本日はfujimiya.tvのリハーサル。ご覧のとおり、リハーサルなのに今日もみんな赤×黒という気合いの入りよう!

本番の会場は狭いけれど、今回もエレクトリカルな方(要するに生演奏だけじゃなく打ち込みも使う版)のfujimiya.tv。
アコバージョンではよくやってたあの曲の初のエレクトリカルバージョンや、今回初めてレパートリーに加える曲やらもあるセットリスト。楽しかった。

舞台が狭いから自分が歌わない曲は(本番もそうなので)舞台から降りて見てたんだけど、思いつきで「ここの間奏、紅夜さんとおにい台詞言えるし、言っちゃえば?」と言ったら大島さんがもう一人分をその場で覚えてくれて、ボスからもGOサインが出た(公演終わったの今週か、道理で台詞まだ覚えてるわけだ)。こんなところも俳優が歌い手のチームならではかと。どうぞお楽しみに!
※5/3詳細は告知の日誌をご参照ください。


そして6/10にはLIVE INN ROSAでのライブが決定したとのこと。廻天百眼がよくショウで出る(4月初旬に私もその枠で参加した)アーティズムの企画。なんかすっかりバンドさんみたいね。
※6/10【 奇奏ト狂唱ノ宴 11 -太宰治生誕103廻記念「桜桃忌」-】詳細はこちらにて

そのあと大島さんとソワレちゃんと私は倉垣おにいの主宰するSAIのワークショップへ。
紅夜さんは襦袢クラブ(mobile site)へ。

会場についたらいちご、まむー、TETRA。、八木さんなど見知った顔も多いけど、初対面が数人。何をするのかも知らないからどきどきだったけど、主に感覚の稽古だったから、単純なルールで自由に身体を動かし、知ってる俳優の見てない面を観察をできたり、初対面の人の動きを見て出自を想像したり、結果から言うと汗だくになりながら楽しんだ。SAIに複数回出演しているTETRA。とまむーが本当にのびのびとやってて、見てる方も気持ちいい。

おにいありがとね。
大島さんと稽古場で稽古ってのも久々で幸せだった。

そのあと襦袢クラブへ、お客さんとして行く。
定例の襦袢クラブは今日が初めて。特別編の『少女椿発狂上映会』とセットの襦袢クラブしか経験がないのだが、その上映会の日に「ショウ」や「歌」をたくさんご注文いただいて汗だくになったので、予感は、していた。

大島さんとわたしが到着した途端に石井さんが「今日紅葉さまいるからチャンスですよ」とお客様をけしかけ、『鬼姫』の紅葉と蜜のデュエット曲、『罪』のご注文をいただいてくる。ほう、これが噂に聞いた「お客ででも俳優がその場にいると、持ち歌などリクエストをいただくことがある」ってやつね。
蜜だった毬子ちゃんもソワレちゃんもその場にいなかったので、大島さんに「じゃあ蜜パートお願いします」と云い(久々本気で焦ってる大島さんを見た)、幻の大島蜜とのデュエット!
大島さんが蜜なやさしい視線で私を見てくれてて歌いかけてもらって、いやー…、大満足。

さらにご自身作曲の『お月さまがみてる』(『少女椿』より)を歌って、大島さんは間もなく時間切れで退出。

八木さん、菜穂ちゃんの目無・耳無コンビとソワレちゃんが到着したのでソワレちゃんが口無パートでの『片輪の戦士』を振り付きで披露。お客さんとして見ると確かにショウ楽しいかも。
なんだっけ、一人のショウが500円、複数のショウだと800円だったかな?

私たち4人で1テーブル占拠してお話してたらいつの間にかショウ部隊に組み込まれており、閉店間際のご注文ラッシュ、8連発ショウではありがたいことに、私ボーカルの『見世物地獄』(少女椿)と『皆殺しの愛』(鬼姫)も入れてくれたので、マイクないから大声で歌たし、他の曲もできるとこは参加してきた。そして最後はまさかの滝の汗というね(笑)
そうそう、お客様から『見世物地獄』でおひねりいただいたのにはびっくり(ありがとうございました!お会計に使わせていただきました)。


fujimiya.tvで歌ってる楽曲はやりなれてるから急に言われても困らないけど、fujimiya.tvモードになってしまうね、とソワレちゃんと笑う。本番で歌った『リタブラ』『見世物地獄』などは本番仕様でやれるけど、『達磨』とか『無限』は本番では歌ってないから、モードがfujimiya.tvしか存在しないのだ。

というわけで、今日のショウ楽しかったとか、廻天百眼の劇中歌好きだなあという旦那さんお嬢さんがた(襦袢クラブでのお客様の呼称)はfujimiya.tvライブにも顔出してくれるといいなあ。なにしろ生演奏だからね。
というか、いまさら気付く私も遅すぎるけど、「劇中歌を生の演奏でやる」ことが既に意義あるのね。(『エロスグロテッサアッパーグラウンド』という公演ではUM-アム-が本番の舞台に上がって生演奏生歌だけど、それ以外はカラオケ+生歌、もしくはボーカル入りを使用しているので)

fujimiya.tvのレパートリーの一覧表作ろうか。
fujimiya.tvライブもリクエスト受付できるかもしれないね。


今日の襦袢で「あの曲のこもださんの歌いかた好き」とかって感想をいくつか聞けてうれしかった。バンドボーカルしてた数年前より今の方が人前で頻繁に歌ってるし、数やった分は少しずつ選択肢と自由度が増して、楽しめてる気がする。
あのね斉藤和義の『歌うたいのバラッド』の冒頭に「嗚呼 唄うことは難しいことじゃない ただ声に身をまかせ 頭の中をからっぽにするだけ」って歌詞があってね、俳優の仕事もそうで、たくさんたくさん、伝えるための稽古をしてシミュレートができたら本番は、全部忘れてその場のことを感じるだけのからっぽで臨むの。その頃は、ボーカルが本職じゃないからこそ極端に言えば「うまく歌おう、見せよう」と力んでて、でもいまはレコーディングが早い段階であるお陰で「どう歌えばよりこの曲が伝わるか」は先に詰めてあって、人前で披露する頃には技術的なことを頭で考えず歌うことに専念できる。おかげで歌中なのに予想外のところで泣きそうになったりもした。…という話はたぶん、共演者紹介で書くから詳しくは割愛。

ボーカリストさんはこんなこと当たり前の話でしょう。
私はやっと、歌のレベルが演技のレベルに追いついてきたかも。