大原とき緒監督作品「ナゴシノハラエ」が7/20にUPLINKで上映される。

ナゴシノハラエとは夏越の祓、
6月末にある、半年に一度のお祓いの一つ。茅の輪くぐりや形代流しで、半年分の穢れをおとす。
ちょうどというのもおかしいけれど、いま古事記や陰陽道の本を読んでいたから、ぼんやりと今年はやらなきゃなと思っていたところに「ナゴシノハラエ」上映のお知らせが来たので、これはタイミングなんだと確信を持って現場に向かった。



雪が谷八幡神社。八幡様は弓の神様らしい。次の「幻夢」は弓が関係あるので、ここに来ることになったのはやっぱり繋がってるのかなという気がした。

冒頭の写真が茅の輪。
8の字を描くように、正面からくぐって左、戻ってくぐって右、戻ってくぐってもう一度左、戻ってくぐって参拝をする。その時に唱える詞は
「水無月の夏越の祓えする人は…」
だとわざわざメモって行ったのに、現地に掲示されていた作法の紙には違う言葉が書かれていて衝撃(笑)

でも清浄な空気吸って、なんだか気分はすっきり。
行ってよかった。


2015/7/20(月•祝)「ナゴシノハラエ」@UPLINK
<1回目>17:15開場/17:25上映
<2回目>19:45開場/19:55上映
※受付開始時刻は各回、開場時刻の1時間前から。受付の際に整理券を配布いたします。
整理券は◆前売券・予約と、◆当日券で分けて発行いたします。 入場は整理券番号順になります。

■前売:1,100円(UPLINK窓口、カンフェティにて販売)
■UPLINK Web 予約(前日迄):1,300円
■当日:1,500円
※『ナゴシノハラエ』Tシャツ着用・学生(要学生証)・UPLINK会員:1,100円

http://www.uplink.co.jp/event/2015/38054

「私の恋人は兄だ」衝撃的な告白から始まるこの映画は、兄と妹の近親相姦を女性の目から映したものです。また、閉じられた世界で生きてきた女性が自分の足で開かれた世界へ歩いていく話でもあります。流しても流しても流し切れずに何度も戻ってきては、また流され戻ってくるような想い。それは穢れや罪なのかもしれない。それでも穢れや罪なのではなく、そういうものとしてあり続けてもいいのではないかという肯定と願い。愛の物語です。

【ストーリー】 
市川翠(すい)28才。十年間、実の兄である舜と恋愛関係を続けている。そのことは、友達の瑞穂をはじめ、誰も知らない。兄は母・絢子と暮らしている。
ある日、音信不通だった父・惇(まこと)か ら一冊の 本が届く。その本『瓶詰の地獄』が二人の関係や周囲に波紋を起こしていく。
そして、彼女は思い出す。夏越の祓。あの日、あの川に流したものは何だったのか。流しても流しても流しきれなかったもの、それは・・・

【出演】
市川 翠(スイ):薬袋(みない)いづみ(『さよなら渓谷』『水の声を聞く』)
市川 舜・淳:土山壮也
瑞穂・妹役B:神月叶/浜田 真:小口美緒/彗(スイ):大久保千晴/濱田 惇:横田創/市川 絢子:大原とき緒/毛利浩秋
劇中劇『ビンヅメノジゴク』キャスト:こもだまり(兄役)、野口有紀(妹役A)

【スタッフ】監督/脚本:大原とき緒/Co-プロデューサー:土山壮也/衣裳アドバイザー:丸山恵美/ミキサー:大谷勝巳(有限会社プロフェッショナルクラフト)/テクニカルアドバイザー・機材協力:中村元洋/ロケ場所協力:神楽坂die-pratze/作品引用:『瓶詰の地獄』夢野久作 著/音楽:ezoshika label『Je te veux(あなたが欲しい)』エリック・サティ/英語字幕製作:KAZ YOKOYAMA&ROSH PERERA/予告編制作:花田まり子/制作:movies label will☆


4年程前に完成して何度も上映しているのだが、タイミングが合わず今回初めて見る。
わたしは劇中劇として夢野久作「瓶詰の地獄」を野口有紀さん(昭和精吾事務所で何度か共演)と、兄妹を演じた。演出は本編兄役の土山壮也さん。土山兄さんは、5年前くらいに恋人役??で共演した時から信頼を寄せている、劇団め組の俳優。殺陣も二枚目もポップな演技もできる人。(廻天百眼「鬼姫」の再演を見てくれた時は「俺たちがやる殺陣・やりたいこととは全然違うけど、これはこれで突き抜けてて面白いねー。なんでこう作ろうと思ったか今度詳しく聞かせて」と言った。殺陣の世界の人の中には、血糊飛ばしまくる舞台全否定の人だっているだろうと思うので、感性の開かれた人だなと思った。)

そんなわけで、海の日にUPLINKでお会いできたら幸いです。