[WSレポート]槙尾ユウスケ「即興感覚を磨く」〜idenshi195 2021春WS(3)
こもだまり体験レポート企画3つめ。

左より こもだまり(昭和精吾事務所)・槙尾ユウスケ(俳優/インプロバイザー)
【槙尾氏とidenshi195の関わりについて】
2018年にidenshi195の4人語り「眼球綺譚」に出演。稽古中に槙尾さんが「(首を傾げな柄)一緒だなあ…」と呟いていたことが高橋はずっと気になっていて、その後、機会あってそのことを尋ねたところ「インプロとidenshi195が求めてることが通じると思う」といわれ、idenshi195主催のWSを開催。その効果を実感し、今回も講師を依頼した。
[こもだまり WS体験レポート03]
2021.3.23
〜idenshi195 2021春のスペシャルワークショップ
「本来の声で空間を変える」〜
3、即興感覚を磨く / 講師:槙尾ユウスケ(まきお・ゆうすけ)
この全7回のWS3日め。
手指消毒、検温、入室時のマスク交換、30分ごとの換気など、感染症対策を取りつつの会となる。
まずはWSの課題テキスト「船弁慶」冒頭8行の「定点観測」。前回同様、2行ずつ4人で読む。
これはWSの冒頭に毎回行い、講義を受けての変化を実感するために行う。
高橋さんより「劇場でやっているとイメージしてください。客席があり、舞台のセンターはどこか、4人が等間隔に並ぶなどを意識してください。バミリに頼らず空間を把握できるようになってほしいです」
のち、「円になって8行を全員で読む」。合図なしに同時に読んで欲しいという実験の2回め。
まだちょっと探り探りだけれど、前回よりずっと集中(外に向けて注意を払う)が感じられた。
受信はできてる感じしたけど、「行こう!」を発信するパワーがまだ弱いかも。
リーダーがはっきりしてたらいけるやつだし、今日の槙尾さんの即興の講義を受けたら発信も受信も感度や精度が変わると思うから、次回が楽しみ。
(この時点ではただの予想だったが、今日のワークが終わったら確信に変わった)
講師、槙尾ユウスケさん登場。
わたしは槙尾さんを、idenshi195「眼球綺譚/再生」の本番で拝見している。
自然体で穏やかに話す、ナチュラルな状態の槙尾さんは、その本番の時より魅力的な人物に見えた。
今日は、円座に置かれた椅子での講義スタイルから開始(のち移動などあり)。
高橋さんから紹介と、今日のプログラムを説明。
槙尾さんとidenshi195の関わりについて(前述)、以前ワークショップを開催したあと、高橋さんが
「わたしは見ていただけなのに、その後お客様の前で喋れるようになったという経験をしたので!」という。どんな魔法かな?
註)今日のワークは実践編で、あんまり詳しく書くと槙尾さんの商売上がったりになっちゃうと思うので、随所省略しています。ここに書かれてる通りにやっても、講師が指導しないと効果半分程度だと思います、ご了承ください。
最初は『名前回し』。
呼ばれたい名前を申告して、呼ばれた人が別の人の名前を呼ぶという、定番のアイスブレイク。
お互いの顔を見ることや、名前を呼ぶことで確実に距離が縮まり、いいワーク。
いいなと思ったのは、失敗した時に暗くなるんじゃなくて、自分も周りも盛り上がる方向で〆ようという点。そして応用編「一個ずらし」は(敢えて省略)、やったことなくて、でも、idenshi195で必要な、聴覚での集中力や瞬発力を高めるのに効果的だと感じた。
槙尾さん曰く「稽古場では、失敗した時に『失敗してませんよ』と取り繕うのではなく、失敗したのはもう仕方ないこととして、オープンにして、ハッピーに振る舞えば、いい雰囲気の空間を保てる。お笑いでもスベったり失敗してもそれが逆に、お客様には面白かったり、その人を魅力的に見せたりすることもある」。
「オープンに失敗する」を体験する時間だった模様。
「失敗してOK」の雰囲気と、前のめりに関わっていく姿勢が養われると思う。
余談だが、槙尾さんがワーク一個ずつの終わりに「じゃあこれ終わりです、ありがとうございました」と言うのがいい。きちんと区切ることで段階を踏んでいくのも感じられるし、集中も入れ直せる。
その司会ぶりは、さすが舞台慣れしているお笑い芸人さんという感じ。続きを読む
こもだまり体験レポート企画3つめ。
第三回 講師:槙尾ユウスケ(俳優/インプロバイザー)
1980年12月5日生まれ。広島県出身。サンミュージックプロダクション所属。早稲田大学在学中、同じお笑いサークルに所属していた小島よしお、岩崎う大らと5人組コントグループ「WAGE」として活動。解散後、2007年に岩崎とお笑いコンビ「劇団イワサキマキオ」を結成。2010年にコンビ名を「かもめんたる」に改名する。2013年にはコント日本一を決める大会「キングオブコント」で優勝。2015年には「劇団かもめんたる」を旗揚げし、18年以降は劇団の活動に力を入れている。テレビ・ラジオ・舞台・即興演劇など幅広く活躍中。インプロバイザーとしてワークショップ講師も務める。idenshi195では2018年『眼球綺譚/再生』に出演。

左より こもだまり(昭和精吾事務所)・槙尾ユウスケ(俳優/インプロバイザー)
【槙尾氏とidenshi195の関わりについて】
2018年にidenshi195の4人語り「眼球綺譚」に出演。稽古中に槙尾さんが「(首を傾げな柄)一緒だなあ…」と呟いていたことが高橋はずっと気になっていて、その後、機会あってそのことを尋ねたところ「インプロとidenshi195が求めてることが通じると思う」といわれ、idenshi195主催のWSを開催。その効果を実感し、今回も講師を依頼した。
[こもだまり WS体験レポート03]
2021.3.23
〜idenshi195 2021春のスペシャルワークショップ
「本来の声で空間を変える」〜
3、即興感覚を磨く / 講師:槙尾ユウスケ(まきお・ゆうすけ)
この全7回のWS3日め。
手指消毒、検温、入室時のマスク交換、30分ごとの換気など、感染症対策を取りつつの会となる。
まずはWSの課題テキスト「船弁慶」冒頭8行の「定点観測」。前回同様、2行ずつ4人で読む。
これはWSの冒頭に毎回行い、講義を受けての変化を実感するために行う。
高橋さんより「劇場でやっているとイメージしてください。客席があり、舞台のセンターはどこか、4人が等間隔に並ぶなどを意識してください。バミリに頼らず空間を把握できるようになってほしいです」
のち、「円になって8行を全員で読む」。合図なしに同時に読んで欲しいという実験の2回め。
まだちょっと探り探りだけれど、前回よりずっと集中(外に向けて注意を払う)が感じられた。
受信はできてる感じしたけど、「行こう!」を発信するパワーがまだ弱いかも。
リーダーがはっきりしてたらいけるやつだし、今日の槙尾さんの即興の講義を受けたら発信も受信も感度や精度が変わると思うから、次回が楽しみ。
(この時点ではただの予想だったが、今日のワークが終わったら確信に変わった)
講師、槙尾ユウスケさん登場。
わたしは槙尾さんを、idenshi195「眼球綺譚/再生」の本番で拝見している。
自然体で穏やかに話す、ナチュラルな状態の槙尾さんは、その本番の時より魅力的な人物に見えた。
今日は、円座に置かれた椅子での講義スタイルから開始(のち移動などあり)。
高橋さんから紹介と、今日のプログラムを説明。
槙尾さんとidenshi195の関わりについて(前述)、以前ワークショップを開催したあと、高橋さんが
「わたしは見ていただけなのに、その後お客様の前で喋れるようになったという経験をしたので!」という。どんな魔法かな?
註)今日のワークは実践編で、あんまり詳しく書くと槙尾さんの商売上がったりになっちゃうと思うので、随所省略しています。ここに書かれてる通りにやっても、講師が指導しないと効果半分程度だと思います、ご了承ください。
最初は『名前回し』。
呼ばれたい名前を申告して、呼ばれた人が別の人の名前を呼ぶという、定番のアイスブレイク。
お互いの顔を見ることや、名前を呼ぶことで確実に距離が縮まり、いいワーク。
いいなと思ったのは、失敗した時に暗くなるんじゃなくて、自分も周りも盛り上がる方向で〆ようという点。そして応用編「一個ずらし」は(敢えて省略)、やったことなくて、でも、idenshi195で必要な、聴覚での集中力や瞬発力を高めるのに効果的だと感じた。
槙尾さん曰く「稽古場では、失敗した時に『失敗してませんよ』と取り繕うのではなく、失敗したのはもう仕方ないこととして、オープンにして、ハッピーに振る舞えば、いい雰囲気の空間を保てる。お笑いでもスベったり失敗してもそれが逆に、お客様には面白かったり、その人を魅力的に見せたりすることもある」。
「オープンに失敗する」を体験する時間だった模様。
「失敗してOK」の雰囲気と、前のめりに関わっていく姿勢が養われると思う。
余談だが、槙尾さんがワーク一個ずつの終わりに「じゃあこれ終わりです、ありがとうございました」と言うのがいい。きちんと区切ることで段階を踏んでいくのも感じられるし、集中も入れ直せる。
その司会ぶりは、さすが舞台慣れしているお笑い芸人さんという感じ。続きを読む