
昨日の通し稽古には、渋谷制作局長も駆けつけて、全員集合した。
局長は観客第一号となる。
それで行ける人で壮行会っていうの? 近所でちらっと乾杯してきた。
本日は、通しを踏まえての調整日。
写真は、今日の稽古場より今作フレッシュ担当のふたり=市川五月ちゃんと福永朱梨ちゃん。
実際に若いってのもあるけど役柄でも、三部作で例えるなら『イト』の甘酸っぱさ担当。
「恥ずかしいのストレートにやるなんて若いうちしか出来ないことのひとつなんだから!」と演出のおにいに背中を押されて、はにかみつつどっしり受け止めてる笑顔のふたりです。
今日は稽古場を三つに分けて、各シーン個別に自主練して、その成果をおにいに見てもらうという運びだったので、わたしは五月・朱梨(さつき・あかり)チームを見に行ってあーだこーだと入れ知恵したり、弥生・蓮れんチームに行って一緒に企んだりしていた。
フレッシュチームは年頃も近いからか、ふたりで仲良く相談している様子も微笑ましいし、目をキラキラさせてわたしの感想を聞くし、かわいい。おにいにその自主練の成果を見せるとき、わたしも口出ししたからドキドキしながら見てた。シーンを見てるときのおにいの表情で「これはよさそう」とは予感しつつもシーンが終わって「うん、いいじゃないですか!」とおにいの笑顔を見てふたりがホッとした笑顔を見せて「やったー!」というのをニコニコしてみてたらふたりがこっち向いて「監督!ありがとうございます!」って(かわいい)。
五月がダメだしのあと「もう一回いいですか」と言い最後にもうワンテイクした(いい根性だ)。
このシーン、『イト』と密接に絡む話題なので、このシーン見てると切ない。
うん、とってもよくなったよ。お母さんうれしい。まだまだ遊べそうだね、楽しみ。
弥生・蓮れんペアはとにかく繰り返し練習するので感心した。
わたしは見てて思いついたことを言ったり、質問されたら答えたりしてたんだけど、どんどん吸収して変わるので、見ているわたしもどんどん思考が進んで、いろいろわかるからしゃべる、と、またすぐ二人はやってみて…というのを繰り返してたら、わたし的にはもの凄く納得のいく、進化/深化をした場面になった。
三人で、ふたりの身体を使ってする思考。他者の体を使ってする読書ってこれこれ!
最初からわかってて口出ししたわけじゃなくて、二人を見てて読めたの。
すごく楽しかったしそれが出来たことに驚いた。
おかげで感覚が冴えて、自分の役のことも少しわかった。
弥生・蓮れんペアの成果は今日おにいに確認とれなかったけど、おにい的にもOKなはず(あっ、録画すればよかったかー!)。
だって昨日の通し稽古のあと、おにいのするダメ出しにわたしが気になったとこ全て網羅されてたことに感動したばかりなんだ。こんなに合致すること珍しいと思う。
おにいが「こもださんの指摘は的確」っていうことがあるんだけど、それが、わたしの読書が正確であるのか、もともとおにいとの感覚が近いのかはわからない。
だけど、これが信用に繋がって、わたしはSAIで自由でいられるのだと、場の存在に改めて感謝する。
ソワレちゃんと、「SAIの基礎稽古はメンテナンスにもなってるから、稽古終わったあと疲れてるはずだけど元気になってること多いよね」と話したばかり。心身の血の巡りがよくなる、というのが的確かと思う。また次回が楽しみ。