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語り歌う女優、こもだまりの製作日誌(2005〜)。 演劇・語り・ライブ等の上演情報や、稽古や、思索。 昭和精吾事務所 二代目代表。脚本・演出家。麻邑楽×麻人楽。 ヒューマンアカデミー演技講師。

麻邑楽

真実の愛の示し方って

「真実の愛の示し方って幾とおりあるのでしょう。」

…と、寺山さんが言いそうなことを考えている。
もちろん脚本モードです。愛の迷子にはなっておりません(笑)
※ちなみに「愛の迷子」という言葉は寺山修司戯曲『くるみ割り人形』にあります。

「幻夢+」(げんむぶらす)の元となる「幻夢」の脚本を書いていたのがちょうど一年ほど前。
電車の中で浮かんだシーンで涙ぐんだり、初めての映像プランを考えていた頃だ。
前回は少なかった(というか主に実加りんとだけだった)関係性の糸が、今度はとてもたくさんになって、歌鈴ちゃんとの、ぜんさんとの、そしてチヒロさんともちゃんとドラマがありそうです。
もちろん、わたしを除いてそれぞれの、それぞれとの糸もあるし。

本読みでの刺激はもちろんのこと、舞台を見たり本を読んだりのインプットにより活性化してきてる。
たのしい夏になりそうです。
それはそれとして今年はお祭りとか花火行けるかなあ!!
「去年は行きたい行きたいと言いながら行けなかった気がする。
なんでだっけ?8/6麻人楽のあと何してたっけ?」と考えたら
8/14-15昭和精吾事務所公演で、そのあとバタバタしてたんでした。
もうあと一月で一年になるんですね。

真実の愛の示し方をみつけて脚本を仕上げて、無事に麻人楽を上演し終えたら、
今年こそお祭りか花火に行きたいと思います。続きを読む

麻人楽「幻夢+」顔合わせ&読み合わせ

8月26日の為の稽古初日。
ぜんさんと初めましての歌鈴&実加りんには、ぜんさんが来る前、妙な緊張感が漂っていた。

初日なので、思いついてること全部載せの脚本を持っていく。
ぜんさんは8/12〜14のコジョ、チヒロと実加りんは8/30〜の「熱海殺人事件」の稽古の合間を縫ってもらっての読み合わせ。


今回も、言葉の楽譜(重奏)シーンを作った。語り手がわたしを除いて4人いるのが初めてだし(これまでは2〜3人だった)、勝手がわからずとりあえずの形で持って行ったが、既にたくさん発見が!!楽しい!つまり楽器が増えたってことね。組み合わせも、落とし所のパターンも一挙に増幅するのだ。

そして初参加のぜんさんは初見なのに作品の湿度高めの空気感にばっちり合わせてくれてたし、常連の三人はさすがのチューニングで、初読みあわせなのにいいところがたくさんあった。麻人楽やるようになってから芽生えた感覚だが、とにかく参加してくれる皆に感謝の念が溢れる。わたしは麻人楽には、自分の好きな人しか呼ばない。その人たちがわたしの書いた言語を音声にして作品を形にしてくれて幸せでないはずがない。時間があまりなかったので(理由は後述のイベントしてたからですが…)内容の詳しい話はできてないけど、「いける…!」という確信を持った。

「幻夢」は「幻視」の外伝の位置。「幻視」は自分の話をする役だが、「幻夢」では他人の話を聞く役割なので心持ちが少し違うというか…聞いているのがメインなせいか、変にツボる部分があって、危険な作品。端的にいうと、油断してると話を聞いてて泣いちゃう。「ええ?自分で書いたのに??」と思うかもしれませんが、なんだかツボるのです。1年前に書いてる時から泣いてたくらいなので、どこがどうツボなのか、今後の参考に今回の稽古で精査できたらなあと思っている。
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告知)8/26金 麻人楽音楽劇06『幻夢+』

8月のFOXPILL CULT企画、麻人楽の出演が発表されました。
(以下敬称略にて失礼します)


演目は「幻夢+」(ぷらす)。
去年の8月に稲川実加・左右田歌鈴と上演した麻人楽版・人魚姫=「幻夢」に、今回なにがプラスされるのかというと
・音声出演だった麻宮チヒロも出演!
・映像パワーアップ!


そう、初演は「BORDERS」大阪公演の日だったのでチヒロさんは声だけの出演でした。
照明として映像を導入した初めての公演。今思えば、サイケな「ナミタマイソ」のMVとインテリアと、幻視の過去映像しかなかったなんて。


そして!わたし待望の俳優との共演が叶います。
・ぜん(劇団アニマル王子)、出演決定!!
ぜんさん


ぜんさんのことは、以前からホームである劇団アニマル王子での演技は拝見していて、いい俳優さんだなあと思っていました。舞台芸術創造機関SAIで二度共演するも会話はなく、しかしぜんさんと作品に向かう姿勢に近しいものを感じて、ありがたいことにその思いは一方通行ではなかったようで、今回のラブコールに即答でいいお返事をいただきました。

しかして麻人楽にチヒロ以外の男性が初めて出演することになりました。
女三人で上演した「幻夢」とどう変わってくるんでしょう?
そして麻人楽史上最大の5人体制。
脚本家は嬉しい悲鳴。
どうぞご期待くださいませ。


2016.8.26(金)東高円寺U.F.Oclubにて
19:30-20:00
麻人楽 音楽劇05「幻視+」

脚本・演出:こもだまり(昭和精吾事務所)
音楽・映像:西邑卓哲(FOXPILL CULT)
出演:こもだまり/麻宮チヒロ/稲川実加/左右田歌鈴//ぜん(劇団アニマル王子)
 

 

(初演スチル撮影:kihito)
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麻邑楽2周年記念日×麻人楽サイト公開

6月6日は麻邑楽(もうら)の日!


麻邑楽はおかげさまで、2歳になりました。
見てくださるみなさんのおかげです。
お誕生日ありがとうございました。
稽古場でもメッセージでも「おめでとう」をたくさんいただきました。
なんでしょうね、自分の子供の誕生日ってこんな気分なのかな(笑)
嬉しかったです。


お誕生日なのでサイトが生まれ変わりました。
この中に麻邑楽もいます。
まだ完全体ではありませんが、写真もいくつかありますので、ぜひお立ち寄りくださいませ。

[麻人楽-matra- WEB]
http://www.osk.3web.ne.jp/~nanten/matra/




トップページ、本当の写真はカラーですが、見てのお楽しみということでここにはモノクロ加工で掲載しておきます。「幻視+」で使った映像から西邑さんが作ってくれました。
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『伝染性狂言』3マンライブ(オフショット写真)

レポが長くなったので写真集を別立てにしました。本編レポはこちら。
本番写真はまだ手元にないのでオフショットだけです。
しかも楽屋がぎゅうぎゅうで、全員とmariPhoneでツーショットする隙がなかったので一部です。
(柚子さんわみさん、お写真ください)

まず三ヘカテー様。

ヘカテー役・ストロベリーソングオーケストラ座長、宮悪戦車さん。
『少女椿』、『屍のパレード』、昭和精吾事務所でもご一緒してて出会いは百眼より古い。屍本番では裏で梯子で降りてくる座長の本を受け取るくらいしか関わりなかったけど、この日は目の前で座長の背中を眺めながら歌った。自分のチームのステージを終えてすぐイチゴによるメイク早替えだったが、大変さを微塵も感じさせず、実質ゲネでしか合わせてないのにさすがの貫禄。「お疲れさまでした!」とこの写真を送ったら「背後から聞こえるこもださんの声に(云々)」って返事が来て、爆音だから聞こえてないと思ってたけどなんと!とおかしくなった。「あばずれのこもださんよろしく」「飲み明けの座長よろしく」と軽口叩きあってがんばりました。(わたしの髪に金髪メッシュを発見してから「あばずれ」って呼ぶのが流行ってるらしい…)昭和さんを思ってくれてありがとう。


ヘカテー役・常川博行さん。
「こもださんと僕は百眼同期だから」とよく言ってくださるが、考えたら『鬼姫』初演からの客演で『屍のパレード』にいたのは常川さんと仲村弥生ちゃんとわたしだけ?長く共演させていただいて光栄です。役の説得力、意志、そういうのがビリビリ伝わる俳優で、同じ場にいるだけで身が引き締まる。
1日でも長く現役でいて、これからも若手にそれを味あわせてほしい。わたしもそうあれるよう、精進します。

ヘカテー役・大島朋恵さん。
いわずと知れた小さな巨人。わたしは好きな音のタイプとして鈴とか弦みたいって言い方をするんだけど、おねえちゃんの声は鈴みたい。小さくてもしっかり通る。
自分に厳しく人に優しい。いやきっと、人にも厳しいんだけど、出し方が上手なんだな。
この人と会えてよかったと思うひとのひとり。しかも『鬼姫』の蘭と紅葉としてね。これからもまた、ご一緒できますように。(去年のライブは『死ぬ機械』の母子掛け合いやって泣いたっけねぇ・・・)

あかん。このペースだと三日くらいかかるから短くします。また共演する人も多いし。続きを読む

『伝染性狂言』3マンライブ(「屍のパレード」サントラレコ発)



3回目の4月の百眼ライブ!
思えばあれがあったからいまわたしは麻人楽やってるんだろうなあ。
星の廻りと、廻らせた廻天百眼に感謝。

ウヅメが会場入りして即、わたしの頭を作ってくれたので、一安心して気合い入る。
しかも「かんざしがないから」と鹿の子を増設してくれて、右前にも。かわいくしてくれてありがとう。


逆順リハだったので、百眼から。
(マイク大量、人たくさん、ボーカル入替制でPAさん泣かせのパフォーマンスのため、リハのあと「イレギュラーですみません」とご挨拶したら「なんとか、やってみますから」と心強いお返事をいただいた。)ドラム横に飼い殺しのわたしとわみは客席が見えないという理由でビールケースに乗せてもらう。百眼衆は巨人がいないから、ビールケースひとつで十分視界は開けた。座ってドラムのセッティングしてるKEVINさんに「今日はわたしのほうが大きいんじゃないですか?」と言って立ってもらったら本当にわたしのほうが大きかった(笑)

一通り終えて(リハを見てたストロベリーのみなさんが拍手してくれたのが印象深い)ストロベリーソングオーケストラのリハ。大阪でお世話になった寿さんや虫佐さんの勇姿を見る。
みつつ、準備を進める。自力メイクをし、イチゴに紫のシャドウを入れてもらい、あとは着替えるだけ。

この日は麻人楽の音源を持ってきてたので、FOXPILL CULTの物販コーナーに一緒に置かせてもらい、物販席につく。百眼衆が気づいて「あれ…物販席にいらっしゃるのはこもださん…?」と構ってくる。「いいえわたしはこもださんではありません」「おや、似ているなあ…どちらさまですか?」「わたしは麻人楽のまりさんです」。この日FOXPILL CULTは新アイテムの「罪深ンバッジ」(罪深い+缶バッジ)発売とプエル製メンマの試食という目玉があったので、立ち寄ってくれるかたがたくさん。
麻人楽音源も8日に買いそびれたというお客様が買ってくださった。ありがとうございました。続きを読む

告知)4/25月 廻天百眼レコ発ライブ「伝染性狂言」に出演します

廻天百眼の『屍のパレード』のサントラレコ発ライブです!

廻天百眼の音楽監督であり、麻邑楽×麻人楽や昭和精吾事務所でお世話になってる西邑卓哲(KEVIN)さんのバンド、FOXPILL CULTも出演するのでこの日は西邑楽曲祭り!
ストロベリーソングオーケストラも昭和精吾事務所でツーマンをしたことがあるし、この日は個人的にもご縁のある人ばかりの日です。あっ、大阪公演にヘカテー役で出演した座長・宮悪戦車氏は百眼枠でも歌ってくれます!


百眼はレコ発とあってたくさんのアルバム収録の曲をやります。
結果、舞台本編と同じくらいの尽力(笑)
雷神タカアキ(舞台本番同様、ドラムで参加のKEVINさん)を左右から挟む配置で、なにわえわみ嬢とわたしはほぼ全曲歌いまくります。歌担当なのは毎年のことですが、専用マイクは初めてだー!
麻人楽本番終了直後の脚本脳稼働中で朝方まで起きている日々に稽古が始まり、「でも知ってる曲ばっかりだし!」と油断してたら、言ったことない新しい台詞が来た。石井さん曰く「せっかくこもださん出るのにこの位ないと勿体ないですし!」。ありがたき配慮だが、台詞を覚えるのは別モード。かえっておいで俳優脳!

レコーディング以来歌ってなかった曲もあるし、マイクで歌うの久しぶりなので、百眼稽古の前の昼間に数時間、自主練でスタジオに入り、音源をかけて歌って、自分の声を確認してきた。一日中『屍のパレード』を歌ってたその日、「こもださんはボーカルです。振りより歌を優先させてください」と改めてお達しがあった。スタジオ入っといてよかった…!
「去年の朧月記みたいなノリでいいの?」「はい!」ということで、限定解除して歌います!
本番では「ドン・カルメ」のバリエーションしか歌ってないわたしとしては、麻邑楽でカバー候補にあげたいくらい気に入っている「悲喜劇狂想曲」と「死の舞踏」を歌える機会が持てたことがとても嬉しい。


(去年のライブより、バンドのボーカル気分で歌った「臘月記」)



アルバムは4/13に発売されて、DISK UNIONやタワーレコード等でお取扱い中。
購入特典音源『囁きのパレード』(数に限りがあります)のおかげか、特にDISK UNIONで好調に売れて初回入荷分売り切れの店舗もあるとか。ありがとうございます。

よろしければ事前にお買い上げいただき、復習予習しておのぞみいただければ幸いです。
また彼岸の姿で、お目にかかれます。



廻天百眼の主宰・石井飛鳥氏の告知がとてもちゃんとしてたので、URL 書いておきます!
http://ishiiasuka.com/archives/4257続きを読む

麻人楽音楽劇05「幻視+」その2・人物紹介

[出演]
戌井 伶(いぬい・りょう)役:麻宮チヒロ


麻人楽にレギュラー出演してはや5本。いつもありがとうございます。
始めたとき芸名がTETRA。だったから麻里+TETRA。+西邑楽曲=「麻▼楽。」としたのに、麻宮チヒロに改名したのと、関わってくれる人が増えたことから(「麻」も入ってるし)挟む文字を「人」にした。
あとから知ったんだけど、matra[マトラ]って音は、インドで拍、手拍子という意味があるそうです。とってもいい名前。

『幻視』初演で伶を、去年末の『幻夜』で100年前の世界の壮(『幻視』の伶の祖父)をチヒロさんは演じた。今回もう一度伶さんをとお願いしたら「壮をやったことが絶対乗っかるから楽しみです」と言ってくれた。初演では物語の典型の「開けるなと言われて開けてしまう人」だったが、今回は「真実を知っても自分の気持ちは揺らがないと覚悟を持って開ける人」だという、とても大きな差がありました。
脚本のわたしとしても大きな発見だったし、演じるにもだいぶ心持ちが違ったみたい。同じ台詞でも全然違う表情で言ってたもの。
女優たちに「なんで開けちゃうのかしらねー?(笑)」とからかわれながらも、誠実であろうとする男を演じた。「君の目に映るものを僕も見ていたい」なんて台詞は彼だから成立したと思うし、「大丈夫だよ」は今回なんだかえらく弱気になっていた葉子を勇気付けてくれました。ありがとう。
指切りしたから、きっと来世。


箱の中の祖父の指は(奥山友太さんのアドバイスのおかげで)チヒロさんの指を型取りして作りました。
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影(鬼の影):稲川実加
 

初登場の『幻夢』で双子の妹を、『幻夜』で生まれ変わりの母を演じてくれた実加りん。
さらに百年後の『幻視』の世界では母の依代のヒトガタであり、葉子の分身でもある影(鬼の影)という役でした。ああ時系列なんだ、すごいな。
動き・語り共に質感が好みなので、悩んだけど、企画上敢えて片方に絞り、動きの人に。「みかりんのここを見て!」って場面がたくさんあったが、マイク位置の問題で当日の映像(照明)にうまく当たれていなかったり、ああ!!みかりんにも、お客様にも申し訳なかった。次回是正します。

持ち物や服装が幾度となくかぶって「他人とは思えない」と冗談みたいに言ってたけれど、今回の稽古中にも「その靴下…!わたしも持ってる!」と言われ、半ば本気で前世からの縁かもしれないと思い始めている。
青蛾館で吸血鬼姉妹役をやったことも踏まえ、初演からあった吸血鬼疑惑の場面を増幅して、吸血シーンを撮影。葉子が自分の極の分身である影と、互いの血を飲んで混ざろうとするシーン。
だけど見た目はラブシーンなので、ふたりが絡んでるのを一人見守るしかなかった映像監督は、「俺はなにをしているのだろう…」と撮影時も編集時も複雑な気持ちになったとおっしゃってました。

本番でも絡みましたし。
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鬼(影の鬼):左右田歌鈴
 

役としては実加りんと同じく式(祖母の依代となるヒトガタ)。
「オペ兼ちょっと出演て感じで手伝ってもらえない?」と誘った『幻夢』は「結局普通に出てるじゃん!」そこから始まって3本め。1本めで閃いた役割がそうだったから、3本とも語る人/語り継ぐ人の役割を担う。『幻夜』なんか名前が「嗣(つき)」だもんね。今回の役も、イメージは寺山修司『仮面劇・犬神』の女詩人。今回もぐんぐん成長しました。

本番2日後のtwitterでの会話を転載。
[歌鈴]麻人楽幻視+のおはなし。
今回は全てを見てきた者として物語を伝える役割を持って舞台に立っていたのですが、今までの役と時系列を考えると今回の影の鬼をやったのも必然だったのかなって思ったり。時系列も私の出演してきた順番も、幻夢→幻夜→幻視(+)なのです。

[まり]そうだね。実際の歌鈴ちゃんも幻夢からこの物語を眺めて来た。
そして物語の外側から語る人物が完全な傍観者ではなくて、本人とも糸が交わってるってのが、わたしが見たいものなのです。いつもありがとう。

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尾崎葉子役:こもだまり
 
満員でバタバタしてて、撤収後の道端で撮ったこれ(左)しか正面の資料写真がないので、
2014初演『幻視』のツーショット(右)を。

参考にこちらが『幻夜』での葉子と壮。
葉子は100歳若いからか前髪ぱっつんで、両目とも赤(幻視の葉子は無くなった左目の目隠しに、髪飾りも逆につけています)。
壮の眼帯は白。犬が戌井家の紋章になるのは、伶が生まれたあとなのです。
 
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[特別出演(声と写真)]
祖父・戌井 壮(いぬい・そう)役:昭和精吾


1年前『幻視』の為に録音した昭和さんの声を使うのは当然ながら、映像プラン考えてて思いついて即監督に質問、「やり過ぎかな?」「いや、いいと思う!」。
出来上がった映像を稽古場で見せながらみんなに「ふざけてるっていうか不謹慎と思われるかな?」「ううん、いいと思う。だって、これまりたんしかできないし!」と勇気付けられ、昭和さんの写真を投影しました。「生まれる前に死んだので、僕は祖父を写真でしか見たことがない。その祖父が、先月夢に現れた」と伶が言って、祖父(昭和さん)の声が流れるシーンで。実際に昭和さんの遺影にした写真。10年以上ぶりの再会となる渋谷ジァン・ジァンの頃のお客様が「声も写真も…」と喜んでくれて、FOXPILL CULTのお客様も昭和さんの声について言及してくださって、一言でもやはり昭和さんは昭和さんなのだと改めてボスの声の力を思った。
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続きを読む

麻人楽音楽劇05「幻視+」終幕御礼

麻人楽5つめ、「幻視+」終幕いたしました。


映像のこと、作品のこと、人のことなど、いろいろはまた改めて語りたいと思います。

本番の様子は廻天百眼の石井飛鳥さん撮影の写真と、おなじく大内晋次さん撮影映像からのキャプチャーにてちらとご覧ください。選別したらアルバムで公開予定です。

大袈裟かもしれませんが、昭和精吾亡きあとの、わたしの再出発となる作品でした。
ここに今まで麻人楽の作品に出演してくれた4人全員が揃って、
初演時に録音したボス・昭和精吾の声も在って、
手伝うよと言ってくれるかたがあり、
たくさんのかたが駆けつけて見届けてくださった。
関わってくださったすべてのかたに、そしてこの場を設けてくれたFOXPILL CULTに心から感謝を。


FOXPILL CULTレコ発企画 ポトラッチデッドvol.21 -NONATION-
麻人楽-matra-音楽劇「幻視+」 2016.4.8 東高円寺U.F.Oclub


[脚本・演出]こもだまり(昭和精吾事務所)
[音楽・映像]西邑卓哲(FOXPILL CULT)

[出演]
戌井 伶(いぬい・りょう):麻宮チヒロ
尾崎葉子:こもだまり
影(鬼の影):稲川実加
鬼(影の鬼):左右田歌鈴

[特別出演(声と写真)]
祖父・戌井 壮(いぬい・そう):昭和精吾




[衣装製作(影・鬼)]左右田歌鈴
[当日オペレーション]倉垣吉宏(舞台芸術創造機関SAI)
[当日映像撮影]大内晋次
[当日スチール撮影]石井飛鳥(虚飾集団廻天百眼)
[造形アドバイス(指)]奥山友太

[協力]
昭和精吾事務所
舞台芸術創造機関SAI
FOXPILL CULT

[感謝]
寺山修司・武田泰淳

再告知)4/8金 麻人楽音楽劇「幻視+」まもなくです!

「くるみ割り人形」本番中の27日は昼公演〜翌日夜公演まで時間があるからと、劇場からスタジオに向かってレコーディングを敢行。
31日の千秋楽終えて1日の朝まで飲んだら、夜は稽古再開、2日に映像撮影でした。
麻人楽のみなさん、過酷なスケジュールを課してごめんなさい。


撮影では、12月の「幻夜」以来、3ヶ月ぶりのオッドアイになってきました。

歌鈴ちゃんサポートありがとう!
ここ3回連続出演の左右田歌鈴ちゃんは、今回は衣装製作もしてくれてます。


麻宮チヒロを撮影中の西邑卓哲。





これが西邑さんから公開された映像の一部。
どうぞお楽しみに。わたしも出来上がりが楽しみ!

あと3日、しっかり詰めます。続きを読む
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