
砂々良を抜け出した先は、東高円寺U.F.O club。
なんでこの日抜け出してまで行ったかと言えば、このFOXPILL CULT自主企画で、わたしがPVで声の出演をした『ファウストと異邦人』を初めてライブでやると聞いたから。見届けなくてはと思う。
砂々良の着物の日でユキちゃんもいて、さいわい業務的には大丈夫。
時間ギリギリで抜け出して、下調べしておいた成子坂下のバス停まで急ぎ足で向かい、予定通り到着。
対バンの餓鬼道さんは百鬼犬で対バンしたのに出番前でモニターでしか拝見できず、今日が初見。祈りみたいな、なにか。最後の曲はKEVINさんも参加しての即興セッションだった。
目立たないようにと思っても着物なので、百眼と共通の知り合いに見つかって「どうしたんですか今日?」と言われる。そりゃあ言われるな。「仕事先から抜けて来たので…終わったらすぐ戻らなきゃなんです」といちいち答える。プエルさんにも「あら姉さん着物!」と驚かれる。
百鬼犬と麻邑楽を見てくれたFOXPILL CULTのお客様にはわたしの顔を覚えててくれて、わざわざ「麻邑楽の音源出してくださいね」と声をかけくれるかたもあって、ありがたかった。
今朝まで作っていたという謎の内臓みたいな装飾物と包帯で装飾されたステージ、燃えるシンバル。
知っている曲と『ファウストと異邦人』。この曲が出来た時には恐らく関わる予定すらなかったのに、いまこうやって、自分が関係していると感じてこの場にいられることはすごく特別な贈り物だと思う。
ありがとうございます。
ライブは楽しそうで、かっこよかった。自主企画なのでメンバーみんなのMCもあった。
三人の意気込みがわかって、ちょっと無理してでも来てよかったなと思った。
ダッシュで帰るので挨拶だけと思って楽屋に寄ると、餓鬼道のyumeさんが「こもださんじゃないですか」と声を掛けて下さる。覚えててくれたことに感動。まだステージで片付けてるって教えてくれたので、奥まで行って御礼を言って(御礼を言われて)帰る。奴婢訓のスタジオ稽古の時に荷運びを手伝ってくれたMさんが出口にいて「着物お綺麗ですね。こもださん目立ってましたよ」と丁寧に声をかけてくれた。5/5の麻邑楽も見てくれてるし、話したいのにいつもバタバタしてまだちゃんと話せていないのが気がかりな相手。「いつもゆっくり話せないでごめんなさい。今度ぜひゆっくりと!」と言い残して、砂々良に戻った。