Mixiの着物関係のコミュニティにて、初心者に向けての気功教室のお誘いを発見。
これまで興味はありながらも、とっかかりが全く見つけられず、具体的に予定が立つことはないと予想していたのに、これはチャンス!しかも日程は、9月公演のあとの怒濤の砂々良連投が終わった頃。これは行けってことでしょ。わざとあまり考えず、即決して参加表明をした。
コミュニティが着物関係なだけに、この気功教室のフレコミも「姿勢がよくなり、補正なしで着物が着られ、しかも歩く姿が美しくなります」といったもの。着物で来てもよい、とのことだったが、なにしろ気功は初めてで勝手がわからない。普段身体のことをする時の格好のほうが集中できるだろうからと、洋服で行く。

予想通り着物姿のかたが大半。
コミュの管理人でこの企画主宰の遠藤さんはサマーウールの着物で。「こんな温暖化してるんだから、古い決まりに囚われてちゃダメよ」と。
いわゆる決まりごとでいえば、10月は袷の時期なのだけど、それにとらわれず、自分が心地よく過ごせるものを身につけるというのは、大事な感性だと思う。そのゆるやかさが素敵。


さて肝心の気功。「無極静功」という流派。

A先生のゆったりした声に導かれて、言われるままに動きを真似する。
リラックスすることが大事なのだという。
モダンダンスや、ヨガや、演劇の稽古の一環ですり足など能の動きをの真似事をした経験があるので、先生のおっしゃることが、もしかしたらあの時やったあれは、このことなのかも・・・と感じることがいくつかあって、リラックスしつつも頭が活性化して、楽しい!
すぐにできるようなものではないから、簡単に説明して、「真似」させる。モダンの稽古も着付けの稽古も一緒だ。


なかでも印象に残ったのが「鼻先をおへそ」。
基本姿勢としてのよい姿勢を作るとき。学校教育の「気をつけ」で間違って認識してしまった腰を反らせて胸を必要以上に張った姿勢=バレエでいう「ピンチしてる」状態=ではなく、「鼻先をおへそに合わせる」と、自然にあごが軽く引け、お腹の内部が引き上げられたような感じになる。これは、モダンでやっていた「お腹をひっぱる」の状態ではないか?

よい姿勢については前にも、柔道の谷亮子選手(柔ちゃん)が「耳を肩のラインに合わせる」って言ってたことを書いたけれど、それにも通じるかも。

あとは詳しくは書かないが、印象に残ったことをメモしておく。

・「立つ」→足の裏に意識を集中→重心がどこにあるか?→膝を緩めて 重心を足の中心に持って行く
※最近調べた4スタンス理論では、私は外側前重心なのだけど、膝を緩めることによって、中心に置くこともできるようだ。さらに膝を緩める=重心が低くなるので、安定もする

・「歩く」腰が同じ高さで移動する感じ
※低空飛行、と呼んでいたすり足の感覚に近い
※モダンの1stポジション(かかとを付けてつま先を開いた状態)から始めて、出す足はパーラーで進む
※今日は、自分の足のあるまっすぐをパーラー(平行)を保ったまま進んだが、できるなら一本の綱の上を歩行する感覚。両膝を付けて膝から下をフレックス(足首を曲げた状態)で前に出して、重心を前足に移動(その時に身体は前傾)、後ろ足を寄せる(時に身体はまっすぐに戻る)。

・骨盤と肩の骨をまっすぐのまま(上半身を)捻らない動き
※モダンの左右のヒップボーンとショルダーを同じ距離に保って、骨盤から左右に振るエクササイズがあるが、それと同じ形
※捻らないから昔の人は着崩れなかったらしい(ナンバの動き)

・陰陽についての話で、身体における陽は外側、陰は内側だが、陽は鼻から上の外側、ということだったので、四つ足が基本で考えられてるんだ、と思った。四つん這いになった時に守れるところが陰の部分ということか。



最後に遠藤さんとA先生が太極拳を見せてくださった。(演舞、とは言わないのだろうか?)
同じ型をA先生は通常通りに、着物の遠藤さんは足のステップを使わないでその場で行う。
気負わせずに、ふっと始まったが、身体の動きというより気の動きを見ているのだなーとふと気付いて、雲の上にいるような、妙な感覚・静かな時間。同時に同じ動きをしているが、お互いに目で確認することはない(ダンスでも集中しているとそうだが、目で見なくても相手の動きを感じ取ることができる)。途中で時折、おふたりが気を交わすような仕草が、印象に残った。

終わってからお茶をいただきながら、皆で円座になってお話。
コミュニティの活動を通じて既知同士のかたもおられたようだが、わたしを含めた数人はみなさんと初対面。でも分け隔てなく、普通に(普通に、というのは難しいことだ、過剰に世話するのでもなく、普通に)接してくださるので、居やすかった。
それぞれ、感想や、質問などした。わたしは、上に書いたような、モダンとの共通点と感じたことについて話した。ピラティスをやってらっしゃるかたもいたので、その話にも通じた。



しかし、激しい動きなんて全くしてないのに、血行がよくなって、終わったとき手の皮膚がきれいな血色で、つるつるぴかぴかになってた。一緒にやった皆さんとの一体感というか、同じ空間をシェアしてる感覚が徐々に沁みて来て、ほどよい空気の重さを体感した。気は、行き交うのだそうです。
今日は男性がひとりだったので、女性がぐるり囲んでセンターで練功(というのだそうです)してもらった。黒一点は陽一点だったわけだ。女性みんなから吸い取られて疲れたんじゃない?と労われてました。


帰ってから、「自分の身体の内側と会話しつつ、包まれている外気を感じつつ・・・という贅沢な充実した時間でした」という旨のことをお伝えしたら「気功の特徴をよくぞ・・・」とのお言葉をいただく。
機会があればぜひまた、こちらでお世話になりたい。
「真似する」という稽古法は、先生との相性が重要だ。