☞公演詳細はこちらにて
http://komodamari.blog.jp/20170211.html
11日に情報解禁のお許しが出たので、さっそくお知らせを。
今作は、江戸川乱歩作品いくつかの世界が融合しています。
『パノラマ島綺譚』『黒蜥蜴』『芋虫』などなど。
構成台本なら何本か作ったことあるからって偉そうに言ってみますと(笑)、
今回の石井さんのこの合成、とてもよくできています。
原作を知らなくてももちろん楽しめるように作っておりますが、
ご存知の方は「この人出てきた!」とか「ここを混ぜたのか!」などいろんな方面で楽しめると思います。
まずは配役。
わたしは『陰獣』に登場する【大江春泥-おおえしゅんでい-】という名前で出ます。
原作には名前しか出てこない人物が石井飛鳥によってどんな風に味付けされたか、どうぞお楽しみに。
非常にわたくしごとながら(笑)、大江という名を名乗れることも、大変嬉しい出来事です。
もう本人が発表していたので書きますが、(敬称略)
十三月紅夜が【黒蜥蜴】を、桜井咲黒が【明智小五郎】を演じます。
内容としては、
近しい人物とのボタンの掛け違え、些細な一言から生まれた亀裂が大きくなることとか、
同じものをみていると思っていた隣の人に見えている景色はまるで違っていた、とか
そんなすれ違いや、完全にすれ違ってしまったはずのあなたとの不思議なシンクロや、
そんな繊細な部分を扱っています。
廻天百眼は、血とか内臓とかそういった派手なというか残酷描写で話題にされることが多いですが、
扱うテーマは実はいつでも【愛】なのです。
理由なき殺人もスプラッタも、ここにはありません。
ほんとうにごく私的な、小さな世界の、あなたとわたしの間の出来事です。
それが世間から隠された場所で=ふたりだけの世界で起こるからこそ、淫靡であり得るのでしょう。
団体の主宰が6人も出演していることからも分かるように、個性豊かなメンバーが集まって華やかです。
『冥婚ゲシュタルト』より参加の山本恵太郎・湖原芽衣・伊勢参も再び。
総勢俳優20名+演奏1名の21名が舞台にあがります。(せ、せまい…笑)
わたしはこれまで乱歩をひとつも読んだことがなくて、恥ずかしながら『黒蜥蜴』も三島由紀夫の作品だと思い込んでいた程でした(乱歩原作を戯曲にしたのが三島由紀夫です)。
そしてまずは自分が関わる『陰獣』を読んだのですが、この日本家屋特有の湿度感とでもいうんでしょうか、そして読みやすい文体、テンポよく進む語り口で一気に読みきってしまいました。
次におなじく作品に登場する『パノラマ島綺譚』。圧倒的な妄想、主人公の心理描写も島の風景描写も事細かく、(乱歩の作品には多いのでしょうか)手記の形を取って読者に語りかける文章であることも相まって、本当に見てきたことを語られているような感覚を覚えました。
そしてラストにうっすら登場する探偵は、はっきり名乗りはしないけれどかの有名な明智小五郎でしょう。
そしていま読んでいるのは『孤島の鬼』です。
恋と疑いと恐れのお話。乱歩って面白いですね!
探偵小説なんてまったく読んだことなかったのになんで読みやすいんだろう…と考えるまで気づきませんでたが、わたし島田荘司と森博嗣と京極夏彦がっつり読んでました。
島田荘司の御手洗潔も、京極夏彦の「百鬼夜行シリーズ」の榎木津礼二郎も、森博嗣の犀川創平も大好きでした(笑)
探偵小説っていうより、推理小説って思ってたからですかね、全然繋がってませんでした。
そしてその島田荘司作品などを読んだ時にも「あれ?おもしろいぞ?」ってなってから気付いたのですが、小学生の頃のわたしは「探偵クイズ」なるジャンルにはまっていて、それはポーやドイルなどの小説のトリックをクイズにしたもので、わたしは大人になったら探偵になろうと思っていた程でした。
ちなみに、他になろうと思ったことのある職業は鷹匠と刀鍛冶です。
その後、中学のホームルームで【なりたい職業/なりたくない職業】のアンケートがありました。
「なりたくないって書いたものになったら恥ずかしいから、なにがあっても絶対にならないやつを書かねば!」と考え抜いて14歳の私が書いたのが
なりたい職業:国語教師
なりたくない職業:女優
でした。
話を戻します。
で、改めて乱歩の世界が馴染むぞ…と思ったわけです。
岸田理生の戯曲に触れた時にも感じた湿度。それがどうもわたしにはしっくり来るようです。
廻天百眼の原作ありの公演は丸尾末広『少女椿』、寺山修司『奴婢訓』、岸田理生『臘月記』に続いて4作目となります。
構成としては『奴婢訓』、奇想天外さとしては『少女椿』、そしてなにより物語の雰囲気としては『臘月記』といった作りになっている気がします。
どうぞ、おたのしみに。
※廻天百眼公演『朧月記』DVDは先月発売されたばかりです。
わたしは双子をひとり二役で演じ、主題歌を看板女優の毬子とツインボーカルで歌うなどがんばったので、見ていただけたら幸いです。
http://kaitenhyakume.cart.fc2.com/ca2/117/p-r-s/


『朧月記』より、今作にも参加の面々。
====
詩劇「記述のパラフィリア」なる原作朗読にも参加が決まりました。
合わせてご覧いただけると幸いです。
☞公演詳細はこちらにて
http://komodamari.blog.jp/20170211.html
http://komodamari.blog.jp/20170211.html
11日に情報解禁のお許しが出たので、さっそくお知らせを。
今作は、江戸川乱歩作品いくつかの世界が融合しています。
『パノラマ島綺譚』『黒蜥蜴』『芋虫』などなど。
構成台本なら何本か作ったことあるからって偉そうに言ってみますと(笑)、
今回の石井さんのこの合成、とてもよくできています。
原作を知らなくてももちろん楽しめるように作っておりますが、
ご存知の方は「この人出てきた!」とか「ここを混ぜたのか!」などいろんな方面で楽しめると思います。
まずは配役。
わたしは『陰獣』に登場する【大江春泥-おおえしゅんでい-】という名前で出ます。
原作には名前しか出てこない人物が石井飛鳥によってどんな風に味付けされたか、どうぞお楽しみに。
非常にわたくしごとながら(笑)、大江という名を名乗れることも、大変嬉しい出来事です。
もう本人が発表していたので書きますが、(敬称略)
十三月紅夜が【黒蜥蜴】を、桜井咲黒が【明智小五郎】を演じます。
内容としては、
近しい人物とのボタンの掛け違え、些細な一言から生まれた亀裂が大きくなることとか、
同じものをみていると思っていた隣の人に見えている景色はまるで違っていた、とか
そんなすれ違いや、完全にすれ違ってしまったはずのあなたとの不思議なシンクロや、
そんな繊細な部分を扱っています。
廻天百眼は、血とか内臓とかそういった派手なというか残酷描写で話題にされることが多いですが、
扱うテーマは実はいつでも【愛】なのです。
理由なき殺人もスプラッタも、ここにはありません。
ほんとうにごく私的な、小さな世界の、あなたとわたしの間の出来事です。
それが世間から隠された場所で=ふたりだけの世界で起こるからこそ、淫靡であり得るのでしょう。
団体の主宰が6人も出演していることからも分かるように、個性豊かなメンバーが集まって華やかです。
『冥婚ゲシュタルト』より参加の山本恵太郎・湖原芽衣・伊勢参も再び。
総勢俳優20名+演奏1名の21名が舞台にあがります。(せ、せまい…笑)
わたしはこれまで乱歩をひとつも読んだことがなくて、恥ずかしながら『黒蜥蜴』も三島由紀夫の作品だと思い込んでいた程でした(乱歩原作を戯曲にしたのが三島由紀夫です)。
そしてまずは自分が関わる『陰獣』を読んだのですが、この日本家屋特有の湿度感とでもいうんでしょうか、そして読みやすい文体、テンポよく進む語り口で一気に読みきってしまいました。
次におなじく作品に登場する『パノラマ島綺譚』。圧倒的な妄想、主人公の心理描写も島の風景描写も事細かく、(乱歩の作品には多いのでしょうか)手記の形を取って読者に語りかける文章であることも相まって、本当に見てきたことを語られているような感覚を覚えました。
そしてラストにうっすら登場する探偵は、はっきり名乗りはしないけれどかの有名な明智小五郎でしょう。
そしていま読んでいるのは『孤島の鬼』です。
恋と疑いと恐れのお話。乱歩って面白いですね!
探偵小説なんてまったく読んだことなかったのになんで読みやすいんだろう…と考えるまで気づきませんでたが、わたし島田荘司と森博嗣と京極夏彦がっつり読んでました。
島田荘司の御手洗潔も、京極夏彦の「百鬼夜行シリーズ」の榎木津礼二郎も、森博嗣の犀川創平も大好きでした(笑)
探偵小説っていうより、推理小説って思ってたからですかね、全然繋がってませんでした。
そしてその島田荘司作品などを読んだ時にも「あれ?おもしろいぞ?」ってなってから気付いたのですが、小学生の頃のわたしは「探偵クイズ」なるジャンルにはまっていて、それはポーやドイルなどの小説のトリックをクイズにしたもので、わたしは大人になったら探偵になろうと思っていた程でした。
ちなみに、他になろうと思ったことのある職業は鷹匠と刀鍛冶です。
その後、中学のホームルームで【なりたい職業/なりたくない職業】のアンケートがありました。
「なりたくないって書いたものになったら恥ずかしいから、なにがあっても絶対にならないやつを書かねば!」と考え抜いて14歳の私が書いたのが
なりたい職業:国語教師
なりたくない職業:女優
でした。
話を戻します。
で、改めて乱歩の世界が馴染むぞ…と思ったわけです。
岸田理生の戯曲に触れた時にも感じた湿度。それがどうもわたしにはしっくり来るようです。
廻天百眼の原作ありの公演は丸尾末広『少女椿』、寺山修司『奴婢訓』、岸田理生『臘月記』に続いて4作目となります。
構成としては『奴婢訓』、奇想天外さとしては『少女椿』、そしてなにより物語の雰囲気としては『臘月記』といった作りになっている気がします。
どうぞ、おたのしみに。
※廻天百眼公演『朧月記』DVDは先月発売されたばかりです。
わたしは双子をひとり二役で演じ、主題歌を看板女優の毬子とツインボーカルで歌うなどがんばったので、見ていただけたら幸いです。
http://kaitenhyakume.cart.fc2.com/ca2/117/p-r-s/


『朧月記』より、今作にも参加の面々。
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詩劇「記述のパラフィリア」なる原作朗読にも参加が決まりました。
合わせてご覧いただけると幸いです。
☞公演詳細はこちらにて
http://komodamari.blog.jp/20170211.html