽の弾き語りユニット■麻邑楽-moura-
■即興サントラ朗読ユニット■ふじみやたくとこもだまり



「たくとまりとおおしまともえの鬼姫」本番 in 10日目の雨


紅葉:はやく私を、殺しておくれ。(撮影:藤居幸一さん)



昭和さんチラシが出来上がって、百眼のパスとUMのパスをもらったので記念写真。
リハの時間がたくさん取れて、サブステなのに照明さんのご好意でちょっとした暗転も手伝ってくれて、万全の態勢だ。

社長と大島さんがステージ上、わたしがステージの下から始める趣向。
見知った顔が最前列に満面の笑みで陣取っている。渋谷の舞台のあとダッシュで駆けつけると聞いていたお客様も間に合ったようだ。

開演前の静かな演奏の中、わたしのMC。
「本日は、アム10周年にお越しいたどきありがとうございます。ふじみやたくとこもだまり、と、本日はゲストにおおしまともえさんをお迎えしました。たくとまり初の女性ゲストです。そうなんですよ大島さん!
これから朗読する『鬼姫』は、このあとメインステージにも登場する廻天百眼というチームの作品で、その初演の音楽を担当していた藤宮さんと出会った作品です。そのヒロインである蘭を演じていた大島さんとの出会いの作品でもあります。数年後、なっちこと金原沙亜弥さん主演で上演したので、ご存知のかたもいらっしゃると思います。蘭が戦いを挑む吸血鬼の王・紅葉という役をわたしが初演再演とも演じました。そして別の作品『少女椿』で、千年前に紅葉が戦いを挑んだ先代の王がサホという名前だったということを知ったのですが…」

2014.11.02 たくとまりvol.8
ふじみやたくとこもだまりとおおしまともえの鬼姫
「鬼姫 - 約束の血」 
構成:こもだまり 即興サントラ:ふじみやたく

[出演]
蘭・サホ:大島朋恵
紅葉  :こもだまり
鬼の楽士:藤宮拓


[特別出演]
あぐり:紅日毬子
睡蓮:仲村弥生
[TEXT]
石井飛鳥「鬼姫」「少女椿」(虚飾集団廻天百眼 戯曲)
ゆきや「君を待ち望む」「千年前の物語」「共に生けぬ因果は運命」(pixiv)


 
(撮影:石井飛鳥さん)


音楽が止む。
サホが「♪かごめ かごめ」を静かにうたう。呼ばれたような気がして顔を上げる、まだ生まれたばかりの紅葉。鬼さんこちら、手のなるほうへ。かごめを辿って彷徨って、たどり着いた場所で見えるのは、サホの背中。

あぐり「サホ姫様ー!人間上がりが、うまれましたー!」
サホ「♪うしろの正面だあれ?」
あぐり「名は、紅葉でございます。」
睡蓮「めでたや!」


こんなオープニングでした。
『鬼姫』で描かれた吸血鬼一族の王・紅葉と、吸血鬼になりたての蘭との戦い。
『少女椿』の中で描かれた『鬼姫エピソード零』(正式名じゃあなくて、わたしが勝手にそう呼んでいる)の中の、千年前の世界=紅葉の先代の王・サホと、吸血鬼になりたての紅葉との戦い。
その別々の戯曲に描かれた「サホー紅葉ー蘭」という系譜を一つにしてみたい、サホとサホの生まれ変わりである蘭、その両方を大島さんに演じてもらうというのが狙い。
でも何より、大島さんの蘭ともう一度会えるのなら会いたい、という私のわがままが一番の理由。
(一応言うけど、もちろんなっちの蘭も愛してる。生き別れた娘や恋人を思うみたいなもので、比べようがないことなのです。)続きを読む

告知)11/2日「たくとまりとおおしまともえの鬼姫」と廻天百眼 in UM結成10周年記念イベント「10日目の雨」

UM-アム-10歳のお誕生日イベント、【たくとまり】と【廻天百眼】二枠の参加です。
(今年後半はお誕生会続くねー!UMとSAIと瞬くんと昭和さん!)




(『鬼姫』(2009)より 撮影:藤居幸一)

たくとまり史上初の女性ゲスト!
大島さんとのひさびさの共演、しかも『鬼姫』の蘭と紅葉です。
短い時間とはいえ、再会を思うとわくわくが止まりません。
紅葉(くれは)は久しぶりの筈なのに、そんな気しないと思ったら
「皆殺しの愛」でここんとこ数回呼び出したせい?
世間が『そうだ、紅葉を見にいこう』のポスターにあふれる時期なので紅葉はご機嫌です(笑)



そして廻天百眼は、fujimiya.tvこと藤宮拓の楽曲祭り(予想)!
百眼俳優陣=紅日毬子、桜井咲黒、金原沙亜弥、十三月紅夜の4人に加え、
最近4コマ漫画作家として活躍の仲村弥生ちゃんと、わたしが出演します。
(写真は10/12のSAI出演後の藤宮さんと弥生ちゃん)

わたしの出演時間はこちら。
16:40-17:00 たくとまりとともえの鬼姫(サブステージ)
19:00-19:25 虚飾集団廻天百眼


UM結成10周年記念イベント「10日目の雨」
2014.11.02(sun)
大塚Hearts+
open_16:30 / start_16:40
adv_羊2,800(+1d) / day_羊3,300(+1d)

▼メインステージ
UM-アム
オゾマシーズ
キメラドロップ
虚飾集団廻天百眼
燭台(怪)
非リア充変態シンガーソングライターNaG
Wonderfuloop

▼サブステージ
亀(ぐしゃ人間)
じゅーしー(死後さばきにあうスワンソン)
東京秘密ラジオ
成瀬晃一

ふじみやたくとこもだまりとおおしまともえの鬼姫
マーブル(アンプラグド)


◎関係リンク
UM-アム- http://umum.nu
紅黒ちゃん http://ak.kaisan.in
解散レコード http:kaisan.in

ふじみやたくとこもだまり、について


即興サントラ朗読ユニット「ふじみやたくとこもだまり」なるものについて書いてみようと思う。

文字通り「藤宮拓」と「こもだまり」で、わたしの朗読に藤宮さんが即興で演奏を重ねるというもの。
そもそもユニットという自覚もなく、「ふたりで組みます」って意識もなく、ふんわりとやり始めて、なんだか続いていて。
名前も表記も社長(藤宮さん)が決めたんだけど、たぶんわたしが平仮名だから全部ひらがなにしただけだと思う。
「音楽家と女優二人のユニット」という外見は同じなのに、麻邑楽との感覚の差がものすごくあることに気づいた(笑)
いやたぶん、麻邑楽始めなかったら、特に改めて考えずにふんわりしたまま続けていたと思う。
なんでだろう。たくとまりは朗読で、麻邑楽が歌から始まっているせいなのかな…?
(だって麻邑楽結成の時、むっちゃ真面目な決意表明みたいなの書いたよ。)
(なんとなく採用されちゃったことのあるこのロゴだって、ノリでiPhoneアプリで数分で作ったやつだよ。なんだこの気楽さは。)


よし、これまでをまとめてみよう。続きを読む
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