役が決まって約一週間。
台詞は(書き直し予定のところを除いて)入った。
もう台本は見なくてもいいんだけど、稽古場では、段取りをメモするために台本を開く。

A・P・B-Tokyoは段取りが細かいので、いちいちメモする。
その日いないひともいるので、あとで伝えるためにメモしておいたり。
「あれ?」ってなった時に「こないだこういう段取りだったよね?」と言ったりもする。
気付いたことをその場で口にする。

わたしはどこの集団にいてもそういう係になることが多い。
昭和さんのとこでも、客演でどこかに行っても、自分のとこでも。
稽古が着々と気持ちよく進むようにと振る舞う。
できることならやってしまうし、やると言ってしまう。
なんというか・・・せっかちだから。
おせっかいとか、口が過ぎると思われるかもしれませんが(笑)。
でも、役回りかなと。

わたしも人の現場に呼ばれている場合は、最初は、おとなしく控えめにしているのだけど、慣れてくると徐々に、せっかち・世話焼き・おせっかいの血が騒ぐ。
決して、現場の他の人が頼りないわけじゃあないのです。わたしからは必要に見えて、わたしにわからない部分(他の人にはどうでもいいことだから放置しているのであろうこと)があると、その場で確認したくなってしまう。ほんと、ただ、せっかちで「あとで」って出来ない。すぐ解決したい病。
いまの稽古場は、みんなの役割分担が徐々に見えて来てる。
みんなが「むむむ・・・」という雰囲気になったときに、天然で和ます人。
いつも同じペースを保ち、安定しているが故に安心感を与える人。
ユーモアセンスでいいスパイスをくれる人。
笑い声が豪快で、明るい気持ちにさせてくれる人。
順調に進める為に、密かに気を使ってくれてる人。(密かに、のところが私と違って高等技術)
任された箇所をバランス感覚と責任感でしゃきしゃき仕切れる人。
かわいい人や美しい人(いや、それだけで稽古場は明るくなるのだからほんと重要)。
誰かが困った時に気負わずふっと助け舟を出してくれる人。
一所懸命さがびしびし伝わってくる人。
あまり出さないけど、熱い思いを持ってる人。
「信じる」を体現してるような人。

・・・ね、なかなかいい布陣でしょう?
わたしは今一緒に稽古してるメンバーが好きです。


そんななか、わたしは出過ぎず引きすぎず、を心がけましょう。
ただ、場が、心地よくあるようにと振る舞うのです・・・