Air*Log

1.箱庭の薔薇

歌い手：大島朋恵
朗読者：有栖川ソワレ、こもだまり

わたしが初めて聴いた幽蘭さんの曲。「R-27」劇中で大島さんが歌い、おにいが語りをしたものだった。まさか同じこの空間で、大島さんの歌を聴きながら自分が語りをすることになろうとは予想だにしなかった。
閉ざされた庭でふたり、追いかけていく語りと螺旋状にあがっていく呼吸の、切ない切ない曲。


2.夜のほとり

歌＆フルート：有栖川ソワレ

スタジオ練習で幽蘭さんの「この人は幽霊なんです」というひとことを聞いて納得。
詩とその言葉から妄想して「フルートが生前の大切な思い出という感じで抱えたらすてき」「フルートが楽しかった日のことを・・・という歌詞のあとだから、過去の楽しかったときを思い出すような感じでいいのでは」と言ったら幽蘭さんがすっと採用してくれて、ソワレちゃんもすぐ体現してくれた。ふたりの柔軟な感覚の賜物で、湿度を感じるすてきなシーンだった。
低音と高音で表現された、あちらとこちらとの間に漂うひと。フルートって呼吸そのものだから、霊的でぴったりだった。
過去の時間をやさしく抱えてゆらゆらと現れては消える、夜のほとりで聞こえる声。


3.私はヲ人形

歌い手：こもだまり
朗読者：大島朋恵

幽蘭さんの歌に私が朗読をという形からスタートして、真夜中のやりとりで急遽歌わせてもらうことになった。
朗読の詩は二パターンあり、幽蘭さんが「好きな方を」と選ばせてくれる。
大島さんが選んだ詩はわたしも朗読する予定のときに選んだ一方で、同じ理由で同じ詩を選択していたことを「こちらにします」と大島さんが幽蘭さんに報告するのを聞きながら密かによろこんだ。
本番前は繰り返し繰り返し聞いて歌ったので、いまでもふとしたとき幽蘭さんのピアノが聞こえて、歌い出したくなる。



4.きのこ狩り

歌い手：永井幽蘭
パフォーマンス：ソワレ、朋恵、まり


写真は毒キノコの効用を読んでいるところ。
このあと三匹のサボン兎たちは自由にしゃべったりおもちゃ楽器を鳴らしたり、所狭しと会場内を歩き回り、おふざけしたあげくお眠に。たのしいキノコ狩り。
幽蘭さん力作のお手製食べられるきのこ、写真撮り忘れてしまった。



5.キャンディストライプ

歌い手：永井幽蘭
台詞（エドワード）：大島朋恵
台詞（アンソニー）：永井幽蘭


眠りそこねたサボン兎たちの違う世界。普段の穏やかな幽蘭さんからは想像できない残酷なアンソニー。笑い声の邪悪さといったら！あくまで無邪気なエドワードが夢から覚めたとき待っていたのは痛みを伴う現実。歌うように演奏し、奏でるように語る幽蘭さんの魅力を味わいつくせる曲。







6.月の雫星の涙

歌い手：永井幽蘭


ひとりになったピアノ弾きのサボン兎が「静かになってしまいました。」という語りかけをはさんで歌う曲は、静かな子守唄のよう。さっきまでの喧噪も、悪夢も、すべて洗い流すような曲。




※ライブの一部は、インターネットラジオで公開されています。登録は無料です。
みんなのらじお内演劇トーク・バラエティRoom of THEATRICAL for radio　のページの左側、簡単な登録をして、おなじく左サイドの過去配信のアーカイブから第25回「祭」前編を選択。
こちらで3団体（fujimiya.tv、永井幽蘭、Asohgi）のライブの一部が配信されています。
永井幽蘭ライブは（第25回「祭」前編）の16分30秒あたりから「きのこ狩り」「キャンディーストライプ」「月の雫星の涙」の3曲です。



終わったあと集合写真を撮りたかったんだけど、だれか迷子になってて4人では撮れずじまい。

　


楽屋で衣装にて。写真ではわからないけど、おそろいに髪飾りのお花とネックレスをしてます。
幽蘭さんから聞いていたイメージカラーと同じ三色の薔薇の首飾りを当日思い出し、急に持って行ったもの。ソワレちゃんにピンク、大島さんにブルー、わたしが黄色。


　


もう衣装を解除しちゃったあとだけど、縦並び（ソワレちゃん撮影）。
大島さん写真がすくないので、アップをもいちどどん！

幽蘭さんの物語に登場させてもらえて、とてもしあわせでした。