仕事絡みで、竣工パーティへ。
社長から「お客さんは男が多いだろうから、賑やかしに言ってこい」との指令だったので、すわちゃんとふたりで行く。すわちゃんはチャイナ衿のワンピースにブーツ。ちゃんとお化粧すると改めて思うけど美人だ。

待ち合わせた駅の出口を出たら、風が物凄い。しかも風が茶色い! 土が舞っているのだ。

砂嵐がものすごくて、風の音以外何も聞こえなければ目も開けられない。(「あれから、ずーっと、かい?」横田創)

そんな台詞を思い出しながらタクシーで現場へ向かったのだった。
そういや、諏訪ちゃんともこの戯曲、一緒にやってたよね。
パーティは恙無く終わり、諏訪ちゃんとそれぞれ次の用事へ向かう。電車の中ではずっと着物の話。
彼女も最初は柔らかものを欲しがってたけど、今はウールが気に入ってるらしい。
「軽いしあったかいしいいよね!」諏訪ちゃんも私も、特別な時だけじゃなく普段にも着たいと思ってるから同じ道を辿るらしい。
一度浴衣で一緒に出掛けたきりなので、「こんど着物で遊ぼうね」と約束した。


高田馬場の劇場へ。去年の秋共演した村松くんの出る芝居をどんさんと見に行く。
まだ風が強い。顔も髪も服も、砂っぽい。
お話はストリートミュージシャンとその回りの人たちの話で、当の村松くんもギターを弾いた。真面目な彼は、手に弦ダコが出来ていた。たくさん練習したんだろうなー。
彼のハイテンション演技もおもしろいけど、まわりが熱くなってる時に違うトーンで入って来る時(しかも悲哀は一切なく、暖かい声で)の彼はとってもいい。
あんまり褒めると調子にのるからこの辺で(笑)

このごろ舞台を見てても物語を追うより、声を聞いたり、動きを見たりという分離した見方になってる気がする。声の大小や強弱や高低や温度や湿度?そういうのがおもしろくて聞いてる感じ。


どんさんと近所で晩ご飯。どんさんは私の娘役だった人なのだけど「友達みたいな親娘」と演出されたせいかわりとそのまんま、歳下のお友達という感じで仲良くしてもらってる。お互い生真面目なせいか、いまだに敬語だが(笑)たのしかった。


久しぶりにその気になって、家でギターを弾く。半年以上弾いてなかったので、昔覚えた曲のコードとかすっかり忘れていたのだけど、ちょっとやってるうちによみがえって来た。しかし今、爪がすこし長いので、ちゃんと押さえられない。せっかくちょっと伸ばしたけど切っちゃおうかな。

髪を洗ったら土が・・・!!



<2008/2/23の着物>

着物=緑青(マラカイトグリーン)の亀甲小紋(ママの)
帯 =黒・えんじ・金の市松に鶴などの名古屋帯(wing)
帯揚=最近ヘビロテの梅鼠
帯締=白・銀鼠・赤銅三色の丸打を藤結び



ちょっとちゃんとした席に臨席する服装は難しい。
がっちり格式張った席ならそれはそれで楽なのだけど、会社用のスーツで出席する男性が多いはずで、やりすぎると悪目立ちするけど地味なのもお祝いらしくないじゃないか。
主催者側の奥様がおそらくシックな訪問着か付け下げと予想して、明るい色の小紋にめでた柄の帯にした。
鶴と橋が描かれている帯なので、新築のお祝いにはいいかなと。
ちなみに予想通り、主催側の奥様は付け下げに金銀糸の袋帯・重ね衿。
出席者の女性は、スーツ、軽めのワンピース〜パーティワンピースまでさまざまだった。披露宴〜会食くらいの服装か。
亀甲の小紋は、色が明るいのでギリギリかなと思った。どんさんには「かわいい柄」と言われたが、他で会った年配のおばさまは「ずいぶん地味な着物なのね」とのこと。暗い場所で、上着を着ていたせいかもだが、年配の人から見ると亀甲は地味な着物なのかな?


あ! 鶴亀おめでたコーデだ!(亀甲着物と鶴帯)
気付いてなかったけど(笑)